Book Review’S ~本は成長の糧~ -15ページ目

しごとっち―バンダイ的スター誕生!

しごとっち―バンダイ的スター誕生! しごとっち―バンダイ的スター誕生!
自分ブランド製作委員会 松永 真理

幻冬舎メディアコンサルティング 2006-01-05
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
★★★★★☆☆☆☆☆

読みだめていた本も少しずつ減ってきてしまいました。今の生活では平均で三日に一冊程度しか読めていないので、そろそろ危ないかも。大事なのは一日開いたとしても、継続させることなのでコツコツ頑張ります。

あと、社会人になったこともあってもしかすると今までとは少し違った視点での感想を書くことになるかもしれません。あと、本の良さが高評価ばかりだと伝わりにくいので、少し辛口にしていこうと思います。もちろん、良いものは好評価します。今まではどちらかというと甘口評価だったんですね。


この本を購入した理由は単純明快で大好きな松永真理さんの名前があったからです。「なぜ仕事するの?」という本で真理ちゃん(あえてこの名前でいかせてもらいます)の存在を知り、「iモード事件」に「iモード以前」で、そのキャラクターと文才にすっかり惚れ込んでしまった僕は、迷うことなく購入していました。

その迷うことなく購入したことが仇となってしまうとは悲しいことです。どういうことかというと、真理ちゃんの本ではなかったのです。少し手にとって読んでみればすぐに気付くことなんですが。真理ちゃんが書いている箇所はあとがきのたった4ページでした。その4ページだけでも魅力は十分伝わってきたのですが、それだけに残念でした。

さて、肝心の本の内容にうつりますが、バンダイで活躍する社員を特集した企業PR本という感じに仕上がっています。悪くはないのですが、内容が薄い。5人の社員と、サラリーマン上がりの上野社長の計6人が取り上げられているのですが、ひどいのだと10ページも書かれていない社員もいていて拍子抜けしてしまいます。

個人的には、本の半分以上を占めていたせいもありますが、布施美佳子さんが面白かったので、どうせなら本一冊まるまる使ってもう少し掘り下げてほしかったと思います。

「自分の好きな仕事をすることの大切さ」を日本社会が受け入れる文化が最近では根付いてきています。昔は、仕事とはしんどいもの、我慢してやることという認識で親の世代が頑張ってくれていました。そのことを考えると大きな価値観の変化だと思います。革命と言ってしまってもいいほどではないでしょうか。良いこととは思えませんが、ニートとなっている一部も、やりたいことをやりたい、でもやりたいことが見つからないという意味で(これが甘えなんですが)動けていないのかもしれません。

当たり前のことですが、「お金をもらっているからにはプロ」という意識を持つことの大切さを新入社員になった今、強く感じています。また、布施さんのストーリーでは「あきらめなければ、道は開ける」ことを証明してくれています。

軽く読める内容となっていますので、仕事に疲れたとき、自分の仕事に疑問を持ち始めたとき、などに読んでみて肩の力を抜いて自分の仕事について考えてみると良いかもしれません。

にほんブログ村 本ブログへ ←面白い書評ブログがたくさんあります


◆トラックバックさせていただいたブログ◆

負け犬takakoのハッピー探しの道 しごとっち
きょう豆曜日 しごとっち
*ポルカドットな暮らし* 『しごとっち』
pomme d'api - mono*blog
つかませもん博多っ子!: 「しごとっち」
「くらすぞ!きさん!!」:「しごとっち」

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方
竹内 薫

光文社 2006-02-16
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
★★★★★☆☆☆☆☆

研修中なので、帰宅時間が早くなかなかいい感じで更新が続いています♪この調子で更新が続けられたらいいんだけど、研修期間が終了したらそうはいかないだろうし、何より今の更新はだいぶ前に読み終わったものから書いていっているからなぁ。とりあえず、継続目指してがんばります。

読書にふたたび目覚めてから約一年が経ちました。一年前は、どんな本でも面白く感じていたのですが最近は本を選ぶようになってきていて、選書眼がついたとも言えますが、どんな本でも満足できなくなったことに少しさびしさを覚えてしまいます。

