今夜はまだ寒い。
それでも海の解放感のお陰か、気分は最高。
いや、この気分は海のせいではなく、サンタモニカという言葉の響きのせいかもしれない。
オーシャン・アヴェニューに面した『オーシャン・アヴェニュー・シーフード』は、木質系のとてもシックな造り。
思わず惹き付けられてしまう。
選んだワインは、アイアン・ホース、ルシアン・ヴァレー、クラシック・ビンテージ・ブリュット、2004年。
コクがあって、それでいて切れが良く、はなかなか美味い。
セパージュは、ピノ・ノワール68%、シャルドネ32%。
各地のオイスター6種類が二個ずつ並んでいる。
二本目には、素晴らしい白を選ぶ。
ブルゴーニュの有名な造り手が手掛ける、素晴らしいワイン。
ドメーヌ・ドルーアン、アーサー、シャルドネ、2008年。
ドルーアン・スタイルの守護神と呼ばれる、ヴェロニク・ドルーアンがオレゴンで造るワインである。
ピノ・ノワールには、彼女の長女の名前、ローレーヌが付けられ、シャルドネには彼女の長男の名前、アーサーが付けられている。
強いぶどうの凝縮感を持ち、酸味とミネラルのバランスも良い。
大好きな、ドメーヌ・ドルーアンを飲むことが出来るなんて、今夜は幸せ。
ちょっと写りが暗くなってしまったが、コルクには、ドメーヌ・ドルーアンの名前と、オレゴンの名前が入れられている。
惜しげもなく蟹肉を詰めた海老が、ジューシーでリッチで美味い。
友人を見ると、ソード・フイッシュを頼んでいる。
これは大きい。
食べ切るのに四苦八苦していた。
ボ-リュー・ヴィンヤード、タペストリー、リザーヴ、2007年。
ナパ・ヴァレーのラザフォードにある、小さなワイナリー。
しかしこのワイナリーが生み出すタペストリーは只者ではない。
セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、マルベック、プティ・ヴェルド。
密度の濃い強さを持ち、味わいは複雑。
ボルドーを超えるボルドー・タイプの逸品である。
イリーのカップに入って出てきたハーブ・ティーで満腹感を鎮静させる。
今夜も楽しい、ロサンゼルスの夜でした。