ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 -34ページ目

便乗断食実践中

カーニバルが終わってイースターまでの約7週間は断食期間(Fastenzeit)
断食といっても全く食べないわけではなくて
食べる量を減らす・菜食で通す・暴飲暴食しない・という形で実践する人が少なくない。

私は今までガリガリに痩せてたことはないが、ものすごく太ったこともなかった。
そして若い頃はお菓子を避ければ必ず体重が落ちたんだけど
中年となった今、しかも住んでる国がドイツでは、この先非常に危機を感じております。
それでついに
丁度いいこの時期に、美味しいものが大好きなワタクシも便乗ダイエットしようと決意しました。
じゃーーん、ここで公表しちゃえば後に引けないだろぅ~!

私のモットーは:
白いご飯は一食につき一膳で我慢(ご飯食いの人間には辛いのだ)。
パスタやバイエルン名物メールシュパイゼをはじめ、炭水化物を極力避ける。
ケーキを焼かない・買わない・食べない(涙涙)。
一日三食以外のつまみ食いを止める。

これだけ貫けば普通は体重が減るはず・・よね?
しかしこうして文字にしてみると、太るもとを食べすぎていたことは明らかである。

先週、まずは家族に宣言したら
まあぁ特に息子のチェックの厳しいこと。Schadenfreude!ドクロ
普段あーだこーだ食生活に口を挟まれてる分(親の任務)、リベンジとばかりに張り切ってる。
とりあえずイースターをめどに、それまで我が家からはケーキの姿が消えることになった。
食べたけりゃ自分で焼けば?と、これは子供の自立にも一石二鳥かもしれない(親の任務・爆)。

おお、それから
月曜日にALDIでダンベルが売り出されたので自宅用に購入。
すると何を思ったか、息子も自分用を所望した。
ナイスボディーに憧れるお年頃になったのかしらん?妙だ。

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追伸 裏返しの「アドルフ」

「アドルフに告ぐ」のドイツ語訳について気がついたことを追記させてください。

右から開いて右上から左下に読み進む日本の本を
左から開いて左上から右下に表記されるドイツ語に翻訳した場合に
文章だけなら問題は無しでしょうけれど
漫画だとあれこれ困難に突き当たるんですね。

アルチーナさんがお手持ちの日本語版を写真にとって紹介してくださいました(→)
それを見て、やっぱり・・・と確認。
見事に絵が裏返しになってる部分がかなりあるんです。

以下参考までに、アルチーナさんの記事上と同じ頁を載せてみます。

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左頁のコマは置き換えられてるのに、右頁はそのままで左~右に読むと
車の中のシーンが不自然。これ、見落としかしらね・・?

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絵は裏返しでも、看板の日本語はもちろん書き換えてある。
日本語を知らないドイツ人にとってはあまり関係ないことかもしれませんがwww。

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左利きがやけに登場する。もしかして原作でもこの子は左利きか?と思いきや
書いてる手紙の感じではやはりこれも裏返しですね。

まだ3冊目に入った時点ですが
編集の仕方は統一されてなく頁によって臨機応変にアレンジしたみたいで
文章を訳するだけでなく大変な作業だったろうとお察しします。

ドイツ語版「アドルフに告ぐ」

昨今はドイツでも日本の漫画ファンがどんどん増えている。
年中カーニバルみたいな扮装(オバサンにはそう見える)の「コスプレ」も一般化したし
本屋さんにも堂々とMANGAコーナーが設けられるようになりました。
が・・・最近の漫画はどんなものか全く分からないワタクシは
ついぞ手にとって読んでみる気分にならないまんま。
池田・山岸・青池を愛読した人間には、どうしても異質に見えて仕方ない・・というのが正直な気持ちです。

ところで
ドイツには異質同質どころか、そもそも漫画の伝統がなかった。
でも例えば、隣国フランスやベルギーではコミック(Bandes dessinées, 略してBD)は
芸術分野の一つとして一目を置かれてきたという。
私が知ってるのはせいぜいアストリックスやタンタン、スマーフにラッキールークくらいのものだけど
毎年フランスのアングレームで国際漫画祭なんてのも開催される程、コミック文化のメッカ。
そんな周辺の風潮にドイツも触発されたか
漫画祭の注目作品は新聞の文化面やカルチャー番組に登場しますし
読み応えのある国産物もどんどん出版されているらしい。

