新年の宇佐神宮詣。

 

最終話、上宮編です。

 

下宮から石段を上ること数分。

 

特徴的な宇佐鳥居が見えてきます。

 

◆豊前国一の宮 宇佐神宮◆

(国指定史跡)

宇佐鳥居(八幡鳥居)

(大分県指定有形文化財)

 

鳥居の上部、笠木の反りが特徴。

 

その先には荘厳な神門。

 

西大門

(大分県指定有形文化財)

 

文禄年間(1593〜1596)に建てられた神門。

 

弧を描く檜皮葺の破風屋根、品格高き装飾、ひと際目立つ緑色の菊の御門。

 

門の先の風景。

 

正面に授与所、左に社殿。

 

門を振り返る。

 

回廊に沿って社殿正面へ。

 

八子神社

(御祭神:八幡大神八王子神)

 

社殿を持たず、楠を依代にしています。


上宮

<御祭神>

一之御殿 応神天皇

二之御殿 比売大神

三之御殿 神功皇后

 

欽明天皇の御代(571年頃)、菱形池に八幡大神が降臨し、自らを応神天皇と名乗ったと伝わります。

 

そして、

 

神亀2年(725)、社殿が建立されました。

 

その後、奈良の大仏開眼の行幸や宇佐八幡宮神託事件(道鏡事件)を通じ、国家鎮護のお宮、皇室の第二の宗廟としての地位を確立しました。

 

 

また、宇佐神宮は神仏習合の聖地。

 

御本殿(国宝)は門の奥に鎮座しています。

 

南中楼門(勅使門)

(大分県指定有形文化財)

勅使門の奥には二之御殿。

 

中央に鎮座しているのは主祭神の応神天皇ではなく、比売大神。

 

比売大神(宗像三女神:多岐津姫命・市杵島姫命・多紀理姫命)が宇佐に降臨したのは、八幡大神よりも遥か昔の神代のこと。

 

それ故、宇佐地方では、地主神としての崇敬が厚いそうです。

 

西側回廊に一之御殿の拝所。

 

奥に見えるのは春日神社。

 

東側回廊に三之御殿の拝所。

 

拝所の奥には、二之御殿と楼門の間の申殿。

 

比売大神=卑弥呼説も囁かれ、独特な八幡大神降臨の伝承、元宮に関しても諸説ある宇佐神宮。

 

歴史ミステリーに浸るひと時。

 

御神木・大楠

樹齢800年超の楠。

 

百段

 

その名と異なる、99段の石段。

 

言い伝えによると…

 

夜明けまでに石段を100段築くという賭けを鬼が大神としますが、夜明け前に大神が鶏を鳴かせて夜明けを告げた為、99段しか築かれませんでした。

 

北側の石段から下へ戻ります。

 

亀山神社

(御祭神・大山祇命)

 

西参道を進むと、橋が見えてきます。

 

 

呉橋

(大分県指定有形文化財)

 

薄い板・榑(くれ)で屋根を葺いた事が名の由来と言われています。

(呉の人が築いたという説も)

 

御朱印・御守り

 

次回、

 

呉橋から続く勅使道の風景を送ります。

 

続く。

 

 

***一の宮まとめ***

①北海道・東北編→Click

②関東編→Click

③北陸道編→Click

④東海道編→Click

⑤近畿編(1)→Click

⑥近畿編(2)→Click

⑦九州編→Click