7月のある休日のこと、友人たちと「あみ清」の屋形船で過ごす楽しい夜の続き。
船はお台場に係留中。
メンバーは、ちぃさん、茶目子さん、ノンベェさん、そして私。
揚げたての天麩羅がどんどん届く。
お酒を飲んでいるときはあまり食べられないノンベェさんの前には天麩羅が溜まり始めている。
二本目の日本酒は私から。
石川県金沢市の福光屋が醸す、加賀鳶 夏純米 生。
フレッシュな生酒でありながら、コメの旨みを充分に感じさせる切れの良い辛口。
使用米は五百万石、精米歩合は65%。
私はひととおり全ての天麩羅を食べたが、更に揚げたての天麩羅が次々と届く。
海老としし唐。
しし唐を食べたと思ったら、そのあとに茄子とサツマイモ。
更に、鱚と穴子。
そろそろ〆のご飯、穴子飯を食べることにする。
しじみの味噌汁も届く。
お台場を出発すると船はどんどん隅田川を上り、勝鬨橋まで戻ってきた。
写真の真ん中の部分が上に跳ね上がる可動橋(跳開橋)だが、1980年に可動部分は封印され、今日に至っている。
中央大橋に来た。
斜張橋を支える橋柱の足元手前に見える小さな像は、セーヌ川と隅田川が友好河川となったことを記念してシラク市長(当時、後に大統領)から贈られた、メッセンジャー像。
話しは脇道にそれるが、メッセンジャー像は川に向かって設置されているので、中央大橋側からは背中しか見えない。
(写真は中央区観光協会特派員ブログからお借りしました。)
実は山梨県北杜市の清春芸術村に同じ像がある。
前から見ると、力強い腕と脚の人物が、帆船を大事そうに腕に抱えている。
メッセンジャー像は、ロシア生まれでパリで活躍した、オシップ・ザッキンの作品。
原作は1937年にパリ万国博覧会に出品された木彫像だったが、その後幾つかのブロンズ像が制作されている。
オシップ・ザッキンの他の作品は、京橋の「アーティゾン美術館」でも鑑賞することができる。
食後のデザートは、シューアイスクリーム。
お腹がいっぱいになったので、記念撮影。
お二人は可愛くピースサイン。
何故か手を合わせるノンベェさんと私。
「南無阿弥陀仏」、それとも「コップンカップ」とでも言っているのだろうか。
多くの屋形船が一斉に隅田川を遡っている。
向かった場所は、東京スカイツリーの前。
色が緑から青に変わる。
次に船を止めたのは、アサヒビールグループ本社ビル前。
若い船頭さんがテーブルに来て、「ビルの壁面に東京スカイツリーが映っています」と教えてくれる。
吾妻橋の袂にある「あみ清」の桟橋に戻ってきた。
お世話になった船頭さんたちに礼を述べ、船を下りる。
地上に戻ると、次の目的地に向かうことにする。
友人たちと過ごす、浅草の楽しい夜は続きます。