夫が勝手にアマゾンで注文してたコミック2冊が昨日届いた。
何かと思ったら・・・これです

アドルフに告ぐの第一巻。
おおっドイツ語版が出てるとは知らなかった。
懐かしくって早速読み始め、物語りの上手さに引き込まれ中。
手塚治虫はやっぱり凄いです。
あと四巻(対象年齢16歳以上だって)を購入するのも時間の問題だわ。

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Adolf - Mord in Berlin
Osamu Tezuka
Carlsen Verlag 12Euro

もう一冊はハンブルク出身の漫画家イザベル・クライツによるゾルゲ事件を扱った作品。
こちらは漫画というより素描画に近く大人っぽい画風です。
あの時代のドイツと日本をそれぞれの作家がどう解釈するか、というのも面白い比較かも。
しかし、こういったいわゆるBDは装丁の良い単行本でお安くないのが玉に瑕だ。。。

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Die Sache mit Sorge: Stalins Spion in Tokio 
Isabel Kreitz
Carlsen Verlag 19,90Euro

ファッシングの宵に「こうもり」

明日火曜日がファッシング(=カーニバル)の最終日とあって
今の時期、街角には奇妙な扮装をした人が溢れ、巷ではドンちゃん騒ぎが繰り広げられています。
そんな週末に相応しいオペレッタ「こうもり」(die Fledermaus)を観てきました。

結果: いやあ~すっごく楽しかった~クラッカー
耳に慣れたシュトラウス・ヒットパレードと人違い勘違いの連続の軽喜劇に
社会風刺がちりばめられ、期待以上の面白さでしたよ。
「フィガロの結婚」や「薔薇の騎士」・・・さらには去年息子のクラスが上演した「浪費者」も
こういうのがウィーン風お芝居なのかな?と思ったりした次第。

クラッカー クラッカー クラッカー クラッカー クラッカー クラッカー クラッカー クラッカー クラッカー クラッカー

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ちょっぴりシニカルなキルヒー・オルロフスキーは歌もワルツを踊る姿ももちろん素敵でしたが
一番のサプライズは、舞踏会のゲストとしてBiermösl Blosnが登場したこと!
一家揃って音楽才能溢れるヴェル家ですが、その中でもこの3兄弟は
下のクリップの通り、バイエルン民俗音楽に社会批判的なテキストを絡めて笑いを誘い
カバレット(Kabarett 一種の風刺小演劇)界の人気者なんです。
彼らの舞台はチケット入手が超困難、今まで行くチャンスがなかったので
思いがけずオペラ座でお目にかかれるとは・・もう一石二鳥三長の得した気分であります。



確か、彼らは数年前の「日本におけるドイツ年」で日本でもパフォーマンスしたそうですね。
でもカバレットとしての面白さが半減だったのではと残念ですが、こればかりは仕方ない。
そもそも言葉が重要な要素とあっては国外では無理がありすぎですよね。
(ドイツ国内だってバイエルンの外では字幕がいるかも・・・爆)
正直のところ、私も全部は理解できなかったよ~。

そして後半のハイライト、伝統的にカバレティストが受け持つパート「フロシュ」の
(主にバイエルンの)保守政治を肴にしたモノローグに劇場中大爆笑。
「マル秘・脱税者名簿」や「州立銀行が行き過ぎ投資で大失敗」他、目下マスコミを賑わしてる話題が満載だ。
もちろん観客の中にはブーイングする声も聞こえましたが、賛否両論の反応があってこそ正しいもの。
いわばお膝元である州立劇場のこういう余裕・ユーモア精神がいいですね。
(前列の年配男性は「なんだこれはっ。ドリス・デリエの演出かっ」なんて怒ってた。まぁまぁそんな深刻にならずとも。。。)

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演出も舞台衣装も時代考証にほぼ忠実。
一幕目のアイゼンシュタイン家のセットを見て
なぜか「あっリカちゃんハウス」なんて思ってしまった私って古い人間です。ははは。
内輪ギャグも豊富にちりばめられてて、知ってる人はニンマリしちゃったことでしょう。
例えば、弁護士ブリントは「犬のデイジー抱えたモースハンマー」だったり

$ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 エキセントリックな故モースハンマー氏withデイジー

