ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 -69ページ目

ドイツの学校

ここ数日やっと夏らしい暑さが復活してます。

日本に較べたらずっと北国のドイツでも、

近年は結構な蒸し暑さになる日もあせる

(そんな、甘ぁ~いっ!っておっしゃるでしょう。

それはごもっともですが・・・)

昨夜など寝苦しくて、おまけに蚊にさされて

ひどい目ついた。



夏休みが目前に迫りましたが、

そもそもドイツの子供たちは

学校にいる時間が短い。

授業は小中学校ではお昼過ぎに終わる日が多い上に、

特にここバイエルン州(学校は州レベルの管轄内)は

旗日・お休みがやけに多いのです。

カトリックが強くてバロックになりがちな土地柄だからかしら?

事実、ミュンヘンはイタリア最北の町だとか

自負してますもんね。ははは。チョキ



日本でもお馴染み

夏6週間&春・冬各2週間のお休みの他に

秋休み1週間に始まって

(この10月下旬のお休みって、

本来秋の収穫時に農家の子供たちが

駆り出されるためだったとか?)

カーニバル(立春の頃)1週間、

とどめに聖霊降臨祭(初夏)が2週間。


日本の方々からしたら

そんな休んでばっかりでぇって

言われちゃいますね。


公立校は金曜日までありますが、

息子の通ってる某私立学校は

明日水曜日が最終日。

だいたい、7月に入ってからは

修学旅行引率等で不在の先生方も多く、

通常授業がままならない状態が続いたあげくに、

明日は年に一度っきりの通信簿をもらって

10時過ぎにはご帰宅でしょう叫び


どんなことが書いてあるかな~今年は。

担任先生から各課目の

先生まで点数なしの全て文章のみの

絶対評価だから、どのように解釈しようとこっちの

勝手なのが、長所でもあり短所でもあり・・。

とりあえず巷の厳しい教育制度とは

無縁なのですが・・・。


友人知人親戚のお話を聞くと、

ドイツの学校システムは問題ありっと憤りを感じます。

だって、

5年生に上がる段階で、

進学校(ギムナジウム)・実業学校(レアルシューレ)か

中卒コース(ハウプトシューレ)の選択に迫られるんです。

5年生時ということは、3年生くらいからすでに

テスト攻め点数&成績表重視が始まる。

遅咲き・大器晩成が許されない世界。


出来ればギムナジウムに進んでアビトゥーア

(大学入学資格)をキープ、

それが無理ならレアルシューレも悪くない、

でも絶対に中卒コースだけは避けたいと

テストの結果ごとに親子共々一喜一憂戦々恐々の

ホラー状態が続くのだそうです。


問題はこのハウプトシューレ。

誰も好んで行きたくないのには理由があるんですよ。

親が子供の進路勉学に興味のない家庭や

ドイツ語に疎い移民系家庭の子息女が

大部分を占めているという。

先進国のご多分にもれず少子化の進むドイツだから、

そんな学校には自分の子を入れたくないと思う親心。

その悪循環が泥沼化しているのだ。

昔は中卒~職人修業~その道のマイスターという

確固たるシステムがあったのにです。

昨今では計算も普通の口の利き方もまともに出来ない

子供たちが行くところというイメージが出来上がってしまった。

数日前の新聞に、

就職口は十分にあるが

それにふさわしい若者が見つからないんだと

ぼやいてるマイスターの記事が載っていました。


誰もがアビトゥーア取らなくたっていい、

いろんな分野で専門家がいて初めて

健全な社会が成立するわけで・・

ハウプトシューレを復興させて魅力的にしないことには、

社会のバランスは崩れる一方でしょう。

政治家の皆さん、支持率保持にばかり走らずに

真剣に教育現場について考えていただきたいもんですよ。


そういった苦しみを

味わいたくない(味わわせたくない)と

選らんだ一貫教育ですが、

子供が今いる勉強レベルを常に

把握していなきゃいけないのは

どこに行っても同じってことですね。


はぁ~、ちょっと固い話題でしたね。

書いてる方も疲れちゃいました。


The Kooks の Inside In / Inside Out を聴く

レコード店さん(おっと今はCD店っていうの?)で、

最近気になってる

イギリスの新進元気一杯ギターロックバンド

The Kooks のデビューCD(2006年)

Inside In / Inside Out”が安売りになってた。

ほんとはつい最近出た2枚目がいいんだけど・・

まぁ、お試し気分だから10ユーロ出費で十分でしょ。



Inside In / Inside Out

Inside In/Inside Out


例えば、こんな感じです:


You don't love me

元気なライブ!


