ワインは素敵な恋の道しるべ -556ページ目

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

震災のため延期したドンナフガータ・ワイン会を、3月30日と4月12日にいよいよ開催します。


元々は、3月16日と30日に予定していたドンナフガータ・ワイン会。


11日の震災と、それに続く計画停電と電車の運行本数削減、そして放射能汚染の恐怖。


皆さんの中にも、被害を受けられた方々が多くいらっしゃいます。


そして東北地方では、地震、津波、更には福島原発事故により、苦しまれている多くの方々がいらっしゃいます。



ワインは素敵な恋の道しるべ

そこで、16日に予定していた第一回目のドンナフガータ・ワイン会を延期することとしました。


しかし、東京の夜は文字通り明かりが消えたような状態で、多くのお店が経営悪化に苦しみつつあります。



ワインは素敵な恋の道しるべ

日本は、世界に誇る食文化を持つ素晴らしい国です。


それを支える多くのシェフやソムリエ、彼らもまた震災の被害者なのです。


私は先週はロサンゼルスに居ましたが、帰国した今後は、従来通りレストラン巡りを再開し、少しでも日本の食文化を支える皆さんのお役に立ちたいと思います。


そこで主催者の三輪さんと相談し、3月30日と4月12日の二回にわたって、ドンナフガータのワインを全種類飲み較べる会を実行することにしました。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201101192038000.jpg

場所は、白金台にある三輪さんのお店、『オストゥーニ』。


(写真は、三輪さんです。)


詳しくは三輪さんのブログ、「ドンナフガータ」を見て下さいね。


そうそう、インドから持ち帰った素敵なワインとジンジャー・ティーのお土産も持っていきますね。


参加者に抽選でプレゼントします。


それでは、『オストゥーニ』でお会いしましょう!


第一回 3月30日(水)

第二回 4月12日(火)


18時30分 開場

19時00分 開始


会費 8,000円 (ワイン+食事)


会場 オストゥーニ

     港区白金台5-3-2 

     ジェンティール白金台 B1

電話 03-5475-2239


お申し込みは、「ドンナフガータ」のブログから、または直接お店にお電話で!


ワインは素敵な恋の道しるべ-201103231644000.jpg
こんなに大変な時に日本を抜け出したのだから、彼女へのお土産を買わずには戻れない。


そこで、まずは『シーズ・キャンディーズ』にチョコレートを買いに行く。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201103231645000.jpg
う~ん、どれを見ても美味しそう。


あれこれ選んで、ボックスを作ってもらう。


これでまず一つめのお土産はOK。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201103231730000.jpg
次に向かったのは、少し郊外の『サン・アントニオ・ワイナリー』。


1917年にトスカーナ出身のオーナーによって開かれたワイナリーである。


とても古びた造りの建物だが、入口はなかなかチャーミング。









ワインは素敵な恋の道しるべ-201103231756000.jpg
建て物の奥には、大きな醸造タンクや、数多くの熟成用の樽が並ぶ。




ワインは素敵な恋の道しるべ-201103231739000.jpg
ここはワインの販売スペース。


自社のワインに加え、トスカーナの輸入ワインが並ぶ。


実は、今日のリムジンの運転手さんは、30年間ワインの輸入ビジネスに携わった人。



ワインは素敵な恋の道しるべ-201103231741000.jpg
ワインを次々と試飲しながら選んでいると、なんと運転手さんもワインを口にしながら感想を聞かせてくれる。


えっ、という顔をすると、大丈夫、口に含むだけで飲んでいないから、と笑って答える。


彼のアドヴァイスのお陰で、他の店と合わせて良いものを5本購入。


これで彼女へのお土産は完璧。


でも、まだ帰りたくないと思ってしまう、素敵なロサンゼルスです。



ワインは素敵な恋の道しるべ-201103231323000.jpg 今日は空いた時間を利用して市内外を探索。


リムジンを呼ぶと、すぐに来てくれた。


ロサンゼルス空港の海側の道を、サンタモニカに向けて走る。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201103231338000.jpg
途中には、ハワード・ヒューズが土地を買い取って保護している、沼沢地がある。