イダはシュバーベン訛の威勢良い姐御風(演じる女優さんの出身地なのかな?)。
字幕なしでしたが、出演者の皆さんドイツ語圏の方々とあって理解可能。
ちなみにもろウィーン訛をしゃべってたのはアデレくらいだったかな。
それもそのはず、軽やかなソプラノの彼女はウィーン近郊出身でした。
もうひとりのオーストリア人、キルヒーさまは役柄ゆえ外国人ぽく話してたっけ。
(ポマードで髪をぴっちり撫で付けた、そのお顔の小さいこと!)
最後は観客席も舞台も紙テープが舞い飛び、ファッシングらしい雰囲気の中で幕が下りる。
カバレット・ファンの我が夫ともども、大満足の宵でございました。

Musikalische Leitung Alfred Eschwé
Regie Helmut Lehberger
Nach einer Inszenierung von Leander Haußmann
Bühne Bernhard Kleber

Gabriel von Eisenstein Martin Gantner
Rosalinde Andrea Rost
Frank Alfred Kuhn
Prinz Orlofsky Angelika Kirchschlager
Alfred Francesco Petrozzi
Dr. Falke Christian Rieger
Dr. Blind Ulrich Reß
Adele Daniela Fally
Frosch Michael Lerchenberg
Ida Stefanie Erb
Gäste bei Prinz Orlofsky Biermösl Blosn

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper


非独逸的華麗繊細菓子店 MAELU

ファッシングの頃は再度冷え込むと言いますが、案の定今週はずっと寒くて雪がよく降ってます。
年明け早々滑って転んで腕を骨折した友達が晴れてギプスから解放された。
「久しぶりに町へ出たい」という彼女の要望に答えて、雪の中をオデオン広場のカフェ・サンフランシスコで落ち合う。(


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一時間ほどコーヒー飲みながらお喋りした後
ティアティーナ通りからマリーエン広場まで、私たちのお決まりコースをふらふらと歩く。
まだやってたら行こうか~と言ってたHypoKunsthalleのミュシャ展はすでに終わっていた。
V&A博物館共同企画「マハラジャ・華麗なるインド宮廷」も翌日からとはタイミングが悪いわね。
このポスターの光り物にそそられます。ぜひ、後日。(

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 ロンドンでは昨秋から一月まで開催されてたそう

さて・・気を取り直して
市庁舎の裏手マリーエンホーフに面するManufactumへ。
食品から衣類、文房具、生活用品まで昔からあるいい物がモットーのユニークなお店です。
欧州各地の修道院製品も面白いし、ここのパン・チーズコーナー(軽食も取れます)は要チェック。
品質第一&グッドデザインなドイツに出会える空間はいるだけでも楽しいし
日本へのお土産にも時々利用しております。(

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次なるは
マリーエン広場近く、ペーター教会のふもとのSchöner Lebenに立ち寄る。
ここでマリアージュ・フレールの紅茶が手に入るとは知らなんだが
スッキリとした店内にはその他高級キッチン&テーブルグッズも扱ってます。
こだわり100%的な店主が切り盛りしておりました。
しかしな~店頭のペーパーナプキンやリネンは記憶にあるけど
中はこんなだっけ?テーブルクロスやエプロンがところ狭しと並んでたような?
自分の記憶力に自信がなくなること間々あり・・・ガーン
紅茶もリネンも目下間に合ってるので、ブレーキがかかりましたが
銀座のマリアージュの価格を考えれば
たまにはここで買ってみてもいいかも、などと思う。(

帰りがけ
ティアティーナ通りのMAELUのケーキを買いました。
(経営者夫婦であるMäser & Lukschの略だからメールーと読むんだろう)
Mäser & Lukschは今までもつい立ち止まってショーウィンドーに張り付きたくなる噂のコンディトライでした。
アンテナ張り巡らせた在住日本人の間では、とっくの昔に定評があったとか。
とにかく質実剛健なドイツケーキと全く違う、美しい芸術品ともいえるトルテがズラリと並んでます。
小さいスペースから隣の大きい店舗にお引越して、さらには2階部分のカフェもオープンしたのが昨年末。
知ってたら、最初からサンフランシスコじゃなくてここを集合場所にしてたのにな。ちぇ。


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この華麗なトルテ陣を見よっ。お値段も豪華に4.50ユーロっ!
が、ドイツケーキに慣れた目には感動が大きいのだ。。。

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ファッションブランド的ロゴや白で統一されたクールな内装と
上に見える古っぽい「カフェ・コンフィセリ」の蛍光表示がミスマッチ・・・。
改善されるのだろうか?

