舞台写真その4~大きな台風の話~
みなさま、こんばんは
毎年七夕の夜は、お天気が崩れることが多いように思いますが
今年はきれいに晴れましたね☆
そして昨日のなでしこジャパン、準優勝おめでとうございます
日本もアメリカもかっこよかったです。
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前回記事から舞台写真をご紹介中です。
今公演は一部Wキャスト。
両チーム織り交ぜながら
前半はAチームメイン、
後半はBチームメインで行こうかと思います。
というわけで、急に写真の役者がチェンジしますので
ご了承ください!
それでは、舞台写真の続きをご紹介していきたいと思います
(※ネタバレ注意!)
『ザ・シェルター』
舞台写真その4
ふと、ローソクの炎がゆらめき…
“風に飛ばされた瓦が雨戸にあたったような音”がしました。
台風の話をして欲しいとせがむ「カノ」。
“キティ”に“ルーシー”
…何やらいろんな台風の話を知っていそうな「センジューロー」。
どうして台風に女の人の名前が付いているのでしょう?
「センタ」にきいてみろと「センジューロー」は振りますが…
知らんぷりの「センタ」。
そこへ助け船を出す「サトコ」。
女性の名前を付けたのは「アメリカ人のシャレ」とのことです。
【気になったので調べてみました!】
元々は気象学者の奥さんや彼女の愛称を使っていましたが、
現在は女性の名前と男性の名前、交互につけられるそうです。
アルファベットのAで始まる名前から順番に人の名前をつけますが、
Aが男性の名前なら次のハリケーンはBから始まる女性の名前、
その次はCから始まる男性の名前、その次はDから始まる女性の名前...
となっているようです。
「センジューロー」がその昔、“嵐の海を泳いで助かった”という話を
しようとしますが…
「子どもの頃、耳にタコができるほど聞いた」と「センタ」が水をさします。
険悪な雰囲気に逆戻り…。
間に挟まれた「サトコ」。
台風の時、家の窓を内緒で少しだけ開けて
外をのぞいた話を。
木の枝や瓦が、池の中を泳いでいるお魚のように
飛んでいたこと…、
窓の前にあったプラタナスの木。
その枝がみんな空を向き、竹ボウキやおちょこのようになっていたこと。
見えない嵐の手にグルグル回されて
ついには倒れてしまったこと…。
想いを共有していました。
空を飛ぼうと計画を練ったと言います。
風呂敷をマントにして、水中めがねをつけて、
腕におもちゃの時計をはめて、胸にバッヂをつけて
物置の屋根に登ったとのこと。
まるでスーパーマン!
つっかい棒を外した物置は突然倒れ、計画は失敗に終わりました。
ところが今度は、空を飛ぶことより
そっちの方がおもしろくなったと「センタ」!
自分の家のみならず、近所の家にまで…。
「センタ」と「センジューロー」がからかっただけでした。
(ひどい!)
子どもの頃はほんとに空を飛ぼうと思ったりして、
台風はなんだか楽しかったと「センタ」。
「サトコ」も子どもの頃、赤いコーモリ傘を使って
空にフワフワ舞い上がれないかと考えたことがあるそうです。
結局、赤い傘だけが灰色の雲の中に
吸い込まれるように飛んで行ってしまったものの、
とても感動したとのこと。
「センタ」と「センジューロー」が感心し、ほめてくれました。
ところが、学校で台風のことを作文にする課題が出た時に
不謹慎だと先生に叱られたと言います。
「センタ」はそんな「サトコ」を否定せず、共感します。
台風というのは、何かしら得体の知れないコーフンや震えを感じたこと、
停電すると、今と同じように家族がちゃぶ台の周りに集まり
ローソクが家中を照らしていたこと、
話題がないから自然に話は昔あった大きな台風の話になったこと…。
そして、バトンを引き継いでくれた「センジューロー」。
昔あった大きな台風の話を静かに語り始めます。
舞台写真その5へ続きます。
(くまはち)