She moves in her own way

あ、これってよくラジオで流れてたね。



ブライトンの音楽カレッジ出身という

20代前半の4人組が織り成す音楽は

ブリットポップの集大成と言えましょう。

私の年代だと、やっぱりU2にPolice。

大好きだったMadnessやHousemartins。

Blurとか最近ではColdplayとか。

The Kooksはこれらを全部足して割ったってところかな。


要するにお決まりの聞きなれたサウンドといえば

そうですが・・・。

でも全体を通してるのは

元気なギターと調子のよいテンポと

鼻かぜ気味ボーノをも彷彿させるボーカルで良い。


こういうのを年甲斐もなく

ダンナと2人で喜んで聴いてるわけです。

その横で

思春期に片足を突っ込んでる息子の軽蔑の眼差しが・・シラー

そうでした、昔私にも親がいいというものを

極端に毛嫌いした時期がありましたね。


ちなみに、Kooksとは

米口語で気ちがい野郎って意味だそうな。

デビューしてまだ2,3年なのに

早速1人脱退したらしいけど、

今後どうなりますか。

ジョナサン・リース・マイヤース

最近はと~んと映画館に行かなくなった。

だって、ちょっと待ってるとDVD化されちゃうでしょう。

絶対見に行くぞぉって意気込んで

さっさと行動に移さないとダメですね。



というわけで、すっかりアマゾンのレンタル

のお世話になってます。

これまた、月3本まで何週間でも借りててよいので、

それをいいことに、借りたはいいが

ズルズルと見ないまんまってのも多いのです。



レンタルだから

何でもかんでも怪しげなのもトライできてよい。

めっけものもあり、ドはずれ最低あり。

気にいった俳優女優監督の別の作品も・・と

広げていくと、そこからまた枝分かれして

お気に入りが増えていく・・というパターンです。



ずいぶん前に

ヘロインジャンキーの物語、

トレインスポッティングユアン・マクレガー

気にいって(スターウォーズでメジャー路線に

走った頃よ)、彼が出てるのを何作か見た。

その中の一本が鬼才トッド・へインズ監督の

ベルベットゴールドマイン


もろデヴィッド・ボウイーらしき主人公ロックスターの

出世と没落を描いた傑作(だと私は思う)。

70年代初頭新しい音楽を!と夢と理想に燃えていた

はずが、時代の波に乗せられて

いつしか自分自身を破滅に追い込む・・。

その成れの果ては日和見主義のメインストリーム歌手。

ボウイーがそうだったかどうか知りませんけど、

ご本人にとってはイメージに関わりますからね、

彼は自分の歌がサントラで使われるのを拒否したとか。

バイセクシャル・オスカーワイルドの輪廻を

匂わせる意味深なストーリー展開や、

70年代(風)のロックで固めたサントラも好みです。

乱暴者クリスチャン・ベールやトニ・コレットも

好演してますよ。



七変化・ユアンはこの作品では

(イギー・ポップ+カート・コバイン)÷2の

露出狂ミュージシャンとしてボーカルもご披露。

なかなかの芸達者ですねぇ~。



Jonathan&Ewan
危険な関係・ジョナサン&ユアン In Velvet Goldmine



で、その彼にハートマークドキドキになっちゃう

主人公を演じてるのが

ジョナサン・リース・マイヤース でして・・。

初めてお目にかかったこの男、

なんていうかぁ、好きじゃないけど目が離せないというか。

はっきり言って演技下手(ワンパターン)だし、

頭も性格もワルそうだし、好青年とはいいがたいし・・

ボーイフレンドにしたいタイプじゃないし・・云々ドクロ

チンピラ役なんて最高ピッタシ過ぎて

意外性なしですよ。

(相当ひどいこと言ってますね、わたくし?)

なのに、しばしはまっちゃったんです。



B・Monkey: 泥棒ルパート・エヴェレットの手下の

小僧っ子。悪女との微妙な三角関係。

Gormengharst: BBCテレビミニシリーズ。

異様独特なファンタジーの世界。成り上がり者美形超悪役。

これこそ当たり役!

