いただいたアンケート&公演総括②
みなさま、こんにちは
なぜか「今日は月曜日」と勘違いして起きたくまはちです。
テレビをつけて気が付きました。
休みが増えた気がしてラッキー
* * * * * * *
今回は「公演アンケート」について、ご紹介したいと思います。
公演後、お客様に書いていただいたA4アンケートの方で
「もしあなたが3日間シェルターの中で過ごすとしたら、
生活必需品のほかに何を持っていきますか?」
…というご質問をさせていただいたところ、
多くの方からご回答をいただきました。
ありがとうございました!
こちらで一部をご紹介させていただきますね
◆ペット
◆思い出話
◆勇気と絆の話
◆アルバム
◆日記帳
◆ハガキ
◆ノート
◆本
◆絵本
◆雑誌
◆カタログ
◆歌の本
◆辞書
◆台本
◆イケメン関連のもの
◆クロスワードパズル
◆大好きな香り
◆筆記用具
◆書道用具
◆パソコン
◆DVD
◆ろうそく
◆ラジオと乾電池
◆携帯・スマホ
◆音楽を聴けるもの
◆聖子ちゃんのCD
◆楽器
◆ビデオカメラ
◆ゲーム機
◆人生ゲーム
◆麻雀セット
◆トランプ
◆毛糸
◆ダンベル
◆マヨネーズ
◆酒
◆チョコレート
どれも納得!やはり精神的な拠りどころは必要ですよね!
3日間も外に出ることなしに過ごすのですから、
没頭したり心が休まるものが必要だと思います。
私は「舞台裏」にも書きましたが、マンガですね!
みなさまの「心のオアシス」を教えて下さり
ありがとうございました
そして…
いただいたご意見、ご感想の一部も、
ご紹介させていただきますね。
◆「本当に大切なものって何だろう…」後からジワジワ考えさせられる作品だった
◆何が起こるか分からない現代、守るべきものは「いのち」
◆ほっこりとした気持ちになった
◆センタは一番真面目で神経質そうなのに、幼少期にあんな悪事をしていたとは…笑
◆センジューローの世界にホッとしつつ、センタの世界からも目をそらさず知らなければならないと思った
◆役者との距離が近く、自分もシェルターの中にいるかのようだった
◆センジューローはいったい何者?(赤い傘まで!)
◆シェルターは現代の日本に必要かも
◆できればシェルターに入ることがないように祈る
◆自然が一番
◆小さい会場、4人だけのキャストなのに、その中にスケールの大きい時代の流れを感じた
◆家族それぞれの考え、立場のあり方が見え、考えさせられた
◆今必要な、家族のふれあいを感じた
◆テレビやゲーム抜きで家族と会話したいなぁ
◆誰の夢だったんだろう
◆心がホカホカ、あったかいんだから~
◆キャストが変わると雰囲気が変わった
◆火を使うという点でたくさん検討されたのでは
◆火を使った演出びっくりしました
◆花火が良かったです
みなさまに観ていただけること、そしていただいたメッセージの1つ1つが
私たちの何よりのエネルギー源です
たくさんの「声」をお寄せいただき、本当にありがとうございました!
* * * * * * *
ここからは昨夜の稽古場の様子をお伝えします。
公演総括第2回目です。ペンタゴン型の机!
いただいたアンケートを読ませていただいています。
作品のテーマを感じ、深く観てくださったことに感激です。
このお芝居を通じて、みなさまと想いを共有できたことに
感謝の気持ちでいっぱいです。
周囲の感想など、情報交換も行いました。
衣裳・小道具チームのM子さん&C子さんの公演総括。
衣装・小道具を探したり、丈の長さを調整するため
縫い直したりなど、お世話になりました。
「公演ギリギリまでいいものを探る!」がモットーです。
そして今回の公演…
小道具として「マッチ」「ろうそく」「花火」という
裸火や危険物を劇中使用するということもあり、
公演前に消防の方々による現地査察を受けました。
消防のみなさま、お世話になりました。
立ち会ったM子さん、お疲れ様でした。
本当の火を使うお芝居…貴重な体験ができました。
そして…
音響をつとめたK野さんの公演総括。
今回も稽古の早い段階から参加して、
役者の背中を押してくれました!
