《前編》 より

 

【日本は一年中水害の国?】
 日本人が天気さえよければじめじめした布団や衣類を取りだして日に干す風景も、韓国人にとってはめずらしく映る風景だ。私も日本に行ってはじめてそうした風景に遭遇したが、そのとき「日本は一年中水害に見舞われるのではないか」と思った。おそらく韓国人なら誰でも最初はそう「勘違い」するであろう。(p.142-143)
 大陸からの乾燥した風に吹かれている国は、四方を海に囲まれた国とは違う。
 日本人が韓国に住むことになっても、「干さないなら布団乾燥機を・・」という心配はおそらく不要。戸建ては部屋全体が乾燥機みたいな造りになっている。

 

 

【『万葉集』は韓国語で読めるか?】
 朴一昊氏は「万葉集は韓国語〈朝鮮語〉で読めるか」という題目で、いくつかの根拠を提示しつつ、李寧熙氏や藤村由加氏を批判している。・・・中略・・・。一番大きな欠陥は、現代韓国語の音を古代日本語の音に対応させたり、韓国語の音と日本語の音を混用して訓読みを試みたりするなど、言語学的なルールを無視している点である。(p.151)
 万葉集が編纂された時代には、多くの渡来人が日本の政治中枢に絡んでいたことは間違いないけれど、その渡来人たちのルーツは、韓国の百済ではなく中央アジアや中東地域である。つまり朝鮮半島は渡来人たちの経由地だった。
 隣接する文化圏として日本と朝鮮半島南部の言語的な共通性はある程度あったのだろうけれど、渡来人たちが経由地である韓国の言葉に馴染んでいたとも言い切れない。
    《参照》   『古代天皇家と日本正史』 中丸薫 (徳間書店) 《前編》
 

 

【韓国人の優越意識】
 韓国人の日本人に対する優越意識は日本の古代文化に対する意識であり、日本の道徳に対する意識だった。とくに、後者の場合、儒教にもとづいた道徳的優越意識だったといえる。(p.160)
 この文章を読んで、どれだけの日本人が意味を正確に理解するだろう。問題は「道徳」という言葉の意味に関する日韓の違いである。以前「道徳」という言葉を用いて日本文化を説明していたら、韓国人に「韓国で道徳と言えば、人間の上下関係のことです」と言われたことがある。そう、儒教国家・韓国で言われる「儒教にもとづいた道徳」とは、日本的な表現で言えば「幼長の序」ということなのである。つまり、「儒教にもとづいた道徳的優越意識」とは、「韓国が先生・親・兄で、日本が生徒・子・弟」という意識でいるということなのである。
 下記リンクに、朝鮮通信使として日本にやってきた申維翰という人物の日本人の見方が書かれている。
   《参照》   『 「明治」 という国家 <上>;』 司馬遼太郎 日本放送出版協会

             【『海游録』(平凡社・東洋文庫・姜在彦訳)という本がある】

 
 だから日韓併合時代(韓国の表現でいうなら「日帝強占期」)などあってはならないことであって、絶対に許せないと思い続けているのである。
    《参照》   『嫌韓流』 山野車輪 (晋遊舎)

              【韓国人の反日の精神的核】

 

 

 下記リンクの2つのフォルダーは、かつて韓国人に接する機会が多かった頃、いろいろ質問され、それに答えるために書いておいたものだけれど、今でも十分役立つ内容だろうからリンクしておこう。
    《参照》   日韓政治経済        韓国人向け

  呉善花 (おそんふぁ)著の読書記録

     『なぜ「日本人がブランド価値」なのか』

     『韓国人から見た北朝鮮』

     『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』

     『日本人て、なんですか?』 呉善花・竹田恒泰

     『帰化日本人』  黄文雄・呉善花・石平

     『「反日」を捨てる韓国』

     『日本オリジナルへの旅』

     「日本」 を理解する

     『「脱亜超欧」へ向けて』

     『化粧するアジア』


 この読書記録を機に、アジア文化とひとくくりにしておいたものを国別に分けて、韓国に関する読書記録のフォルダーを作成しておいた。
    《参照》   読書(韓国)

 

 

 

 文化比較という内容の読書記録はここまで。
 これで止めようと思ったけれど、下記に書き出した、この本のクロージングセンテンスを読んで、比較文化以外の肝心なことを追記することにした。

 

 

【「戦争」について膝を交えて話し合おう】
 人間性を変えてしまう「戦争」、その「戦争」そのものについて、これから韓国人と日本人は膝を交えて話し合うべきであろう。(p.174)
 日韓のあらゆる問題を、日韓の両国人だけで話し合っても、何ら解決しないのだということを、著者は理解しているのだろうか。これを抜きにしたら何の意味もないので、本質的な事を書いておこう。日韓両国のメディアとその背後にある「闇の権力」(=レプティリアン・イルミナティ)のことを。

 

 

【両国の思想に大きな影響を及ぼすマス・メディアの存在】
 前書きに書かれていること。
 韓国社会における紋切型の日本(人)論に大きな影響を及ぼしているのは何か。それは初等教育や中等教育に用いられている教科書だと思われがちだが、むしろ新聞・放送・映画などといったマス・メディアではないかと思う。その意味で、韓国人はマス・メディアによって流される日本(人)論を鵜呑みにせず、批判的にとらえねばならないであろう。(そして、同じ立場が日本人にも求められよう。・・・中略・・・日本人も冷静に考えなければならない)(p.16)
 日本も韓国もマス・メディアは、完全にアメリカの支配下に置かれている。ということは、アメリカの世界戦略の基本、即ち「分断と統治」に合わせていいようコントロールされている。IMF管理以降、完全なるアメリカの植民地に成り果てている韓国の教育に関しても、完全にアメリカの意向通りである。
 つまり、東アジアを「分断」するという基調に沿って教育し、さらにプロパガンダとしてマス・コミで煽れば、あとは日韓の国民感情が、それを面白いように加速・拡大・膨張させるのである。その積年の実施結果として、韓国においては根強い「反日」が、日本においては根強い「嫌韓」が揺るぎない風潮となっている。
 アジアを支配するために、アメリカ(正確には、レプティリアン・イルミナティ)のエージェント達が両国の思想形成に介入しているという点に気づかないままであるなら、両国とも問題解決と称して、まるでバカバカしい徒労のために時間を費やすだけである。
 ベネチアが栄えていた頃から、20世紀の二つの世界戦争と、21世紀初頭の9・11、さらに3・11、そして近年の世界中の異常気象による災害まで、遠大な計画に沿って確実に世界史を操ってきているレプティリアン・イルミナティの存在を疑うのなら、下記の動画をキチント全部見ておいてください。
    《参照》   アルシオン-プレアデス <その3>
 そして、レプティリアン・イルミナティが画策している近未来の東アジアに関することも、冷静に理解しておくべき。
    《参照》   『いよいよ「超霊的パワー」が世界を解放します』 田村珠芳 (徳間書店) 《中編》

              【韓国のゆくえ】

              【高麗連邦へのカウントダウン】
              【ネオ満州国】
 
<了>