《前編》 より

 

 

【ミ:泰澄】
 霊峰・白山の開山の僧といえば、そう、泰澄(682年~767年)。奈良時代の修験道の僧。(p.43)
 白山に関わる神々の系譜を辿れば、泰澄と素戔嗚=饒速日命との関連は見えてくるだろう。
  《参照》  『セオリツ姫・シ♭』山水治夫(ナチュラルスピリット)
          【ソ:伊邪那美】
  《参照》  『「超古代」の黙示録』後藤まさし(たま出版)《前編》
          【白山を守った泰澄】
 彼(泰澄)が饒速日命の分霊と「カチッ」ときたのは、まだ新しい。去年(平成26年)の夏に、地元北陸の読者Kさんをお連れし、平泉寺白山神社 へ参拝した時のこと。(p.45-46)
 この時、私は、今までになく泰澄のことを想っていた。そして、池の前にある小さな鳥居を一礼した時だった。突然、墨汁の香りが降ってきたのだ。Kさんもビックリ! その時に、私は分った。円空の時と似ている。彼も饒速日命だったのだ・・・・。それを分らせるために、私が彼を強く意識した時、泰澄がサインをくれたのだ。(p.48)
 “香り”、それは神霊界を知る上で、大きなカギとなる。
  《参照》  『アタラシイ女子の光!』 蝶々 (小学館)
          【香り】

 

 

【ソ:天照大神=大日如来】
 大日如来というのは、陰の天照大神(瀬織津姫)と、陽の天照大神(饒速日命)が合体した姿。
 上の次元へ行けば行くほど、性別はなくなっていく。(p.70)
 白山神界とアマテラス神界の対立構造という問題を無視できないチャンちゃんは、上記書き出しの前半部分に違和感をもつけれど、著者さんはその点にはこだわっていないらしい。というか、エネルギー次元(根源)的な視点で書いているのだろう。
 性別に関する後半部分については、下記リンクで補完。
  《参照》  『地球維新 ガイアの夜明け前』白峰(明窓出版)《後編》
          【二元性を統合する不老不死】

 

 

【ソ♯:国之常立=天之御中主】
 造化三神と言われているが、記紀の『古事記』と『日本書紀』との最初に登場する時の神名が違う。『古事記』では最初に天之御中主が現れ、次に高御産巣日(タカミムスビ)と神産巣日(カミムスビ)が同時に現れる。それが『日本書紀』では、初めの天之御中主のところが国之常立になっている。だから両神は同神でいいのだが(世の中には違うという説もあるかもしれない)、・・・中略・・・。この日本の神書の“初め”の神こそ、イコール饒速日命、イコール瀬織津姫である。
 国之常立を祀る神社は、鳥取県の若桜神社(鳥取県八頭郡若桜町)が一番印象に残っている。(p.74-75)
 神々というのは、働きを意味するものであり、宇宙法則=スピンが常態、と考えれば、国之常立=天之御中主と考えるのも無理ではない。
 ちなみに、国之常立と書く場合と、国常立と省く場合がある。私はある時から之を意識して入れるようにしている。・・・中略・・・。熊野三山の元宮と謂われる 玉置神社 に参拝した時、そこの神職さんに、「必ず之を入れてください。それが正式です」と教えていただいた経緯がある。・・・中略・・・。この話は、天津神も国津神も同じであるということにも繋がるのである。(p.77)
 ネット上で調べられる「之」という漢字の字義ではピンとこないけれど、ひらがなの「の」で見れば、スピンしつつ螺旋状に発展する形状、即ち、スピンによって媒介される星(物質)と宇宙(空間)の実相、といえる。
  《参照》  『ガイアの法則』千賀一生(徳間書店)《後編》
          【物質科学】

 

 

