ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

2月のこと、神楽坂のジビエ・フレンチのお店、『ニコ・チェルシー』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。

 

スパークリングワイン、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネを飲んだあとは、赤ワイン。

シャルドネと同じく、ラングドックのドメーヌ・ポール・マスが造る、レ・タンヌ・オクシタン、ピノ・ノワール、2023年。

 

ラズベリーやブラックベリーなどのベリー系の香り、果実味とタンニンのバランスが良いミディアム・ボディで、樽のニュアンスも心地よい。

アルコール度数は13.5%と強め。

彼女は南仏のピノ・ノワールは美味しくないのではと心配していたが、これはOKとのこと。

やはりジャン・クロード・マスのワインに外れは無い。

 

彩り野菜のトマトJusピクルス。

これは良い口直し。

 

雉のパルマンティエ。

雉肉がたっぷり入った熱々のポテトが美味い。

 

五種類目のワインは、ラングドック・ルーションのヴァンプレッショニストが造る、ピュール・サン、シラー・マルスラン、2022年。

 

ヴァンプレッショニストは印象派の絵画にインスピレーションを得てワイン造りを行っている。

ヴァンプレッショニストは、ヴァン(ワイン)とアンプレッショニスト(印象派)を組み合わせた造語。

この絵は、エルネスト・メッソニエが描いたナポレオン戦争を題材とした「フリートラントの戦い」の斑毛の馬の習作。

 

ワインの説明はフランス語に加え、英語でも書かれている。

黒果実の凝縮感、強くこなれたタンニンを持つ、フルボディ。

これはジビエ料理に良く合う。

ぶどう品種のマルスランは、カベルネ・ソーヴィニヨンとグルナッシュの交配種。

 

目の前では、私たちの肉が焼かれている。

 

ジビエ五種盛りの完成。

産地などを詳しく説明してくれたが、既に酔いが回り始めた頭には入らない。

以下のジビエの種類も自信が無い。

 

兎。

 

鶉は間違いない。

 

鹿だったような。

 

これは猪・・・と思う。

 

これは蝦夷鹿。

 

二人に取り分け。

ガッツリ食べるジビエが美味い。

 

ジビエに合わせた六種類目のワインは、強い赤。

 

スッド・ウエスト、コート・カタランのドメーヌ・ナダル・エノーが造る、ラ・サントネール、カリニャン、2019年。

 

溢れ出る豊かな果実味、しっかりとしたタンニンと酸。

複雑なストラクチャーを持ち、余韻は長い。

高樹齢のカリニャンを使い、ぶどう栽培はオーガニック。

 

もうお腹がいっぱいと思ったら、〆のパスタが届く。

鹿のラグーソース。

 

二人に取り分けてもたっぷりの量。

濃厚なラグーソースと太麺は相性ばっちり。

 

今夜も、カウンター席も奥の個室も満席。

二階にも次々と客が上がって行った。

今やジビエはすっかり定着している。

 

このお店とは、店が八丁堀にあった頃からの長い付き合い。

シェフに今夜の礼を述べ、満腹満足で店をあとにする。

彼女と過ごす、神楽坂の楽しい夜でした。

 

 

 

 

 

 

2月のこと、神楽坂のジビエ・フレンチのお店、『ニコ・チェルシー』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。

 

前菜が届く。

今夜は一番良いエピキュール・コースをお願いしている。

 

ジビエのシャルキュトリー3種の盛り合わせ。

 

宮崎県産の雉。

 

北海道産の蝦夷鹿。

 

熊本県産の猪。

 

前菜三種の盛り合わせ。

旬野菜のカポナータ。

鹿と胡桃のポテサラ。

 

鹿と安土信長葱のロースト。

安土信長葱は糖度が高く、焼くと甘くとろとろになる。

 

取り分けたシャルキュトリーは撮影する間もなく食べてしまった。

これは取り分けた前菜三種。

鹿と胡桃のポテサラはお店の人気料理。

どれも美味い。

 

自家製フランスパンも届く。

 

飲んでいるのは、プロヴァンスのレ・ヴァン・ブルバンが造る、バロン・ド・ブルバン、ブリュット、ブラン・ド・ブラン。

 

