Book Review’S ~本は成長の糧~ -17ページ目

好きになってはいけない国。―韓国発!日本へのまなざし

416767937X 好きになってはいけない国。―韓国発!日本へのまなざし
菅野 朋子

文芸春秋 2005-03
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★★★★★★☆☆☆☆

学習する組織 現場に変化のタネをまく

学習する組織 現場に変化のタネをまく 学習する組織 現場に変化のタネをまく
高間 邦男

光文社 2005-05-17
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★★★★★★★★★☆


久しぶり?に啓発書でもなく、小説でもないビジネス書を読みました。久しぶりに読んだせいか、なかなか単語が頭に入ってこない、すぐに眠たくなる、など大変でした。この本が面白くないわけではないのですが、頭がうまく切り替わらなかったようです。

◆学習する組織とは

学習する組織とは、勉強を頑張って知識をつけることを指すのではありません。本書の言葉をそのまま引用するのなら、ある物事(問題・課題など)に対して

仮説が次々に提示され、個人の体験が話され、事実が把握され、原因や影響関係が分析され、どうしたいかが話され、新しい情報や知識が収集され、新しいアイデアが検討され、すぐに実行されるといった姿

となります。学習する組織という日本訳よりも中国訳の「学習型組織」の方が誤解を生みにくいと作者は述べています。大切なのは、学習するのが人ではなく組織である点です。組織とは、これも著者の言葉をそのまま引用すると、

組織というのは、人と人との集まりである。一人ひとりが多様な価値観と特性を持っているから、この一人ひとりを理解できて、初めて組織全体を理解できるようになる。

ということで、この多様な一人ひとりの個性を十分に発揮することのできる場を作り出すことが「学習する組織」づくりの中で最も大切なことです。

このことは、組織の変革の条件にも当てはまります。つまり、「人と人とが相互作用の中でよりよい未来を産み出す場」を作り出すことが大切なわけです。

◆場作りのためにはコミュニケーションを密にする

学習することは成長すること、成長することとは変化することです。これを達成するためには、先ほど述べたように、多くの役割の人間が必要となります。中でも、本書の中で印象的だったのは、”チェンジ・エージェント”と”コネクタ”の二つです。

チェンジ・エージェント”とは、判断を保留して、観察することのできる人がふさわしいとされています。また、役割の名称そのままに、現場の中で様々な人々に働きかけて影響を与えることのできる能力や人柄、ポジションが求められます。

コネクタ”は、どちらかというと役割というよりも能力に対する名称という感じで、前述したように”チェンジ・エージェント”に求められるものです。多くの人と打ち解けた雰囲気の中で意見や問題の共有がスムーズにできる人となります。

この二つの役割のどちらにも言えることは、役割の中で大きな部分を占めるのが他者との交流だという点です。最近では、効率化が謳われており、コミュニケーションの機会が減少していましたが、このやり方で上手くいったケースが少なく、コミュニケーションの重要性が見直されています。

◆ごちゃごちゃととりとめのない書評を・・・

もう少し頑張ってまとまったものを書くべきなのですが、時間がないので大雑把な感想に切り替えます。すみません。

本書の中では、学習する組織について書かれているだけではなく、人事精度や評価制度、会議の進め方などについても言及しています。僕は社会人の経験も、会社で働いた経験もないので、はっきりと断言はできないのですが、本書は人事をしている人にとってはとても得るものの大きい書籍だと感じました。

また、コンピテンシーやビジョン、バリューといったものも書かれており、組織経営において大切なこととは何か?という点についても考えさせられます。

ただ、本書は内容が豊富で、かつ系統的に分けられて書かれていないので、流れを掴んで理解することが難しいかもしれません。しかし、ひとつひとつの項目をじっくりと吟味しながら、実験的に利用しながら読み進めていくと、非常に有意義な結果が得られると思います。

つまり、この本はさらっと読む本ではなくテキストとして活用する方が適しています。と言ってみましたが、あくまでも学生の僕一個人の意見ですので、社会人の方からすればそうじゃないという声が出てくるかもしれませんが・・・。

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逃亡くそたわけ

逃亡くそたわけ 逃亡くそたわけ
絲山秋子

中央公論新社 2005-02-26
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★★★★★★★☆☆☆