その満足できない本の一冊となってしまったのが、この本です。最近は新書ブームになっていて、多くの人が新書を手にしていますが、この本も現在売れている本のうちの一冊ですね。僕もタイトルに惹かれて購入したひとりです。

何が満足できなかったかというと、新書というジャンルにしては内容が浅く終わってしまっていたことでした。「さおだけ屋~」が大ヒットしたので、光文社の新書の路線は軽いタッチで書くスタイルになったのかもしれませんが、それでも物足りなさを感じてしまいました。「新書はこういうものだろう」という考え方をしてしまう時点で、この本の指摘する「常識・定説」に縛られた人間ということなのかもしれませんが。。。

内容自体が面白くなかったわけではありません。世界のほとんどは仮説で成り立っているという一見過激な意見も、それを裏付ける面白い具体例がいくつも書かれていて好奇心を掻き立ててくれます。しかし、ひねくれ者の僕にとっては、もうひとひねり欲しかった(笑)

本当に具体例は飛行機の仕組みからバブル崩壊、天動説、はてはマトリックスまで挙げられていて、非常に身近に感じる例ばかりで、そういった事象を取り上げて作品に仕上げる作者の力量は素晴らしいと思います。

ただ、ここで一つ思うのです。全ての事象や定説を疑ってかかって生活するということは無謀な試みではないかと。科学は理詰めで理論的に展開するというよりも、泥臭い実験の繰り返しで、新しい理論もひらめきや直感に頼ることの多い人間味のある学問である、ということもよくわかります。しかし、今まで生きてきた人間の知恵の結晶であることには違いないのです。それにひとつひとつ立ち向かうなんて、一個人ではちっぽけすぎます。

心がけておきたいことは、一般に常識や定説とされているものを100%信じ込むのではなく、1%でもいいから疑う心を持っておくことだと、この本を読んで感じました。信じきっていると裏切られた時のショックも大きいですしね。あとは、頭の固い人がこの本を読むことで少しでも思考がやわらかくなったり、目から鱗が落ちるような価値観の変化をしてもらえれば良いな、と思います。

最近は本当に、頭を使わない感想の書き方をしているので、昔に比べると中身が非常に薄いものになってしまっています。言葉の引用や自分の考えをより掘り下げて考えることが大切だということは重々承知しているので、時間のない中で効率的に書ける方法を模索していきたいと思います。

にほんブログ村 本ブログへ ←面白い書評ブログがたくさんあります


◆トラックバックさせていただいたブログ◆

MY SELF DIARY:99.9%は仮説
ほんとは苦手なブログ、推進派:99.9%は仮説と思い込み
99.9%は仮説|4年目営業マンのブログ
片言: 書籍紹介
真実のステートメント : 世界は仮説でできている
エバダな報告記:かもするかもしれないかもしれない
みーよろぐ | 99・9%は仮説
シンさんの偽哲学の小部屋: 99.9%は仮説
カクレマショウ:『99.9%は仮説─思いこみで判断しないための考え方』(竹内薫、光文社新書)

グラスホッパー

グラスホッパー グラスホッパー
伊坂 幸太郎

角川書店 2004-07-31
売り上げランキング : 13,725
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
★★★★★★★☆☆☆


伊坂幸太郎さんの作品も少しずつ消化していっています。といっても、これでやっと4冊目です。「重力ピエロ」を先に読んでいたのですが、魔が差して「グラスホッパー」を手にとり読んでしまいました。

のめり込んだにはのめり込んだのですが、全体的にこの作品の持つ暗い部分が受け入れにくく、面白さとしては今まで読んだ3冊の方が面白く感じてしまいました。特に同じ暗い面を持つ作品としては、「死神の精度」の方がさっぱりとしていて、好みです。初めて読んだのが、「魔王」だったせいか伊坂幸太郎さんの作風に対する印象が違っていたのかもしれません。本来はこのような作品を書く人なんですね。

復讐のために今までとは全く違う世界に身を投じ、目的のために自らの行いに目をつぶり続ける鈴木。鈴木の上司。復讐の相手を殺した「押し屋」。「自殺屋」の鯨。殺し屋の蝉。これだけでも際立つキャラクターばかりですが、その他の登場人物も一癖も二癖もあって面白い。

