アメリカでも、日本でも、先週10月5日にWindows 11がリリースされました。
Windows 10 から無償でアップグレードできるということです。
しかし。。
私の使っているデスクトップPC (自作機) では、インストールできないと言われてしまいました
最大の理由は、TPM2.0というセキュリティチップを搭載していないからです。
しかし現実問題、TPM2.0を搭載していないPCは日本でもアメリカでもかなりの台数存在するはずです。
感覚的にはたぶん70%以上?でしょうか。
「なんだよーマイクロソフトのケチ!TPM2.0なしでも動くようにしてくれよ!!」
と思ってしまう場合もあるかも知れませんが、
実はWindows 11の構造上、それは不可能だと思います。
理由は、Windows 11 というOSは、徹底的にセキュリティの強化を狙ったOSだからだと思います。
以下の簡単なWindows 11の構造図(汚くてすみません。。)をご覧いただければと思いますが、
Windows 11は、仮想的にOSが2つ動作しているような形になっています。
1つはユーザーが使用する普通のOS
もう1つはセキュリティ保護のために動いているOS です。
キモになっているのは緑の部分です。
LSA (ローカルセキュリティオーソリティー)という部分がセキュリティの要の部分ですが、
これをユーザー用のOSとは切り離された場所で、別OSの上で動かしています。
こうすることで、仮に悪質なプログラムがあったとしても、それがユーザー用のOSの上で動くことはなく、不正アクセス等も防ぐことができる、ということです。
この仕組みを実現するために、TPM2.0の機能など、今まで必須ではなかったハードウェアが必須となっている、というわけです。
ちなみに上記のセキュリティ強化のための仮想化技術は、実はWindows 10でもエンタープライズ版であれば使用可能でした。
しかしながら Windows 11からは、すべてのエディション(ホームエディション等でも)で、この仮想化ベースセキュリティが標準となっているそうです。
したがって Windows 11 というOSは、極めてセキュリティの強固なOS といえるかと思います。
これだけの強固なセキュリティを手に入れるために、それなりのハードウェアを用意する必要があるというのは まあ必然というところかと思います。
・・などと語っておきながら、最初に書いた通り このマシンにはWindows 11がインストールできないんですよね
それでも、Windows 11がインストールできないこと以外は全く問題がない 十分に速くて快適なマシンなのに買い替えたりパーツを交換したりするのは勿体ない気がしてしまいますよね