BOSS GT-1 誤操作防止のためのおすすめ設定 | ギターいじりは楽しい!

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ジャンク安ギターのリペアとカスタマイズ日記です。

最近よくエフェクターボードの事を書いてますが、私のボードではアンプシミュレーターとモジュレーション系、空間系、一部ソロ用のブースターでGT-1を使用しています。GT-1は音もなかなか良いし、サイズ、重量も小さくて非常に重宝しています。

GT-1には3つのスイッチがあり、左からDOWN、UP、CTL1の順に並んでいます。

各スイッチには各パッチ毎にそれぞれ任意の機能を割り当てることが可能で、デフォルトでは、

  • DOWN=パッチ番号のDOWN
  • UP=パッチ番号のUP
  • CTL1=パッチ毎の任意の機能割り当て(ソロでのブースト+ディレイONなど)

となっています。

 

今回注目する点はそこではなく、各スイッチの間に記載されている文字になります。

  • DOWNとUPの間 --- TUNER
  • UPとCTL1の間 --- LOOP

という記載があります。この記載の通り、2つのスイッチを同時押しすることで書いてある機能を起動します。

実はこれが私のGT-1に対するかなり大きな不満点でした。

というのも、チューナーなりルーパーなりを起動したい時で意図的に同時押しする場合は良いのですが、意図せずに同時押ししてこれらが起動してしまう事があるのです。ライブ等で外で靴を履いている時には特に起こりやすいです。

チューナーなら突然無音になってちょっとびっくりする程度で済みますが、ルーパーの方は起動した事に気づかず、少し遅れてさっきまで弾いていたフレーズがエンドレスで流れくるので、音がぐしゃぐしゃになって曲が台無しになりますよね。

私は当時CTL1にソロ用のブースターとディレイの起動を設定していたので、ソロで踏み込んだ時にUPを同時押ししてしまい、知らないうちにルーパーが起動してたということを練習でも本番でもやらかしました。最初何か変な音が鳴ってるなぁと思ったら、自分だった!みたいなね。

当時はルーパーの切り方なんて知らなかったので、本番でやらかした時は焦ってGT-1の電源ケーブルを抜きましたよ(笑)

そもそもこれらを無効化する事ができれば問題なくなるはずだと思いGT-1の設定を探してみたりもしましたが、特に見つけられず。筐体にもプリントされているくらいなので固定機能なんだろうと諦めて、本体のスイッチはメモリの切り替え以外には使用せず、ソロとバッキングの切り替えは外部のフットスイッチで行う事で誤操作を回避してきました。

しかし!今日それを見つけてしまったのですよ。(マニュアルには書いてあるのでしっかりマニュアル読めってことではありますがね)

設定は以下の写真のように全体の設定メニューのPLAY内にあります。

このPLAY設定、実は初めて開きました。

ここで1つ言い訳をさせてもらいます。
このアイコンにPLAYというキャプションで、これがスイッチに関する設定だと誰が想像できようか?

これだと何かを再生(PLAY)する事しか想像できなくないですか?本体にAUX IN端子がついているのでなおさら。

同じように思った人、かなり多いと思いますよ。

これはわかりづらいので表現を変えてほしいです。
右隣のアイコンがKNOBなのでPEDALかSWITCHの方が1億倍わかりやすいと思います。

 

文句言っても仕方ないので、気を取り直して設定の方法を。

 

GT-1のMENUボタンを押してメニューを表示します。

ノブ1を回してPLAYにカーソルを移動してENTERボタンを押します。

 

PLAY OPTIONページでENTERボタンを押すと、2ページ目が開くので、
ノブ2を回してUP+CTL1をOFFに設定します。

設定は以上です。

全体設定は自動保存されますので、EXITボタンを何度か押してパッチタイトルの表示まで戻ればOKです。

これは全体設定なので、出力先を選択する際のOUPUT SELECTやOUTPUT VOL等と同じくどのパッチを選択しても適用されています。

ルーパーを使わない人は誤操作防止のためにこの設定はOFFに設定する事を強くお勧めします。

 

ついでに上の写真のように私はDWN+UP(チューナー)もOFFに設定していますが、本体チューナーを使用したい方はデフォルトの設定を残しても良いと思います。
でもここも私はあえて外部チューナーの使用をお勧めします。

 

こういうやつね。

私は安物のこんなの入れてますが、これもそのうち上のものに入れ替えると思います。

 

外部チューナーをお勧めするのは、私がなぜ外部チューナーを使用することになったのかという理由に関係します。

そもそも立った状態で両足を使って2つのスイッチの同時押しなんて、両かかとを指点にして押すしかないのでやり辛いんですよ。なので必然的に片足で2つのスイッチを同時押しするようになるのですが、これが靴底の角度や力加減によって出来る時と出来ない時があるのです。(恐らくきちんと同時に踏めない事の方が多いです)
そして同時押しに失敗するとどうなるか?実はUPとDOWNスイッチはそれぞれ単体ではパッチの切り替えスイッチが割り当てられているので別のパッチに切り替わってしまうのです。ね?ウザいでしょ?(笑)
画面を注視していればすぐに気づけるのですが毎回気にもしていられないし、パッチが変わってしまったので元に戻すのもちょっとしたことなのですが煩わしいんですよ。
気付かない時は曲が始まって音を出して初めて違う音に気付くなんて事もザラにありました。ゴリゴリに歪ませる曲をクリーントーンで弾き始めた時は泣けますよw

