ほんまにオレもバカやろか | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

先日は武蔵野線に乗って、西浦和駅で降りて思いだしたことがある。


武蔵野線は15年くらい前にも週に数回乗っていたし、それ以外の路線も営業において

いろいろ乗りまわしていたので、路線や駅に関してはそれなりに知っているつもりだった。


昔、某テレビ番組で「浦和には(浦和と付く)7つの駅がある」というようなネタをやっていて、

7つ全部が羅列されており、それを見ていた記憶がある。


2、3年前にふと、そのネタを思いだし、さすがにたった7つだし、馴染みのある路線だから

今でも普通に7駅、パッと浮かぶだろうと、ベッドの中で何気に考えて、アタマの中で

並べていった。


「北浦和」「西浦和」「東浦和」「南浦和」の四方角浦和に「中浦和」「武蔵浦和」の2つ。

これで6駅。あとひとつ、あと…………

アレ?……(ーー;)??


もうひとつ駅があるはずだけど、何故か思いだせない。

『ど忘れ』&『ドつぼにハマる』というやつである。


今までは普通の状態でも聞かれたら絶対に答えられたような問題なのに。


そのあとベッドの中でずっと考えてたけど、見事に思いだせない。

いろんな言葉を当てはめていってみる。

「上浦和」「下浦和」「本浦和」……いや、違う、そんな駅は存在しない。


どうしても思いだせず、すごくキモチワルイ状態のまま、その日は眠った。

翌朝、起きてもまだ思い出せない。

路線図を見ればすぐわかることだが、どうしても自力で思いだしたく考え続けたが

その日の夜もベッドの中で考えて、結局浮かばなかった。


三日目。

朝、目が覚めたら、昨晩までの葛藤とド忘れが嘘のように起きた瞬間に正解が浮かんだ。

なんてこったない。

正解は単なる「浦和」だった。

発想における灯台もと暗しではないが、「○○浦和」というように「浦和」の前に何か

言葉がつくというふうに思いこんでしまって、まさにドツボにハマった例だった。

こんな単純なことで3日間も正解が出せずにいるとは、オレはバカかと思った。


とはいえ、これは本来は知っていた答えをたまたまド忘れしたということだから

まだ問題ないかもしれないが、この例をのぞいても、オレはなにかと記憶力が弱く

言われたことをすぐ忘れるのが悩みである。


よって、ふだんが世間や多数派に対して、あーしたほうがいい、こーしたほうがいいと

訴えているが、たまにはオレの悩みを解決してくれたら嬉しい。


なんだろうな。


オレが確実に覚えられることは一度に一回のことだけである。


しかも、その途中で何か別のイレギュラーの要件や状況が入ったら、その1回も忘れる可能性

が高い。はっきり言って3歩歩いたら忘れるニワトリ並の頭脳しか搭載されていないのかもしれん

とさえ自分で思う。


1時間の間に3つの対応をしろと言われたら、まず最初に対応することを心に強く念じるので

ひとつめの対応はまず忘れないが、2つ目の対応までの間に予定外の対応を頼まれたら

まずそっちを遂行する事に集中してしまい、それが終わったあと2つめの対応をすっかり忘れて

3つ目の対応のほうをはじめてしまったりすることがある。

本当にモノ覚えが悪くて困る。


社会人になったころ、社会人としてつけるべきクセとして、忘れそうな事はすぐメモしろと

教えられた。メモをとるのは今でも守っていることだが、メモをとることでも色々障害がある。


相手が何か言った時に、これは忘れないようにしたほうがイイと思ったら、すぐにメモをとる

のだが、問題なのはその「メモをとったことを忘れる」のだ。


忘れてたことに対して怒られて、「なんで覚えてないんだ。メモとってないのか」

とか言われると、「いや、(自発的に)メモはとってました」と一応答える。

「なんだメモとってるのか、じゃあ、なんで忘れるんだ」と聞かれて

「メモとったことを忘れました」と言うと、余計に怒られる(笑)


いや(笑)じゃないっ! これ、真剣な悩みなのだ。


自分の中で分析で、メモ帳というのはいつもカバンの中に入っているから忘れるという

結論が導かれた。


以前、短期間勤めていた小さい会社にいた時は、指示されたことや、電話で受けた内容などを

黄色い細長いポストイット(付箋)に書いて、自分のパソコンのモニターの周りにペタペタ貼って

おくことにした。これなら、少なくともオフィスでデスクに座っている時は自然に目に入るから

忘れることはない。


だけど、何せ人の数倍界王拳がかかったようにモノ覚えの悪いオレ。

あらゆることを書いて貼っているうちに、パソコンのモニターのまわりを囲むように黄色い付箋が

咲き乱れて、まるで机上に咲く四角いヒマワリのようになった。


それを見た上司が

「○○ちゃん(オレの渾名)、やることを忘れないようにしようっていう姿勢は素晴らしいけど

そのパソコンはちょっと、あまり見栄えが良くないから……、覚える事は全部手帳に書いて

くれないかな?」

と促されて、付箋を全てハズして内容を手帳に書き写した。

そして案の定、やるべき仕事を忘れた。


手帳にメモして忘れないにしても、問題が起きることがある。

オレはホントに信じられないくらいに何かと忘れるんで、さきに書いたように、とりあえずは

手帳やメモ帳に言われたことを書く。

すごく簡単なことだったり、他の人ならすぐ暗記できるようなことでも忘れるのだ。

だから書く。


でも書こうとすると止められたりすることが多い。

それは怒るパターンと、気づかってくれるパターンの2つ。


怒るパターンは「いちいち書かなくても、そのくらい覚えられるだろ!」と言われる。

覚えらんねエから書いてんだっつーの。

忘れてあとで怒られるのもイヤだから、止められても強行してメモろうとすると

気の短い人は半分マジで「だから、いちいち書くなっつってんだろ」と言ってくる。


本件の前に怒らすのもバカバカしいから、一応書くのをやめる。

そして書かなかったことにより予定通り見事に忘れる(笑)

