郷ノ浦中心街の新道・郷ノ浦バス停から路線バスに乗車。

 

壱岐島を縦断していきます。

 

10分程の田ノ上バス停で下車。

 

田園風景の中を進むと、丘の麓に建つ鳥居が見えてきます。

 

◆壱岐国一の宮 天手長男神社◆

*読みはアメノタナガオジンジャ

 

鳥居の先に続く野趣溢れる石段。

 

 

石段途中にある"寶満神社"の扁額の鳥居。

 

 

昭和40年(1965)に天手長男神社に合祀された寶満神社の名残りのようです。

 

この丘は鉢形山と呼ばれ、延久年間(1069〜1074)に築かれた鉢形城の跡と伝わります。

 

 

石段を登り切ると、天手長男神社の鳥居。

 

 

山頂に社殿が鎮座しています。

 

拝殿

<御祭神>

天忍穂耳尊

天手長男命

天鈿女命

 

弘仁2年(811)に創建されましたが、元寇で廃れて、鎮座地も分からなくなってしまったそうです。

 

江戸時代になり、国学者の橘三喜が当地にあった祠を壱岐国一の宮として比定し、元禄元年(1688)に社殿が造営されました。

 

拝殿後方に覆い屋の御本殿。

 

 

一の宮の比定地については諸説あり、東部の芦辺町の興神社を一の宮である天手長男神社とする説の方が近年は有力なようです。

 

賽銭箱の上に書き置きの御朱印や御守り。

 

 

拝殿内に鬼凧。

 

 

社殿周辺の風景。

 

粟島神社

(御祭神:淡島神)

 

祀られているのは、安産・子育ての神様。

 

中には産着が奉納されていました。

 

祓所?遥拝所?

 

境内からは平安時代の仏像や神鏡も出土しているそうです。

 

社務所

 

基本、無人の様子。

 

対馬のヤクマの塔の様な石塔。

 

 

神社周辺は長閑な田園地帯。

 

田んぼの中に建つ石灯籠。

 

 

天手長男神社と田んぼを挟んだ向かいに、雰囲気のある鳥居が建っています。

 

天手長比売神社

(主祭神:栲幡千千姫命)

 

主祭神の栲幡千千姫命は天手長男神社の御祭神、天忍穂耳尊の妃。

*読みはタクハタチジヒメノミコト

 

昭和40年(1965)に天手長男神社に合祀された為、社殿はありません。

 

ぽつんと佇む台座が深淵な雰囲気。

 

 

社頭から望む鉢形山。

 

 

豊かな自然の中に見る神さびた風景。

 

しばし風を感じて、この地を後にしました。

 

御朱印・御守り

 

壱岐島北部の港町、勝本へ向かいます。

 

続く。

 

 

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