UPとDOWNスイッチをパッチの切り替え機能以外に設定するということでパッチが変わる問題は回避できるのですが、同時押しに失敗した時にはスイッチに割り当てた機能が起動してしまうということは変わりないし、そうした場合パッチの切り替え手段としてはノブ1を回すという手段しかなくなるので、その度にステージ上で屈んで変更するというなんともカッコ悪い絵ずらになります。
外部スイッチを繋がない場合は、CTL1をソロとバッキングの切り替えに使いたいですし、チューナー起動だけのためにわざわざ外部スイッチを繋ぐよりも外部チューナーを繋ぐ方がスマートですよね?

 

そして最後にもう一つ、ペダルスイッチについて。

こちらは各パッチ毎の設定になりますが、ペダルスイッチとペダルの動作は必ずしも一致しているわけではないという点。

ペダルスイッチとは、ペダルの上部をグッと踏み込んだ時にON-OFFが出来るスイッチで、ペダルワウのようにペダルを踏みこんだ時にワウが起動するみたいな使い方をします。
ONになると以下のようにペダル横のPEDAL FXのLEDが点灯します。

それに対してペダルの方は、ワウの効果量の変化にも使用できますが、ボリュームとして使いたい場合には音量の増減を割り当てることもできます。

ペダルスイッチもペダルもそれぞれどのような機能を割り当てるかはパッチの設定次第になります。

 

パッチ内のスイッチの設定でEX1がペダルの動作で、ESWがペダルスイッチの動作設定になります。

たまにあるのがEX1にはボリュームペダルを設定しているのだけど、ESWにはPedal FXが設定されていたためにボリュームペダルを力強く踏み過ぎた時に意図せずワウが起動して音がギャリギャリになるという。

これも実際にライブ本番でやらかした経験ありです。

 

という事で、ワウが必要ないパッチのESW(ペダルスイッチ)はOFFに設定しておく事をお勧めします。

なお、デフォルトではESWはパッチ毎の設定になりますが、システム全体の共通設定にする事もできますので、ワウも使わないしペダルスイッチもまったく使わないよという場合は共通でOFF設定にするというのもアリですね。

 

ペダルスイッチについてはワウ等のPEDAL FXの起動以外にもCTL1スイッチのように通常のスイッチと同様に機能を割り当てて使うことも出来ますが、かなり強めに踏まないと押せないのでスイッチとしてはやや使い辛いです。
なのでペダルワウとしてペダルと併用でワウの起動に使用するのが無難な使い方になりますが、ワウって通常は先頭の方に繋ぐ事になるので、ワウペダルを使いたい場合はGT-1の手前に外部のワウペダルを繋ぐ方が無難だと思います。

GT-1には外部スイッチか外部ペダルのいずれかしか繋げないので代替手段があるワウペダルは外付けして、外部スイッチをつなげた方が拡張性は上がります。
でもワウペダルって大きいし重いしって方はこの辺りをご検討ください。

 

 

 

 

それではまとめます。

  • ルーパーを使用しない人は全体メニューから無効化しよう。
  • できればチューナーも無効化して外部チューナーを使用しよう。
  • ペダルをボリュームペダルとして使用したいパッチはESWをOFFに設定。
他にもあるかもしれませんが、私が実際にやらかした経験上、この3つを適切に設定しておく事で不意の誤操作は防げると思います。
 
GT-1にはたくさんの機能がコンパクトな筐体に詰め込まれていて少ないスイッチを駆使して色々な事ができるようにはなっているのですが、それ故に意図せず誤操作をしてしまうのは致し方ないように思います。
せめてスイッチがGT-1000のようなメタルスイッチならまだマシだったのかも知れません。
とはいえ、各スイッチの機能が固定化されていて変更出来ないマルチエフェクターもありますので、その点ではGT-1はスイッチ、ノブ、ペダルそれぞれにユーザーが機能を割り当てる事ができますから、仕組みや動作を理解した上で設定しておけば誤操作対策や利便性を向上させる事ができるので非常に良いですね。
 
最近は各マルチエフェクターの操作マニュアルはユーザー登録をしなくてもネットでPDFで読めるので、自分がやりたい事や懸念点が想像できるのであれば、購入を考えた時に事前にマニュアルを読むことで購入の判断材料になると思いますね。
 
なんだか今回は長くなってしまいました。
GT-1に関して、音作りに関する記事や動画はたくさんあるのですが、たまにはこんなニッチだけど実践向けの設定も良いですよね。
 
長々とお読みいただきありがとうございます。