広大な人造の入り江で知られるマリーナ・デル・レイを抜けると、ヴェニスに着く。


ここをヴェネチアにしようとしたある男の壮大な夢の残骸。


昔はゴンドラが行き交った運河が幾つか残るが、今は朽果てた船が往時を物語るのみ。


しかし街自体は、若者の街として賑わい、芸術家も多く集まる。


街を散策しようと思ったら、雨が降り出した。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201103231352000.jpg
その先は、サンタモニカ。


昨夜は食事をしたが、夜だったので海は見えなかった。



ワインは素敵な恋の道しるべ-201103231354000.jpg
ピアにある遊園地、パシフィックパーク。


ピアの遊園地は、アメリカでもコニーアイランドとここの二箇所だけ。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201103231417000.jpg
ここはフィルム・シティ。


元のMGMスタジオは、今はソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント。


この前の道を直進すると、二十世紀フォックスの広大なスタジオに出る。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201103231437000.jpg
ビバリー・ヒルズに向かう。


世界中のブランド店が並ぶ、ロデオ・ドライヴ。




ワインは素敵な恋の道しるべ-201103231444000.jpg
ビバリー・ヒルズ。


この頃には雨脚が強くなる。



ワインは素敵な恋の道しるべ-201103231455000.jpg
サンセット・ストリップに行ってみる。


昔、流行ったテレビ・ドラマ。


内容は全く記憶に無いが、「セヴニセヴン、サンセット・ストリップ」の歌は覚えている。


そこで、77番地にある建物を見に行くことにした。








ワインは素敵な恋の道しるべ-201103231452000.jpg
これがその番地。


昔はレストランだったそうだ。



ワインは素敵な恋の道しるべ-201103231524000.jpg
グローマンズ・チャイニーズ・シアター。


何かの映画のプロモーションをやっている。


リムジンの運転手さんが、待っているから降りて観てきては、と言ってくれるが、何度も来ているので前を通るだけで良いと答える。


雨が激しくなってきていて寒いので、車を降りる気がしない。






ワインは素敵な恋の道しるべ-201103231524001.jpg
コダック・シアター。


アカデミー賞の授賞式は、ここで行われる。


ここも車内通過。















ワインは素敵な恋の道しるべ-201103231558000.jpg
グリフィスパークからハリウッドサインの眺め。


雨に煙っているが、良く見える。



ワインは素敵な恋の道しるべ-201103231559000.jpg
これがグリフィス天文台。


この広大な公園は、第一次世界大戦当時のグリフィス将軍が私有地をロサンザルス市に寄贈したもの。


だんだん暗くなってきたので今日はここで終わりとし、また明日のお楽しみ。




ワインは素敵な恋の道しるべ-201103221940001.jpg
今夜はちょっと脚をのばして、サンタモニカに繰り出す。


今夜はまだ寒い。


それでも海の解放感のお陰か、気分は最高。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201103222151000.jpg
いや、この気分は海のせいではなく、サンタモニカという言葉の響きのせいかもしれない。




ワインは素敵な恋の道しるべ-201103221941000.jpg
オーシャン・アヴェニューに面した『オーシャン・アヴェニュー・シーフード』は、木質系のとてもシックな造り。



