2021年エリザベート王妃国際音楽コンクール(ピアノ部門) ファイナル 第2日 | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

ベルギーのブリュッセルで開催されている、2021年エリザベート王妃国際音楽コンクールのピアノ部門(公式サイトはこちら)。

5月25日は、ファイナルの第2日。

ネット配信を聴いた(こちらのサイト)。

ちなみに、2021年エリザベート王妃国際音楽コンクール(ピアノ部門)についてのこれまでの記事はこちら。

 

2020年エリザベート王妃国際音楽コンクール(ピアノ部門) 出場者発表

2020年エリザベート王妃国際音楽コンクール(ピアノ部門)が中止もしくは延期

1次予選 第1日

1次予選 第2日

1次予選 第3日

1次予選 第4日

1次予選 第5日

1次予選 第6日

セミファイナル 第1日

セミファイナル 第2日

セミファイナル 第3日

セミファイナル 第4日

セミファイナル 第5日

セミファイナル 第6日

ファイナル 第1日

 

 

 

 

 

以下、使用されたピアノはマーネ/スタインウェイである。

また、以下の協奏曲はヒュー・ウルフ指揮、ベルギー国立管弦楽団との共演である。

 

 

45. Tomoki SAKATA (Japan, 1993-)

 

BRUNO MANTOVANI: D'un jardin féérique

JOHANNES BRAHMS: Concerto n. 2 in B flat major op. 83

 

マントヴァーニ、第1日のVitaly STARIKOVのロシアのおとぎ話のような音とはまた違った、くっきりと明瞭な音による、幻想的というよりは純音楽的な、客観的でごまかしのない演奏。

タッチの安定性はVitaly STARIKOVよりもかなり上、軽快で自在。

ブラームスも明晰な演奏で、あらゆる音がくまなく明快に鳴らされる。

力感も十分で、それもバックハウスのような重心の低い音でなく、もっと華麗な輝かしい音である。

いかにもブラームス風というよりは、まるでリストが弾いているかのよう(派手なパフォーマンスで人々を圧倒した青年期のリストではなく、ゲーテやダンテの巨大な世界を表現しようとした円熟期のリスト)。

セミファイナルでのリストのソナタ同様、揺るぎないテンポで焦らずじっくりと築いていく、スケールの大きな哲人風の演奏。

技巧的にも余裕綽々で(第1楽章の呈示部と再現部で一か所ずつ、同じ部分で一拍分抜けたのはドキッとしたが、大過なくやりすごせた)、彼ならばラフマニノフでもプロコフィエフでも弾けただろうが、あえて渋い内容のこの曲を選んだのは、彼には良い選択だったのではないか。

 

 

 

 

 

そんなわけで、ファイナル第1、2日の2人の演奏を気に入った順に並べると

 

1.  45. Tomoki SAKATA (Japan, 1993-)

2.  49. Vitaly STARIKOV (Russian Federation, 1995-)

 

といったところか。

 

 

次回、第3日は務川慧悟が演奏する(今まさに演奏中)。

 

 


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