「役者をやれる人が音響や照明を務めてくれるので
呼吸が絶妙だよね」とM子さん。
役者の声など間接的に聞きながら、
タイミングを合わせてくれました。
そして…
いつものどんちょうの舞台装置に慣れている方は
「シンプル!」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ちゃぶ台とコンピューターのみ
とはいえ、ところどころに装置班のこだわりが隠れています。
詳しくは後日ご紹介いたしますね。
そして…
なかなかセリフが入らず、久々に録音して覚えたそうです。
台本を最初から最後まで一人で読んだとのことで、
「聞いてみたい!」とC子さん。
70歳くらいのおじいちゃん。
動作や物の見方などに気を付けたそうです。
「センジューロー」が何気なく茶化す言葉の中に
真実があり、伝わるものがあったとK則さん。
「家庭のあたたかさ」「昔の良き時代」だけでなく、
その向こう側にあるもの…
「今を生きていくために何が大切なのか」
「シェルターに避難して助かったとして、本当に『生きる』ということになるのか」
「この世界とのつながりを閉ざしてまで、シェルターの中にいる必要はあるのか」
「『夕日』を守るために、『シェルターを必要としない』ために、私たちは何ができるのか」
公演を通して、お芝居の中で生きて
私達もまた様々なことを感じ、考えることができました。
公演総括は15日(水)で終了となります。
しっかり振り返るどー
(くまはち)
舞台写真その7~シェルターに差し込む夕日~
みなさま、こんばんは
今日も一日いいお天気でしたね!
あれ、梅雨は終わったのでしょうか?
窓からはきれいな夕日が見えます。
* * * * * * *
ただいま舞台写真をご紹介中です。
舞台写真その5~「海を泳いだ話」と「音が聞こえてきそうな青空」~
今公演は一部Wキャスト。
両チーム織り交ぜながら
前半はAチームメイン、
後半はBチームメインで行こうかと思います。
というわけで、急に写真の役者がチェンジしますので
ご了承ください!
舞台写真のご紹介は、いよいよ今回で最終回となります。
(※ネタバレ注意!)
『ザ・シェルター』
舞台写真その7
何か焦げたようなにおいがして、目が覚めた「センタ」達。
お昼寝していたはずの「カノ」が突っ立っています。
匂いと煙の原因が分かりました。
線香花火です。
「センタ」に叱られ泣く「カノ」。
すっかり頭に血が上る「センタ」と、何かに気が付く「サトコ」。
「あなた」
「センタ」は「サトコ」の話を聞いていません。
「電気、ついてるんですけど」
コンピューターにかけより、スイッチをいじると…
作動してドアが開きました。
うす紅色の光がシェルター内にさしこみます。
「とんぼ捕りに行こうよ」と笑顔の「カノ」。
「カノ」と一緒にシェルターを出ようとする「センジューロー」を
思わず呼び止める「サトコ」。
「もう、ちょっと御免だな」
「線香花火の一本もできない所はもうケッコウだ」
そう言い残し、シェルターを出て行きました。
きっとミサイルが飛んできても、たも網で捕まえてしまうかもしれません。
コンピューターがなぜ止まったのかを
調べねばならないという「センタ」。
実験は1日目にして中断せざるを得なくなりました。
「センジューロー」が置きっぱなしにして行った
荷物が目に留まります。
片づけようとして手に取ると…
中から出て来たのは意外なものでした。
それは、風呂敷と赤い傘。
幼い頃、台風の日に「センタ」がマントの代わりにした風呂敷と…
灰色の雲の中に飛んでいった「サトコ」の赤い傘でした。
「…年寄りってやつは…時々…こういう…
手品のようなことをやる」
信じられない気持ちの二人。
子どもの頃のように風呂敷をはおる「センタ」。
赤とんぼを追って来たようです。
「まてー!」
「カノ」はたも網を振り回しますが…
なかなか捕まえられそうにありません。
「貸してごらん」と、たもを取る「センタ」。
器用に赤とんぼを捕まえてみせます。
「やった。すごい!」
大喜びの「カノ」です。
四人して、ドアの方へ飛び去る赤とんぼを見送ります。
「また捕まえてあげるよ」
優しく語りかける「センタ」。
外はとてもきれいな夕焼けです。
「あなた…」
「ああ、夕焼けだ」
「センタ」と「サトコ」、ちらっとそれぞれの表情をのぞき、微笑みます。
誰もいなくなったシェルターに差し込んでいます。
ありがとうございました!
