現在、シアトル周辺では猛暑の警告が出ております
ここ数年は、暑いといっても華氏90度(摂氏33度前後)を越えることはあまりなく、過ごしやすい夏を過ごしてきたのですが、
今年になって突然、華氏90度を越える厳しい暑さがやってきました。
なお、4年前の2021年の夏は暑く、実に華氏100度を越える日が続き、華氏109度I(摂氏40度以上)になったこともありました
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会社に行けばもちろんエアコンが常時きいていますので、避暑のために出社する人さえいましたが
私は今はまだ働いていませんので、もちろん会社に入ることはできず、避暑のために会社に行くという裏技は使えません。
「これでは暑くて寝られないのではないか。。」と心配していましたが、
幸い、警報で言われていたほどは暑くならず、特に深夜は気温が安定していました
ちなみに現在では、ワシントン州の一般家庭のエアコン普及率は上昇しており、
2021年以前では20%台だったようですが、現在では50%近くの一般家庭でエアコンが設置されているらしいです。
・・なおアメリカ全体では、エアコンの普及率は州によって全然違っているようで、テキサス州やアリゾナ州のように猛暑が続く州では、エアコン普及率95%以上なのだそうです。
ワシントン州はアラスカ州に次ぐ涼しい州なので、エアコン普及率が低かったようですが、
現在では猛暑になることがあるため、普及率があがっているようです。
うちにも ポータブルエアコンがありますが、リビングルーム全体を冷やすにはちょっと弱いかも知れません
しかしとりあえず、エアコンの前にいれば(当たり前ですが)涼しいので、うちの子や奥さんにはこのエアコンの前に座ってもらうようにして、なんとか凌ごうと思います
一つ書き忘れていた、アメリカでの就職活動を有利にするコツを紹介したいと思います。
それは、自分自身の名前を短い名前に変える、ということです
といっても、レジュメ上や、Linkedinのプロファイルの名前だけの変更であって、本名を役所で変更するという意味ではありませんが。
ただ、日本人は私も含めて「名前を変える・複数持つ」みたいなことに抵抗がある人が多いように思います。
(国によっては名前の複数持ちが常識の国も少なくないと思います。例えばアメリカに住む中国人の方々は、大抵の方が本来の中国名のほかに、英語ネイティブにも分かりやすい英語名を持っています。)
しかし、日本人名の、特に英語では発音しにくいような名前は、リクルーターの目に留まりにくい、という現実があるようです。
2音、3音の名前、しかもアメリカでもよく耳にする名前、たとえば「Lisa」とか「Ken」とか「Akira」といった名前であれば、英語ネイティブにとってもすぐ読める名前だと思われるのでそのままで問題ないかと思いますが、
例えば 「啓一郎(Keiichiro)」とか「竜之介(Ryuunosuke)」とか「桜子(Sakurako)」といった、ローマ字にすると8文字以上になるような長めの名前だと、
リクルーターが最初に見た時に「なんと読むんだ?」と思って躊躇してしまう可能性が高いと思います。
もしもリクルーターが複数のレジュメを見比べている時に、同じようなスキルと経験を持った候補者が二人いて、一人は今まで見たことがない長い日本人名で何と読むのかさっぱりわからず、もう一人は「Ben」みたいな一目瞭然な名前だったら、とりあえずBenから先にコンタクトして、特に問題がなければBenを採用して終わりにしてしまう、ということは現実にあるらしいです
そこで、レジュメに名前を書く際や、LinkedInのプロファイルに名前を書く際には、例えば
Keiichiro なら Kei もしくは Ken にする
Ryuunosuke なら Ryu にする
Sakurako なら Sakura もしくは Sara などにする
そうすることで、リクルーターがコンタクトしてくる可能性が少しあがると言われています。
もちろん、実際に入社が決まったら、入社手続きの段階で「やっぱり Sakurako で行きたい」というようにHRに言うなり、
チームに顔合わせする際に本来の名前で自己紹介するなりすれば、本名にこだわりがある人も問題ないと思います。
なお、私も名前はアメリカ人にはなじみのない名前で、英語ネイティブな人には発音しにくい名前です
なので、今回から レジュメなどでも
Kei (Keiichiro) Suzuki
みたいに書くことにし、リクルーターは単に Kei と呼べばいいんだな、と思ってもらえる形にしました。
(※上記は仮名です)
・・Linkedin上の名前を上記のように分かりやすくした後からの方が、リクルーターからの問い合わせが増えたと思います。
