先週、南米アマゾンから帰国した。
帰国前の数日間、ジャングルのロッジで過ごしていた。
部屋には、Wi-Fiも、エアコンも、ドライヤーもない。
あるのは、川と森と空、そして虫の声だけだ。
不思議なもので、数日いると慣れる。

不便さはもちろんだが、それより驚いたのは、虫の声に慣れたことだ。
初日の夜、虫の声がやけに気になって眠れない。
そう思っていたが、疲れていたせいか、いつのまにか寝ていた。
寝る時間が早いから、夜明け前に覚める。
すると、音かひとつもない静けさに気づいた。
おかしい。
まだ暗い。
それなのに、あれほどうるさかった虫の声がなくなるはずがない。
そう思って、注意して聴いてみると、夜と同じように虫の声は聞こえてくる。
しかし、よほど意識して聴かないと、何の音もしないのだ。
人間は、こんなにも環境に慣れるものなのか。
不思議な経験だった。
夜になると、日本では見ることのできない満天の星が広がる。
毎日、ほとんど同じ景色だが、それでも、飽きない。
東京に戻ってきてからも、アマゾンのことを思い出す。
そして、久しぶりに株式マーケットを見てみると、ずいぶん環境が変わっていることに気づく。
少し前までは、AI関連株という、分かりやすいテーマがあった。
AI、半導体、データセンター。
相場の中心がどこにあるのか、分かりやすかった。
しかし今は、そう簡単ではない。
金利が上がっている。
個人向け国債でも、2%前後の利回りが見えるようになった。
金も高い。
ビットコインも動く。
原油は、中東情勢ひとつで大きく変わる。
株式市場を見ても「結局、今は何を買えばいいのか」よく分からない。
そう思っていたら、長田先生から成長株セミナーへのメッセージが届いた。
その冒頭、「何を買えば正解なのか分かりにくい時代、になってきた」とあった。
少しホッとした。
そうか。
分からないのは、僕だけではないんだ。
そもそも、投資には誰もが分かる正解などない。
投資に限らず、僕らの毎日は、正解がない中で決断していくことの連続だった。
アマゾンでは、あれほど気になった虫の声にも、いつのまにか慣れた。
今度は「何が正解なのか分からない」ことを、当たり前として受け入れる。
そういうことなのだ。
明日のセミナー。
分からない中でどうしていくのか、皆さんと一緒に考えてみたい。
===== 長田先生のメッセージ ==========
最近、株式マーケットを見ていて思うのは、いよいよ「何を買えば正解なのか分かりにくい時代」になってきたということです。
これまでは「AI相場」という、比較的わかりやすい軸がありました。
しかし、金利の上昇によって、そのバラ色の将来にも少し霞がかかってきました。
世界的な金利高騰に対応するためでしょう、日銀は9月、政策金利を1.25%程度まで引き上げました。
長い間、日本では「金利なんてほとんどない」という状態が当たり前でしたが、完全に景色が変わってきました。
日本の長期金利も上昇し、世界的に見ても各国の長期金利が高い状態が続いています。
我々個人投資家にとっては、この金利高によって、投資商品の選択肢に幅が出てきたとも言えます。
最近、個人向け国債がかなり売れているというニュースが新聞でも報道されていました。
2026年に入ってから発行額は急増しており、8月までですでに前年1年間を上回るペースです。
9月募集分では、変動10年が1.95%、固定5年が2.24%という水準になりました。
これは結構大きな変化だと思います。
もちろん、値上がりしてくれればうれしい。
しかし、株式投資は山あり谷ありです。
新型コロナ以降だけを見ても、本当にいろいろなことがありました。
それでも、値下がりのリスクを取って株式を保有し、配当金を受け取りたいという人はいます。
これまでは国債の利回りがあまりに低かったため、投資商品としての魅力はほとんどありませんでした。
しかし、元本割れのリスクをかなり抑えられる個人向け国債で2%前後の金利がもらえるのであれば、
「株で値下がりリスクを取って3%の配当を狙う必要があるのか?」
と考える人が出てくるのは当然でしょう。
もちろん、国債にもインフレによって実質的な価値が低下するリスクがあります。
一方、株式には値上がり益や増配がありますから、単純に比較することはできません。