* * * * * * *
またも大変長くなってしまいました。
読んでいただき、ありがとうございました。
きゅうりや花火のシーン、
やっとご紹介できてうれしいです。
きっと「センタ」達の夕飯はカレーライスかな
次回からは、
◆アンケートでいただいたご感想など
◆仕込み風景
◆舞台装置や小道具
◆楽屋&打ち上げの様子
などをご紹介して行く予定です
並行して、公演総括の様子もご紹介させていただきますね。
もう少し続きます
(くまはち)
劇団三カ年計画さん公演「徒然だ」
みなさま、こんばんは
今日はお天気も良く、蒸し暑かったですね。
セミも元気に鳴いているし、本格的な夏の到来を感じます。
* * * * * * *
さてさて、公演の知らせです
栗原市を拠点に活動されている劇団三カ年計画さんが
明日、一迫ふれあいホールにて「徒然だ」を上演されます。
劇団三ヵ年計画さん 第3回公演
『徒然だ』
◆日 時 : 7月11日(土)14:00/17:00(開場は開演の30分前)
◆場 所 : 一迫ふれあいホール 【栗原市一迫真坂字高橋20-1 TEL 0228(52)5255】
◆入場料金: 前売り2,000円 当日2,500円(全席自由)
「俺タケオ」
20万円はここにあるんだ。
友人の子供のために貸した30万円を
用立てて欲しいんだ。
「僕タケオ」
僕は存在を消した。
実在を一部屋に閉じ込めた。
無関係な時を生み出した。
生態がコロコロ転がった。
両親が亡くなり、
残高が僕を飼育しだした。
僕はタケオだと紛れもなく思った。
「俺タケオ」
今日中に30万円振り込んでくれよ。
でないと
「俺タケオ」
会社クビになって、
横領で犯罪者になってしまうんだ。
解かったと受話器を置きました。
「僕タケオ」
1000円を振り込み、終了。
5月のプレ公演朗読会 から2ヶ月、
どのような進化を遂げておられるか楽しみです!
先日「カノ」を演じたM香ちゃんも出演しています。
ガンバレー
みなさまもご都合がつけばぜひ。
(くまはち)
舞台写真その6~誰かの夢~&公演総括①
みなさま、こんばんは。
日本の南海上で発生したトリプル台風。
現在沖縄地方が暴風域だとか。
大きな被害が出ないことを祈ります。
* * * * * * *
ただいま舞台写真をご紹介中です。
舞台写真その5~「海を泳いだ話」と「音が聞こえてきそうな青空」~
今公演は一部Wキャスト。
両チーム織り交ぜながら
前半はAチームメイン、
後半はBチームメインで行こうかと思います。
というわけで、急に写真の役者がチェンジしますので
ご了承ください!
それでは、舞台写真の続きをご紹介していきたいと思います
(※ネタバレ注意!)
『ザ・シェルター』
舞台写真その6
おもむろに、新聞を手に取る「センジューロー」。
「新聞はどういうふうに書くかな。」
「『哀れ、世界初のシェルター事故、老人一人死亡』。」
縁起でもないことをつぶやきます。
どこまでもマイペースな「センジューロー」。
こんな状況でも「センタ」にからみます。
コップを手に、血相を変えて戻って来た「サトコ」。
なんと、天井から水が漏っていると言います。
「サトコ」は「センジューロー」にコップを渡します。
「カノ」に飲むかと聞きますが…
どうやらおねむのようです。
横になってお昼寝する「カノ」。
「センジューロー」は口を付けず、コップをちゃぶ台に置きました。
すやすやと眠る「カノ」。
「センタ」がずぶ濡れで戻って来ました。
貯水タンクの水は、すっかり流れ出てしまっていたそうです。
子どものせいにしだす「センタ」。
今度は通風口が何かされたのではと疑い、
「センジューロー」から再びマッチを借ります。
マッチをかざしてみます。
空気は入って来ていたようです。
「よい子はここで遊ばない」と、シェルターの外に貼り紙をしようとした「センタ」。
完全に我を失っています。
水を半分飲んでいいか確認する「センタ」。
ここでもからむ「センジューロー」に、
「4分の1だけいただきます」と切り返します。細かい!