【ラ:ヴェートーヴェン】
 神は最初に音を作ったと言われる。その頂に君臨する楽聖。そう、ヴェートーヴェンはただ一人楽聖と呼ばれるのだ。
 音楽はドではなく、ラが基本だ。調律もラから始める。赤ちゃんの泣く音程が、ラということもよく知られた話と思う。そのラにヴェートーヴェンを持ってきたのは、必然で、彼以外を置くと、宇宙が困るはず。(p.79-80)
 ラにチャンちゃんを持ってきたら、宇宙が爆発するだろう。いや、シケ込むかもしれない。
 彼はヨーロッパに生まれしも、ある時からヒンズー教に興味を持ち、それもブラフマー(創造の神)信仰をしていたという。この頃は姫も命も知らない時だったので、(へ~、インドのヒンズー教に?)というくらいの印象だった。が、後々、ブラフマーの后が瀬織津姫であるサラスワティーだと知るに至り、再び私の脳裏にこの楽聖が幼少時代のごとくこびり付いてきた。・・・中略・・・。
 彼には噂の域だが、サラという娘がいたという。これを知った時、マグダラのマリアとイエスの子も同じ名前だったな・・・と思った。そしてそして・・・ヴェートーヴェンの母親の名前は、それは・・・。マリア・マグダレーナ。できすぎだ・・・。神仕組みに身震いする。(p.84-85)
 サアラさんは、イエスの子であったことの自覚から、それをペンネームにしていることが、ご自身の著作に書かれている。分霊・分魂は神霊界の実相だから、そう語る人は他にもいるかも知れないけれど、前世の記憶を保持している人々は、今後、ますます増えてゆくことだろう。
  《参照》  『空なる叡智へ』サアラ(ヒカルランド)《中編》
           【イエスの子:サアラ】

 ベートーヴェンの母親の名前を知って、「へぇ~」と思う。
 ところで、マグダラのマリアのことを、いまだに“娼婦”などという洗脳情報に毒されて認識している方は、下記のリンクを辿っておいてください。
  《参照》  『プレアデス『メシアメジャー』からの黙示メッセージ』村中愛(ヒカルランド)《中編》
           【黒い像のマグダラのマリア】

 

 

【饒速日命はすべてのスイッチ】
 饒速日命はすべてのスイッチ。命がいて大宇宙が息吹く。

 追記
 私は『姫・シ♭』を含めて、26章の最後を一行の言の葉で〆ている。この饒速日命を含め、考えることもなく閃きでサラッと記している。書かされているといってもいいだろう。この饒速日命の最後の章の一文を書き終えた後、見直して鳥肌が立った。祓戸四神の中の唯一の男神、気吹戸主(イブキドヌシ)は、饒速日命のことだったのだ。(p.111)
 『大祓い』祝詞にうたわれている祓戸四柱の神とは、瀬織津姫(セオリツヒメ)、遠秋津姫(ハヤアキツヒメ)、速佐須良姫(ハヤサスラヒメ)、そして気吹戸主。
 より根源的な働きの次元において、饒速日命=気吹戸主、ということであるなら、大神霊理気「大正腑・天神」に関わる働きを成すことを言っているのだろう。
  《参照》  『「超古代」の黙示録』 後藤まさし (たま出版) 《前編》
          【「天津神」と「国津神」そして、大神霊理気「大正腑・天神」】

 

 

【糸島市】
 昨年、霊能者の緒方重隆さんという方とお会いしました。福岡県糸島市の方です。書も数冊出しておられます。(p.118)
 そしてもうお一方。不思議ですがこの方も福岡県の方です。昨年11月に福岡県は、これまた奇遇にも糸島市でコラボトーク&ライブをさせていただいた、人気ブロガー(ブログ名=
なきにしもあらず)の、どん爺さん。・・・中略・・・。
 片や霊能者、片や文字などから紐解く・・・・。私はどちらでもなく、旅、足を運びその中で「カチッ」と感じる、閃く、たまに夢、そして音楽。この三人が不思議とほとんど同じ答えを出している。こうして違う方向から研究したり、見えたり聞こえたりする人と私の感じていることが一致するということは、とても不思議であるし、うれしいものです。(p.119-120)
 今年の 鞍馬寺の満月際 で、帰りのケーブルカーを待っている時に出会って話した母娘さんのお母さまが、糸島市から来た方で、「糸島市にある桜井神社は、伊勢神宮より立派です」と、キッパリ言い切っていたので、糸島市という地名が強烈に意識にインプットされていたところで、この本のこの記述を読んだから、この地名に惹かれないはずはない。
 何かあるのだろう。今後の課題である。

 

 

 

 

<了>