(並行して他にも職歴をシンプルにするなどいろいろいじったので、何が功を奏したかは分かりませんが)
そうそう、名前のことで一つ思い出しましたが、
以前いたチームに「Me (ミー)」という名前の人がいました
多分東南アジア系の出身のようで 母国語が何なのか分かりませんでしたが、とにかくその名前は英語の会話では混乱の元でした
例えば「 Call me」と口頭で言った時に、「私を呼んで」と言っているのか、そのMeという人を呼んでといっているのか分かりません
それで結局彼女には 「Meezy (ミージー)」というあだ名をつけて、混乱を避けるようにしていたものでした
今回のアメリカでの就職活動をするに際して、以下の2冊の本は本当に役に立ちましたので、記録のためにも記事にさせていただきたいと思います。
まずはこちらの本です。
この本の筆者は、もちろん生粋の日本人ですが、
最初は駐在としてアメリカに来て その後アメリカ本社に就職、そしてAmazon、Microsoft、GoogleなどのGAFAクラスの会社を含む5社以上の会社をキャリアアップしながら渡ってこられたそうで、
偏りのない、アメリカのIT企業の常識や文化、そして就職するために必要なことなどが、
多くの実体験やデータをもとに、とても正しく書かれていると思います。
なお私がこの本を真剣に読んだ理由は、アメリカのレイオフに関する現実と、再就職を目指す場合のアドバイスが良く書かれていたからです。
また、通常こういう類の本や記事では、「アメリカで働くとこんないいことがあるよ!こんなに素晴らしいよ!」といった感じで、そのいい部分ばかりを前面に出しているものが多いのが現実だと思いますし、
ハッタリみたいな記事も見かけます。
しかしこの本は、日本で働いているとなかなか見えてこない、「日本人がアメリカで、特にアメリカのIT企業で働くということの真実」が隠すことなく書かれていると思います。
なお私のこのブログも、アメリカで働く真実の姿を脚色しないで記録するよう努めていますが、
もしかしたら私自身が気づいていない、誤解を生むような記事もあるかも知れません。
さらに、私も結局のところ、今までアメリカでは1社でしか働いたことがありませんでしたから(もうすぐ2社目に入る予定ではありますが)、
「これはこの会社だけの独自のルールなのか」「それともアメリカの会社全体の一般的なルールなのか」
といったことがわからないまま、長年過ごしてきました。
しかしこの本を読んで、いろいろなことがはっきり分かりました。
例えば、前の会社では「今日は午後3時に配達される荷物を受け取らなきゃいけないから2時半に帰る」などということが日常茶飯で行われ、誰も咎めませんでしたが
(純粋な日本企業ではそんなことは多分NGか、半日有給扱いですよね。。)
そういう文化は前の会社・前の組織の独自ルールではなく、アメリカの会社全般に通用するルールであることも、この本を読んで明確になりました。
・・なので、現在アメリカで働いている方にも、もしも一社のみの経験に限定されている方には一読の価値ありではないかと思います。
そしてもう一冊役に立った本は、アメリカの本ではありますが、PMとしてのJob interviewの対策本です。
この本、何が面白いかと言いますと、GAFAクラスの会社のPMのJob interviewの傾向が各社ごとに解説されているということです
<目次の一部>
また、例えば「Amazonは、MBAを持っている人を好んで採用する傾向がある」といった類の 多くの事例を集めないと書けない情報がかなりあるので、想像以上に役に立つと思います。
もちろん、予想される質問や、回答の考え方なども非常によく解説されており、アメリカでIT系のPMのポジションにに応募する人には渡りに船のような本だと思います。
※ただし、すでにこの本の初版は10年くらい前になりますので、細かい事情が変わっている可能性もあります。
私はこの本を図書館で借りて、毎晩読んでJob interviewの対策を練っていました。
もちろん購入するだけの価値のある本だったのですが、就職活動中は 将来収入が激減する可能性があることを考慮して、とにかくお金を使わない日々を過ごしていました。
今から買いなおしてもいいくらい気に入った本ではありますが、でももうPMを目指してのJob interviewはできれば受けたくないです
前回の記事の通り、最後の砦だったはずの派遣会社の正社員ポジションのJob interviewにて、不合格の可能性が高くなってしまいました
それでも、やさしいうちの奥さんは「アメリカのJob interviewって、わざと必要以上に難しい質問をしてその人がどういう反応するかを見るというタイプの、いわゆるストレスインタビュー もあるわけだし、不合格と決まったわけではないでしょう?」