Bend it like Beckham: 打って変わって

爽やかサッカーコーチ。似合わ~ん。

キーラナイトレーとインド系女の子と恋のあやとりも。

Matchpoint: ウディ・アレン監督、

スカーレット・ヨハンソンがお相手のサスペンス。

やっと掴んだ社会的地位を守ろうとする

ずるい男役。


それでですね、目下ドイツのテレビでも

放映されてる、テレビドラマThe Tudors では

主人公ヘンリー8世を演じてます。

ジョナサン君、貴族の気品ないと思うんですけどね~。

6人の妻を持った策略家という意味では

よいのかな。


The Tudors

これがあのてんてん眉 のヘンリー8世とは・・?


あんまり将来期待してませんが、

こうして頑張ってるのみると

馬鹿な子ほど可愛いもんだと

影ながら応援している私でした。

(ほんと、ひどぉ~っにひひ

カサロヴァ後日談

後日談

カサロヴァとフローレスは
今秋にコヴェントガーデンで共演するんですってね。
うわぁ~私は遠方で指くわえてるだけです。
演目はお2人とも十八番のロッシーニ。
”Matilde di Shabran”という私の知らない作品ですが、
女嫌いの主人公(フローレス)と宿敵の息子(カサロヴァ)
と、聞いただけでもぞくぞくもんですね。

Rosinaさんが
彼5月にマドリッドでグルックのオルフェを
歌ったと教えてくださいました。
チェックしたら、YouTubeにも早速登場してるんですね~。
早い早い。

2人の歌い比べなどいかがでしょう。

フローレス・オルフェL'espoir renait dans mon âme



DVDにもなってるタキシード・カサロヴァ版
(2003年Bayerische Staatsoper)からAmour viens rendre a mon âme




これはアモールから魔よけ?の竪琴(カサロヴァ版では
バイオリン)を授かって、よしっ!いざ黄泉の国から
ユリディースを連れ戻してくるぞぉって意気揚々
歌い上げるアリア。
こっちまで元気になってきます。

しかし、同じ曲なのに題名がちょっと違うのはなぜ?

ところで、土曜日のリサイタルの批評を
ひとつ見つけましたが、
結構な辛口でした。
カサロヴァがうまいのは認める。
声も声量も文句ない。
でもここ数年彼女はマニエリスム
の傾向がみられる・・と。
これはどういう意味なんでしょう。
マニエリスムって美術や建築では
調和と完成を極めたルネッサンスの
後の、不自然な形・バランスを取り入れた
反動的傾向のことですよね。
音楽でいうマニエリスムってなんですか?
技巧に走るってことなのか?
素人の私には全然そんな印象ありませんで、
幸せもんっていえば幸せもんです。

Camille の Music Hole を聴く

カミーユの新CD、ミュージックホール を聴く。




music hole



フレンチポップとはいえ、

先日のカーラ・ブルーニとは

まったくタイプの違う音楽だ。


驚くべきことに

このアルバム中ピアノ以外の楽器は使われてないらしい!

物音(ゾウキン?絞る音や体を叩く音など)や

意味のない音声等を重ねて

ベースラインやドラム音を表現したり。

その上にボーカルとコーラスが乗っかってるんですから、

究極のアカペラというんでしょうか・・。

聴けば聴くほどいろんなアイディアが

聞こえてきてとにかく面白い。

ボーカルだけでも囁き・雄たけび・ハスキー・アリア風

等など実に多彩です。


音楽ジャンル的に言うと

ポップからゴスペル・アフリカン・ソウル

ファンク等、ダンスミュージックとしてもカッコいい。

トーキングヘッズ、スクリッティ・ポリッティや

アル・ジャロウやボビーマクファリンを

彷彿させるメロディやアレンジもあります。

でもそこは流石におフランス。

一筋縄ではいきませんね。

ひねってます。


ジャケット上の彼女は

裸足化粧っ気なし髪の毛クシャ状態

オレンジ色のジャージ生地のワンピースで

ポーズ取ってる。

テレビで紹介されたコンサートの様子も

こんなだった。このいでたちで

飛んでます。跳ねてます。すごく決まってます。

私だったら、あのオバサン

あのカッコで気が狂った?って言われそうだ。


一曲目Gospel with no Lord 

のクリップでは、4人のカミーユが各パートの

音を体で表現してます。オイリュトミーみたい。


ブルーニはBGMにもぴったりだったけど、

カミーユは私にとっては”ながら聴き”できない音楽だ。

カザロヴァのリサイタル at Prinzregententheater 2

7月19日(土) プリンツレゲンテン劇場


ヴェッセリーナ・カサロヴァ(メゾソプラノ)

