【昨日のビール】

ロング缶:0

レギュラー缶:0

芋焼酎ロック:0


昨日はやはりノーアルコールデーを再開した。

1日くらい我慢できるのだ。

大人だから。



先日の月食で、私が普段あまりお目にかかることのない天体ショーを見ることができた。

じっくりと月食を見るのは初めてだったので多少興奮が残っている。


月食の日にはずいぶん昔に子供へプレゼントしたおもちゃの望遠鏡を取り出してきて月に照準を合わせた。


おもちゃではあるが、月面のクレーターなどしっかり見ることができて天文学素人の私には十分な体験だった。


スマートフォンには以前から星座表のアプリをインストールしていたので、今までもたまに夜空の星を見上げることはあった。


子供から夜空の明るい星を指さされて、あれはなに?とよく質問される時期があったためである。


月食の当日もそのアプリを開いて明るい星を見上げてはアプリと見比べて星や星座の名前を確認していた。

冥王星が月のすぐそばに見えるのはニュースで知っていた。


月から少し離れていたが、真上の夜空にひときわ明るい星が見えたので調べてみると木星だった。

望遠鏡でみてみたが、大きな光の玉といった感じで普通の星だった。


そこから南の方へまた離れたところに、木星のようには明るく見えないが輝く星が見えていた。

アプリで調べると土星だった。



小学生の頃、お金持ちの友達がいてそいつの家へ遊びに行くといろいろな珍しいものを触ることができた。


はっきりとは覚えていないが、その友達は当時NECのPC8000シリーズパソコンを持っていた。

DOS-Vマガジンのような雑誌に書いてあったコマンドを延々と打ち込んでいくとモニタの中にアナログ時計が出てきて喜んだことはなんとなく記憶にある。


そいつは天体望遠鏡も立派なものを持っていた。

夜になってそいつの家のベランダに望遠鏡をセットするときれいな輪を持った土星がくっきり見えて感動したことをよく覚えていた。


先日の月食の夜に私は子供のおもちゃの望遠鏡をセットして土星も見てみた。

小学生の頃の記憶にあるクッキリとした土星の形とはずいぶん違っていたが、他の星と違って縦に細長い輪を持った輪郭の土星を見ることができた。

にわかに一人でコーフンしていた。

娘にその土星を見せてみたがあまり興味を示さなかったのだが。



宇宙にはロマンがあるもので、子供の頃からよく宇宙の果てはどうなっているのか?などど考えては答えが出ないのですぐに忘れることを繰り返してきた。

宇宙誕生から138億年だそうである。


そして、120億光年ほどはなれた星が現在地球から見ることのできる一番遠くの星なのだとニュースか何かで見た気がする。


そこでよく話になるのが、120億光年離れた星ということは、今見えているその星の姿は120億年前の姿ということになるということ。


なんせ光の速さで120億年かかる距離ということだから、そういうことなのだろう。

仮に120億年かけてその星に行って、その星の状況を確かめてから120億年かけて地球に戻ってくるとすると、しめて240億年の宇宙旅行だ。

もう誰も想像なんてできないだろう。


120億年とは地球ができて46億年なのだから片道3倍、往復6倍。


地球誕生から今までの時間にプラスして、その時間かける2倍の地球の時間が過ぎている星が120億光年離れた星になる。

訳がわらからない。


話は飛ぶが、おそらくこの宇宙の中に生命体は必ずいるだろう。

私の勝手な想像だが、この広い宇宙なのだからあり得る話だ。

しかし、いかんせん宇宙は広すぎる。


他の星に宇宙人がいたとしてもこの広さを乗り越えて地球にやってくる生命体はおそらく存在しないと思う。

だから地球に来ているUFOが宇宙人のものというのはちょっと考えにくいと私個人的には思っている。

光の速さにとって宇宙は広すぎるのである。


ちょっとスケールが大きくなりすぎた。

惑星の距離を考えよう。

小学校の頃に太陽系の惑星に光の速さで行くとどれくらいかかるかというのを図鑑でよく見ていた。


以下は光の速さで各惑星までどれくらいの時間がかかるか。


月:1.3秒

太陽:8分

火星:13分

木星:40分

土星:80分

冥王星:270分(4時間半)


土星まで光の速さで80分かかる。

ということは現在私たちが見ている土星の姿は80分前の姿。

ちょっと現実味があってナマナマシイ距離である。


例えばいまこの瞬間に土星が爆発してなくなってしまったとしたら私たちがその爆発を目にするのは実際の爆発から80分後になる。

実際には爆発して存在しない土星を80分間は見続けることができるということだ。


だから何なのかというと何でもないのだが、タイムマシンのようでなんだか不思議な気分だ。


蛇足だが、今現在、400光年離れた星から地球を見たとするとその姿は日本の中では江戸時代が始まる頃の地球の姿。


400光年離れた星から超ウルトラスーパーメガギガテラマッハ高性能望遠鏡で地球の雲の下まで見えたとすると、そこでは徳川家康が天下を統一して徳川幕府を開いている姿が見えるのだろう。

ちょっと想像が難しくなってきた。


この小さな地球という奇跡の星で起きている目の前の出来事だけで物事全てを捉えていると、宇宙規模の話にはついてゆけなくなる。


逆に言うと私たちがこの目で見て、体験している出来事というのは宇宙の中の銀河系の中の太陽系の中の地球の中の人類の中の日本の中で起きていること。

ちっぽけなものなのである。


酒を何日抜いたとか、健康のためにどうしたとかこうしたとか。

そんなこたぁどーでもいーことに思えてきた。


子供の頃、良く父親に宇宙の果てのことを考えると頭がおかしくなるからやめておけ、といわれた。

全く持ってその通りだ。

宇宙に果てがあったとして、その果ての向こう側には何があるのか?

4次元の世界になるのか、私には理解ができない。


最高にうまいビールに出会えたとする。

その先に何がるのか?

答えは出ないであろう。

酒飲みの私にとって永遠のテーマである。



なんせ今日は金曜日。

華金なのである。

ビールをこよなく愛するみなさま。

飲んで飲んで飲みまくろうではありませんが。


もしもタイムマシンがあるとしたら、明日の朝にそのタイムマシンに乗って8時間前の私に言うであろう。

「吞みすぎ注意!君は8時間後の君という私を非常に苦しめているぞ!」と。

二日酔いの頭で。


また今日も訳が分からなくなってしまったが、二日酔いなどちっぽけなことは考えないで今宵は飲みまくるのだ。


そうでしょう、みなさま。

乾杯!

ムフフフフ。