というように言ってくれましたが、いずれにしても自分のダメさ、情けなさに打ちひしがれていました
そして翌朝6時くらいにちょっと目が覚めて、ふとスマホの通知をざっと見ました。
すると、数分前に
「Congratulations! We are pleased to inform you that your...」
という書き出しで始まるメールが、その会社のHR(人事)から入っていることを発見しました
その会社のHRはニューヨークにあるようで、東海岸の業務時間のタイミングでメールが来たためそんな時間になったようです。
(シアトルの朝6時はニューヨークの朝9時)
文章がフォーマルなものだったため寝起きの目には読みにくかったのですが、採用プロセスの次のステップに進めるという内容でした
つまり、先のJob interviewでは「不合格」とはならなかったということだと思います
次はバックグラウンドチェック、つまりレジュメに記載されていることが本当かどうかをチェックするといった事務的なステップになるはずですが、
私はまだ半信半疑でした。
まだ正規の「Offer letter」が届いているわけではないので、この先まだ何があるかわかりません。
まだジェネラルマネージャーと最終Job interviewがあるとか、
(私はもちろん身に何の覚えもありませんが)過去に何か問題を起こしたことになっているとか、
はたまた大学の英文卒業証明書と成績証明書をとってこないと先に進まないとか、
とにかく、まだ不安を払しょくできる状態ではありませんでした。
しかしその数時間後、HRの方から直接電話があり、私の不安にすべて答えてくださりました
- Job interviewはこれで終わりだということ(ああよかった。。)、
- 現在オファーレター(正式な採用通知)を用意している最中だということ、
- そして年俸金額、予定される入社日などまで、伺うことができました
年俸ですが、驚いたことに、これまでJob interviewまで進んだ3社の中で、一番高額な金額を提示していただけました
(※もちろん、前の会社のシニアレベルの正社員には及びませんが)
冷静に分析すると、今回のポジションはディベロッパー待遇ですので、給料レンジとしては他のポジションに比べて高めの設定となっており、うまくその恩恵にあずかることができた、ということだと思われます。
まあその年俸なら、とりあえず今までの生活を変える必要はなさそうです。
リスのクルミ代も、動物愛護団体への寄付費用も、多分まかなえると思います。
・・正直、こんな結末になるなら、何もこんなに苦労して毎日毎日ジョブサーチして応募して、トレーニングして、落ちて落胆してまた挑戦して・・というつらい日々を1か月半も繰り返さなくても、
最初からその会社だけに決めて、この1か月半は特別バケーションにしても結果は変わりませんでしたし、結局そこが一番条件が良かったという形で落ち着いていたはずです。。
まあでも、この一か月半の「アメリカ再就職挑戦」は、素晴らしい成長の機会でした。
前の会社の社員のまま、26年目を今までの延長でやっていたら絶対に得られなかったスキル・経験を身に着けることができたと思います。
いつの間にか、「アメリカでの現地就職」についても結構詳しくなってしまいました
アメリカで就職したい方、相談に乗りますよ!
もちろん、毎日やってきたトレーニングも物凄く価値がありました。
例えばレイオフ前には結局できていなかった、AIをビジネス活用するプログラミングテクニック - 自分で書いたプログラムで、過去の予算データをAI学習させて、今期の予算をAI予想させる、みたいなことを実現できるようになりました。
(もっとも本来は、その程度のことは2年くらい前にできていなければいけなかったのですが。。)
そして、今度の仕事は完全にエンジニアです
そもそもこのブログを始めた段階ではエンジニアとしての挑戦だったのに、Re-orgの影響でいつの間にかPMになってしまっていて、本来の夢を少し外していたというのが事実なのですが、
派遣とはいえ、再び本格的にエンジニア専業でやれる、というのは嬉しいことです
また、結果的に「GAFAクラスの会社の正社員エンジニアとして復活する」という大いなる夢にも、むしろ近づくことになったと思います。
レイオフ前のポジションのままだったら、正社員とは言えPMでしたのでエンジニアに戻るのは難しく、
先に受けた2社のポジションも、PM色の強いものだったためエンジニアからは遠ざかっていたと思います。しかもグローバル企業とはいえ、GAFAクラスの会社ではありませんでしたし。。
一方で今回いただいた機会は、生粋のソフトウェア系のエンジニアであり、派遣先はGAFAクラスの会社ですので、経験も積めますし、技術スキルを上げていくこともできると思います。