途中だらだらっとしてしまった印象を受けてしまったり、結末は予想できたものだったり、伊坂作品としては物足りないところもありましたが、なんとも言えないセンスで描かれたひとりひとりの登場人物はさすが伊坂さんだと思わせる魅力がありました。

「人は誰でも、死にたがっている」

「死神の精度」とは少し違った角度から「死」について捉えられている感じで、この一言は説得力があり、それでいて受け入れてはいけない危うさを秘めています。人は生まれた時から死ぬことが決まっている。その事実をどう受け止めるか。そういった視点で考えてみると、個人的には蝉の生き方は嫌いではありません。鯨もなかなかいい味は出しているのですが、知的なフリをしていて馬鹿なような、どこか達観した諦めを匂わせるような、そんなところが好きにはなれませんでした。

読み終えてから時間が経っているため、わけのわからない感想になってしまいました。感想を書くからには、しっかりと読んでいない人にも訴えかける感想を書くべきなのですが、申し訳ありません。次こそは「重力ピエロ」を読了してやろうと思います。

にほんブログ村 本ブログへ ←面白い書評ブログがたくさんあります


◆トラックバックさせていただいたブログ◆

Very merry bookdays! | グラスホッパー/伊坂幸太郎
読書日記 ... 伊坂幸太郎 『グラスホッパー』
KALEIDO-SCOPE: グラスホッパー
a bookshelf:グラスホッパー
かっぱの巣:その他の本(グラスホッパー)
ゆうきの読書日記&矯正日記:グラスホッパー(伊坂幸太郎)
0045:グラスホッパー | 昨日見た夢

ナラタージュ

ナラタージュ ナラタージュ
島本 理生

角川書店 2005-02-28
売り上げランキング : 6,647
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
★★★★★★★★☆☆

久しぶりの更新です!!社会人への準備、社会人になって忙しいということが重なってしまっていてなかなかこちらのブログまで更新する余裕、主に心の余裕ですが、が生まれてきませんでした。

毎日、本を読んで感想を書くことは難しくなってくると思いますので、方針を少し変えてこのブログを通して本好きのブロガーのみなさんと交流していくことができればいいな、と思っています。これまで応援してくださってくれていた読者のみなさまも、これからこのブログに訪れるみなさまもどうぞよろしくお願いいたします。


本日の本は「ナラタージュ」です。この本を知ったのは2006年の「本屋大賞」でノミネートされたことがきっかけです。その「本屋大賞」も「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」に決まりましたね。僕の予想とは違っていたので残念でしたが、それだけ多くの人に愛される作品であることの証明になったのではないかと思います。

恋愛小説をあまり読むことはないので、この作品は僕にとって非常に興味深い作品となりました。大筋では、先生と生徒の恋というスタンダードな展開ですが、ひとつひとつの描写が細かく描かれているので、個人的には好きな作品です。

フェミニストというわけではありませんが、「男だから~」とか「女だから~」といった風に語ることは好きではありません。この作品でも、先生の立場、取った態度も「男」という性がそうさせるのではなく、一つの経験をした人間としての結果として考える方が僕にとってはしっくりと来ました。

そして、小野君の葛藤や暴挙もわからなくはありません。しかし、理解し納得することはできません。こちらも、フェミニストとかややこしい考え方を抜きにして、男が女に暴力を振るうことはしてはいけないこと=道徳ではないかと思います。

ストーリーの展開も、個人的にですが、小野君との付き合いをもう少し発展させて欲しかった。しかし、作者の目指していたゴールと読み手としての僕が目指して欲しかったゴールが違っていただけで、作品としては素晴らしいと思います。

不器用だから、器用だから、同時に複数の人を愛することができるというものでもなくて、一途だから、浮気性だからなんて性格的な理由でもなくて、人生の中で心から愛せる人が複数現れてしまう、ということはある一面から見れば幸せなことなのかもしれない、と思います。

作品を読んでいない人にとっては、あまりにもぼかしすぎていてわかりにくいかもしれません。。。今回の感想の目的としては、僕の拙い感想を読んで少しでも「読んでみようかな」と思われる人が出てくれることを狙って書いています。

