Windows11を2016年代のPCにインストールする | 55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

一昔前なら定年を意識する年齢ですが、家族で夢をかなえるために2019年4月に渡米、現地のIT企業のソフトウェア開発部門のエンジニア・PM(プログラムマネージャー)として挑戦しています。

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私のプライベート用PC(自作デスクトップ機)にWindows 11をインストールしました。

 


・・しかし、以前の記事でもちょっと書きましたが、このマシンはWindows 11がインストールできないはずのPCです。

ではどうやってインストールしたのか? ということについて この記事に記載したいと思います。


要約すると、Windows 11がインストールできるかどうかのポイントは以下の2つだと思います。
他にもメモリやディスクサイズなどの制約がありますが、今普通にWindows 10が使用できているPCの場合、そのあたりはまず問題ないと思います。

1.TPM2.0チップが搭載されていること(もしくはファームウェアで対応していること

2.CPUの世代がここ3年くらいの間にリリースされたものであること
(※インテルのCore iシリーズの場合は第8世代Coffee Lake以降ならOK

私のPCは、上記の両方ともアウトでしたOMG
なので、回避するために以下の2つを行いました。

ステップ1. TPM2.0チップを追加する
なお、市販のPCなどで TPM1.2ならすでに入っているんだけど、2.0ではないんです。。という方はたぶんなんとかなります。以下のステップ2の方法でインストールできるはず。

自作機やタワー型のデスクトップPCの場合、TPMチップは後から追加できる場合が少なからずあると思います。

私のマシンのマザーボード(ASUS製 H170-PRO)も、マニュアルを見たところソケットがありました。

 

 

 

 

 

 

 


そこでAmazonで検索して、このマザーボードに追加できるTPM2.0チップを探して注文し、入手しました。
とても小さいです。

 

 

 

 

 

 


BIOSでTPMが有効になっていることを確認して、ステップ1はOKです。
Windows のデバイスマネージャー上で、TPM2.0が有効になっていることが確認できます。

 

 

 


なお、ノートPCなど そういったチップの物理的追加が難しいマシンでは上記の方法は難しいと思います。
ただし、もしかしたらBIOSの設定でTPMが無効になっているだけ(実はTPMチップが搭載されている)場合もありうるので、BIOSを起動して(PC起動時にDELキーもしくはF2キーを押しているとBIOSが起動)確認されるとよいかと思います。


ステップ2. メディア(USBメモリなど)を使ってWindows 11をインストールする

2つ目の問題は、CPUの世代が古いとWindows11がインストールできないということです。

私の使用しているCPUは第6世代Sky lake ですが、必要なのは第8世代Coffee Lake以上です。
現在インテルCore iシリーズの世代は第11世代Roket lakeです。まもなく第12世代が発売されるようですが。。

ただ、これはTPMの問題と違って、CPUが第7世代以前のものだとそもそも物理的に機能が足りず、Windows11の動作は不可能、というわけではないようです。

ポイントは、64ビットCPUであることと、仮想化テクノロジー(VT-x/VT-dなど)に対応していることだと思います。

インテルCore iシリーズのCPUは、(私が間違っていなければ)基本的にすべてのモデルが64ビットCPUであり、

そして、仮想化テクノロジー自体は目新しい技術ではありませんので、かなり古い世代のCPUでも対応しています。


なので、TPMの問題をクリアしていて、CPUが仮想化テクノロジーに対応しているのであれば、CPUの世代が古くてもWindows11のインストール・使用自体はできる可能性が高いと思います。

サポート対象外です。。が、このインストール方法はマイクロソフトが公開している方法だそうです。

その方法は、Windows11インストールメディアを使ってインストールする方法です。
※一か所だけ簡単なレジストリの編集が必要です。

通常多くの場合、Windows11へのアップグレードは、Windows アップデートを通して 行うと思います。

しかし、CPUの世代が古かったりTPMが1.2だったりするとその方法ではインストールできないと思います。

そこで、インストールメディアを使ってインストールすると、以下のような警告の画面が出てきますが、これに承諾すれば、インストールが進められます。

 

 

 

 

 


メディアの作成方法および具体的なインストール方法は、以下のIT Mediaの記事を参照しました。
それほど複雑ではありません。
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2110/08/news103.html

インストール自体は簡単で、途中問題に遭遇することもありませんでしたが、1時間くらいかかったと思います。

 

 

 

 

 

 

 


・・ところで、「なんでそんなムキになってWindows11をインストールするのか?」ということですがlaugh

PCとプログラミングで人生を築き上げてきた私としては、今Windows 11をスルーするわけにはいかないlaughということと、

とはいえわざわざ新しいPCを購入してまで(もしくはマザーボードごと中身を総交換してまで)トライするほどの意義があるとは考えにくいということから、

なんとかしてこの2016年代のPCにWindows 11をインストールしたいと思ったのでした。

Windows11を使用してみてどうだったかについては別記事にしたいと思います。

なお、この記事はWindows11上で書いていますsmile