地域戦略部には戦略が無い(127) | cb650r-eのブログ

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この案件は…。

 

時計が11時30分を回ろうとしたころ、市の職員が控えめに声をかける。

「そろそろお時間となりますが……」

そのタイミングで、静かに立ち上がったのは永富理事長だった。

 



「私から、一言よろしいでしょうか」

場が自然と静まり返る。

「大阪ビジネスコンサルタンツさんのご提案、大変興味深く拝見しました。この案件は、今回限りの話にしてしまうのは、もったいない。ぜひ、継続案件として取り組んでいきたいと考えています。そしてもちろん、引き続きのコンサルティングは、OBCさんにお願いしたい」

その言葉に、天野次長はすっと立ち、お辞儀をした。

「ありがとうございます。心より感謝申し上げます」

永富理事長は続けて、ふと視線を横に向けた。

「せっかくご同席いただいたことですし、伊達木社長にもご感想をうかがえれば」

促されると、伊達木社長は静かに席を立ち、よく通る声で語り出した。

 

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