今回、ご紹介したい映画はコチラ!
映画『ダンサー、セルゲイ・
ポルーニン〜世界一優雅な野獣』
85分、2016年、イギリス・アメリカ。
踊るシーンは躍動感があって、
思わず引き込まれてしまいます。
2016年9月16日アメリカ公開。
2017年7月日本公開。
天才バレエダンサー、
セルゲイ・ポルーニンの素顔に
迫るドキュメンタリー映画です。
セルゲイ・ポルーニンは
ヌレエフの再来と謳われる程の
類い稀なる才能と、
人の3倍量の練習により
わずか19歳で英国ロイヤル・バレエ団の
史上最年少男性プリンシパルとなりました。
一気にスターダムにのし上がりますが、
リハーサルを欠席したり、
アルコールや薬物に手を出したり、
身体中にタトゥーを入れたりと、
結構やんちゃをします。
だから、「問題児」「異端児」と
言われていました。
わずか2年後に突然ロイヤル・バレエ団を
退団してしまいます。
当時、ニュースになったくらいです。
本人や家族、バレエ団時代の友人たち、
関係者へのインタビューから、
当時の彼の努力する姿や苦悩する様子が
見えてきます。
そして、何よりも両親や祖母をとても愛し、
求めていたんだなぁということ。
ポルーニンの家は貧しかったけど、
彼の両親や祖母は彼の才能を信じ、
留学費用を稼ぐ為に出稼ぎに行くことを決意。
父はポルトガル、祖母はギリシャと
離れ離れになりました。
自分のせいで家族がバラバラに暮らすこと
になってしまったと
申し訳なさを感じていた彼は、
バレエ団のプリンシパルとなり
お金を稼いで裕福になれば、
また家族が一緒に暮らせるようになれる
と信じて人一倍努力します。
13歳の少年が異国の地で
孤独と戦いながら、
人の3倍は練習に励んでいたと、
教師や仲の良かったダンサー仲間は
証言しています。
元々の才能に加え人一倍の努力で、
わずか19歳にしてロイヤル・バレエ団の
男性プリンシパルに上り詰めました。
だが、プリンシパルとなっても
思った以上に稼げなかった。
制約の多いバレエ界のしきたり。
トップゆえの重圧。
その上、自分が15歳の時に
すでに両親が離婚してしまった
と、いうことを知ってしまいます。
離れ離れになった家族と一緒に暮らすことを
夢見ていただけに張り詰めた心が
ポッキリと折れてしまったんですね。
バレエに全てを捧げた反動からか、
身も心もボロボロになります。
栄光から自滅へと向かうと思われますが、
ここで再び注目を集めます。
ホージアのグラミー賞ノミネート曲
『Take Me To Church』
のMV出演で再び注目されます。
写真家デビッド・ラシャベルが監督し
撮ったこのMVは
You Tubeで1700万回以上の
再生を記録しました。
踊りに加えて、美しい肉体美
これは、もうこの映画を見てくださいとしか
言えないくらい、この踊りは素晴らしい!
オススメのダンス映画♪
2016年、フランス・アメリカ。
2017年10月28日公開。