・・もちろんそれははるか遠い、まるでK2西壁(いまだに登頂の成功例がない、極めて危険で難しいルート。ちなみにK2の標高は8611mで世界2位)に無酸素アタックするような難易度かも知れませんが
それでもあきらめずに歩を進めて、挑戦し続けるつもりです。
とは言っても、今から実際の入社予定日までの約一週間~10日程度は夏休みモードで過ごさせていただこうと思います。
<K2西壁アタックとはまたえらくかけ離れた映像。。>
もちろん、いまのままのスキルではダメであることも十分自覚していますし、もっと技術レベルの底上げをしないといけない立場であるということはわかっておりますが、
さすがにちょっと、レイオフのアナウンス以降、精神的な疲労を溜め込んでしまいました。
しかしせっかく採用していただいたからには、結果を出してチームに貢献できなければ話になりませんので、少しリフレッシュして、最高の状態で仕事に復帰したいと思います。
さて、前の記事に記載したとおり、私の選択肢としては「派遣会社に入って、そこから前の組織の姉妹チームに派遣として行かせてもらう」しかない状況となりました。
ただ私は当初、そこならば ほとんどフリーパスで行けると思い込んでいました。
派遣会社にはただ登録するだけだと思っていました。
ところが実際には、まず第一に、その派遣会社の正社員エンジニアとして採用される必要があったのです
そうすることで、のちに 前の組織の姉妹チームでの派遣契約が終わった後でも、今度は別の組織や会社に同レベルのエンジニアとして派遣してもらい、同じ年俸ベースで給料を(時間給ではなく)月給で頂けるという雇用形態となるということでした。
もちろんその方が、通常の派遣契約(時間給で給料をもらい、契約が切れたら即無職になる)よりもいいので、そのポジションに応募することにしました。
さて、そしてその「派遣会社の正社員」のポジションは、タイトル(肩書き)が
Senior .NET Developer Technology Lead
というもので、私としてはちょっとあがりました
というのは、「ディベロッパー(開発者)」という肩書は、この25年間あこがれ続けてきたものだったからです。
もちろん、前の会社にて「エンジニア」の肩書きで6年前に採用してもらえたわけですが、「ディベロッパー(開発者)」もしくは「ディベロップメント エンジニア(開発技術者)」の肩書ではありませんでした。
なので私としてはそのタイトルを見ただけでちょっと浮かれていましたが、
当然ですが、そのJob description (仕事内容・採用条件)はそれなりのことが書かれていました。
しかしそれでも私は、「これは体裁をとるためにそのように書いているだけだろう」と甘く考えていたのです
※ただ事実として、特にアメリカのJob description は実際の業務に対してかなり「盛る」のが基本のようです。
そして正式に応募した数日後、Job interview を受けることとなりました。(3社目ということになります)
しかし、完全に甘く見ていた私は、そのJob interviewも形式的なものだろう、簡単にこれまでやってきたことなどを説明して20分くらいで終わるのだろう、と高をくくっておりました
そして迎えた Job interview 本番。。
やられました。
めちゃくちゃ難しかったです。
少なくとも、この1か月で受けた3社のJob interview の全シリーズの中では群を抜いて難しかったです。
すべてはテクニカルな問題で、ストレートに答えられなかった質問もありました
また、アルゴリズムの問題もありました。
(もちろん、「ディベロッパー」タイトルのポジションなら、あって当たり前なのですが。。甘く見ていたので、そういうのはないと思い込んでいたのです)
ただ、そのアルゴリズム構築の問題は、この数か月毎日やってきたLeetcodeサイト(関連記事)でのトレーニングに出てきた問題の一つに酷似していました
私は「よし!」と思いました。追加の配列を使えば楽に解けるぞ、と思いました。
・・ところが出題者から、「don't use additional array (追加の配列を使ってはいけない)」という条件が追加され、奈落の底へ落ちそうになりました。。
でもまあとりあえず、不細工なやり方でなんとか回答しました。
出題者は「It will work (まあ動くだろう)」とは言ってくれましたが、やはり無駄があることを指摘されました。それでも私は粘って苦しい改善案などを提示して、
どうにかそのインタビューを終えたのでした。。
インタビューを終えた私は、あの、レイオフのアナウンスの日のような、目の前が真っ白になる感覚に襲われていました。