第134回芥川賞を受賞した絲山秋子さんの作品です。受賞作はこの作品ではなく、「沖で待つ」となります。

芥川賞の作品は、純文学という感じで今の僕の感性ではまだまだ楽しめる作品が少なくて、この作品も読む前は心配だったのですが、楽しめました。

躁の症状がひどい”花ちゃん”と軽い鬱にかかっている”なごやん”が入院している精神病院から脱走することから物語りは始まります。花ちゃんの頭の中では意味不明なフレーズが流れ続けます。

「亜麻布二十エレは上衣一着に値する。」

この意味不明のフレーズが幻聴として聞こえてくると、調子が悪くなる花ちゃん。「あっ」という間に連れ去られるように付いてきたなごやんとのやりとりがテンポよく繰り広げられて面白いです。

本当にこの作品はスピード感があります。また、九州が舞台でまだ行ったことのない土地の話がたくさん書かれていて、思わず行きたくなってしまいます。

タイトルどおり、「逃亡」しているのですが、何から逃げているのか、逃げることはどういうことなのか、についてはぼんやりとさせたまま進んでいる印象を受けました。そして、それが本作品の狙いのようにも思えました。

男女ふたりの逃避行といえば、ロマンチックに聞こえますが、そのような箇所もなく(少しはあったかな)、それだけに最後の方のセンチメンタルな心情の描写が際立っていました。

芥川賞の中では、敷居の低い、多くの人が読んでも楽しめる作品だと思います。教養の少ない僕が楽しめたんですから。。。「なごやん」と「いきなり団子」はいつか食べてみたいです。

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死神の精度

死神の精度 死神の精度
伊坂 幸太郎

文藝春秋 2005-06-28
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★★★★★★★★☆☆



伊坂幸太郎さんの作品も三作目となりました。全作品購入済みなんですが、なかなか読み進められません。この本のジャケット、とても好きです。青と黄色、そして白は相性が良いですね。

読み終えた後の正直な感想としては、少し物足りない感じでした。「魔王」と「陽気なギャングが地球を回す」の方が好きです。初めにこの作品を読んでいたら、それはそれで感動したと思いますが、どうしても伊坂幸太郎さんの作品ということで期待が高かったからかもしれません。「死」をテーマにするのなら、重松清さんの作品の方が好みです。

あらすじはいつものようにネタバレしない程度に書きたいので、簡単に。簡単に書くから「粗筋」なんですが。主人公は死神の千葉。死神の仕事は、対象となった人を一週間の間に調査して「可(=死)」か「見送り」かを上に報告することです。この千葉と六人のショートストーリーです。

一話目の結末が結末だったので、もしかして、この後も・・・。なんて不安にもなりましたが、そこは伊坂さんらしかったです。「死」の扱い方も伊坂さんらしく、決して軽いテーマではないんだけれど、読者に無理に受け入れさせることのないように軽く、というより日常の中にあるかのように扱っています。

死は人間にとって特別なことではない。けど、死は大事なことなんだ。

この特別ではないけれど、大事なことである。ということは「死」に関してはとても大切なことだと思います。死を特別視し、無闇に恐れる必要はない。しかし、やはり死は常にそばにあって、死を意識することは大切です。その点では、六話目の「死神対老女」が一番好きです。

各話とのリンクについては、予想がついたのが残念でした。それでも「吹雪に死神」の謎は最後までわからなかったところもあって、ミステリとして楽しむこともできました。「死神と藤田」「旅路に死神」のどちらも、死の中に救いがあって好きです。若者の心理を上手く表現するなぁと思います。

冒頭に書いたように個人的にはそこまでハマる作品ではなかったのですが、やはり、随所にでてくるセンス溢れるセリフや千葉の独特のキャラクターは魅力です。

「ちょっとした微妙な嘘は、誤りに近い」
「渋滞」というものが、「ミュージック」とは対極の、人間の発明した最も不要で、最も醜いものだと確信している。


なんて、伊坂ワールド全開なセリフ回しだと思います。まぁ、まだ三作しか読んでいないのですが。本屋大賞では「魔王」と一緒にノミネートされましたね。ノミネートの中に二作品も選ばれるなんて、さすが伊坂さん。という感じですが、票が割れてしまいそうですね。「サウス・バウンド」と同様、「魔王」も応援しているのですが、こちらは大衆向けではないからなかなか難しいのかも。伊坂ファンの皆さんの中でも「魔王」の評価は分かれているので、余計に難しいですね。