チャールズ・スペンサー(ピアノ伴奏)


曲目:


G.F.HÄNDEL

Dove sei, dolce mia vita

(Ottone, オペラ”Re di Germania”より)



Bella sorge la speranza

(Teseo, オペラ”Arianna in Creta”より)


Scherza infida

(Ariodante, オペラ”Ariodante”より)


JOSEPH HAYDN

カンタータ”Arianna a Naxos”



W.A.MOZART

Pupille amante

(Cecilio, オペラ”Lucio Silla”より)


Abendempfindung

Die kleine Spinnerin

Das Lied der Trennung

An Cloe


Szene mit Rondo,

 (Idamante, オペラ”Idomeneo”より)


アンコール曲:

Parto, Parto ma tu ben mio

(Sesto, オペラ”La Clemenza di Tito”より)


Kalimanka

(ブルガリア民謡)


==================


以下素人耳のつたない感想です。


カサロヴァを生で体験したのは

1月のアリオダンテのみの私。

でもあの時のカリスマと感情移入が印象的で、

今回のヘンデル・アリアを楽しみにしてたんだけど。


ヘンデル・オープニングはブレーキかけてたのか、

意外とおとなしい・・・。

エンジン温まってない感じというか。

ちょっとがっかり気分。

う・・このまんまだったら、ダンナじゃなくても

眠くなっちゃうかも・・なぁんて失礼な私。


それが、ハイドンになると、

どんどん声の伸びもよくなって

全然違う。

はいっ!目が覚めましたです!

20分近い長丁場のクライマックスが終わると

観客席から最初のブラボー!が。

(ちなみにこの曲、コノリーさまもリサイタルCDで

歌ってて、それが一曲目だったのです。

なるほど、そのせいかなんとなくウォームアップ

されてなくて残念)


十八番のモーツァルトでは、

私知らなかったのですが

こういう歌曲もあるんだぁ・・?

あんまりモーツァルト風に聞こえなかった。

アリアは流石で、声量も艶もバッチリ。

聴衆をすっかり引きつけてました。

彼女のIdamanteとSestoは

確かDVDが出てるんですよね。


2度目のアンコール曲は

故郷ブルガリアの民謡です。

ちょっとアジア的な響きも感じられる

懐かしいようなメロディー。


2時間ちかく歌い続けって

大変なことでしょうに、

アンコールも素晴らしく

いつまでも拍手が止みませんでした。

私もずっと彼女の歌声を聞いていたかった。


オペラなら演技しながら実感できる

気持ちの高ぶりとか悲しみとかを

こうしてリサイタルで断片的に歌うのって

難しいんだろうなあと思う。

一曲終わる毎に

次の役・シーン・気持ち・・へ切替する際の

表情も興味深く。

それから、彼女って普段は

ささやくような可憐な高い声なんですよ。

なのに、歌うときはメゾソプラノで

暗い情念やら色気やらを表現する。

不思議ですけど、歌う声と話す声は

別のところから出てくるんでしょうか。




sento brillar
カザロヴァ初ヘンデルアリア集



今日になって

彼女の新CD”Sento Brillar ”が金曜日に

リリースされたばかりと知る。

なんとヘンデルのアリア集。

ヘンデルアリア集出す方

多いですねぇ~。

ちなみに私もコジェナ、キルヒシュラーガー、

それからコノリーさまと3枚持ってて

聞き比べも楽しいんだけど・・

(それぞれのいいところをね)

これでカザロヴァ版まで買ったら

いい加減にしろぉって言われそう?

本当はね、オペラ全曲が理想なんですけど、

なにせ2枚組だ3枚組だとお安くないのが難。















カザロヴァのリサイタル at Prinzregententheater 1

ェッセリーナ・カサロヴァ のリサイタルに行く。



Vesselina with Florez
カザロヴァとフローレスの写真見つけました

(Rosinaさんのために)