葉野菜のサラダ。

葉っぱがとても元気そう。

肉をガッツリ食べる時は野菜は必須アイテム。

 

ここの名物料理が届く。

蝦夷鹿腿肉のタルタル。

 

柔らかな赤身肉が最高に美味い。

これを食べに来たと言っても過言ではない。

 

サラダは二人に取り分けてもたっぷりの量がある。

 

スパークリングワインを二杯ずつ飲んだあとは、白ワイン。

ロワール、トゥーレーヌのロワール・プロプリエテが造る、ドメーヌ・デュ・グラン・セルフ、2022年。

 

レモン、ライチ、白い花の香り、綺麗な果実味と活き活きとした酸、後味には心地よい軽い苦み。

ぶどうはソーヴィニヨン・ブラン100%。

 

本日のジビエソーセージ。

 

二人に取り分け。

今日のソーセージは、富山の猪。

見た目ほど脂濃くなく、旨味が凝縮されている。

 

三種類目のワインも白ワイン。

ラングドック・ルーションのドメーヌ・ポール・マスが造る、コーテ・マス、シャルドネ、2022年。

人気のスター・ドメーヌのワインで、コーテ・マスはヴァラエタル・ワインのシリーズ名。

 

洋梨や蜜入り林檎の香り、豊かな果実味、後味には炒ったナッツのニュアンス。

ジャン・クロード・マスが造るワインは手頃な価格で美味い。

 

話しは変わるが、ここのお化粧室の壁には客が書き残したカードが所狭しと貼られている。

鹿や猪の絵が描かれたものも多く、皆さんなかなか絵心があって面白い。

彼女と過ごす、神楽坂の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

2月のこと、彼女からジビエをガッツリ食べたいとのリクエスト。

そこで予約したのは、神楽坂の『ニコ・チェルシー』。

ここは八丁堀に店があった時から度々訪れているジビエ・フレンチのお店。

 

彼女から当日になって、「30分ほど早く着くので神楽坂を散策したい」とメッセージ。

急いで家を出ると、飯田橋で彼女と落ち合い、神楽坂通りを上る。

 

まず向かったのは善國寺、通称毘沙門天。

 

「善國寺なのに何故毘沙門天と呼ばれているの」と彼女。

「ここは七福神の毘沙門天を祀っているからだよ」と私。

新宿山ノ手七福神の一つで、太宗寺が布袋尊、稲荷鬼王神社が恵比寿神、永福寺が福禄寿、厳嶋神社が弁財天、法善寺が寿老人、経王寺が大黒天、そして善國寺が毘沙門天。

 

そしてもう一つの特徴は、珍しい石虎。

こちらが吽形。

 

こちらが阿形だが、両方を見比べても口の開き方に大差はない。

 

石虎の説明板も掲げられている。

 

善國寺を出ると、神楽坂通りを挟んだ向かい側にある一人がやっと通れる狭い路地に歩を進める。

ここは知らないと気が付かずに通り過ぎてしまうほどの狭さ。

 

路地を抜けた先は、兵庫横丁。

兵庫と言っても兵庫県とは関係なく、戦国時代の牛込城の武器庫(兵庫)がここにあったことが由来。

 

ここはイタリアンの『アルボール』。

「ここでも食事をしたね」などと話しながら歩く。

 

次に向かったのは、本多横丁。

江戸時代、旗本の本多家の屋敷があった場所。

この通りにはリヨン料理のレストラン、『ルグドゥノム・ブション・リヨネ』がある。

中を覗くとオーナーシェフのクリストフ・ポコさんが開店前の打ち合わせ中だった。

コロナ前にブルゴーニュに旅した時、ディジョンのホテルでポコさんが出演するお店の紹介番組を見た。

そこで急いで番組の写真を撮ってポコさんにメールすると、とても喜んでくれたことを思い出す。

 

本多通りから芸者新道に入る。

ここは神楽坂の芸者さんが移動に使っていた抜け道で、本多通りと神楽坂仲通りを結んでいる。

 

ここには神楽坂芸者の英子(ひでこ)さんが経営するバー、『英(えい)』がある。

 