ワインは素敵な恋の道しるべ-201103221941001.jpg
そしてなにより嬉しいのは、この大きなワイン・セラー。


思わず惹き付けられてしまう。



ワインは素敵な恋の道しるべ-201103222039001.jpg
早速、スパークリング・ワインで乾杯。


選んだワインは、アイアン・ホース、ルシアン・ヴァレー、クラシック・ビンテージ・ブリュット、2004年。


コクがあって、それでいて切れが良く、はなかなか美味い。


セパージュは、ピノ・ノワール68%、シャルドネ32%。









ワインは素敵な恋の道しるべ-201103222018000.jpg
前菜には、フレッシュ・オイスターを選んだ。


各地のオイスター6種類が二個ずつ並んでいる。



ワインは素敵な恋の道しるべ-201103222044000.jpg


二本目には、素晴らしい白を選ぶ。


ブルゴーニュの有名な造り手が手掛ける、素晴らしいワイン。


ドメーヌ・ドルーアン、アーサー、シャルドネ、2008年。


ドルーアン・スタイルの守護神と呼ばれる、ヴェロニク・ドルーアンがオレゴンで造るワインである。


ピノ・ノワールには、彼女の長女の名前、ローレーヌが付けられ、シャルドネには彼女の長男の名前、アーサーが付けられている。






ワインは素敵な恋の道しるべ-201103222037000.jpg

強いぶどうの凝縮感を持ち、酸味とミネラルのバランスも良い。


大好きな、ドメーヌ・ドルーアンを飲むことが出来るなんて、今夜は幸せ。













ワインは素敵な恋の道しるべ-201103222039000.jpg
ちょっと写りが暗くなってしまったが、コルクには、ドメーヌ・ドルーアンの名前と、オレゴンの名前が入れられている。




ワインは素敵な恋の道しるべ-201103222042000.jpg
メインは、大海老の蟹肉詰め。



惜しげもなく蟹肉を詰めた海老が、ジューシーでリッチで美味い。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201103222042001.jpg


友人を見ると、ソード・フイッシュを頼んでいる。


これは大きい。


食べ切るのに四苦八苦していた。



ワインは素敵な恋の道しるべ-201103222111000.jpg
やはり最後は赤ワインを飲みたくなる。


ボ-リュー・ヴィンヤード、タペストリー、リザーヴ、2007年。


ナパ・ヴァレーのラザフォードにある、小さなワイナリー。


しかしこのワイナリーが生み出すタペストリーは只者ではない。


セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、マルベック、プティ・ヴェルド。


密度の濃い強さを持ち、味わいは複雑。


ボルドーを超えるボルドー・タイプの逸品である。



ワインは素敵な恋の道しるべ-201103222112000.jpg
コルクにも、ワイン造りに掛ける執念を感じてしまう。






ワインは素敵な恋の道しるべ-201103222131000.jpg
もうお腹はいっぱいなので、デザートは省略。


イリーのカップに入って出てきたハーブ・ティーで満腹感を鎮静させる。


今夜も楽しい、ロサンゼルスの夜でした。




ワインは素敵な恋の道しるべ-201103211850000.jpg

今夜の食事は、友人たちとイタリアン。


その名も、『パパラッチ』。


まだ19時だが、広い店内のテーブルは既に半分ほど埋まっている。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201103211920001.jpg
最初のワインは、フランシス・コッポラのダイヤモンド・コレクション、シャルドネ、2009年。


映画監督として名高い、あのフランシス・フォード・コッポラが所有するワイナリーの作品。


フランシス・コッポラは、1975年にニーバム・エステートの一部を購入し、ワインの生産に乗り出したが、このワインは2006年に新しく購入したワイナリーのもの。


カリフォルニアらしい豊潤でしっかりとしたボディを持ち、かすかな樽香も気持ちが良い。




ワインは素敵な恋の道しるべ-201103212145001.jpg
コルクは再生ものだが、しっかりとコッポラの名前が刻印されている。




ワインは素敵な恋の道しるべ-201103211924001.jpg
友人達もこのシャルドネは気に入ってくれたようだ。






ワインは素敵な恋の道しるべ-201103211924000.jpg

でも、何だか真剣におしゃべり。


日本の原発事故が気になるようだ。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201103211925000.jpg
そしてこの彼。


誰かに似ていると思いませんか?


そうなのです、実物は市川海老蔵にそっくりなのです。


結婚してまだ二か月の、幸せいっぱいの笑顔。


歌舞伎と海老蔵の話しをすると、日本に行ったらもてるかな、と新婚らしくもないコメント。





ワインは素敵な恋の道しるべ-201103212000000.jpg
牛肉のショート・リブがたっぷりと乗ったパスタ。


前菜として頼んだが、量がたっぷりとある。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201103212019000.jpg
二本目の、いや白を二本飲んだので、三本目は赤。


