【告知】
ロロ・ピアーナ社製コート用ビキューナ生地
お譲りします
【商品情報】
素 材:ビキューナ
製造元:ロロ・ピアーナ
仕入元:吉忠株式会社
サイズ:1.5m×2.6m(別途裏地あり)
店頭価格:3,800,000円
※お値段に関しては交渉の余地あり
*裏地*
アクセスはこちらから。電話かメールにて弊事務所まで。
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こんにちは。行政書士もできる往年の映画ファンgonzalezです。
訪問ありがとうございます。
以前、高畑充希を褒め称えたので繰り返す必要はないが、やはり演劇に、ミュージカルに、歌唱に、そしてTVドラマや映画などの映像作品に、とマルチな才を発揮する彼女にはもうただひたすら平伏するしかない。尊敬の念でいっぱいだ。
そんな彼女が、映画女優橋本愛とがっぷり四つに組んだ作品は貴重だろう。
→続・最強太眉女優は誰だ?~杉咲花
個人的には、演技派女優の顔合わせといった趣の映画が大好物である。
『愛と喝采の日々』(77)のアン・バンクロフトとシャーリー・マクレーンや『ジュリア』(77)のヴァネッサ・レッドグレイヴとジェーン・フォンダとか。
その伝でいけば『何がジェーンに起こったか』(62)や『八月の鯨』(87)や『ラヴェンダーの咲く庭で』(04)などなど、どツボは当然。
特に老女優同士の共演にはわくわくする。どうしても若手中堅女優からはにじみ出ない得も言われぬ雰囲気がある。
と言いつつ我が邦における若手女優二人の共演に大注目だ。
『同期のサクラ』第三話である。
第一話で物凄いマジ切れを魅せた橋本愛だが、この度も我々があっけにとられるような雑言を高畑に投げつける。
挙句、胸倉をひっつかみ社屋の屋上でぐいぐいと押し迫る。高所が苦手の高畑はびびりまくって手も足も出ない状態。
その高畑を小鳥に例えつつ「人の頭に糞を落として回っている」と口を極めた批判を展開。奇妙な説得力のある人物批評に思わず唸らされる。前回を上回る流暢なボキャブラリーに富む痛烈なる罵倒が凄い迫力。
さらには、高畑が友人になって下さい、と頼み込むも「誰があんたなんかと」と一蹴。清々しいほどだ。取り残された高畑が見るも哀れで視聴者の同情を一身に引き寄せる。
寿退社する間際にせめて共に写真を、との申し出も「嫌に決まってるでしょ」と、にべもない。
悪=橋本、善=高畑。のイメージがこれでもか、とばかりにリピートされ、頑張ったな高畑。あんな嫌な女もうほっておけ。なんて良い子なんだ。橋本ムカつく。と、視聴者の同情票は0:100で高畑有利。いや、圧勝だ。しかし、やっぱりユイちゃんはこうでなきゃ。と、思わずあの頃を懐かしむ。
しかし、今回は高畑充希の反撃も見ものだった。
屋上で酷い目に遭った原因は高畑渾身の小学生レベルの悪口。その意図するところはずっと大人感覚なのだが、橋本と引き比べいかんせんボキャ貧なのがもどかしい。
高畑を目一杯に全否定して立ち去ろうとする橋本。の後姿に対しまさかの一言いや十言。
「ブスブスブスブスブス」
素敵な脚本である(笑)
エンディング間近、写真を断り会社を後にしようとする橋本が遂に落城。高畑が懐より取り出だしたるは“退職届”。気が変わるかも知れないと思って留め置いていた、と。
それに驚く橋本「そんなことできるの」。ここです。
この台詞がまた素晴らしい声色とイントネーションで、彼女に似つかわしくないほど可憐。
まるで幼子(おさなご)のようでもある。なんと可愛らしいことか。
一切の武装を解除した真の姿が露呈した瞬間。
歳のせいか、思わず自分も涙ぐむ。
高畑をさりげなく「サクラ」と呼ぶ橋本。すかさず反応する高畑。初めてサクラと呼んでくれましたね。ユリさん。と呼ぶ高畑に「ユリでいい。友達でしょ」とのたまう橋本。
して、「ユリ」と呼びかける高畑。ここです。
この台詞がまた素晴らしい声色とイントネーションで、いつもの高畑に似つかわしくないほど慈愛に満ち満ちていて母性的。優しくまろやかに包み込むようなトーン。そして表情も。
彼女の善良なる特質の発露。
BGMに森山直太朗「さくら」が・・・もう涙目必至。
橋本の虚勢と弱さ。高畑の冷静と有情。
クライマックスにおける演技合戦は芝居のキャッチボールが見事に決まり、互いに触発しあい有機的に生み出された名場面だ。両者龍虎の如し。
結局、橋本は寿退社を撤回するに至る。なので、もったいつけてはいるものの予定調和と言えばそれまでだ。が、そうでなければ成立しないのが物語である。そこに至るプロセスをいかに魅せるか、が最重要項目であろう。
*立ち姿の美しさ*
そういった意味で今回は、視聴者をやきもきさせてきちんとケアするお手本のような脚本であった。もちろんTVドラマにありがちな粗さは見られるものの、若手女優二人の妙演の効果もあってスルーできるレベルだったと思う。
*さすがに近過ぎでは?*
*漫才ですかね*
*危険を察知し口封じ。動じない高畑*
橋本の罵詈雑言が淀みなく発話できるのも、脚本段階で自然な台詞を心掛けて構築されているからだろう。
世間にはいかにも演者が言いづらそうな台詞を喋らされる作品が散見される。役者が気の毒に思えたりする。だが橋本が流暢に毒を吐く場面を観ると、そんなことを全く感じさせない。気配りがよくなされている。
そんなこんなで、芝居巧者の二人が織りなす世界に思わず引き込まれる思いがする第三話だった。
ちなみに、やはり高畑の演技力は群を抜いていると確信。奇人な役柄なので正当な評価を得るといった点で不利ではあるが、その地力は目を見張るものがある。高畑充希恐るべし。
二人の若手女優のマリアージュは大成功。今後も、例えつまらなくても女優目当てで観続けることになるだろう(と思う)。
本日も最後までお付き合い下さりありがとうございました。
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