2021年エリザベート王妃国際音楽コンクール(ピアノ部門) セミファイナル 第1日 | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

ベルギーのブリュッセルで開催されている、2021年エリザベート王妃国際音楽コンクールのピアノ部門(公式サイトはこちら)。

5月10日は、セミファイナルの第1日。

ネット配信を聴いた(こちらのサイト)。

ちなみに、2021年エリザベート王妃国際音楽コンクール(ピアノ部門)についてのこれまでの記事はこちら。

 

2020年エリザベート王妃国際音楽コンクール(ピアノ部門) 出場者発表

2020年エリザベート王妃国際音楽コンクール(ピアノ部門)が中止もしくは延期

1次予選 第1日

1次予選 第2日

1次予選 第3日

1次予選 第4日

1次予選 第5日

1次予選 第6日

 

 

 

 

 

以下、使用されたピアノはいずれもマーネである。

また、以下の協奏曲はいずれもフランク・ブラレイ指揮、ワロニー王立室内管弦楽団との共演である。

 

 

30. Daumants LIEPINS (Latvia, 1994-)

 

WOLFGANG AMADEUS MOZART: Concerto n. 17 in G major KV 453

 

PIERRE JODLOWSKI: Nocturne

ENRIQUE GRANADOS: Los requiebros (Goyescas)

ENRIQUE GRANADOS: Quejas, o la maja y el ruiseñor (Goyescas)

SERGEY RACHMANINOV: Sonata n. 2 in B flat minor op. 36 (rev. 1931)

 

モーツァルト、しっとりとした美音によるロマン的な解釈で、モーツァルトの中ではロマン的なこの曲に合っている(ところどころオーケストラと縦の線が合わないのは惜しいが)。

明るいグラナドスも良いし、ロシア風とは少し違った爽やかなラフマニノフもこれはこれで良く、技巧的にも大過なく弾けていて好印象。

 

 

49. Vitaly STARIKOV (Russian Federation, 1995-)

 

WOLFGANG AMADEUS MOZART: Concerto n. 23 in A major KV 488

 

PIERRE JODLOWSKI: Nocturne

JOHANN SEBASTIAN BACH: Fantasia and Fugue in A minor BWV 904

JOHANNES BRAHMS: Sonata in F sharp minor op. 2

 

モーツァルト、第2楽章はロシアらしい情感がよく出ているが、両端楽章はさすがに重いか(レガートはまだしもスタッカートが極端に重い)。

バッハもロシア・ロマン的だが、これはこれで悪くなく、フーガなどかなり安定感がある。

ブラームスはブゾーニコンクールでも弾いた彼の得意曲で、相変わらず力強く剛健な味がある。

 

 

 

 

 

そんなわけで、第1日の演奏者のうち、私がファイナルに進んでほしいと思うのは

 

30. Daumants LIEPINS (Latvia, 1994-)

 

あたりである。

次点で、

 

49. Vitaly STARIKOV (Russian Federation, 1995-)

 

あたりか。

 

 

次回(5月11日)はセミファイナルの第2日。

 

 


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