理由はもちろん、インタビューの結果が「不合格」である可能性が少なからずあったからです。
しかもこのポジションがダメとなると、現在Job interviewまで進んでいる会社はもうありませんので、長期戦になることを覚悟しなくてはならず、
もっと言えば、この3社のJob interviewからわかったことは、いまのままのスキル・回答力ではどこも採用してくれない ということです。
私はとにかく、最後のチャンスだったこのポジションに対して甘く見ていた自分を責めました。
そもそも、こういう業界のエンジニアを一人採用するというのは、巨額のお金が動く話です。
そんなに甘いはずがありません。
一方私は、ろくに才能も力もあるわけではないのに、運とタイミングだけでここまで来たような人間です。
仕事をさせてもらえるのであれば、どんな仕事でもどんな条件でも、全力で取り組んでやっと人並みに届くかどうか、というレベルにいます。
それがいつから選り好みしたりなめてかかったりするようになってしまったのだろう。。
・・とにかく、深く反省していました。
いずれにしても、そのJob interviewの結果を待つしかありませんでした。。
<つづく>
先日、2社目のJob interviewをさせていただいたという記事を投稿しました。
(関連記事)
幸いにして、Interview の結果はOKだったようですが
採用条件に関して大きな問題がありました。
それは、勤務地の問題です。
簡単に言えば、Relocation (引っ越し)が必要だということです。
しかし、引っ越し時期などの問題をクリアできず(採用決定後1か月程度で引っ越しって、無理でしょう。。)、結局そのポジションは見送らざるを得ませんでした
となると、現時点で残されている選択肢は、派遣で前の会社の姉妹チームに行く、というものです。
(関連記事)
しかし、私の中では少々躊躇する気持ちを持っていました。
最大の理由は、自分の中で「これをきっかけに、もう前の会社から離れて全く新しい世界へと旅立っていこう」という思いがあった、ということです。
もちろん、前の会社が嫌いになったわけではありません。
レイオフにされてしまったのは辛いことではありましたが、別に違法でも何でもありませんし、むしろ私ごときが25年間もあのような素晴らしい世界で働かせてもらえたことのほうが「できすぎ」ですし、
もうすでに、あの会社に入らなかったら絶対に手に入れられなかった貴重なものを沢山いただきました。
なので感謝こそすれ、嫌いになる要素などありません。
・・そういう話(会社が嫌いになったから離れるといった話)ではなく、私が50年以上かけて学んだ人生の成功の法則の一つに、
「二つの大きな選択肢があって、選択に迷う状況の時は、未経験の方・挑戦的な方を選択する」
というものがあります。
言い換えると、「守りに入らず常にチャレンジしていこう」という意味でもあると思います。
もちろんそれは よりエネルギーを使いますし、予想外の辛いこともあるでしょうし、失敗することもあるかも知れませんが、
必ず「守りに入っていたら絶対につかめなかった何か」を手に入れる、必ず「成長・学習」につながる、長期的に見れば必ずプラスの経験値になってゆく - そういうものだと思っています。
・・という私の人生哲学から、
(仕事内容は変わるとしても)前の部門でまたお世話になるという「守り」の選択よりも、アメリカで初めて自分で探して応募して面接して入る未知の会社の方が、(怖いけれども)きっと新しい世界を開ける と思ったのです。
しかし今、2つの未知の会社でJob interviewを受けさせてもらえたものの、結局どちらも入社するには至らなかったという現実を踏まえて、
また、前の会社の本当の最終日がもうすぐであることを踏まえて
(まだ現時点では、申し訳ありませんが 仕事をしていないのに今まで通りの給料とフルベネフィットを受け続けている幽霊社員なので、生活はまだ困っていませんでしたが、もうすぐそれもなくなることを考慮して)
派遣会社に入って前の組織で頑張るしか選択肢がない、という状況になりました。
平たく言えば「まあしょうがないか。本当のプータローになるよりはいいだろう」というくらいの上から目線的な気持ちをもっていました。
この段階では。
(といっても1,2日前の話ですが)
しかし現実にはそれは、そんな簡単な「顔パスで入れる」ような話ではなかったのです
<つづく>
現在、うちの子の日本語補習校の宿題で、以下の本のあらすじをまとめる、というものがあります
私も一緒になって読んでいるのですが、その話の中でひとつ、目から鱗が落ちた話がありました。
それは、「時間の使い方には大別して3種類ある」というものです。
その3種類とは、消費・浪費・投資 です。
消費 - 必然的に、やらなければならないことをやる時間。例)歯磨き、通勤