四作目は重力ピエロを読んでみようとおもいます。砂漠もチルドレンも気にはなるのですが、楽しみは後にとっておきます。未読の作品すべて楽しみなんですが。

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(書評)死神の精度|Bistrot DELICIOUS !(メニューレスキュー)
So-net blog:柳巷花街:伊坂幸太郎【死神の精度】
死神の精度|ゼロを∞つなぐ
たりぃの読書三昧な日々 「死神の精度」(伊坂幸太郎著)
伊坂幸太郎 『死神の精度』|映画な日々。読書な日々。
My Favorite Things 死神の精度    ~伊坂 幸太郎~
いつか どこかで:『死神の精度』
かっぱの巣:ミステリ(死神の精度)

サウス・バウンド

サウス・バウンド サウス・バウンド
奥田 英朗

角川書店 2005-06-30
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★★★★★★★★★★



「ララピポ」に続く、奥田英朗さんの作品としてチョイスしたのはサウス・バウンドです。はじめは、500ページ以上もあるので、敬遠しそうになったのですがとても高い評価をもらっている作品なので、奥田英朗さんをお気に入りにするかどうかを判断するには良い作品ではないかということで、読んでみました。

伊坂幸太郎さんの「魔王」と読んだ時とはまた違った意味で、読んでよかった!と思える一冊でした。

恩田陸さんもキャラクターを描くのがとても上手いな、と感じたのですが奥田英朗さんもキャラクターを活き活きと描くのがとても上手な人だと思います。やはり、小説の面白さは登場人物の魅力が僕にとって一番大きな要素のようです。

家でゴロゴロしていて、ろくに働きもしない父親・上原一郎と息子であり、主人公の二郎。第一部では、東京での暮らしが描かれています。二郎に襲い掛かる災難。世の中には理不尽なことがあるということを認識していくとともに、友人と共にその災難を乗り越え成長していく。子供の視点で、悩みやずるがしこい考え方やひとつひとつの行動がしっかりと描かれていて好きです。

特に、ある事件によって家出を試みた時の、ワクワクとする冒険心と共に親から離れることの不安の描写は本当に子供の気持ちを上手く表現しているなと感じました。

また、第一部で少しずつ父・一郎の姿も見えてきて、巧みに第二部への伏線が張られていると思います。元過激派の闘士と呼ばれた過去を持ち、公安からも目を付けられている父。また、温厚な母・さくらの知らなかった過去を知る二郎。子供なりに、事実をひとつひとつ受け止めて成長していく様は素敵です。

第一部で印象に残ったのは別れのシーンです。

別れは、淋しいことではない。出会えた結果のゴールだ。

センチになるのはいつも大人たちだ。子供には、過去より未来の方が遥かに大きい。センチになる暇はない。

この二つが印象的でした。

第二部の沖縄編はもう最高です。沖縄に、西表に行きたくなってしまいました。

私有財産という価値観を持たない人々が住み、それぞれが助け合いながら生活していく。自給自足の暮らしの中で、一郎は人が変わったように働き出す。母・さくらもまた人が変わったように沖縄での暮らしを楽しんでいる。両親のようにすぐには変われないものの、次第に沖縄に順応していく二郎と妹・桃子。

もっと詳しく書きたいのですが、上手く書く力がないことと、書きすぎると一番面白い部分をさらけ出してしまいそうなので端折ります。楽をしているとも言いますが・・・。

一郎は本当に格好良いです。その生き様は、今の僕や現代の日本人には真似できないものがあるからこそ憧れるのかもしれません。また、「正しいと思うことを貫き通す」ことは非常に難しく、それだけの強い信念と行動力が必要とされることを、一郎の姿から感じ取りました。

右でも左でもない、だけど多くのメッセージが込められているこの作品は多くの人に読んでもらいたいです。的を射ている表現だと感嘆した箇所を紹介します。

左翼運動が先細りして、活路を見出したのが環境と人権だ。つまり運動のための運動だ。ポスト冷戦以降、アメリカが必死になって敵を探しているのと同じ構造だろう。

世間なんて小さいの。世間は歴史も作らないし、人も救わない。正義でもないし、基準でもない。世間なんて戦わない人を慰めるためだけのものなのよ。


強い父・一郎と母・さくらの子供たちも強く、逞しく育っていきます。子は親の背中を見て育つとはこのことを言うのだと。いろいろなメッセージが込められていると書きましたが、やはり、二郎の成長の様子が一番好きです。このおかげで、読後により一層すがすがしい気持ちになれました。

