3月の鹿児島長期出張漫遊。
最初の休日は一の宮参り。
<旅の行程>
1日目:薩摩川内→出水→鹿児島
2日目:鹿児島→入来→鹿児島
3日目:加世田→知覧
4日目:蒲生→鹿児島→桜島
5日目:鹿児島→福山→隼人→鹿児島
鹿児島県はかつて、薩摩国と大隈国の律令国に分かれていました。
薩摩国には、現在の桜島を除く鹿児島市から南端の指宿、枕崎までを含まれていました。
そんな薩摩国の一の宮。
鹿児島中央駅から1時間、上川内駅で下車。
徒歩15分程で、山の麓の鳥居が見えてきます。
◆薩摩国一の宮 新田神社◆
第二鳥居
後方の神亀山は瓊瓊杵尊の陵墓とされる可愛陵山で、神代三山陵のひとつ。
その山頂に新田神社は鎮座しています。
まさに神代の息吹を感じる聖地。
降来橋
(薩摩川内市指定有形文化財)
明治25年(1892)に架けられた太鼓橋。
その先には、標高70m程の山頂へ続く石段。
鹿児島特有の門守社が入口を守っています。
200段程上ると、駐車場や境内社があります。
高良神社・中央神社・早風神社
(御祭神:天鈿女命・大山祇命・級長津彦命)
そこから最後の100段程。
石段を登り切ると、正面に社殿です。
勅使殿
(鹿児島県指定有形文化財)
<御祭神>
天津日高彦火瓊瓊杵尊
天照皇大御神
正哉吾勝勝速日天忍穗耳尊
アマテラス・アメノオシホミミ・ニニギと続く三代が祀られています。
精細な装飾が施された拝所。
瓊瓊杵尊はこの地に千台(宮殿)を築き住まわれ、その崩御後、神亀山に葬られました。
*読みは"センノウテナ"
この千台が地名の川内の由来だそうです。
社殿は東西長庁と回廊に囲まれています。
山頂の陵墓の古社。
深き歴史の厳かな雰囲気に包まれた森の宮。
元は山そのものを御神体としていて、社殿が建立されたのは奈良時代と伝わります。
平安〜江戸時代には八幡神が祀られ、八幡新田宮と称されていたそうです。
手水舎
ところで、社名は瓊瓊杵尊が川から水を引いて"新しく田"を作った事に由来します。
急勾配な石段を振り返る。
大樟
(薩摩川内市指定天然記念物)
そびえる樹齢800年の巨大な御神木。
子だき狛犬(安産狛犬)
頭を撫でると子宝にご利益があるそうです。
お参りを済ませて、社殿脇から裏手へ。
社務所
立派な式台玄関。
宝物殿
深淵な森の石段の先へ…
瓊瓊杵尊の陵墓が鎮まっています。
可愛山陵
*読みは"エノミササギ"
昭和天皇始め、皇族の御参拝は9回に及びます。
御本殿
(鹿児島県指定有形文化財)
御陵の手前から御本殿が拝めました。
現在の御本殿は嘉永3年の(1850)建立。
隣りの若宮四所宮も県指定有形文化財です。
吸い込まれそうな雰囲気の中を漂い、下山。
社頭から伸びる参道は桜の名所。
八幡馬場
御朱印
神代に遡る陵の歴史。
素晴らしいお参りでした。
続く。
***一の宮まとめ***
①北海道・東北編→Click
②関東編→Click
③北陸道編→Click
④東海道編→Click
⑤近畿編(1)→Click
⑥近畿編(2)→Click
⑦九州編→Click