更に先に進むと、ブルターニュ出身のラーシェ・ベルトランさんが経営するブルターニュ料理のお店、『ル・ブルターニュ カグラザカ』。

「ここでも食事をしたわね。また来たいな」と彼女。

 

神楽坂仲通りを経由して、かくれんぼ横丁に入る。

路地が”互”の形になっていて迷路のようなので、この名で呼ばれている。

ここにも知っている店が幾つか。

黒塀の『かみくら』の前では、「ここは和室で食べるフレンチだったわね。また来ましょうよ」と彼女。

かくれんぼ横丁を抜けると、今夜のディナーの店に向かう。

 

予約しているジビエ・フレンチのお店、『ニコ・チェルシー』に開店時間丁度に到着。

 

外から見る限りでは普通の民家なので、この立て看板が無いとここがレストランだとはわからない。

 

表札にもカタカナで店名が書かれているが、この文字は誰が彫ったのだろう。

 

ここはフランスワインの品揃えが良く、日本ワインも多く置かれている。

紅の豚のエチケットは日本ワインではなく、ブルゴーニュのルー・デュモン(仲田晃司さん)がラングドック・ルーションで造る、スタジオジブリとのコラボワイン。

 

L字型カウンターの短辺側の何時もの席に座る。

ここが一番居心地が良い席なのだ。

一階の奥には個室があり、二階はテーブル席。

 

納戸セラーの中をチェック。

美味しそうなワインが並ぶが、やはり価格はかなり上がっている。

ワインの持ち込みも可なので、二回に一回は持ち込んで飲んでいる。

 

彼女が、「ボトルだと二種類しか飲めないのでグラスで色々飲みたい」とのこと。

今日のグラスワインも美味しそうだ。

 

先ずはフランスのスパークリングワイン。

 

プロヴァンスのレ・ヴァン・ブルバンが造る、バロン・ド・ブルバン、ブリュット、ブラン・ド・ブラン。

シトラスの爽やかな香りを持つ、フレッシュ&フルーティーなブリュット。

セパージュは、ユニ・ブラン80%、シャルドネ10%、コロンバール10%。

彼女と過ごす、神楽坂の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

2月のこと、ちぃさんと八重洲で過ごす楽しい休日の午後の続き。

 

京橋の『ラヴァロック』でシャンパーニュ・ランチを楽しんだあとに向かったのは、「東京ミッドタウン八重洲」。

その前に、お隣のヤンマーのショールームに立ち寄ることに。

 

ここは米について学ぶことが出来る「ヤンマー米ギャラリー」。

 

米に関する展示が色々ある。

 

面白いのはこの液晶パネル。

”問題”のダイスを置き、それに対する”対策”のダイスを選んで置くと、正解か間違いかが表示される仕組み。

「僕の名前はヤン坊♪」と私。

「僕の名前はマー坊♪」とちぃさん。

「二人あわせてヤンマーだ~ 君と僕とでヤンマーだ♪」と二人で合唱し、笑い転げる酔っぱらいの二人。

やはりランチでシャンパーニュ三本は飲み過ぎ。

 

次に向かったのは、「東京ミッドタウン八重洲」の「ヤエパブ」。

 

着席できるテーブルを確保すると、私は 『鶯嵝荘(オルソー)』で飲み物と食べ物を購入。

「東京ミッドタウン八重洲」開業後すぐにここで食事をして美味しかったので、白山の本店に行ったことがある。

 

その時の記事はこちら。

 

 

 

ビールでちぃさんと乾杯。

 

台湾煙酒公司が造る台湾でNo.1のラガービール、金牌台湾啤酒。

 

『鶯嵝荘』の人気メニュー、台湾ワンタン、豚。

肉がたっぷり詰まっているので食べ応えがある。

 

サクッと食べて飲むと、帰途に就く。

「東京ミッドタウン八重洲」の前には、光の彫刻家、吉岡徳仁作の「STAR」。

夜になると光り輝き一層美しくなる。

 

外堀通りを渡り、東京駅へ。

 

振り向くと、ヤンマービルと「東京ミッドタウン八重洲」が入居する八重洲セントラルタワーが聳え立つ。

丸の内側に較べて八重洲側は再開発が遅れていたが、今は急速にその姿を変えている。

 