7月いっぱい開催されている

オペラフェスティヴァル(Opernfestspiele)の

イヴェントの一つ。

例年、この期間中有名どころ歌手がリサイタルを開くが、

今年はカサロヴァの他、

イアン・ボストリッジ

ドロテア・レッシュマン

そして今注目のヨナス・カウフマンという顔ぶれだ。


いずれもミュンヘンでデビュー済みおなじみの面々。


オペラ上演は中心街・王宮の一角をなすオペラハウスなのに対し、

リサイタルの方はイザール川対岸ボーゲンハウゼン地区に

ある小ぶり(約1000席)のプリンツレゲンテン劇場 で催される。



プリンツレゲンテン劇場
プリンツレゲンテン劇場


オペラや演劇はいいが、コンサートは寝ちゃうとかいう夫を

連れ出して行ってきました。

せっかくだから夕食もその近辺で・・・と一石二鳥チョキ

劇場のまん前にあるインド料理の店Swagat

が最適でしょう。

インド料理は何軒か試してみたけれど、

ここはミュンヘンでも1,2を争うと思う。

余談ですが、近年インド料理は人気なんです)

Swagatはお料理美味はもちろん、バスマティライスも

香辛料丸ごと入っててお気に入り。場所柄もよい。


今日はお天気いいので、

夕方の爽やかな風の中

テラスに陣取る。

私はいつもの茄子とチーズ入りマイルドカレー。

ダンナはハーブとほうれん草たっぷりのチキンカレー。

チキンの方は塩味と辛味がちょっと好みじゃなかったなぁ。

チキンマサラにすればよかったのに。

あーだこーだと結局全部平らげましたが。

お勘定した後、裏手の公園などブラブラ歩いて

腹こなし。


開演30分前に劇場前にたどりつくと、

ちょうど今地下鉄から降りてきたのか、

ゾロゾロと大勢の人々がやってきた。

フェスティヴァル中はフォーマルな服装が

多くなりますが、今夜はLiederabend。

蝶ネクタイやロングドレスってのはほとんどいない。


劇場の中はわりと地味で

フォイエも狭い。

座席は一枚板なので座布団を借りられる。

もっとも、今日は暑いのでひんやり椅子で正解です。


さて、8時になった。

ピアノと楽譜立てのみの舞台に登場した

ブルガリア人メゾ、ヴェッセリーナ・カサロヴァは

普通っぽいショートカットで黒のパンツスーツ

といういでたちでボーイッシュな若々しさ。(18日に43歳に

おなりになったそう)

東欧的エキゾチックな美貌も人気の一つだ。

伴奏のチャールズ・スペンサー氏は、

パンフの写真はうそでしょ~もしかして20年前の?

全然似てないじゃないですかぁ。

ま、伴奏者はピアノを上手に引いてくれるだけで

いいんですけど。。。


このお二人さんが繰り広げた

オペラアリアの夕べ。

前置きが長くなっちゃったので、

報告第二弾は追って書くことにします。









Carla Bruni の Comme si de rien n'etait

Carla Bruni のリリースしたてCD音譜

Comme si de rien n'était

(まるで何事もないかのように・・・)

を聴く。


comme si de rien n'etait


友達を訪問しようと

ミュンヘンの回りを一周する環状99号線に乗った途端に

トラック事故でものすごい渋滞に巻き込まれた。

これじゃぁバッテリーあがっちゃうと、エンジンを切って

実に2時間。

その間持参してたマダム・プレジダン・ブルーニの

CDをずっとかけっぱなし。


後にも先にも一センチも進まない。

イライラしても始まらない。

これも運命(?)と諦めるのに

ちょうどピッタシの題名&音楽だ。


彼女のことは

正直言ってサルコジとのラヴ・アフェアで

初めて知ったんです。

トップモデルで有名男性(エリック・クラプトンやミック・ジャガーとも)

と浮名を流し、さらにシャンソン歌手としても実力発揮してるってことも。


今度のCD発売にともなってのインタビューで、

大統領夫人としての役目もパパラッチに追いかけられるのも、

そんなものってサラっと言える気負いのなさに

好感をいだきました。


彼女の音楽もまさにそのイメージ通りの内容です。

シャンソン風ありカントリー調あり

フォーク、ポップスからジャズ系まで

なんでもござれ。

でも、ちょっぴりハスキーな歌声で

最初から最後まで気張らず風のように軽やかに

歌いこなして、フレンチポップの世界を作り上げてる。

私、残念ながらフランス語ほとんど解りませんが、 

彼女にとって歌詞は重要な要素のようです。

(歌詞とイラストのみの付属ブックレットでも感じられる)


話題の曲の一つが

Je suis une enfant(私は子供)。

”年は40、恋愛歴30人。でもまだまだ子供なのぉ~女の子”と

いう内容。それをシューマンの”見知らぬ国から”の

メロディーにのせて囁いてます。

バンジャマン・ビオレがストリングスアレンジで

参加したという l'Amoureuse

イタリア語の歌も一曲。(彼女はイタリア系フランス人)

彼女が歌うと不思議にイタリア語がイタリア語に聞こえない。

情熱いっぱいの朗々オペラアリアのイメージが私の中で

定着してるせいかなぁ?