奥田英朗さんの力作だと思います。本屋大賞 のノミネート作品が発表され、この作品が入っていたので是非選ばれて欲しいと思います。

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卒業

卒業 卒業
重松 清

新潮社 2004-02-20
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★★★★★★★★☆☆

久しぶりに重松清さんの作品です。ハードカバーで読むのは初めてです。この本には、「まゆみのマーチ」「あおげば尊し」「卒業」「追伸」の4つの短編が入っています。


どの作品も、大きなテーマとして親の死があります。そして、いつも通り?視点は40代ぐらいの男性として書かれています。そのため、重松清さん独特の中年男性の切なさとか悔しさとかやるせなさとか含みながらも心温まる、優しい話として書かれています。

「まゆみのマーチ」は賢く上手に生きることが出来ず、不器用に人生を歩んでいるまゆみと賢いとは言えないが真っ直ぐで深い愛情を注ぐ母親の絆が描かれています。「好き」という言葉の偉大さを考えさせられる内容でした。

「あおげば尊し」は死期が近い父親と、父親と同じ教師という職業に就いた息子の光一と死に関心を持つ生徒が「死」を見つめ、考えるストーリーです。父親の信念の強さと、死の荘厳さが印象的な作品でした。

「卒業」は生まれる前に父親を失った亜弥と、その父親と親友だった主人公が出会い、父親の影を二人で追いかけながら何かを「卒業」していく話です。親の存在、責任について、また月日が経ち輪郭がぼやけてしまっても変わらないものについて考えさせられました。

「追伸」は義理の母親と母親と素直に呼ぶことができない敬一とのすれ違い、そして変化について書かれています。記憶の中で美化され理想化していく人間の性と、どんなに形は違っても変わらない親の大きな愛を見ることができました。

4つの作品とも、いつものことながら泣けてくる良い作品であったのですが、特に好きなのは「追伸」です。意固地になって、固く強張ってしまった心に差し込む愛情。どんなひどいことをされても、言われても変わらないその愛情に心打たれてしまいました。くさい言葉ですが、愛とは与えるものだということを再認識させてくれました。

「あおげば尊し」はテリー伊藤さんが主演で映画化されたようです。上映は1月21日からです。ということは、明日からですね。どのような仕上がりになっているのか、気になります。

あおげば尊し 公式サイト

重松清さんの作品の中でも特に今回は「狙った」感が非常に濃い作品ばかりではありましたが、それでも良いんだって思える、心の中からじわじわと感動が込み上げてくる良い作品でした。

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2006年本屋大賞

「2006年本屋大賞」ノミネート作品の感想です。

大賞が発表される前に、全て読み終えたいと思います。


『県庁の星』  桂望実(小学館)

『告白』 町田康(中央公論新社)

『サウスバウンド』  奥田英朗(角川書店)

『さくら』  西加奈子(小学館)

『死神の精度』  伊坂幸太郎(文藝春秋)

『その日のまえに』  重松清(文藝春秋)

『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』 リリー・フランキー(扶桑社)

『ナラタージュ』 島本理生(角川書店)

『ベルカ、吠えないのか?』  古川日出男(文藝春秋)

『魔王』  伊坂幸太郎(講談社)

『容疑者Xの献身』 東野圭吾(文藝春秋)

個人的には、「サウス・バウンド」と「魔王」のどちらかに取ってもらいたいですが、
他の方のブログも参考にするなら、「告白」と「サウス・バウンド」と「ナラタージュ」が
大賞を取りそうですね。今から発表が楽しみです。

非常識会計学!―世界一シンプルな会計理論

非常識会計学!―世界一シンプルな会計理論 非常識会計学!―世界一シンプルな会計理論
石井 和人 山田 真哉

中央経済社 2005-05
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★★★★★★★☆☆☆


「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」と「女子大生会計士の事件簿シリーズ」で有名な山田真哉さんと「非常識合格法シリーズ」で有名な石井和人さんがコラボレーションして書いた分かりやすい会計学の入門書です。

確かにわかりやすく、素人の僕にも理解することができたので良かったです。「女子大生会計士の事件簿シリーズ」は一作も読んだことがなかったので、この本のために書き下ろした作品を読んで興味を持ちました。

難しい内容を如何にしてわかりやすく書くのか、ということはとても難しいことですが、石井さんは非常に説明が上手です。入門書なので、込み入った話に入る手前の会計の重要性といった考え方について多く触れられていて、会計の勉強を始める前に読む本としては良いのではないかと思います。途中のイラストもシンプルでわかりやすく書かれています。

これ以上に書くことがありませんが、現在問題になっているlivedoorの事件にも通じるところがある、第14章の「粉飾決算」については多くの人が学び、正しい判断が出来るようになるためにも必要不可欠な箇所だと思います。