シミ、アレクサンダー・ヴァレー、カベルネ・ソーヴィニヨン、2007年。


カリフォルニアの中でも、ひときわ完成度の高いワイン。


1876年、トスカーナ出身のシミ兄弟によってアレクサンダー・ヴァレーに設立された。


大物醸造家三人の協力を得て、不動の名声を築いている。


確かに美味い。


力強さの中にも繊細さを併せ持つ。


こんなワインを気軽に飲むことができるなんて、やはりカリフォルニアは凄い。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201103212145000.jpg
2007年とまだ若いので、洗練されたコルクもまだ綺麗。





ワインは素敵な恋の道しるべ-201103212016000.jpg
ここでメインが出される。


今夜のラムは良いというので注文したが、サイズは私の握りこぶしを一回り大きくした位もある。


楽しい仲間と美味いワイン、今夜も楽しいロサンゼルスの夜でした。




ワインは素敵な恋の道しるべ-201103211227000.jpg
今日は、昨夜の暴風雨が嘘のように、晴れ上がった。


シェラトンのプールサイドも、今日は色鮮やか。


でも、日光浴を楽しむには、まだまだ寒すぎる。


疲れが出たのか、昼近くまで寝てしまった。


ゆっくりシャワーを浴び、着替えを済ませると、昼食を食べに行く。





ワインは素敵な恋の道しるべ-201103211252000.jpg
昼はアメリカらしく食べよう、ということで、ビーフ・ハンバーガーをレアーで頼む。


このヴォリュームを見ると、アメリカを実感する。



ワインは素敵な恋の道しるべ-201103211245000.jpg
いくらアメリカらしくと言っても、やはりハンバーガーをコークやアイスド・ティーで食べる訳にはいかない。


ワインは、アヴァロンのカベルネ・ソーヴィニヨン、2007年をグラスで頼む。

アヴァロンは、数多くの畑のカベルネ・ソーヴィニヨンを組み合わせて醸造することで有名な、カベルネ専業の造り手。


この2007年は、カベルネ78%に、メルロー8%、シラー7%、プティ・シラー2%に、テンプラニーニョ、ジンファンデルも入っているようだ。


これだけの畑とぶどうの組合せであれば、複雑なニュアンスに富んだワインが出来ることは間違いない。


しかも、オークの新樽を多用しているようで、強すぎない樽香が気持ち良い。


良質のカリフォルニアのカベルネを合わせて食べると、ハンバーガーもとても美味しくなることを証明した、楽しい昼食でした。


L.A.に向かう機内、幾つかの映画やヴィデオが上映取り止めか、再編集されていた。


海や水の映像を削除するためだ。


3月11日、16時過ぎにインドからバンコク経由帰国した。


着陸直前に成田が閉鎖となり、関空に降り立ち、東北地方が津波被害にあったことを知り、愕然とした。


機内で最後に観た映画が、「ヒアアフター」だったのだ。


これは津波での臨死体験から始まる映画である。


当然、上映中止となっていた。




ワインは素敵な恋の道しるべ-201103201149000.jpg
L.A.は雨。


空港内の桜は、もう満開となっている。



ワインは素敵な恋の道しるべ-201103201839000.jpg
午後遅くなるにつれ、雨脚はどんどん強くなり、暴風雨となってしまった。


そして、洪水警報まで出る始末。


そこでホテル内にあるバーで食事を取ることにする。


飲み物は目の前で準備され、料理はバックヤードの調理室から運ばれる。










ワインは素敵な恋の道しるべ-201103201837000.jpg
ドラフト・ビアで、乾いた喉を潤す。


シエラネヴァダ・エールは、とても強いビター・エール。


ラガーのように、一気に飲むことはできない。


イギリスのパブでのように、時間を掛けてゆっくりと味わう。








ワインは素敵な恋の道しるべ-201103201847000.jpg
前菜は、チキン・ウィング。


要は、鶏のから揚げ。





ワインは素敵な恋の道しるべ-201103201847001.jpg
そして、フライド・カラマーリ。


ポモドール・ソースが美味い。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201103201905000.jpg

