福岡・壱岐・対馬漫遊。
初日、福岡の名社巡りの〆は八幡様。
<旅の行程>
1日目:博多→宗像→福津→箱崎→博多泊
2日目:壱岐→対馬泊
3日目:対馬→対馬泊
4日目:対馬→博多
地下鉄の箱崎宮前駅から出ると、そこはもう参道です。
◆筑前国一の宮 筥崎宮◆
福岡空港を経った航空機が頻繁に境内上空を横切っていきます。
ここ筥崎宮ならではの風景。
一之鳥居
(国指定重要文化財)
九州らしい重厚な石鳥居は慶長14年(1609)、福岡藩初代藩主・黒田長政からの寄進。
どこかゴジラを彷彿とさせる狛犬。
大正時代の建立です。
それでは、3年振り3度目のお参りへ。
広々とした空間。
手水舎
楼門
(国指定重要文化財)
文禄3年(1594)、小早川隆景の寄進で、"日本三大楼門"のひとつです。
*三大楼門:鹿島神宮、阿蘇神社、筥崎宮
豪壮な屋根に圧倒されます。
一般参拝はこの楼門前になります。
"敵国降伏"の扁額は亀山上皇の御宸筆で、"徳で治める王者の道"を説くもの。
元寇の際に掲げられ、国難を救いました。
<御祭神>
応神天皇
神功皇后
玉依姫命
創建年代は不詳ですが、延喜21年(921)に神勅により社殿が建立され、大分八幡宮から分霊を請け創建されたと伝わります。
それ故、大分八幡宮は元宮とされています。
*読みは"ダイブハチマングウ"
筑前国一の宮であり、日本三大八幡宮にも数えられる、国内有数の名社。
*三大八幡宮:宇佐神宮、石清水八幡宮、筥崎宮
筥松
神功皇后が応神天皇をお産みになった際、箱に入れた御胞衣を納めた印として植えられた松です。
その"筥(箱)"が箱崎の由来となりました。
社名は"筥崎"ですが、同じ漢字は畏れ多いという理由で、地名は"箱崎"となったそうです。
御本殿
(国指定重要文化財)
外から窺えるのは屋根の一部のみ。
回廊沿いに裏手に回ります。
西末社
(龍王社・若宮殿・仲哀殿・厳島殿・民潤社)
東末社
(池島殿・武内社・乙子宮・住吉殿・稲荷社)
東西末社の間には、あじさい苑があり、3千株の紫陽花が咲き誇ります。
表に戻ります。
絵馬殿
亀山上皇尊像奉安殿
(尊像:福岡県指定文化財)
元寇の際、"敵国降伏"を祈願し、日本を救った亀山上皇の高さ6mの木造尊像が安置されています。
湧出石
石に触れると運が湧き出るという霊石。
お参り後、海へと続く参道を進みます。
境内の後方にそびえる霊峰。
高灯籠
文化4年(1817)、地元漁師が帰船の目印として建てたものです。
この脇にそびえていた大鳥居は老朽化により、春に撤去されてしまいました。
参道は海辺に繋がっています。
お潮井浜
*立入禁止・柵外から撮影
かつて、この周辺は白砂青松と謳われた美しい砂浜で、その"真砂"は清めの砂として知られます。
御朱印・御守り・栞
神風を吹かせ、元寇から国を救ったお宮。
その威厳にしびれたお参りでした。
これにて漫遊初日終了。
翌日、壱岐へ渡ります。
続く。
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