「ヤエチカ」には多くの人出。

行列が出来ているのは、「ミート矢澤」。

 

地上を歩く人は少なかったが、寒い季節は地下街に人が集まる。

 

丸の内側に出ると、「新丸ビル」の地下を抜ける。

 

行幸通り地下道に出ると、行幸地下ギャラリーに怪しくも美しい光のオブジェが。

 

もうすぐ”はるミネーション”が開催されるのだそうだ。

 

ここは、”和あかりの路”。

 

一つずつオリジナルのデザインで作られ、二つと同じものが無い。

最後は和の明かりに癒された、ちぃさんと過ごす休日の楽しい午後でした。

 

 

 

 

 

 

2月のこと、ちぃさんと京橋の「コートヤード・バイ・マリオット 東京ステーション」の『ダイニング&バー ラヴァロック』で過ごす楽しいシャンパーニュ・ランチの続き。

 

飲んでいるシャンパーニュは、ニコラ・フィアット、レゼルヴ、エクスクルーシヴ、ブリュットの二本目。

 

ここは人気のお店で、今日も満席。

 

ニンジンのポタージュスープは滑らかで美味しく、ニンジン独特の臭みは全く感じない。

 

メイン料理は、魚と肉の相盛り。

ちぃさんが選んだのは、ヒラメのグリルとUSアンガス牛ハンギングテンダー。

 

私は、ASCノルウェーサーモンのグリルとUSアンガス牛ハンギングテンダー。

 

肉はとても柔らかく美味い。

ハンギングテンダーの日本での部位名はハラミ。

ここでは魚や肉は、店名にもなっているグリル専用のマシン、”Lavarock”で焼かれている。

 

皮目がパリッと焼かれたノルウェー産のASCサーモンはとても美味い。

ASC(Aquaculture Stewardship Council:水産養殖管理協議会)とは、環境に負担をかけず地域社会に配慮して操業している養殖業に対する国際的な認証機関。

 

ちぃさんが「ヒラメも美味しいわよ」と言って一切れ分けてくれた。

私もちぃさんにサーモンを一切れプレゼント。

 

シャンパーニュはとうとう三本目。

今日は飲むペースが速すぎるようだ。

 

パンは三皿目。

バゲットを3個とフォカッチャを3個食べたことになる。

 

使ったソフト・ホイップド・バターは5個。

このバターが美味しいのでパンが進んでしまった。

 

デザートは、フランボワーズのソルベとストロベリーのムース。

 

お供は熱いコーヒー。

このカップの大きさがアメリカンで嬉しい。

 

スイーツが苦手なちぃさんからお皿がお引越ししてきた。

フランボワーズのソルベだけ無くなっている。

 

食後もゆっくりお話ししていたので、コーヒーは二杯目。

 

満席の賑わいだった店内にも、少しずつ空席が出来始めた。

 

今回の料理もシャンパーニュも美味しく満足なランチだった。

でも飲み過ぎ。

ほろ酔い加減で「コートヤード・バイ・マリオット 東京ステーション」をあとにする。

 

街を散策していると、「キリンが居る」とちぃさん。

「このビルは今はスターツの所有だけど、元々これを建てたのは漢方薬で有名なツムラ順天堂なんだ。キリンは漢方薬の王と言われているので、ビルの前に王冠を被ったキリンを設置したそうだよ」と私。

 

二人で向かったのは、東京駅八重洲側のビル。

ちぃさんと過ごす、京橋から八重洲に移動した楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

2月のこと、ちぃさんとシャンパーニュ・ランチの約束。

京橋で待ち合わせると、ランチのお店に向かう。

 

レストランの予約時間より少し早く着いたので、「京橋エドグラン」に立ち寄る。

「トシ・ヨロイヅカ東京」の前には、ハートのオブジェ。

セント・バレンタインズ・デーは過ぎているが、ホワイト・デーまでは飾られているのだろうか。

 

「京橋エドグラン」の再開発でも、歴史的建造物の「明治屋」の建物はそのまま残された。

レストランの予約時間まで中を巡ることにする。

 