浪費 - 特に意味のないことをしている時間。
投資 - 将来のために、または成長のために費やす時間。 例)トレーニング、自主的な勉強
また、全く同じことをするのであっても、本人次第で消費にも浪費にも投資にもなる ということで、
例えば「学校の宿題をやる」という行為は、子供たちの一般的な認識では「消費」、
特に「勉強なんてクソくらえ」と思っている子には「浪費」、
一方でその宿題をやってみたら 今日授業でやったときには分からなかったのに わかるようになった!という体験をした子にとっては「投資」、
と言えるかと思います。
そしてやっぱりできることなら、多くの時間を「投資」に使った方が、人生豊かになっていくでしょうし、本当の幸せに近づくように思います。
おそらく日常生活の中には、取り組み方ひとつで、または考え方ひとつで、「消費」を「投資」の時間にできることが少なからずあるような気がします。
・・私の場合ですが、
最近の記事では特に「働きたい」ということを前面に出して書いてきましたが、
なぜそんなにも「働きたい」のか、を上記の3種類の時間に当てはめて言いますと、
私にとって「働く」ということは、「(自分への)投資」だから なのだと思います。
少なくとも前の会社では、働いている時間の大部分は 「投資」の時間、つまり自分が成長するための投資時間でした。
複雑な問題に取り組んで、建設的にディスカッションしながら解決策を考えて、それを実現するために今まで使ったことのない技術を即学習して、プロセスやシステムをよりよくして、またさらに新しいことに挑戦していく・・という日々は、
生活費を稼ぐための「消費」時間というよりは、はるかに「(自分を成長させるための)投資」時間でした。
そうそう、25年前は英語なんて一言も話せませんでしたが(むしろ英語は学生時代は苦手でしたが)、前の会社で働いたおかげで、一応ビジネスレベルの英語を手に入れて、結果、まるで湖から海へと飛び出したように世界観が広がりました。
それもやはり、「働く時間」が「投資」になっていたことによる変化だったと思います。
したがって、そうですね、私はまだ「自分や家族の未来のために投資がしたい」、そしてそれにより「より豊かな人生を構築したい」から、「働きたい」と思っているのでしょうね
前回の記事で記載した通り、一社目のJob interviewの結果はダメでしたが、
もう一社別の会社からJob interviewのオファーがあり、電話面接を受けることになりました
なお、その会社も独自のクラウド・データ・AIサービス を世界的に展開している会社で、
本社はアメリカ国内ですが世界中に(日本にも)拠点のあるグローバル大企業です。
ただ正直なところ、その会社は私には難しいかな。。と思っていました。
Webサイトでその会社のビジネスを調べて、またトライアルアカウントを作って色々いじってみたのですが、
非常に良く出てきていて、基盤がしっかりしていて素晴らしいのですが、
まずコードありきの世界なので、何をするにもプログラム言語のコードを使う感じになっています。
そして、採用条件に関してかなりの交渉が必要そうです。
まあなので、その会社には実際に入社できるとはあまり考えず、Job interviewを受けさせていただける貴重な学習の機会と考えようと思いました。
なお、Job interviewをしていただくというのは、レジュメをちょっと見てもらうのとはわけが違うと思います。
Job interviewループを回すだけですでに、その会社のマネージャーやシニアレベルの人たち、さらにはアッパーレベルマネージャーの貴重なリソースを何時間分も割いていただくわけですから、かなりのコストがかかっていると思います。
(したがって、そう簡単にJob interviewまで進めないということにもなるのですが)
そういう意味では、すでに2社のグローバル大企業にコストを割いていたいて Job interviewを受けさせていただけただけて、大変ありがたいことだと思っています
・・そんな気持ちで迎えた二社目のJob interviewの一回目。
今回も詳細は書きかねますが、とりあえず私としてはInterviewを受けさせていたただいて本当に良かったな、と思いました。
お互いにとって有益な話し合いができたように感じました。
まあ、いまもくよくよと「あの質問はこう答えるべきだった、あのタイミングでこういえばよかった・・」と考えているような状況ですので、
次のInterviewに進めるかどうかは分かりません。
とりあえず、あまり期待しない方が精神的にもいいだろうとは思っていますが。
少なくともその会社はとても誠実に対応してくださっているので、いずれにしても結果はきっちりと知らせてくださりそうです。