それでは、これからも少しずつですが、本の感想を書いていきたいと思います。のんびり、マイペースが一番ですね♪

にほんブログ村 本ブログへ ←面白い書評ブログがたくさんあります


◆トラックバックさせていただいたブログ◆

IN MY BOOK by ゆうき | ● ナラタージュ 島本理生
Canzonetta sull' aria:ナラタージュ
うっかり日誌:島本理生「ナラタージュ」
nini's 新米ライター日記2:島本理生「ナラタージュ」
まったり読書日記(保管庫): ナラタージュ 〔島本理生〕
トモザクラの読書メモ | ナラタージュ/島本理生
神奈川のビリヤード、本etc: 4月5日「ナラタージュ」

バンコクへ行ってきます

大学最後の海外旅行となる、ゼミの旅行でバンコクに行ってきます。

帰国は9日の予定です。
それまで更新はお休みさせていただきます(。-人-。)

がんばっていきまっしょい

がんばっていきまっしょい がんばっていきまっしょい
敷村 良子

幻冬舎 2005-06
売り上げランキング : 649
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
★★★★★★★★☆☆


今更??なんて言われてしまいそうですが、やっとこの作品読みました。「坊ちゃん文学賞」を受賞して単行本が発売されたのが、約10年前。ドラマ化が去年で、最近はDVD-BOXも発売された有名なこの作品。ほんとやっと読みました(笑)

ドラマも見ていなくて、たまたま一度だけ見た回が悦ネエが腰痛で苦しんでいるところでした。ストーリー自体を把握していなくても、その出来事が重要なポイントであることだけは理解できて、どんな内容なのか余計に気になっていました。

フィクションですが、舞台は実際にある愛媛県の松山東高校です。主人公の悦子がボート部を作ることを思い立ち、少しずつメンバーが集まり、試合に臨んでいく青春小説です。

はじめ、悦子がボート部を作る時点で、彼女は前向きで積極的で魅力的な人物なのだと勝手にイメージを膨らませてしまいました。しかし、全くそういったキャラクターではなく、どこにでもいる女子高生(というと失礼ですね)で、意地っ張りで素直になれなくて、どちらかというと浮いた存在で、将来に不安を持ちながらも現状には不満で反発してしまう。そんな彼女の姿が少しずつ見えてくるにつれて、親近感が湧いてきました。

悦ネエと呼ばれる悦子、そして、ヒメを筆頭に、ダッコ、リー、イモッチの仲間たちそれぞれが積極的に、時には遠慮がちに作品の中で存在をアピールしています。もちろん、主人公の悦子が中心の作品なのですが、他のメンバーが揃ってこそこの作品に色がついているのだと読み終えて感じました。これも、ボートという競技の特徴が上手く生かされていると思います。

10代の反抗期で思春期でなんとなくまわりが面白くないと感じている自分。ただ漠然と毎日を過ごしている自分に嫌気が差し、不安になる。やりたいことが見つからず、周りを見ては焦る自分。そんな誰もが高校時代に少なからず経験したことのあるもどかしくて、それでいて振り返ると大切な時間に連れて行かれて少し切なくもなりました。

高校時代にこの作品に出会えていたら、もう少し部活を頑張れたかなぁなんて思う僕は甘チャンですね。今からでも大切にしたい、いいなと思える言葉があったので引用紹介します。

できないことを数えてなげくこともできる。できることを数えてわくわくすることも。
どんな最悪の出来事も決して悪いことだけ起こるわけじゃない。グリコのおまけみたいに、いいこともくっついてくる。


何よりも、「がんばっていきまっしょい」という掛け声が素敵です。なかなか時間が作れないのですが、いつかドラマも見てみたいと思います。

にほんブログ村 本ブログへ ←面白い書評ブログがたくさんあります


◆トラックバックさせていただいたブログ◆

Peach pie of little hope | がんばっていきまっしょい

劫尽童女

劫尽童女 劫尽童女
恩田 陸

光文社 2005-04-12
売り上げランキング : 26,916
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
★★★★★★★☆☆☆