赤ワインを注文する。


ロドニー・ストロングの、ソノマ・カウンティー、メルロ、2007年。


ロドニー・ストロングは、二酸化炭素排出量ゼロを達成したワイナリーである。


電力も、太陽光発電で賄っているそうだ。








ワインは素敵な恋の道しるべ-201103201906000.jpg
とても濃い色合いだが、口に含むと、とても洗練された果実味を持っている。


オークの小樽で熟成させているとのことで、樽香と強いタンニンを持つ。


最初のワインが当たりだと嬉しくなる。











ワインは素敵な恋の道しるべ-201103202115000.jpg
コルクにも、トレードマークと名前が刻印されている。





ワインは素敵な恋の道しるべ-201103201920000.jpg
〆はパスタ。


リングイニ、ポモドール・ソース、海老添え。


半端でない大きさの海老が4尾も入っており、これだけでお腹一杯となってしまった。


大震災に見舞われた日本を離れて来たL.A.で、暴風雨と洪水警報に迎えられたが、ワイン良ければ全て良し、の夜でした。





こんな大変な時に、日本を離れて良いものか。


悩んだけれど、結局米国に向けて飛び立つことに。


もともと決まっていたことだと、そして敵前逃亡ではないと自分を正当化しても、なんとなく気が咎める。


東京駅や羽田空港は、東京から関西や九州に避難する人々で混雑している。


大部分が、女性と子供たちだ。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201103201517001.jpg

成田空港は、「危険な国=日本」を脱出する外国人で一杯だ。


想像を上回る地震と津波、自然の脅威は人知を簡単に上回ってしまった。


しかし、その後の原発事故、被災者への救援の遅れ、どれをみても人災としか言えない状況が続いている。


危機管理が出来ない、指導力と当事者意識の欠如。


先進国との誇りが、単なる虚構の産物であったことを知る喪失感。


心温まるのは、個人の献身と努力。


寄付以外に、被災者のために自分に何が出来るか考え、実行しなければならない。


しかし、液状化現象のために断水し、炊事洗濯も出来ず、風呂もトイレも使えない生活。


歩いて行ける範囲のコンビニやスーパーは泥に埋まり、休業。


遠くの店まで泥道を歩いて行っても、水やおにぎりやパンは売り切れ。


自分の生活を何とか成り立たせることに汲々とし、疲れが先に立つ。


喜ぶべきか悲しむべきか、この数日間で5Kg痩せてしまった。


毎日三食を食べることができ、毎日風呂に入ることができ、なかなか来ない満員電車や滅多に来ないタクシーを待つことも無く、停電の恐怖に怯えることも無く、余震の度にドアを開放しに走ることも無い束の間の生活。


便利な都心近くに住みながら、当たり前と思っていたこれらのことが最高の贅沢であることを初めて知った。


成田空港では、多くのラウンジが今も閉鎖したまま。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201103201537001.jpg
ANAの唯一生き残ったラウンジでシャワーを浴びる。


本当に久しぶりに、ゆっくりと湯を浴びた。



ワインは素敵な恋の道しるべ-201103201537000.jpg
シャワールーム番号は7番と、幸先が良い。


このシャワー・セットもLAで使わせてもらおう。


被災者の方々には本当に申し訳ないと思いながら、今から飛び立ちます。


疲れた精神と身体を立て直してきます。


一番の不安は、先週11日の16時にインドから帰国した際の恐怖を再び味わうのではないかというもの。


一週間後の日本が、復旧が急速に進み、原発の危機的状況が収まっていることを、そして被災者の方々の避難生活が大幅に改善されていることを祈っています。





ワインは素敵な恋の道しるべ-201102262222000.jpg
昨日、成城学園の友人の家に行った帰りに、ドミニク・サブロンでパンを買ってきた。



ワインは素敵な恋の道しるべ-201102262223000.jpg


どれもとっても美味しそう。


早速少し温め、チーズや生ハム、スープとともに味わうことにする。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201102271802000.jpg
そこでパンに合わせ、今夜は赤ワインを抜栓。