なお、今週中に次のInterviewということはないそうで
(そういえば今週はアメリカ独立記念日の週、休んでいる人も多いですよね。。。祝日のことなどすっかり忘れていました)
まだしばらくはヤキモキしながら過ごさなくてはならなさそうです
まあでも、やることは一つ - 技術トレーニング です。
今の技術力では、そのJob interviewをしてくださっている会社の技術レベルに到達できていないと思うので、もっと努力が必要です。
その会社は特にデータまわりに強い会社であり、SQL(データベースを扱う際に使用する言語)には相当強くなければならないと思います。
私は、4~5年前まではSQLを深く使っていましたが、近年ではちょっと違うクエリ言語ばかり使っていたのでSQLの感覚がちょっと弱くなっていました
しかし今は本当にいい時代です。SQLのドリルを無料でオンラインで行えるサイトが複数存在し、
手軽にしかも深く学ぶことができます。
今やっているのは https://www.sql-practice.com/ というサイトのドリルです。
今週中にこのドリルの問題は全部やろうと思います。
もちろん、コーディング試験の練習も、インタビューの練習も、欠かさず続けたいと思います。
今日は、転職活動に関していろいろなことがあった一日でした。
とりあえず先週の早い段階で、いままで応募していた30社以上の正社員のポジションとは別に、ひとつ特別なオファーを頂いていました。
それは、前にいた部署の姉妹部署、エンジニアリングチームから 私を派遣社員として迎え入れてくださるという話でした。
そのポジションであれば、間違いなく即戦力的に役に立つことができるでしょうし、
いままでのスキルも経験もすべて生かせて、さらには(たぶん毎日ではないにせよ)もう二度と行けないと思っていたあの会社のビルに入って今までと同じような環境で仕事ができるということになると思います。
・・もちろんそれは素晴らしいオファーではありますが、
やっぱり派遣ということなので、契約が切れたら(再更新してくれない限り)また職を失うことになると思うため、
これはオファーしてくれたマネージャーには失礼ですが「最後の手段」になるかと思っていました。
それでもとりあえず、そのポジションの派遣元となる会社の方との電話での話し合いを今日行ったのでした。
・・彼からの話を聞いて、このポジションはそれほど悪くない話であることがわかりました
第一に、これはその派遣元会社への正社員待遇であるということで、
たとえ上記の契約が切れて、再更新されなかったとしても、今度は別の会社の別の仕事をすることになるだけで、そのネットワークはアメリカでも最大規模のためまず仕事がなくて苦しむ可能性は低いということ、
給料は時間給ではなく、普通に正社員として月単位の給料となり、有休もあれば病欠もあり、
健康保険などのベネフィットももちろん永続的にあるので、決して悪い待遇ではない様子でした。
また、その会社は、通常は最初は正社員待遇ではなく、純粋に派遣としての採用がスタンダードなようで、それだと契約が切れたら即解雇になってしまうそうですが、
今回私のところにきている話は最初から正社員としての待遇なのでそうはならない(その姉妹部署のマネージャーが強く推薦してくださっているそうで、その推薦を受けて優遇条件を提示してくれているらしく)、
ついでに言えば、その会社には「レイオフ」は(倒産しない限り)ないそうで(ここ重要)、
働く意欲がある限り続けられるということでした
さて、その話をしている最中に、
こちらの記事で紹介させてもらった(正社員の)Job interviewを受けていた会社のリクルーターから
「Hiring ナントカ・・」 というタイトルのメールが来たという通知がポップアップしました
私はてっきり、採用通知だと思ったのですが(甘し!)、
電話の後急いでメールを開いてみたら、なんと別のポジションの募集をしていて、「あなたのキャリアにピッタリなんだけどどうですか?」という内容でした
「あれ?ということは この間のJob interviewはダメだったということ?」
と思い、すぐさまメールで聞いてみたところ、すぐ電話がかかってきて
「あのポジションはクローズになりました。それより、さっきメールしたポジション、どうですか?」
と言われ、私はげんなりしてしまいました。。
こちとら、まさに一日千秋の思いで結果を待ち続けていたのに、おそらくこっちから聞かない限り何も言わないつもりだったような様子・・
そういえばうちの奥さんが、私がその会社を受けると言った時に その会社の評判を調べてくれていましたが、採用情報も含めて、悪い評判が多いと言っていました。。
それでも私は、結構やる気になっていたのですが、ふたを開けてみれば彼女のリサーチ通り、ひどい対応。。