恩田陸さんの作品も大分読めてきました☆活字中毒のみわさんのところで感想を読んでから気になっていた一冊です。完全なSF小説とまではいかないけれど、SF色の強い作品+表紙と内容がミスマッチしている作品ということで、楽しみにしながら読みました。

動物や昆虫の優れた能力を人間に移植=フィードバックすることで超人を生み出す研究をしていた伊勢崎博士は、所属する組織『ZOO』と考え方で対立し、姿をくらまします。この研究はほぼ完成されていて、博士は自分の子供にフィードバックをしてしまいます。主人公の遥とZOOに対抗する組織、第三者の登場、そして「ハンドラー」と「アレキサンダー」など、ミステリーとしてもなかなか面白かったです。

特に、前半部分は予想もつかない展開が繰り広げられてワクワクさせられました。逆に後半からは、話の展開がスピードアップというかスケールアップが急すぎて、無理矢理な印象も受けてしまったのが残念でした。せっかく途中まで丁寧に描写されていたので、後半は違った展開にしても面白かったのになぁと思います。

ううまく表現できないのですが、リアルに描写しようとしているのに、それに無理が生じて現実味が薄れてしまったような印象です。あと、無理にきれいにまとめてしまわなくてもよかったんじゃないかな、なんて生意気にも思ってしまいました(汗)

優れた能力を持つ人間ということでは、常野シリーズにも少し似ているのかも。またクローン技術については、レンタルチルドレンでのクローンの扱い方よりもよっぽど詳しく書かれていてよかったです。あと、アレキサンダーとハンドラーは「ベルカ、吠えないのか?」を少し思い出させてくれました。

あと、フェミニスト云々ではなく、途中に出てきた

「世界はいつも男の世界を目指してきた」
「アメリカ軍は、男たちの最後の牙城」

という箇所はなるほどなぁ、と不思議と納得させられる部分でありました。

今まで読んだ恩田陸さんの作品とは少し色の違った作品でしたが、それなりに楽しんで読むことができました。でも、個人的には常野シリーズの方が好きですね。

にほんブログ村 本ブログへ ←面白い書評ブログがたくさんあります


◆トラックバックさせていただいたブログ◆

Gluecksschwein 劫尽童女
劫尽童女 / 恩田陸|活字中毒
おちゃっぱ:劫尽童女
Darulog Movie&novel | 劫尽童女
今日の本。: 劫尽童女 --- 恩田陸
白猫宮 : 『劫尽童女』
趣味のお時間 別荘で読んだ本1『劫尽童女』恩田陸
memo・memo 2006:1月19日劫尽童女
おもろぐ:「劫尽童女」 恩田陸
HONG-KONG-CAT 恩田陸「劫尽童女」
BenlySea_Blog: 本:劫尽童女
(書評) 劫尽童女|Bistrot DELICIOUS !(メニューレスキュー)

レンタル・チルドレン

レンタル・チルドレン レンタル・チルドレン
山田 悠介

幻冬舎 2006-01
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
★★★☆☆☆☆☆☆☆

「リアル鬼ごっこ」で有名な山田悠介さんの作品です。「ブレーキ」を読んで以来なので、山田悠介さんの作品は二作目です。

アマゾンのカスタマーレビューでも、色々と書かれていますが僕も低評価となりました。なぜ評価が低いかというと、単純に中身がないから、得るものがないからです。

のっけからこのような書き方になってしまって、これでは書評にもならないので気を取り直して?物語の簡単な紹介からします。

子供を亡くし、ショックのあまり精神を病んでしまった妻とそれをどうにかしたいと思いながら何もできない夫に夫の兄からひとつの情報が入ってきます。それは、子供をレンタルし、希望すれば購入することもできるサービスを提供している会社があるというもの。少しでも現状を改善できればと藁にもすがる思いで会社に訪れた夫婦は、そこで亡くなった子供と見間違えるほどにそっくりな子供を見つけます。しかし、その子供は耳が聞こえず、表情も乏しい状態でした。子供を購入し、一ヶ月が過ぎた頃から子供に徐々に異変が現れて。。。といった話です。