時間になったので、お隣のビルに移動。

 

今日のランチのお店は、「コートヤード・バイ・マリオット 東京ステーション」のレストラン、『ダイニング&バー ラヴァロック』。

 

休日のランチは11時30分と14時の二部制なので、14時になるまで店の前で皆さん待たれている。

 

ちょっと早めに第二部が開店。

客が次々と店内に吸い込まれていく。

 

私たちの席は、窓際のコーナーテーブル。

ここは静かに寛いで食事をすることが出来る。

 

早速シャンパーニュを抜栓し、グラスに注いでもらう。

 

ニコラ・フィアット、レゼルヴ、エクスクルーシヴ、ブリュット。

 

ちぃさんと「今日もいっぱい飲みましょう」の乾杯。

勢いのある泡立ち。

青りんご、ライチ、そして洋梨の香り。

口に含むと果実の綺麗な熟成感、酸とミネラルのバランスも良く、あと味には炒ったナッツやブリオッシュのニュアンス。

ニコラ・フィアットのシャンパーニュは安定の美味しさ。

 

ニコラ・フィアットはフランス国内でシャンパーニュ販売量No.1のメゾン。

 

セパージュは、ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ40%、シャルドネ20%。

瓶内熟成期間は36ヶ月と長い。

 

料理は、Wメインのランチコースをお願いしている。

魚料理と肉料理を選ぶプリフィックス形式。

 

アンティパストミストが届く。

 

左はパテドカンパーニュ、右はホタテかと思ったら、カマンベールのフライだった。

 

シーフードマリネは海老と烏賊。

サラダの上にも鰯のマリネ。

そしてソフトサラミ。

 

光物が苦手なちぃさんから、鰯のマリネがお引越し。

 

パンが届く。

 

ホテルメイドのバゲットとフォカッチャは食べ放題。

 

ソフト・ホイップド・バターもたっぷり。

 

一本目をあっという間に飲み干し、シャンパーニュは二本目に。

今日も飲み過ぎの予感。

ちぃさんと過ごす、京橋の楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

2月のこと、友人たちと板橋仲宿で過ごす楽しい午後の続き。

メンバーは、しづちゃん、mayuさん、ノムリエさん、Mr. Vinさん、そして私。

 

『MIKIYA GYOZA STAND』で7本の素晴らしい日本ワインを堪能した後は、旧中山道の仲宿商店街を散策。

 

旧中山道仲宿交差点を過ぎると、名前は板橋宿に。

ここは中山道の一番目の宿場町、板橋宿があったところ。

 

何故かウサギの親子が。

板橋宿商店街のマスコットはウサギなのだそうだ。

 

しづちゃんが案内してくれたのは、新井屋酒店。

ここには全国の銘酒が揃っている。

 

今日のお目当ては、酒粕。

富山県富山市の富美菊酒造の羽根屋の吟醸酒粕と、石川県白山市の吉田酒造店の手取川の吟醸酒粕を購入。

店を出ると、板橋区役所前駅で解散し、各自帰途に就く。

 

でも私は何だかお腹が空いてきてしまった。

そこで、しづちゃんを誘って少し食べて帰ることに。

向かったお店は、スシローが展開する鮨居酒屋、『杉玉』。

 

夕方早い時間でも営業しているお店は貴重だ。

 

先ずは生ビールで乾杯。

 

ガッツリ揚げ物を食べたくなった。

串カツ五種盛り。

中身は、豚&玉葱、海老、鰆、鶉の卵、じゃがいも。

 

あおさ揚げ出し豆腐。

 

日本酒は冷酒を注文。

石川県白山市の吉田酒造店が醸す、手取川 大吟醸 hoshi。

先ほど手取川の酒粕を買ったので、酒本体も飲みたくなった。

使用米は、麹米が兵庫県産山田錦、掛米が石川県産五百万石、精米歩合は45%。

 

生蛸カルパッチョ。

生蛸は大好物。

 

メヒカリの唐揚げ。

目が光っているが、様子がおかしい。

 

よく見ると、目の上に鱒の卵が乗せられている。

 