正直かなり落ち込みました。
まあ多分、この記事の最初に書いた姉妹部署の派遣が現実的な道なのだろうな。。と思いました。
ただ、実はもう一つ、応募していた正社員のポジションの採用担当マネージャーから連絡があり、翌月曜日(6月30日=今日) Job interviewを受けさせてくれるということになり、夕方にスケジュールが組まれました。
・・とはいっても、その2社目のJob interviewもあまり望みはないだろうな。。と思いました。
というのも、1回目のJob interviewの時も、実はそれほど悪くはない回答ができたはずでした。
一つ、GITの活用事例をあげる質問でベストな回答ができなかったかな。。とは思いましたが、全体的にはほぼ自分的にはベストな回答ができたと思っていたのに結果的にはダメだったので、やはり私ごときには届かぬ夢だったか。。と思いました。
そして落胆した気持ちのまま迎えた2回目のJob interview は。。
長くなってきたので次の記事にしたいと思います。
先日の記事以外にもう一つ、昔見た日本のドラマで頭に焼き付いているものがあります。
そのドラマのテーマは「会社に見放された社員の最後」だったと思います。
まさに今の自分そのもの・・
・・主人公はある会社の中堅、働き盛りの普通の社員でした。
傍から見る限り 特に会社のお荷物、という感じではありませんでしたが、会社の上層部の事情でその人は「不必要」という状況になってしまいました。
(本人の働きが悪いとか、成績が悪いとか、ましてやコンプライアンス違反をしたといったことは全くなかったはずです)
なおアメリカではこういう場合、課長以上(非組合員)でなくても問題なく解雇することが可能ですが
(私の今回のレイオフはまさにそれです)
外資系ではない 一般的な日本企業では、その社員が「不必要」になっても解雇にはできません。
法や組合に守られているからです。
しかしそのドラマの中では、
会社の上層部が どうしてもその人を追い出したかったので、どうしたかと言いますと、
その人を、よくわからない名前の部署へと異動する辞令を出します。
そのよくわからない部署とは、他に誰もいない、やることが何一つない、倉庫の奥に設置された隔離部屋のようなオフィスにただ来るだけ、
朝会社に来たら机に向かってじっと座り、夕方5時までそこにじっと座っているのが仕事、
寝てはいけないし、何か他のことをやってはいけない、定時までひたすらじっと座っていなければいけないのです。
・・会社の狙いは、その部署に送り込まれた人が自ら退職を願い出ることです。
普通、人間8時間も隔離部屋で何もしないでじっと座っているだけ、などという状態を長く続けられるものではありませんから、
まあ数日、良く持って数週間で自ら退職願いを出して辞めていく - 会社としては不要な社員を法に触れずに追い出すことに成功、という流れになります。。
私が今、上記のドラマを思い出して考えされられている理由は、
「働く意欲は十分にあるけれど、会社側からは不要とされてしまった」
という状況が、まさに私の今の状況に当てはまっているからです。
まあ、違うのはアメリカと日本の法的な違いにより、私はそのドラマのように隔離部屋に閉じ込められることなく即解雇になってしまったということですが
しかしもしも、私が純粋な日本企業で働いていたとして、そのドラマのような仕打ちにあったとしたら、果たして自ら退職したのだろうか。。
さすがに隔離部屋はドラマだけの話だとしても、辞めてほしい社員に対して「自分から退職したくなるように仕向ける」ということは実際に行われているようですので、
もし私が、「自分から退職したくなるように仕向けられたら」どうだろうか。。
多分、辞めないと思います。
これが自分一人の問題なら即辞めたかも知れませんが、
家族の生活を支えるという人生最大の目標が達成されてない以上、どんなにみじめで辛くても、生活費・学費を家族に供給するためだけに、しがみつくと思います
おそらく、日本ではそういう意識の人、つまり家族の生活を守るためだけに 何が何でも会社にしがみつく 、という人は少なからずいるものと想像されます。
一方でアメリカの場合は、しがみつこうにも 会社側から不要と判断されれば解雇されてしまいますので、しがみつきようがない社会、と言えるかと思います。
まあでも、そういう社会は いち労働者としてみるときついですが、本来の株式会社というものの定義から考えれば正しい姿ではないかと思います。
なお、アメリカにも 日本でいう所の生活保護、つまり働きたくても働かせてもらえず本当に明日食べるものに困る ということがないように、いくつかの制度(SSI、SNAP、Medicaid、TANFなど)が存在するそうなので、さすがに餓死することはなさそうです