一の宮まとめ記事第七弾。
律令国の各国に定められた一の宮。
それは、平安時代に定められた、その国一の格式を誇る神社。
68国の68社に加え、近年、新一の宮も定められ、その数は100社を超えます。
(私が参拝対象としているのは109社)
北海道・東北、関東、北陸道、東海・甲信、近畿に続く、九州編です。
(記事があるものは社名にリンクを貼ってあります)
まずは、九州の首都、福岡。
<筑前国(福岡県)>
1.筥崎宮 (参拝:2019/9 他)
御祭神:応神天皇・神功皇后・玉依姫命
宇佐、石清水と並ぶ日本三大八幡。
国家の危機、元寇から日本を護ったお宮です。
独特の風貌の筥崎鳥居、その奥に見える楼門、空には福岡空港を発った航空機。
ここならではの風景。
御朱印・御守り・栞
筑前にはもう一社、一の宮があります。
2.住吉神社 (参拝:2019/9)
御祭神:底筒男命・中筒男命・表筒男命
一般的に、大阪の住吉大社が住吉系神社の総本社とされていますが、この博多の住吉神社こそが、全ての住吉系神社の始祖、始まりです。
御朱印
<筑後国(福岡県)>
3.高良大社 (訪問:2022/3)
御祭神:高良玉垂生命・八幡大神・住吉大神
霊峰、高良山の中腹に鎮座する大社。
御祭神は元の神様から高良山を奪ったという謎の存在。
九州らしく、八幡様&住吉様も配祀されています。
御朱印
続いて、
神仏習合発祥の地と言われる大分。
<豊前国(大分県)>
4.宇佐神宮 (参拝:2020/1 他)
御祭神:応神天皇・比売大神・神功皇后
伊勢に次ぐ、"第二の宗廟"と讃えられる、全国4万社に及ぶ八幡系神社の総本宮。
秀麗なる朱の楼門。
御朱印・御守り
同じ大分県の豊後国一の宮も八幡様。
<豊後国(大分県)>
5.柞原八幡宮 (参拝:2016/7)
御祭神:応神天皇・神功皇后・仲哀天皇
深き森の中の荘厳な神門。
御朱印・御守り
豊後国にはもうひとつ一の宮があります。
6.西寒多神社 (参拝:2020/1)
御祭神:西寒多大神
大分駅からバスで20分程、農村地帯に佇む古社は自然との深い繋がりを感じる空間。
御朱印・御守り
そして、
福岡のお隣り、佐賀。
<肥前国(佐賀県)>
7.與止日女神社 (参拝:2024/1 他)
御祭神:與止日女命
川の鎮守として崇敬されてきた古社。
今も川沿いに佇み、風土豊かな佐賀を見守り続けています。
独特な造形美を誇る肥前鳥居が印象的。
御朱印
肥前国一の宮は東にもう一社。
8.千栗八幡宮 (参拝:2024/1)
御祭神:応神天皇・仲哀天皇・神功皇后
佐賀と福岡の県境に鎮座する八幡様。
対岸の筑後国一の宮である高良大社と対峙し、国を護ってきました。
御朱印
長崎の一の宮は島にあります。
<壱岐国(長崎県)>
9.天手長男神社 (参拝:2019/9)
御祭神:天忍穂耳尊・天手長男命・天鈿女命
小高い丘の上に佇む質素な社殿。
博多港から高速フェリーで1時間。
南北20km程の大きさですが、「魏志倭人伝」にも描かれた島、壱岐。
御朱印・御守り
壱岐から更に高速フェリーで1時間の対馬。
<対馬国(長崎県)>
10.海神神社 (参拝:2019/9)
御祭神:豊玉姫命
森に包まれた荘厳な社殿。
古代から大陸との文化・経済の交流が盛んで、日本の成り立ちに大いに影響を与えた島、対馬。
御朱印
天孫降臨の地、宮崎。
<日向国(宮崎県)>
11.都農神社 (参拝:2018/7 他)
御祭神:大己貴命
神武東征の出航の地と伝わる日向に鎮座する一の宮。
意外にも、御祭神は国津神。
御朱印
火の国、熊本。
<肥後国(熊本県)>
12.阿蘇神社 (参拝:2019/3)
御祭神:健磐龍命・阿蘇都比咩命
震災で倒壊した楼門や拝殿の再興が待たれます。
御朱印・御守り
南国、鹿児島。
<大隅国(鹿児島県)>
13.鹿児島神宮 (参拝:2018/10 他)
御祭神:彦火火出見尊・豊玉比売命・八幡大神
"鹿児島"の地名の由来となった古社。
かつて、宇佐神宮と八幡宮の総本宮を争った歴史を持ちます。
御朱印・御守り
<薩摩国(鹿児島県)>
14.枚聞神社 (参拝:2018/10)
御祭神:大日孁貴命 (天照大御神)
本州最南端の地に鎮座する一の宮。
開聞岳を望む地に佇む朱色の鮮やかな社殿。
御朱印・御守り
薩摩国にはもう一社、一の宮が存在します。
15.新田神社 (参拝:2020/3)
御祭神:瓊瓊杵尊
鹿児島南端の枚聞神社とは遠く離れた、県央の薩摩川内にある一の宮。
瓊瓊杵尊の御陵、可愛山に鎮座しています。
御朱印
以上、九州編でした。
どれもスケールが大きく、その由緒も深く、歴史ロマンに浸れます。
九州地方の未参拝の一の宮は遂に沖縄の一社を残すのみ。
・琉球国 波上宮
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*最終更新:2024/1/30