それでも、この金利の上昇は、資産運用の前提を大きく変えるものだと思います。
そうなると株式は、これまで以上に「リスクを取るだけのリターン」が求められるようになります。
PERが高すぎる株、配当が少ない株、そして利益成長が見えない株には、以前よりも厳しい目が向けられるでしょう。
一方で、他の資産を見ても、なかなか難しい。
金価格は高値から調整局面に入っています。
9月22日のCOMEX金先物は4,338.90ドルで、1月につけた最高値からは18%ほど下の水準です。
その一方で、ビットコインは再び8万6,000ドルを超えるところまで上昇し、リスク資産を買う動きも戻っています。
そして原油は、さらに分かりません。
中東情勢ひとつで供給不安が強まり、価格が大きく動く可能性があります。
まさに混沌としています。
だから私は、しばらくマーケット全体としては、「大きな方向感が出にくい時間」があってもおかしくないと思っています。
ただし、ここで忘れてはいけないことがあります。
長い目で見れば、インフレという大きな流れそのものが終わったわけではないということです。
現金1,000万円は、10年後も数字の上では1,000万円です。
しかし、物価が毎年2%ずつ上がれば、同じ1,000万円で買えるモノやサービスは確実に減っていきます。
これから大切なのは、「全部を当てる」ことではありません。
どのシナリオになっても、生き残れるようにしておくことです。
金利が戻り、インフレも続き、地政学リスクまで高まっている今だからこそ、そんな当たり前の資産運用が、以前よりずっと大切になってきたのではないでしょうか。
株式投資についていえば、高PERの銘柄を避け、地味だけれどもしっかり利益を出している銘柄にフォーカスしていく。
引き続き、そうした投資が安定したパフォーマンスを生みやすい局面になっていると思います。
今回の成長株セミナーでも、インフレの波を乗りこなしながら、着実に利益を上げている企業、そしてこれからも利益成長が期待できる銘柄について、皆さんと一緒に研究してまいります。

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9月25日(金)第90回成長株の実践セミナー
テーマ:金利2%時代「何を買えばいいか分からない時代」の投資戦略
開催日時:9月25日19:00から21:00 受付時間:18時30分
講 師 : 長田淳司
開催場所: ※今回は会場が変わる可能性があります。
ワイム会議室 高田馬場 Room4C
東京都新宿区高田馬場1-29-9 TDビル3F
JR山手線・メトロ東西線「高田馬場」駅 徒歩3分
参加費 : セミナー1回5000円
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【 9月25日(金) の「成長株実践セミナー」に参加します】
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【講 師】
長田淳司
一橋大学を卒業後、大手金融機関に勤務する。
2006年から株式投資を開始。
一攫千金を狙い短期急騰銘柄への投資に挑戦。
高値でつかみ、損切りできず、100万円以上のマイナスを食らう。
損失を埋めようと、日経平均先物・オプション取引に挑戦。
さらに50万円を失う。そしてリーマンショック。
損失は300万円に膨らむ。
貯金のほとんどを失い、何をすることもできなくなる。
しかしもう一度、株式投資に挑戦することを決意。
まずは、損失が膨らんだ原因を分析。
敗因は、銘柄の基本的分析もせず、資金管理もせず、感情に任せていたことにあった。
そこで、 投資スタイルを見直すべく、株式投資の書籍を読みまくり、
サラリーマンの自分に合った手法、リスクを限定させリターンを得る手法を試す。
それからも試行錯誤の連続だったが、
「株は理論価格に収れんする」
「中長期で成長する銘柄に投資する」
「チャンスを待つ。チャンスを見極める」
と決め、オタクなまでに銘柄を研究し、チャンスで買う、というスタイルを続ける。
その結果、ポジションを拡大、自分のスタイルを確立させる。
その後、300万の資金を1500万→5000→7000万まで増やす。
