リムジンを呼ぶと、すぐに来てくれた。
ロサンゼルス空港の海側の道を、サンタモニカに向けて走る。
途中には、ハワード・ヒューズが土地を買い取って保護している、沼沢地がある。
広大な人造の入り江で知られるマリーナ・デル・レイを抜けると、ヴェニスに着く。
ここをヴェネチアにしようとしたある男の壮大な夢の残骸。
昔はゴンドラが行き交った運河が幾つか残るが、今は朽果てた船が往時を物語るのみ。
しかし街自体は、若者の街として賑わい、芸術家も多く集まる。
街を散策しようと思ったら、雨が降り出した。
昨夜は食事をしたが、夜だったので海は見えなかった。
ピアの遊園地は、アメリカでもコニーアイランドとここの二箇所だけ。
元のMGMスタジオは、今はソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント。
この前の道を直進すると、二十世紀フォックスの広大なスタジオに出る。
世界中のブランド店が並ぶ、ロデオ・ドライヴ。
この頃には雨脚が強くなる。
昔、流行ったテレビ・ドラマ。
内容は全く記憶に無いが、「セヴニセヴン、サンセット・ストリップ」の歌は覚えている。
そこで、77番地にある建物を見に行くことにした。
昔はレストランだったそうだ。
何かの映画のプロモーションをやっている。
リムジンの運転手さんが、待っているから降りて観てきては、と言ってくれるが、何度も来ているので前を通るだけで良いと答える。
雨が激しくなってきていて寒いので、車を降りる気がしない。
アカデミー賞の授賞式は、ここで行われる。
ここも車内通過。
雨に煙っているが、良く見える。
この広大な公園は、第一次世界大戦当時のグリフィス将軍が私有地をロサンザルス市に寄贈したもの。
だんだん暗くなってきたので今日はここで終わりとし、また明日のお楽しみ。