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前方から: ムースオショコラ・パンナコッタ・濃厚チョコタルト
まるで日本のケーキのように繊細なお味でございました。
しかし、このところお菓子買いが続いてるなぁ。いかんいかん。
おっと、マカロンやプラリネも素晴らしくって、つい性懲りもなくバレンタイン用に購入。
日曜日が楽しみだ(ヤケぎみ)。

パティスリー・デュカッツ

この度、ミュンヘン・ケーキ屋&カフェ研究会ケーキを発足させました。(←冗談)
先月Rosさんとお茶を飲んだカフェ・デュカッツ→
そのケーキ製造元でもあるお店パティスリー・デュカッツ(Patisserie Dukatz)
同行者募集!の指に止まってくれたRioさんと行ってみました。

U2のFraunhoferstr駅からクレンツェ通りを下ること数分でパティスリーに到着する。
中心街の高級アーケード内にあるシックな雰囲気のカフェとは違って
小ぢんまりと飾らない「お隣の店」という感じが、リベラルなグロッケンバッハ界隈に相応しいですね。
店内にはテーブルが3つと、窓際に4~5人ほど座るスペースがあるのみ。
カウンターで飲み物やケーキ、焼き菓子、パン、サンドイッチ等軽食などを注文します。

私はカフェオレ(3,10ユーロ)と洋ナシタルト(3,40)を食す。
Rioさんの方はカフェラッテと食べるの大変な(爆)ミルフィーユでしたね?
窓際に座ってお喋りしながら、道の反対側のスーパー・テンゲルマンや
ランドセル背負った子供がパタパタと歩いてる風景を眺める。
そんな庶民的かつアルタナティヴなグロッケンバッハも
昨今は高収入住民層が好んで入居するようになりプロフィールが変わりつつあるといいます。
ちょっと前の新聞記事で、「二層社会が進むミュンヘンの小学校」の一例として
高学歴ドイツ人家庭が圧倒的に多いこの辺の小学校が挙げられてたっけ。
かと思えば、市内の特定の地区では外国人労働者や社会扶助受給者が集中している。
双方とも問題ありだ、学校は社会の縮小図であるべきなのに、と先生が嘆いていました。
(まぁそれを言ったら、息子の通う私学などもかなり偏っているんだけど・・・ね)

なあんて話はさておいて
私たちはケーキに舌鼓打ちながら、気軽なお喋りに花咲いた次第です。
2時間があっという間に過ぎ、最後にプチフール(一個 1,60ユーロ!高っ)をお土産に買う。
オシャレなチョコレートやプラリネも売ってて、「むむむ・・・バレンタイン?」と一瞬だけ思ったが。
今更ね~夫にはミルカでいいか、なんて酷い妻。

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愛を読む人 Der Vorleser

DVDレンタルからDer Vorleser(邦題: 愛を読む人)が送られてきた。
近年映画鑑賞はもっぱらDVDというパターンに落ち着いてしまい
この作品も結局、ブログ記事に書いてからほぼ一年後にやっと見る機会と相成りました(遅い~)。
去年はベルリナーレでのプレミエやケイト・ウィンスレットのオスカー主演女優賞で大きな話題になったんでした。
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もうすでにあちこちのブログでも取り上げられた映画ですから、詳しいあらすじはここでは省略しましょう。
年上の女と少年の儚い恋愛を軸に、何十年経っても拭いきれない犯罪意識がテーマ。
戦後ドイツが抱えてきた重責、苦悩、謝罪、モラル感が
主人公ミヒャエルのそれと重なり合います

ナチ戦犯で訴えられるハンナの罪を軽くすべき決定的証拠を持っていながら
羞恥心と保身から傍観者のままでいる姿は、彼のその後の人生姿勢をも暗示するかのようだ・・・。

ナチ映画はセンス次第でお涙頂戴のセンチメンタル一点張りにもなりうる難しいテーマですが
昨今はユーモアや自己風刺の効いたいい作品が少なくない。
ここでは被害者たちの運命は法廷や大学講義で言い表されるのみで
かえってその方が見る者の心に強く訴えるのではないかと思う。

ミヒャエルを演じるダヴィッド・クロス
後半レイフ・ファインズにバトンタッチするまで
極普通のドイツの若者風情で、その微妙に揺れ動く心理を好演。
一方のケイトは骨太で不思議な魅力の女を見事に体現してます。
「ハンナ」は皺もないような完璧美女ではいけないのよぅ。
(ケイトはもちろん美女なんだけどね、この役への打ち込み方が凄い)
関係ないけど、煮え切らない男を演じさせたら右に出るものはない(?)レイフ様が
左ハンドルのでかいベンツでベルリンを走るのが不思議に見えたワタシでした。
右折左折に気をつけてね・・・なんて(笑)。
ドイツを舞台にした作品だけあって、そこここにドイツの俳優さん方が顔を出してるのも楽しみの一つ。
アレクサンドラ・マリア・ラーラ嬢も法廷で証言する娘役でちょっとだけ登場してたわん。

$ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 英俳優サム・ライリーとゴールインしたアレックスちゃんラブラブ

最後に:
ミヒャエル少年が学校の課題なんだ・・とハンナに読み聞かせ(vorlesen)する本は
うちの息子がそろそろ授業で取り上げられそうなものばかりで興味深かった。
それから、オリジナルが英語なのでドイツ語版で見てると腑に落ちない場面がありました。
ネタバレになるのでここでは明記しないことにするにひひ
時と場合を選ぶタイプの「愛を読む人」。しんみりと夜長に鑑賞しましょう。

またもやヘンデル・アリア集 but チェンチッチ

マックス・エマヌエル・チェンチッチ(旧名・スキンヘッズ)
新譜「メゾ・ソプラノ」が間もなくリリースされるそうだ。
すっかりチェックを怠っていた私はレイネさんちとREIKOさん宅でこの情報をキャッチ。
前作のロッシーニのズボン役ものに引き続き、今度はヘンデルのメゾパートを扱っております。
(この路線で行くんだろうか?)
ま・・あまりに沢山リリースされて食傷気味のヘンデル・アリア集ではあるけれど
彼は期待に答えてくれると信じて買うことにしよう。
このテのCDに多いメジャー路線を上手に迂回した選曲で、しかも聞き覚えのある美しいアリアが並んでますしね。
ドイツ発売は2月26日、日本では3月1日です。

Mezzo Soprano Opera Arias

Imeneo : Sorge nell'alma mia
Floridante : Alma mia
Arianna in Creta: Salda quercia, inerta balza
Tamerlano : Benché mi sprezzi
Serse : Se bramate d'amar chi vi sdegna
Amadigi di Gaula : Pena tiranna
Arianna in Creta : Qual leon che fere irato
Parnasso in festa : Non tardate Fauni ancora
Agrippina : Come nube, che fugge dal vento
Radamisto : Ombra cara
Orlando : Verdi allori
Parnasso in festa: Lunga serie d'alti eroi

Max Emanuel Cencic
Diego Fasolis und I Barocchisti

ドイツアマゾンで約10分のメイキング・オブ映像→を見つけました。
先のファラモンドで意気投合したファソリス入道とのインタビューも聞けますよ。

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これまたなかなかミュンヘンには来てくれないチェンチッチ。
親しみを込めて呼びたいんだけど、「スキンヘッズ」はもう時効だし。
また新しいドンピシャ名称を考えねば、ね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところで、音楽の話題のついでに:
1日から今季のミュンヘン・オペラフェスティヴァルのチケット販売が開始しました。
1月いっぱいまでにオンライン・メール・封書で投函された申込書から
抽選(多分)で振り分けるというやり方。
私はとりあえず・ダメもとで・くらいの気持ちで「フィガロの結婚」と「無口な女」を希望してたんですが
昨日早速フィガロのチケットが届いた。
これ、結構すごい顔ぶれのフィガロで楽しみなんだけど
本音を言うと、ディアナ・ダムラウが出るシュトラウスの方がもっと行ってみたいんだよね。
(これまた多分)日付けごとに処理してると見て、こちらも近々手に入るといいな~。



マレーナ・ディドがテレビにお出ましになる

先日予告した通り、Dido and Aeneasがテレビ放映されました!
舞台の様子はマレーナ様ファンクラブ会長のレイネさん
昨秋の生体験報告→済みです。
ここでもう一度改めてその記事をおさらいし直しながら・・・。

Malena Ernman - Dido
Christopher Maltman - Aeneas
Judith Van Wanroij - Belinda
Hilary Summers - Sorceress
Lina Markeby - Second Woman
Céline Ricci - First Witch
Ana Quintans - Second Witch
Marc Mauillon - Spirit
Damian Whiteley - Sailor
Fiona Shaw - Prologue

William Christie - Musical Direction/Supervision
Les Arts Florissants

Directed by Deborah Warner

冒頭、フィオーナ・ショウ
エコーのナルシスへの報われない想いをコミカルで大きな立ち回りしながら朗読。
このプロローグがインパクト強く、いきなり物語に吸い込まれます。