木漏れ日の庭で読書や昼寝したいときや、

午後のお茶の時間になど最適かと思われます。

渋滞で立ち往生したときにも・・・クールダウンにどうぞ。












Florez+Camille+CarlaBruni

アマゾンで注文しておいたCD3枚

届いた。

時々CDまとめ買いの発作が出るんです、私。




今回調達したのは:


ハイCテノールJuan Diego Florez

巷で評判新作”Bel canto spectacular

bel canto spectacular



パリ政治学院卒という変り種

Camilleの最新版”Music Hole

いろんな声色を重ねて

面白い実験的な音楽を作っている。

music hole  




それから、一瞬ミーハー者ぉ~って

思われそうだけど、

サルコジ夫人としてもゴシップ誌を

賑わせてるCarla Bruni

Comme si de rien n’etait

Biolay氏も参加してると聞いて

つい興味深々で・・・。

いや、なかなかですよ、彼女。

comme si de rien n'etait  



以上、聞き込んだら

感想文も書いてみたいと思います。


トーマスマンの小道を犬と歩く

週に一回だけ特別サービスでビックリマーク 車

息子の楽器レッスンの送迎をしている。

なぜか音楽学校の場所は、由緒ある高級住宅街

ボーゲンハウゼンなんです。

30分のレッスン(のはずが毎回一時間もかかる。

何してるんでしょー?)の間、

私は犬の散歩がてら素敵な界隈を散策してるというわけ。



ここはイザール川を挟んで

中心街とは反対側、

市内でありながら緑の多い閑静な

地区である。

私たちがお気に入りのコースは

小川がせせらぐ緑地帯や、

巨大なブナの木がうっそうとするヘルツォーク公園


ブランコできそうな巨木

みごとなブナの木・・・ここでブランコしたら楽しそう。




雨上がりもロマンチック

この日の夕方、ちょうど長雨が上がったところで、

光と影の具合で一段とロマンチック。



道路を横切りポッシンガー通りをイザール川方面に、

突き当たりの川べりの散歩道トーマス・マン・アレーまで

歩く。

ちょうどその右角にたつ白亜のお屋敷。

ここに1910年代から33年までトーマス・マン一家が住んでました。



トーマスマン邸


このヴィラは戦後長年忘れられ売買されていたが、

数年前に修復なったもの。ゆえにピカピカ新品だし、

しかも記念館でもないのですよ。変でしょう?

テレビドラマ”マン家の人々”(Die Manns)の

撮影に使ったわけじゃないし。


とにかく、このヴィラは

目の前が緑の小道、その向うはイザール川・・という

犬の散歩にも最適なロケーションです。


トーマスマンの並木道


彼の著作”ご主人と犬”(Herr und Hund

によると、

彼は毎朝犬のバウシャンとここを散策するのが

日課だったそうです。

本来妻や子供たちが欲しくて調達した

犬(田舎育ちの雑種犬)は、なぜか彼を

ご主人と決めて(?)なついてしまった・・・

というほほえましいエピソード。

格調高い作家の意外な一面です。


ちなみに、その当時この辺は新興住宅地で、

舗装もされてない辺鄙なところだったんだって。

あんまり人里離れてるんで家を建てる人間も

少なかったとか・・。

今では土地家賃が高いのではドイツ1,2を争う

ミュンヘンの中でも憧れの的だというのにね。


そんな80年以上も前の

風景を思い浮かべながら

歩くのもなかなか趣きがあるでしょう?

もっとも・・この道は川に沿って

市内を突き抜けてると言ってもいいので、

自転車やジョギングする人、ベビーカーを

押すママやらただの散歩人まで

結構な人出なんです。

その間をぬって犬も走り回ってるしね。


我が家の犬は臆病者だし

リードつけてますが、

ドイツではリードつけるなんて

動物虐待!とか言う人多いんですよぉ~。


うちの臆病者

などど、考え事しながら歩いてるうちに、

そろそろレッスンも終わる頃だ。

車のところに戻ることにしよう・・・

と、方向転換した途端に

”帰り道はあたしがちゃんと分かってるわんっ”

と言わんばかりに先を急ぐ犬。あぁぁ。