2021年エリザベート王妃国際音楽コンクール(ピアノ部門) ファイナル 第3日 | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

ベルギーのブリュッセルで開催されている、2021年エリザベート王妃国際音楽コンクールのピアノ部門(公式サイトはこちら)。

5月26日は、ファイナルの第3日。

ネット配信を聴いた(こちらのサイト)。

ちなみに、2021年エリザベート王妃国際音楽コンクール(ピアノ部門)についてのこれまでの記事はこちら。

 

2020年エリザベート王妃国際音楽コンクール(ピアノ部門) 出場者発表

2020年エリザベート王妃国際音楽コンクール(ピアノ部門)が中止もしくは延期

1次予選 第1日

1次予選 第2日

1次予選 第3日

1次予選 第4日

1次予選 第5日

1次予選 第6日

セミファイナル 第1日

セミファイナル 第2日

セミファイナル 第3日

セミファイナル 第4日

セミファイナル 第5日

セミファイナル 第6日

ファイナル 第1日

ファイナル 第2日

 

 

 

 

 

以下、使用されたピアノはマーネ/スタインウェイである。

また、以下の協奏曲はヒュー・ウルフ指揮、ベルギー国立管弦楽団との共演である。

 

 

34. Keigo MUKAWA (Japan, 1993-)

 

BRUNO MANTOVANI: D'un jardin féérique

SERGEY PROKOFIEV: Concerto n. 2 in G minor op. 16

 

マントヴァーニ、「妖精の園より」という曲のタイトルにぴったりの、詩的で繊細な演奏。

キレのあるタッチと絶妙なペダリングが、曲の陰影を豊かに表現する。

小さな妖精が光る羽を震わせつつ軽妙自在な身のこなし、こちらと思えばまたあちら、追いかけるうち魔法の国へといざなわれる―そんな情景が浮かぶような、幻想的な演奏。

プロコフィエフも同様に詩的な演奏で、特に両端楽章のカデンツァの表現力が圧巻、ラヴェルの「夜のガスパール」のような妖しい夜の美しさが心ゆくまで描かれる。

第3楽章の諧謔や終楽章中間部の情感の表現も秀逸。

ただ欲を言えば、第2楽章や終楽章主部が比較的マイルドであり、14年前にこの曲で優勝したアンナ・ヴィニツカヤのようなスリルや破壊力があるとなお良かったか(第2楽章終楽章)。

とはいえ、務川慧悟の細身で繊細な音、品の良さと完成度の高さ(第2楽章後半で音を見失いかけたがすぐに挽回した)、こういった持ち味を鑑みるに、上のようなことを望むのはお門違いかもしれない。

 

 

 

 

 

そんなわけで、ファイナル第1~3日の3人の演奏を気に入った順に並べると

 

1.  34. Keigo MUKAWA (Japan, 1993-)

2.  45. Tomoki SAKATA (Japan, 1993-)

3.  49. Vitaly STARIKOV (Russian Federation, 1995-)

 

といったところか。

文句など言いつつもやはり務川慧悟の演奏に惹かれ一番上に挙げたが、1と2が入れ替わることは十分にあり得そう。

 

 

次回、第4日はSergei REDKINが演奏する。

彼もまた有力な優勝候補の一人であろうが、どのようなラフマニノフを聴かせてくれるだろうか。

 

 


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