二本目の酒は、群馬県川場村の永井酒造が醸す、水芭蕉 純米吟醸。

使用米は兵庫県特A地区産山田錦、精米歩合は60%。

 

鰺フライ。

 

ここの鯵フライは肉厚で美味い。

 

〆は寿司盛り合わせの特玉。

小玉、並玉、上玉、特玉の内、一番良い特玉を選んだ。

大トロ、中トロ、ハマチ、生サーモン、ツブ貝、赤海老、鰯、鰻。

スシローの店だけあり、居酒屋業態ではあっても寿司は美味い。

 

酔った頭で、魚の名前を読み上げる。

今日はランチにワインをたっぷり飲んでいるので、〆の日本酒が効いてしまった。

 

店を出ると、驚いたことに外はもう夜。

夜まで付き合ってくれたしづちゃんに感謝。

友人達と過ごす、板橋仲宿の楽しい一日でした。

 

 

 

 

 

 

2月のこと、板橋仲宿の『MIKIYA GYOZA STAND』で開催された”日本ワインの会”に参加した楽しい午後の続き。

会のメンバーは、主催者のしづちゃん、そしてmayuさん、ノムリエさん、Mr. Vinさん、私。

 

アズッカ・エ・アズッコのオオカミのスプマンテ、ロゼ、君に幸あれ、2022年、いにしぇの里葡萄酒の北小野ブラン、土、2023年、そして城戸ワイナリーのプライベート・リザーブ、リースリング、2014年を飲んだあとは、赤ワイン。

 

城戸ワイナリーのオータム・カラーズ、コンコード、塩尻 桔梗ヶ原、2024年。

20周年記念エチケットのボトル。

このエチケットは城戸ご夫妻の愛娘のあかりちゃんのデザイン。

 

甘い完熟果実や蜜の香り。

確かに甘口ではあるが綺麗な酸を持つので、食中に美味しく飲むことが出来る。

コンコードは苦手なワインだが、城戸さんのコンコードは別格。

 

ポルチーニ汁しゅうまい。

 

ポルチーニの香りが心地よい。

これは二人分なので、mayuさんと分けていただく。

 

一つがとても大きく、ポルチーニの香りが食欲を誘う。

 

中には肉がぎっしり。

 

五種類目のワインも、塩尻の赤ワイン。

 

長野県塩尻市の林農園が造る、エステート・ゴイチ、メルロー、柿沢ヴィンヤード、2021年。

林農園は1911年(明治44年)に林五一氏が設立。

そこで、林農園が造るワインは五一ワイン。

 

標高800mの柿沢農場のメルローを使ったワイン。

2021年は夏の記録的な降雨と低温により、ぶどうの収量が大幅に減少した年なのだそうだ。

濃厚な果実味とタンニン、やはり五一のメルローは美味い。

樽熟成は12ヶ月、新樽比率は75%。

 

二皿目の焼き餃子も三種盛り。

右から、青唐辛子餃子、チーズ餃子、鹿の赤ワイン煮込み餃子。

 

六種類目のワインは、城戸の赤。

 

城戸プライベート・リザーブ、カベルネ・ソーヴィニヨン、塩尻 桔梗ヶ原、2014年。

これだけのバックヴィンテージはもうほとんど残っていないのではないだろうか。

 

プラム、カシス、ブラックベリーなどの香り。

果実の綺麗な凝縮感と熟成感。

10年余りの時を経て、素晴らしいボディに昇華している。

 

気に入った青唐辛子餃子を追加。

 

七種類目は、Mr. Vinさんからのプレゼントの貴腐ワイン。

 

岡山県新見市のドメーヌ・テッタが造る、ル・ノーブル、2017年。

こんなワインを持っているなんて、流石vinさん。

 

熟した洋梨、黄桃、アプリコットの香り、綺麗な果実味と酸。

貴腐ワインではあるが甘すぎないので、食中酒としても飲める。

日本にこんなに素晴らしい貴腐ワインがあるのかと驚きの一本。

ぶどうはシャルドネ100%。

アルコール度数は15.5%と高い。

 

城戸のカベルネ・ソーヴィニヨンとテッタの貴腐シャルドネを並行飲みしながら話しに花が咲く。

 