非常に薄っぺらい感想ですが、勉強のための本なんてこういうもの、ということでご容赦ください(^-^;

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リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと

4860630793 リッツ・カールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと
林田 正光

あさ出版 2004-12
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★★★★★★★★☆☆

実は、大分前に読んだ本なのですが、今頃紹介します。読み終えた時は、本当に良い本で早く紹介文を書きたかったのですが、なかなか時間を取ることができませんでした。3ヶ月以上も空いてしまったので、詳しく紹介することは出来ませんが・・・。

リッツカールトンで働いていらっしゃった方が作者です。リッツカールトンはみなさんもご存知のように、素晴らしいサービスやそのサービスの結果として出てくる多くのリッツカールトンミスティークで有名ですね。このリッツカールトンミスティークを生み出しているのは何なのか、について触れながらサービスとはどのようなものなのかについて書かれています。

リッツカールトン関連の書籍では、高野登さんが著者の「リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間」もありますが、書かれている内容はそこまで差異はありません。個人的にはトップの立場ではないところから書かれた林さんの書籍の方がお勧めです。

クレドと呼ばれる理念を書いたものを全従業員が持ち歩き、理念を共有しています。そして、自らの判断で動き、お客様のために、お客様が喜ばれることは何なのかを考え実行していきます。そこには、サービスに対する誇り、リッツカールトンの従業員であることの誇りがあります。ブランドの定義についてはさまざまな意見がありますが、そのひとつに「安心」を与えることというものがあります。リッツカールトンはこの安心を最高級のサービスによって提供しています。

いくつか感動的な言葉があったので紹介します。

「人の心を本当に動かすものは、心からの思いではないだろうか」

心くばりを辞書で引くと「相手の心情を十分に考慮したり、予測される事態に対し万全の対処をすること」とあります。私は、これぞまさにサービスの原点であると思います。

こちらが喜び上手になることも大切です。相手から何かしてもらった、プレゼントをしてもらったら素直に喜ぶ、感謝すべきだと思うのです。

「自分以外はすべて師なり」という言葉があります。その姿勢が大切です。

会社や組織が最も力を発揮する時とは、やはり全員が共通の理念を持ち、共通のビジョンに向かって進んでいる時であると思います。ただ、壁にかけておくための見栄えの良い理念を作って満足するのではなく、その理念をひとりひとりに浸透させる努力をすることが真に大切なことだと学びました。

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会社に入ったらすぐ読む本

会社に入ったらすぐ読む本―最初の一歩でつまずかない即効のゴールデン・ルール 会社に入ったらすぐ読む本―最初の一歩でつまずかない即効のゴールデン・ルール
船井総合研究所

大和出版 2001-02
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★★★★★★★☆☆☆

一月もなかばを過ぎ、卒業まで残り二ヶ月となりました。卒業したら、ついに社会人です。一足早いですが、会社に入る前にこの本を読んでみました。

新入社員向けの本はたくさん書かれていて、この本も書かれている内容にこれといった特徴はありませんでした。ケーススタディとして、各項目毎に新入社員が経験しやすい事例が書かれているので、少しは理解しやすいかもしれません。しかし、やはり思うことは、こういうことは自らが経験してみないとなかなか身に付かないということです。内定先の会社で研修を受けてからこの本を読んだので、いくつか心当たりの部分があってその点ではよく読むことができました。

やはり、大切なのは素直に元気よく働くこと。また働きながら、モデルとなる先輩社員を見つけて徹底的に真似ることでしょうか。多くのこういう関係の書籍に書かれている「守・破・離」の重要性をしっかりと意識できているかが、入社後に伸びるか伸びないかを分けるのではないかと思います。

素直さは自然体でいることにも通じますが、やはり、先輩からいろいろなものを吸収してやろうという姿勢や、何でも聞いてみるという積極性は持つべきものだと感じました。

真似ることのプロセスについて書かれていたので引用紹介します。

1.自分の目指すモデルを持っているか
2.モデルとする人物から学ぶ点を具体化し、それをレベルアップさせているか
3.自分がモデルのようになり、テキパキと行動している姿をイメージできるか


このプロセスを常に意識することが一人前と呼ばれる社員への第一歩だと思います。つねに目標を設定し、達成するために努力することにも通じますね。

やはり、啓発書関係の本は食傷気味です・・・。あとは、これを入社までに忘れないように意識の中に根付かせておいて実体験と照らし合わせながら実践あるのみですね。

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