御上先生
眼前に、広がる──白いモダンな校舎、そしてガラス張りの図書棟。
「神山まるごと高専」に、俺たちは到着した。
実はこの出張の前に、俺は“新校長・御上孝”について、独自に少し調べていた。
彼の名前がいくつかの「気になるプロジェクト」と、密接に関わっていたからだ。
御上孝(みかみ・たかし)氏。
東大法学部を卒業後、2001年に経済産業省へ入省。
資源エネルギー庁、内閣府、環境省を経て──2014年からは、神奈川県の名門・私立聖光学院中学校高等学校に勤務。校長補佐としてキャリア教育や国際化を推進し、特別教員免許を取得して英語や現代社会の授業も担当。
その後も、教育産業室の室長や、不登校支援機関「神奈川私学修学支援センター」の立ち上げにも関与しているという、まさに“異色”の経産官僚だ。
──その御上氏が、今、俺の目の前にいる。

名刺交換を済ませ、形式的な世間話で場を温める。
表情は穏やかで、声も低く、どこか抑制が効いた物腰だった。
しばらくして、俺は唐突に話題を切り出してみた。
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