今日飲んだワインたち。

5人で飲むには充分な量だ。

 

今回の会のワインは希少なものばかりで、日本ワインはここまで美味しくなったのかと感動する、しづちゃんに感謝のラインナップだった。

 

mayuさん撮影の集合写真。

『MIKIYA GYOZA STAND』を出ると、折角なので少しお買い物をして帰ることにする。

友人達と過ごす板橋仲宿の楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

2月のこと、素敵な日本ワインの会にお誘いいただき、板橋区役所前駅に降り立つ。

 

メンバーが揃うと、お店に移動。

旧中山道にある元気な商店街、仲宿商店街を歩くのは楽しい。

 

仲宿辺りは、中山道の江戸から最初の宿場、板橋宿があった場所。

 

商店街を離れた住宅街の中にある、今日のお店に到着。

 

ここは、『MIKIYA GYOZA STAND』。

 

今日はお店を貸し切りにしてもらっている。

お店のオーナーの三木さんは私たちの餃子を準備中。

ここは元々中華料理の『三木家』だったのを、2017年に現オーナーが引き継いで『MIKIYA GYOZA STAND』をリニューアルオープンした。

 

カウンター上には今日のワインがずらりと並ぶ。

今日は、しづちゃんが企画してくれた日本ワインの会。

参加メンバーは、主催者のしづちゃん、そしてmayuさん、ノムリエさん、Mr. Vinさん、私。

 

まずはスパークリングワインで乾杯。

しづちゃんとmayuさんには何時もお会いしているが、ノムリエさんとMr. vinさんにお会いするのは久し振り。

 

最初のボトルはエチケットが可愛い、アズッカ・エ・アズッコのワイン。

 

愛知県豊田市のアズッカ・エ・アズッコが造る、オオカミのスプマンテ、ロゼ、君に幸あれ、2022年。

”In Bocca Al Lupo !”は直訳すると”オオカミの口の中へ”で、転じて”頑張れ、幸運を祈る”という意味で、まさに”君に幸あれ”。

 

ぶどうはピノ・ネロとピノ・ムニエ。

アルコール度数は13%としっかりしたスパークリング。

黒ぶどうの果実の凝縮感がある美味いスプマンテだ。

 

お通しは、蕪と胡瓜の浅漬け。

そして薬味皿。

 

カウンターには餃子用の薬味が並ぶ。

麻辣醤はかなり辛い。

 

花椒、胡椒、塩。

 

ニンニク入りの酢、ラー油、ニンニク入りの醤油、醤油、酢。

 

最初は水餃子。

右が野菜餃子、左が肉餃子。

たっぷりのパクチーが嬉しい。

 

二本目のボトルは、塩尻の白ワイン。

 

長野県塩尻市のいにしぇの里葡萄酒が造る、北小野ブラン、土、2023年。

塩尻の中でも最も標高が高い(850m)北小野地区に設立された新しいワイナリーで、2017年がファースト・ヴィンテージ。

2017年の塩尻ワイナリーフェスタでKidoワイナリーを訪問した時に、城戸さんの軒先を借りて小さなブースを出展されていたことを思い出す。

 

爽やかなシトラスの香り、液温が上がるにつれ、豊かな果実味が顔を出す。

ぶどうは、ケルナー63%、ゲベェルツトラミネール20%、リースリング17%。

最初はゲベェルツ感が強かったが、飲んでいるうちにケルナーが前面に出てくる面白さ。

標高の高さ、気温の低さを生かし、ドイツのぶどう品種に強みを発揮されている。

 

三本目のボトルは、知る人ぞ知るKidoワイナリーの白ワイン。

 

長野県塩尻市のKidoワイナリーが造る、城戸プライベート・リザーブ、桔梗ヶ原、リースリング、2014年。

Kidoワイナリーがリースリング単一のワインをリリースしたのは、この2014年が最初で最後。

日本で最高のリースリングと評価される、まさに幻のワイン。

 

