一泊二日の宮崎漫遊。

 

最後に訪れたのは、日向国一の宮。

 

宮崎神宮を後にして、日豊本線で30分、都農駅に着きます。

 

駅からはタクシーで5分程、社頭に到着。

 

◆日向国一の宮 都農神社◆

 

神武天皇ゆかりの古社で、かつては宮崎宮とも呼ばれていた日向国の一の宮です。

 

参道を囲む杉が境内の静寂を演出します。

 

 

小川に架かる神橋、その先に見える神門。

 

 

あぶら石

 

神橋の傍の霊石は、境内の南を流れる都農川が氾濫した際に遥拝所となったもので、橋が架けられた後に境内に祀られ、心願成就の霊石として信仰されるようになったそうです。

 

境内を静かに流れる小川。

 

 

かつてはここで禊をしたのだろうか。

 

苔と影の昼下がり。

 

 

手水舎

 

神門(南大門)

 

神門の先に広がる御神域。

 

 

拝殿

<御祭神>

大己貴命 (大国主命の別名)

 

神武天皇が御即位(紀元前660年)の6年前、東征の折に国土安泰・海上平穏を祈念して御祭神を祀った事が創祀と伝わります。

 

古代からの地元神に大己貴命を当てたという説が有力だそうです。

 

拝殿から望む境内。

 

 

また、文献によると、神功皇后が三韓征伐の折りに吐乃大明神を勧請したとの記録があり、創祀については諸説ある模様。

 

戦国期の大友・島津の騒乱により社殿が焼失し荒廃しますが、江戸時代に復興され、以後、歴代藩主から崇敬されてきました。

 

御本殿

 

現在の社殿は平成19年(2007)の再建。

 

御本殿裏手には石を納める納所があります。

 

神の石納所

 

都農町周辺には古来より"早上り(サノボリ)"という、豊作を祈り、浜で拾った小石を奉納する風習があるそうです。

 

素戔嗚神社

(御祭神:素戔嗚命)

 

御本殿の左右には摂社が鎮座しています。

 

足摩乳神社・手摩乳神社

(御祭神:足摩乳命・手摩乳命)

 

熊野神社

(御祭神:速玉男命・事解男命・菊理比売命)

 

社殿は都農神社の旧御本殿だったもの。

 

神楽殿・神輿庫

 

こちらは旧拝殿。

 

御神象

 

御神木の一部だったもので、象の形をした御神"象"には、ハートマークも浮かび、恋愛成就の霊木としても崇敬されているそうな。

 

都農川

 

かつては、"津野"と表記されていた海辺の町、都農。

 

天孫降臨の聖地の一の宮に祀られる、"非"天孫系の御祭神の不思議。

 

日本建国に至るまでの伝説と、その裏の史実が見え隠れする聖地。

 

古代への想いに浸ったお参りでした。

 

御朱印

 

次回、宮崎漫遊最終話です。

 

続く右矢印

 

 

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