水を飲んで落ち着きを取り戻しました。
通風口から大声で外に助けを求めたらどうかと
提案する「センジューロー」。
…吸音装置付きだそうです…。ガックリ。
いよいよ万策尽きました。
「こんなはずじゃなかったんですが」と
自分を責める「センタ」。
節約のため、ローソクを吹き消します。
再び真っ暗になりました。
シェルターに、プラネタリウムの装置を付けるという
アイデアを出す「センジューロー」
「星の見えないところに、人間は住むべきじゃないよ」
とつぶやきます。
寝転がる「センタ」に、優しく語りかける「センジューロー」。
「今度、トンボ捕りに行かないか」
「サトコ」も「センタ」に語りかけます。
「おなかにタオルか何かあてなくて、いいですか?」
二人して、子どもの頃の「センタ」に接しているかのようです。
もし核戦争があったとしたら、シェルターに入った家族は
やっぱり台風の話をするのでしょうか。
そんな「サトコ」のつぶやきを、
「センタ」は夢うつつで聞いていました。
そして…みんな眠ったあとで、
これは誰かの夢。
大熊座と小熊座を見上げる「センタ」と「カノ」。
「センタ」は優しく星座の説明をしてくれます。
そこへ「センジューロー」もやって来ました。
「花火をやろう」と誘います。
「カノ」はもちろん、「センタ」もなんだかうれしそうです。
線香花火が美しく燃えます。
そして、また闇。
舞台写真その7へ続きます。
いよいよ次回が最終回です。
* * * * * * *
ここからは昨夜の稽古場の様子をお伝えします。
ハガキのアンケートなど、ありがとうございました!
何よりの糧です。一同大切に読ませていただきます!
夏から秋にかけて、気になるお芝居もたくさん。
周囲の感想など、情報交換を行いました。
「センジューロー」を演じたN也さん、
公演総括は、7月15日(水)まで行います。
(くまはち)
舞台写真その5~「海を泳いだ話」と「音が聞こえてきそうな青空」~
みなさま、こんばんは
職場の方に、とある『俳優』さんの顔に「似ている」と言われたくまはちです。
一応女なのですが、男っぽいのでしょうか・・・謎です。
* * * * * * *
前回記事から舞台写真をご紹介中です。
今公演は一部Wキャスト。
両チーム織り交ぜながら
前半はAチームメイン、
後半はBチームメインで行こうかと思います。
というわけで、急に写真の役者がチェンジしますので
ご了承ください!
それでは、舞台写真の続きをご紹介していきたいと思います
(※ネタバレ注意!)
『ザ・シェルター』
舞台写真その5
バトンを受けた「センジューロー」。
静かに語り始めます。
35年ほど昔、とある就航船に乗っていた時のこと。
台風が近づいていたものの、
足は遅いから大丈夫だろうと、船は出港したそうです。
ところが、台風の速度が早まり
あっという間に船は暴風雨に襲われました。
網棚の荷物がブウンと飛び、
太い金属の棒か何かが折れる音がして
水が吹き出し…
乗客は次々に海へ飛び込みました。
溺れないように必死に浮いていたと「センジューロー」。
海域は台風の目の中に入り、水面の波も穏やかになりました。
すると…、ずっと向こうにポツンと見えた灯。
必死に泳いで防波堤に這いあがり、人家にたどり着いたそうです。
もしあの時、灯台の灯が無ければ…。
今こうして目の前にいる人の存在を
奇跡のように感じました。
「泳げて良かったわね」「ああ」
「プールに行きたいな」
話の余韻に浸りながら、つぶやく「カノ」。
この空気を壊したくない、余韻に浸っていたい。
台風の話を通して、家族は何度も同じ景色を見ていました。
「カノ」にせかされ、「センジューロー」に乗せられ、
「センタ」は熱く語ります。
屋根に避難するほど浸水した、大きな台風の話…。
イカダを作ったり、屋根からサオを下げて釣りをしたこと。
折れたプラタナスに腰かけて食べた、炊き出しのカレーライスの味。
倒れたバックネットや松の木は最高の遊び場だったこと。
そして見上げると、音が聞こえてきそうな青空…。
すっかり子どもの頃に帰ったかのような「センタ」。
ふと、台風が通り過ぎるまで、ローソクが持つかどうか
心配する「センジューロー」。
耳をすましても、風の音は聞こえません。
台風の眼に入ったのかもしれません。
「ねえ、今は台風なの」
「カノ」がつぶやきます。
そういえば、この状況は台風ではなかったのでした!
「何とか手を打つ」という「センタ」ですが、頼りない…。
このまま入り口のドアが開かなければ、どうなってしまうのでしょう。
舞台写真その6へ続きます。
(くまはち)