Windows 11の本当の素晴らしさは | 55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

一昔前なら定年を意識する年齢ですが、家族で夢をかなえるために2019年4月に渡米、現地のIT企業のソフトウェア開発部門のエンジニア・PM(プログラムマネージャー)として挑戦しています。

アメリカでも、日本でも、先週10月5日にWindows 11がリリースされました。

Windows 10 から無償でアップグレードできるということです。

しかし。。

私の使っているデスクトップPC (自作機) では、インストールできないと言われてしまいましたOMG


最大の理由は、TPM2.0というセキュリティチップを搭載していないからです。

しかし現実問題、TPM2.0を搭載していないPCは日本でもアメリカでもかなりの台数存在するはずです。
感覚的にはたぶん70%以上?でしょうか。

なんだよーマイクロソフトのケチ!TPM2.0なしでも動くようにしてくれよ!!
と思ってしまう場合もあるかも知れませんが、

実はWindows 11の構造上、それは不可能だと思います。

理由は、Windows 11 というOSは、徹底的にセキュリティの強化を狙ったOSだからだと思います。

以下の簡単なWindows 11の構造図(汚くてすみません。。)をご覧いただければと思いますが、




Windows 11は、仮想的にOSが2つ動作しているような形になっています。

1つはユーザーが使用する普通のOS

もう1つはセキュリティ保護のために動いているOS です。

キモになっているのは緑の部分です。

LSA (ローカルセキュリティオーソリティー)という部分がセキュリティの要の部分ですが、

これをユーザー用のOSとは切り離された場所で、別OSの上で動かしています。

こうすることで、仮に悪質なプログラムがあったとしても、それがユーザー用のOSの上で動くことはなく、不正アクセス等も防ぐことができる、ということです。

この仕組みを実現するために、TPM2.0の機能など、今まで必須ではなかったハードウェアが必須となっている、というわけです。


ちなみに上記のセキュリティ強化のための仮想化技術は、実はWindows 10でもエンタープライズ版であれば使用可能でした。

しかしながら Windows 11からは、すべてのエディション(ホームエディション等でも)で、この仮想化ベースセキュリティが標準となっているそうです。

したがって Windows 11 というOSは、極めてセキュリティの強固なOS といえるかと思います。

これだけの強固なセキュリティを手に入れるために、それなりのハードウェアを用意する必要があるというのは まあ必然というところかと思います。

・・などと語っておきながら、最初に書いた通り このマシンにはWindows 11がインストールできないんですよね OMG


それでも、Windows 11がインストールできないこと以外は全く問題がない 十分に速くて快適なマシンなのに買い替えたりパーツを交換したりするのは勿体ない気がしてしまいますよね_