地域戦略部には戦略が無い(124) | cb650r-eのブログ

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特製・サンドイッチ弁当

 

翌朝の予定について、アルファードの運転手からの報告があった。ホテルから佐世保市役所までは、念のため2時間を見ておきたいという。実際は、高速道路を使えば1時間半ほどで着くということだったが、余裕を持って、出発は朝8時と決まった。伊達木社長が朝食をホテルに頼み、特別に3名分のサンドイッチを用意してもらうことにした。移動中の車内で食べる算段だ。

「分かりました、お言葉に甘えることにします。ただし、明日は、私どものお客様を最優先いたしますので、伊達木社長にご不便をおかけすることもあるかと存じます。その際は、どうかお許しください」
天野次長が丁寧に頭を下げる。

「了解よ、天野さん」
伊達木社長は、どこまでも柔らかく微笑んだ。

翌朝8時、予定通りホテルを出発した一行は、高速道路を順調に走り、予定の20分前には市役所に到着した。車内で食べた「インディゴ特製・サンドイッチ弁当」は、予想以上においしかったようだ。

 



市役所の会議室に入ると、名刺交換が始まった。
その場で、伊達木社長が名刺を差し出すたびに、相手の表情が少しずつ変わる。

 



「東京のフォレスト・トラストって……あの、グローバルで事業を展開しているフォレスト・トラストですか?」

驚きの混じった声が、何度も交わされた。

当初の予定では、医療法人H側の出席者は佐世保の事務長や施設長クラスが参加の予定であったが、伊達木社長の参加が伝わると、急きょ理事長、副理事長までが出席することとなった。

 

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