口に含むと、果実の凝縮感の強さにまず驚かされる。

液温が上がるにつれ粘性が増し、リースリングの特徴が良く表れる。

アルコール度数は13.5%と高い。

これは時間をかけてゆっくり味わいたいワインだ。

この後に焼き餃子三種盛り、野菜餃子、肉餃子、大葉餃子が出されたが、このワインに意識を集中させていたため撮影忘れ。

友人達と過ごす、板橋仲宿での楽しい午後は続きます。


 

 

 

 

 

2月のこと、ちぃさんと築地の鉄板焼き『KUROSAWA』でランチのあとに、有楽町の『nomuno EXPRESS』でワインをたっぷり飲んだ楽しい午後の続き。

 

日比谷駅から帰途に就くつもりだったが、二人ともお化粧室に行きたくなった。

そこで「東京ミッドタウン日比谷」に立ち寄ることにする。

ステップ広場には、大きな豚と牛。

 

これは、1月10~19日に開催されたニッポンの食の未来を考えるイベント「食と生きる」に合わせて製作された、美術作家の松本勇馬氏の作品。

 

『食の原点、よろこび、未来への希望』をテーマとした、高さ3mを超える巨大な藁のアート作品で、コンセプトは『母乳』

 

日比谷ステップにも綺麗なイルミネーション。

 

目指すは2Fのお化粧室。

でも人が溢れていて断念し、3Fのお化粧室へ。

 

3Fで気分スッキリになると、すぐ近くには馴染みのお店。

ふらふらと吸い寄せられるように『三ぶん』に入店。

 

まずはお粥をお腹に入れる。

 

さて、今日のお酒は何があるのかチェック。

 

少し値段が高い、梅見月のおすすめ酒もある。

 

選んだのは、おすすめ酒。

島根県邑智郡邑南町の玉櫻酒造が醸す、純米 とろとろ にごり酒 生酒。

 

使用米は、やまだわら、五百万石。

精米歩合は70%、酵母は協会701号。

 

ちぃさんと乾杯。

プチプチのガス感が心地よく、甘いが酸があるので爽やかな飲み口。

日本酒度は驚きの-30。

 

まだお腹はいっぱいだが、酒の肴も少し食べることにする。

この黒板を見て、「ここでスイーツを食べる人がいるのかしら」と、ちぃさん。

 

料理は、お隣の『割烹酒亭 三分亭』から運ばれてくるので品数は豊富。

 

黒板のメニューから、愛媛県産のシマアジを注文。

 

ここの魚は全て天然物。

シマアジは引きが強いので、釣って楽しい魚だ。

三宅島の沖合にある三本岳で、石鯛や石垣鯛を釣る合間にシマアジ釣りを楽しんだことを思い出す。

 

ここには、酒に合う珍味も色々ある。

 

このメニューからも一品。

 

エシレバターのじゃがバター。

これは期待通りの美味しさ。

 

二杯目の酒を選ぶ。

 

再び乾杯。

既に二軒でワインをたっぷり飲んできているので、もうかなり酔っている。

 

ちぃさんの酒は、奈良県御所市の千代酒造が醸す、篠峯 上々 純米酒。

 

使用米は、雄山錦、北雫、精米歩合は77%。

燗で飲んでも美味い、篠峯の定番酒。

 

私の酒は、栃木県芳賀郡市貝町の惣誉酒造が醸す、惣誉 新・純米酒。

 

使用米は特A山田錦他、精米歩合は67%、使用酵母は協会7号。

蔵の150周年を記念して2022年に初リリースされた酒で、アルコール度数を13%に抑えた切れの良い辛口。

 

ここの器は良いものが揃い、見ているだけで嬉しくなる。

 

サクッと飲むと、今度こそ帰途に就く。

ここに来た時はまだ明るかったが、『三ぶん』で飲んでいるうちにすっかり陽が陰っている。

 

よく見ると、可愛いワンちゃんが二匹。

飼い主さんが撮影中のようだ。

待ての指示をちゃんと守っている。

 

夜になるとイルミネーションが輝き、街が美しくなる。

 


「東京ミッドタウン日比谷」の文字も明るく浮かび上がる。

 

築地の『KUROSAWA』での鉄板焼き、有楽町の『nomuno EXPRESS』でのワイン、そして日比谷の『三ぶん』での日本酒と、ちぃさんと過ごす充実した休日でした。