セラーから取り出したのは、ちょっと良いブルゴーニュ。


ドメーヌ・ルネ・ルクレールのジュヴレ・シャンベルタン、2007年。


高品質のジュヴレ・シャンベルタンの造り手として有名な、ルクレール兄弟の兄。







ワインは素敵な恋の道しるべ-201102271806000.jpg


色合いは、とても濃い。


豊かな、果実味と熟成感。


柔らかで繊細なニュアンス。


2007年ととても若いので少し心配だったが、もう充分に飲むことができる。


弟のフィリップが新樽比率100%であるのに対し、兄のルネは樽香を強くしないため、新樽比率は25~35%に抑えている。


やはり、ジュヴレ・シャンベルタンは美味い。


今夜も良い造り手に出会えた、楽しい夜でした。



飛行機に乗る楽しみの一つは、日本で公開されるより早く観ることができる、映画。


そしてもうひとつの楽しみは、ワイン。


今回の旅で利用したANAのバンコク線のワインを、全種類飲んでみた。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201103131410000.jpg
まずはシャンパーニュ。


カナール・デュシェーヌの、ブリュット・ミレジメ、2005年。


これは、フランスの結婚式で最も飲まれるシャンパーニュ。


理由は、メゾンの生まれにある。


1860年、樽職人のヴィクトル・カナールと、ぶどう農家の娘レオニー・デュシェーヌが結婚し、1868年に二人の名前を付けて設立したのが、このシャンパン・メゾンなのだ。


ロシア皇帝ニコライ二世の宮廷でも愛飲されたことから、エチケットにはロシア皇帝の紋章「双頭の鷲」が描かれている。


また、その上に書かれたサーベルは、お祝いや褒美の象徴なのだそうだ。


セパージュは、ピノ・ノワール54%、ピノ・ムニエ10%、シャルドネ36%。(年度によって異なっている可能性あり。)


昨年のシャンパーニュは、フィリポナのブリュット・ミレジメ、2005年だった。


ANAのシャンパーニュは品質が高いので、乗っていて楽しい。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201103131410001.jpg


さて、白ワインを見ると、二種類積まれている。


一本目は、大好きなリュリー。


しかも、メゾン・ジョゼフ・ドルーアン。


2009年と若いが、エレガントでふくよかな素晴らしいシャルドネ。


リュリーは、フランス、ブルゴーニュのコート・シャロネーズにあり、高品質の白と赤を産している。


造り手は、ヴォロニク・ドルーアン。


ブルゴーニュとオレゴンでワイン造りを手掛ける、ドルーアン・スタイルの継承者であり守護神。


ブルゴーニュで造られるワインも好きだが、彼女の子供たちの名前が付けられたオレゴンのワインも大好きである。



ワインは素敵な恋の道しるべ-201103131411000.jpg
二本目の白は、ニュージーランド。


南島の北部にある、マールボロ地区にある、スパイ・ヴァレー、ソーヴィニヨン・ブラン、2010年。


これは驚きのワインを採用したものだ。


スパイ・ヴァレーは日照時間が最も長いため、完璧なぶどう栽培地と呼ばれている場所。


そこで、オーナーを始め三人の若者が造るワインは、世界中のコンクールで金賞を数多く獲得しており、今最も話題になっている新しいワイナリーなのだ。


強いぶどうの熟成感を持つ、素晴らしいソーヴィニヨン・ブラン。


彼らが造り出すワインは、高品質で、しかもコスト・パフォーマンスがとても良いのだ。


ワインは素敵な恋の道しるべ-201103131411001.jpg
さて、赤も二種類用意されている。


最初の赤は、ボルドー、オー・メドックのシャトー・ラ・ローゼット、クリュ・ブルジョア、2007年。


これはバランスのとれた、ボルドーらしいワイン。


セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨンがメインで、メルロー、プティ・ヴェルド、カベルネ・フランが入っている。






ワインは素敵な恋の道しるべ-201103131412000.jpg
二本目の赤、そして最後のワインは、オーストラリアのザ・ラッキー・カントリー、シラーズ、2009年。


実は、このワインは良く分からない。


ザ・ラッキー・カントリーと言えば、オーストラリアのこと。


まさにオーストラリアのワインの一大産地、バロッサ・ヴァレーとマクラーレン・ヴァレーで生産されているシラーズのようだ。


飲んでみると、さすがオーストラリアのシラーズ。


これは圧倒的な果実味を持つ、素晴らしいシラーズである。


今回は、白・赤とも、フランスとオセアニアの組み合わせになっている。


ANAが自信を持って選びに選んだワインだけあって、今回も素晴らしく、楽しいフライトとなりました。