そして結果怒られる。


どっちにしても怒られんのかよ。


でもメモする気がなくて、実際しなかった結果忘れて怒られたのならまだ納得いくが

こっちはメモしようとしたのに、それをやらせずにして、結果忘れて怒られるのはやっぱ納得

イカン。


もうひとつは気を遣っていってくれるパターン。

これは、簡単なことだから、そこまで丁寧に仕事しなくてもいいよという優しい気づかいでは

あるのだが、「そのくらいはメモしなくても覚えられるだろうから」という発信者の思いこみは

共通している。

オレは正直、言われたことを全て丁寧にメモるのが礼儀だとか仕事の作法だとかまでは

思っていない!

単純に「忘れる」からというのと「それによりあとで怒られたくない」からという理由だ。

でも、相手の「わざわざ全部丁寧にメモしなくていいよ」という優しい言葉を振り切って

強行して書くと、相手はちょっと表情を曇らしたりする。

忘れないようにするための自己分析のうえでやっているのに。



相手もちょっと感情的になって極論で言った部分はあるかもしれないが、

「手帳にメモしたことを忘れるんです」と言った時、

「じゃあ、すぐ目に入る手にでもマジックで書いておけ」と言われたことがあった。


別にインクの成分が肌に有害だとかお譲さまのようなことをいうつもりはない。

オレの手のひらで覚えるべき事が収まるもんなら、その方法でもいいだろう。

無念にももうそれほどは若くないから、肌の乾き具合から言ってもインクのノリ具合はいいかも

しれない(爆)


ただ、さっきの付箋の花びらが咲き乱れた向日葵パソコンのように、オレが覚えるべき事や

言われたことを手に書いてゆくとなると、とてもじゃないが、手のひらだけじゃスペースが足りない

のだ。両面で手の甲まで使ってもまだ足りないと思う。


手のひらと甲が文字で埋まって、手首にも書くようになり、腕から肘にかけてメモの文字で

埋め尽くされるかもしれない。

冬場で長袖のシャツにスーツやジャケットを着てても手首までは露出しているから、パッと見

そんな刺青みたいな腕で取引先にいくわけにもいかんだろう。


半袖の夏場なんかは、二の腕のあたりまで露出しているから、腕全体がもう、書きこまれた

メモによる文字で真っ黒になっているかもしれん。

腕までメモ書いても、まだスペースが足りなかったら顔にまでメモ書かんと……。

いちおう耳にも文字書いておかんと、異形の者に見つかった時に耳だけ引きちぎられて

琵琶を弾きながら生きる生活になってしまうかもしれんのう。


とにかくオレはそのくらいにモノ覚えが悪い。

もし、今回の記事に共感してくれる人がいたら嬉しい。

そして治療法を教えてほしい。精神論ではなく処方箋的なね。


言い訳じゃないが、真剣にやろうとして「この状態」だから悩んでいるのだ。

「それだけ忘れるってことは、自分では真剣なつもりでも実はどこかいい加減に取り組んでいる」

とか言われたら、もう話が進まないので勘弁。


でも、覚えられるものは覚えられるのだ。

一部の人からは驚かれたし、人によっては気持ち悪がるかもしれんが気取るキャラじゃないので

言ってしまうと、「ガンダム全43話」のサブタイトルやドラマの「高校教師」「人間・失格」の

サブタイトルは全部言える。

「人間・失格」だったら、「第1話・イジメの法則」「第2話・仮面の友達」……などと言ったように。


こう言うと「なんだ!自分の好きなことは覚えれるんじゃないか!やる気の問題だろ!」

と言う人もいると思うが、そういうわけではない。

オレは歴史が苦手で好きじゃないし興味もないが少し前は欽明天皇から始まる歴代天皇名と

中国歴代王朝名をすべて言えた。予備校で覚えて。


天皇の名前は、きんめい、びだつ、ようめい、すしゅん、すいこ、じょめい、こうぎょく、こうとく、さいめい、てんじ、こうぶん、てんむ、じとう、もんむ、げんめい、げんしょう……と言ったように。

(上の羅列は何見ずに書いたから漢字まではわからないのと、もしかしたら多少間違いはあるかもしれないのでご了承を)



たぶん何か感覚の周波数みたいなものがあるのではないかと思われるのだが。


前にも書いたが、オレは数字も異様に弱く計算力はおそらく小六レベルかもしれない。

そして今回書いたように、言われたことを覚える力も最弱である。


でもオレが信じたいのは「学力が低い」「集中力が弱い」のと「バカ」とは違うものだということ。


果たしてオレはバカなのだろうか。






記事タイトルは水木しげる先生の「ほんまにオレはアホやろか」をパロらせて頂いた。