シェイクスピア劇に出てきそうな井出達の主要人物たち。
コーラスは舞台上の彼らを傍らで見守り、ディドと共に一喜一憂するかのよう。
魔女3人組はタバコをふかしながらディドを呪い、男たちを誘惑し・・堕落や邪悪を体現してますが
その滑稽さが物語にメリハリを与えてとても効果的でした。
劇の進行を仄めかす役割を果たす制服姿のスクールガールたちの
踊りも歌も完璧じゃないのも好印象。
全体的に、古典劇と温かみのある雰囲気がうまくマッチして
細かい気配りがディドとエネーアスの恋物語を浮き立たせてます。
女性演出家らしいliebevoll(愛情こもった)な演出ですね。
あ、それからクリスティー指揮レザールフロリサンが
サラCDで良かったOAEよりもさらに繊細かつダイナミックな演奏で華を添えていました。

アップに耐える美貌のマレーナ様と男っぽいクリストファー・マルトマン
身長がとんとん(彼女は特別大女という感じではないので、彼が小ぶりなんだ?)。
でも二人とも演技も堂に入ったもので目が惹きつけられちゃいましたよ。
いやあ役者ですね~さすが。
歌唱もサラ様が艶々サテンならば、彼女は厚みのあるビロードって感じか・・・。
エネーアスは声に関してはジェラルド・フィンレーの方がいいと思うけど
マルトマンはセクシー度で勝ってるでしょう、多分。

肝心のHDTV放送は地上デジタルの我が家では受信できないのが悔しいが
それでもかなり良い画質で、輪郭・筋肉の引きつり具合や皺までくっきりはっきり(あら・・いやね~)。
マレーナ・ディドと喜び悲しみを共にできた素敵な夜でありました。

1月最後の日 ニュンフェンブルク

新年明けて以来
超曲者低気圧デイジーとジェニファーのせいで冷え込みが厳しく雪も結構降り
日中も零下のまんまというのが殆どでした。
日照時間は極度に少なかったけれど
1月最終日の今日は久しぶりに良い天気、太陽光線と抜けるような青空に誘われて
ニュンフェンブルク宮庭園を歩いてみよう。

この辺はノイハウゼン地区といいます。
宮殿の前の長い運河とその両脇を平行して走る並木道が美しいし
立派なお屋敷が立ち並ぶノーブルな界隈。
きっと門前町として発展したんでしょうね。
冬場凍りつく運河ではアイスシュトックやスケートをする人たちで賑わいます。

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庭園内を東西に走る大運河沿い。
ここは冷たい風が吹き抜けて超寒くって、つい木立の多い横道に逃げ込む。

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広大な敷地はジョギングや散歩を楽しむ人々があちこちに。
池や小川、なだらかな丘や迷路のような森。子供たちにとっても格好の遊園地ですね。
そこここに彼らが作った(であろう)雪だるまがありました。
我が家の「子供」はそんな年頃を過ぎてしまったなあ・・・。今ではワンコがお供。

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散歩の後、宮殿から程近いカフェ・ルフィーニ(Cafe Ruffini)でケーキを買って帰ろう。
住宅街にしっく溶け込んだこのカフェはもう長いこと(夫が若い頃から)ミュンヘンっ子に愛され続けるカルト的存在です。
お料理はエコ系イタリアン、そして店長を持たない自主管理経営スタイルで
フラワーチルドレン~緑の党シンパあたりが始めたお店かも。
たまには朝食しに訪れたいんですが、行くとなると週末なので駐車スペースとテーブルの確保は至難の業。
そんな時はせめて隣接する小さい販売スペースでケーキや焼きたてパンを買う。
ワインの品揃えもなかなかのものです。

Cafe Ruffini
Orffstr. 22-24
80637 München
Tel.: 089/16 11 60
(U1 Rothkreuzplatz駅から徒歩10分)
秋~冬にかけてはジャズライブ、風刺漫才や朗読会などが催されます。
夏は屋上のテラスが人気。

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クロワッサンやバゲットも超美味しいですよ。
ケーキは生クリームたっぷり系というよりもタルトタイプが主流かな。
今日の収穫・下の3種もサクサク生地の上に果物の旨みがギュッと詰まって100点満点。

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 左上から:バナナトリュフ・ラズベリーカスタード・杏シュトロイゼル