【越えなければならない試練があるのなら・・・】
 いろんな方々が警告を発しているように、やはりこの先、私たちは自然災害や気候の変化など大きな混乱を避けては通れないようにも思えます。
 たぶん、私たちにとっては自然災害であっても、地球自身にとっては、元の状態に戻ろうとするバランス調整の働きなのかもしれません。
 非常食を必要としない状態が理想ですが、越えなければならない試練があるのなら、多くの人がそれを元気に乗り越えられますよう、お役に立てればと祈るばかりです。(p.106)
 著者の魚谷佳代さんは、「味きっこう」 という食品会社の代表さん。
 阪神・淡路大震災の経験を経て、非常食を製造するようになり、東日本大震災の時にはそれらが役立った。
 「忍者食」というイカシタ名前の保存食もある。
 このように、著者さんは、現実界においても、大活躍されている。

 

 

【十津川媛、ふるさとの宮へ帰還】
 神社の本殿でお祈りをしていたところ、友人が何かブツブツと言い出したので、耳を傾けてみると、
「私は十津川媛です。懐かしいふるさとの宮であるこの宮(
諭鶴羽神社)へ私は帰りたい。どうか迎えに来てほしい」
 と言うではありませんか。
 十津川媛とは、熊野の奥宮である玉置神社の白山社のご祭神で、菊理媛命(ククリヒメノミコト)として知られています。
 諭鶴羽神社は、元熊野宮なので、「あっ、そうか!」と合点がいきました。(p.185)
 熊野本宮大社にも玉置神社にもイザナミ大神が祭られている。異名同神としての理解がないと、こういうのを読んでもチンプンカンプンでしょうから、その場合は、下記リンクを参照してください。
    《参照》   『セオリツ姫・シ♭』 山水治夫 (ナチュラルスピリット)
    《参照》   『ニギハヤヒ・シ♭』 山水治夫 (ナチュラルスピリット)

 著者さんらの尽力によって菊理媛が故郷の宮である諭鶴羽(ゆずるは)神社に帰られ、この本が世に出た頃、フィギュアスケートの羽生結弦君が、金メダルを取ったり世界最高得点を叩き出したりと、大活躍をしていた。神霊界って、このような分かりやすい方法で、気持ちを伝えてくれているのだろう。

    《参照》   『日本辺境論』 内田樹 (新潮社) 《前編》

              【辺境人】

 

 

【調和と創造の時代の始まり】
 桃の宮(紫苑の山、天地の元宮の奥宮)で神事を行っていた時のこと。
 「佳代さん、やっと地軸が通ったみたいです!」
 地軸を通す儀式をリードしてくださった佐々木正宏さんが叫ぶようにそう言われたのです。・・・中略・・・。
 そして、桃の宮の地軸の裏側はどこかと調べてもらったら、ブラジル沖の海の中であることがわかり、そこで再び私の直感がひらめきました。
 地理的・霊的に見ると紫苑の山はムー(古代日本)の意識体を、ブラジル沖はアトランティスの意識体を示しています。ですから、霊的な地軸が通ったことによって、ムーとアトランティスの意識が融合したことを意味しているのです。
 精神世界に造詣の深い
天下泰平さんも述べているように、ムーは、まさに魔法文明が栄えた超右脳型文明であり、アトランティスはそれとは対照的な科学文明が栄えた超左脳文明。
 双方が対立するのではなく、男女の和合と同じように、補い合い、調和することによって平和と発展、そして新たな創造につながります。
 つまり、地軸を通すということは、より高い次元に立つことによって右脳と左脳の統合をはかり、それによって調和と創造の時代が始まったということ。(p.168-169)
   《参照》   『アセンションへの切符』 野崎友璃香 (講談社) 《後編》

            【「二元性」から「両極性」へ】

 この神事が行われたのは、中山みきさんが遺言で述べていた地球ターンオーバーの時限ぎりぎりの時だったという。
 かつてのアトランティス大陸とムー大陸のほとんどは、海底に沈んでしまっているけれど、ブラジルと日本は二つの文明を象徴する地球の対蹠点上に位置するまさに両極の国。
 そして、リオデジャネイロ・オリンピックが終わり、閉会式で、ブラジルから日本へ、リオから東京へと、既にフラッグは渡されている。しかも男性市長から女性市長へ。
 また、霊的な軸が通っていたことは、マリオ出現のための土管として表されていたのだろう。
 2020年、東京オリンピックは、2大文明“統合の完成”を見る時になることだろう。

 

 

 こんな記述でこの読書記録を終わってしまうと、もう万全と思ってしまう人がいるかもしれない。
 でも、そんなに甘くはないですよ。
 日本人が手を拱いてばかりいて何もしないのなら、到底“2020年、統合の完成”には至らない。

 

 

【7度目の本番を成功裏に導くために】
 私たちの肉体そのものが神の宮。
 神様には手足がありません。だから、神と人との共同(協働)作業です。
 それができれば、霊的覚醒と地球の再生も決してムリな話ではないはずです。
 そのためにも、ご先祖様にも精霊たちにもご協力をいただいて、私たち肉体を持つものたちに力を注いでいただけるよう、感謝とともに誠の心、真心を込めて祈り、行動すること。
 そのように一人ひとりが、神の御心に対して真摯に生きていくことによって、今の困難な状況を乗りこえて、7度目の本番を成功裏に導くことになるでしょう。
 いざ、希望(あけぼの)へ!!
 力を合わせ、共に生き抜きましょう。 (p.230-231)
 これが本書のクロージング。
 “7度目の本番”とは、かつて文明の進化に失敗したことが連続6回あったという意味。
    《参照》   『アマテラス』 美内すずえ (角川書店)

              【ムーの過ちをくりかえしてはならぬ】

 

 

【足元を見つめるきっかけとして】
 最後に、本書の序文に書かれていることを書き出しておきます。
 書いているのは、地球風水の法則である 『ガイアの法則』 を著した 千賀一生 さん。
 魚谷さんの人生経歴を読んでも、そこに見えざる導きが働いているのがわると思います。何ゆえにそれが働いたのかをぜひ読みとっていただけたらと思うのです。135度は、安易にそこに行けば運が開かれるようなものでは決してありません。それは、依存心理のある人間にとってはむしろ大きなマイナスにも作用する諸刃の剣的な意味を持ちます。・・・中略・・・。
 依存ではなく、真の〈ゆだね〉の生き方に到るためには、まず、自身の存在がいかにあるかからすべてが始まります。真の〈ゆだね〉に到る時、どこにいようとも、そこは天国へと至ります。そして、そのような人は至る所を聖地としてゆくものであります。

 今日はやりのパワースポット的感覚ではなく、真に聖地を敬する古来の心で135度を敬していただけたらと思います。そして、それ以上に、各人が今そこにいる所のご縁ある大地と、自身を育んでくれた母なる産土の大地を尊んでいただけたらと思っております。
 幸せは常に足元から始まります。この本が、読者一人ひとりの足元を見つめるきっかけとして役立ちますよう祈ります。(p.2-3)

 

 

   《参照》   『ギャラクティックファミリーと地球のめざめ』 ジャーメイン&サーシャ(リサ・ロイヤル) (VOI
              【日本人:地球を統合する使命】
              【アトランティス期からレムリア期への移行】
 

   《参照》  千賀一生・著の読書記録

          『ガイアの法則』     

          『ガイアの法則[Ⅱ]』  

          『タオ・コード』      

          『タオの法則』

 

<了>