手軽に読めるホラー作品(ライトホラーで良いのでしょうか?)を書いていくことを目指している作者の作品なので、わからないこともないのですが、あまりにも無理矢理な展開で、背景も心理描写も物足りない感じです。あと、最後も何が言いたかったのか全然わからないところも薄気味悪いというかモヤモヤしてしまいました。もともと僕が純粋なホラー作品は好きではないというのも関係しているのかもしれませんが。。。

作品の世界観を一方的に読者に押し付ける印象を受け、そういったところでは作者のホームページで作者が言っているように漫画的ではあると思います。ただ、こういった作品が今の十代に受けているというのも少し残念です。僕は漫画も本と同じかそれ以上に好きなのですが、漫画には漫画の楽しみ方があり、それを活字で楽しむ必要はないのではないか、とどうしても思ってしまいます。

クローン技術や子供をレンタルすることなどの発想は面白いので、人物の描写や背景説明などをもっと具体的に凝ったものにするととても良くなると思いました。ってそんな偉そうなことを言える立場ではないのですが。。。良いと感じる方もいらっしゃるので、これは好き嫌いの問題なんでしょうね。

にほんブログ村 本ブログへ ←面白い書評ブログがたくさんあります


◆トラックバックさせていただいたブログ◆

流れる空と漂う雲: レンタルチルドレン〈山田悠介〉

苦渋の洗濯?!―クリーニング店社長のクレーム始末記

苦渋の洗濯?!―クリーニング店社長のクレーム始末記 苦渋の洗濯?!―クリーニング店社長のクレーム始末記
鈴木 和幸

アートン 2005-08
売り上げランキング : 25,086

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
★★★★★★☆☆☆☆


久しぶりの更新です。北海道に旅行に行っていました。毎日更新するのを目標にしていながら、最近は滞っていてちょっと悔しいです><

著者の鈴木和幸さんは、福島県下に五つの工場を持つクリーニング会社の三代目社長です。本書では、普段注目されることの少ないクリーニング屋さんの苦労=クレーム処理について触れながら、クリーニング業界について知ることができる内容となっています。

クリーニングでは苦情が昔から非常に多く、高校の教科書にも記載されるほど有名なようです。しかし、この事実は当たり前ですが喜ばしいことではなく、クリーニング会社を困らせることになっています。なぜクリーニングで苦情(=クレーム)が多いのか?ということから書かれているのですが、そこには多くの要因があることを知れます。

興味深かったのは二点。一つ目は、日本人のブランド志向による、クリーニングの問題発生です。そして、二つ目はクリーニング業界自体の構造的欠陥、あるいは問題です。

一つ目は、日本人ならよくわかることだと思いますが、日本人はブランドを持ちすぎています。女子高生がヴィトンやプラダなどのブランド商品を持つ国は日本ぐらいだそうです。また、最近は田舎の制服も有名デザイナーがデザインしたものが増えてきているそうです。両者に共通することは、「ファッション性を重視した衣類は耐久性が反比例して低くなる」ということです。

特にブランド製品の場合だと、購入価格も非常に高いためにお客様の思い入れも非常に強い。それでいて、取り扱いは非常に難しい繊細な衣料であるケースの方が多い、といことで、問題が発生しやすいそうです。また、海外のクリーニングの方が日本よりも優れている、といった噂や報道は必ずしも正しいわけではなく、そもそも海外では一般のクリーニング屋さんにブランド品が持ち込まれるケースが非常に少ないため、普段から高級品を取り扱っている日本のクリーニング屋さんの方が技術は上か同等は少なくともあるそうです。

二つ目のクリーニング業界の構造的欠陥についてです。詳しい内容については本書やインターネットでクリーニング業界の歴史を調べてくださればよくわかると思いますが、簡潔に説明すると大手参入企業を老舗のクリーニング屋さんが受け入れなかったために、業界全体がまとまらなくなってしまったということです。大手参入企業はどの業界でも言えることかもしれませんが、市場やビジネスを「金儲け」のためのものとしてしか見ないケースが非常に多いわけです。ノウハウを売り出してフランチャイズとして展開していくと、あっという間に日本全国に広がっていく。そのため、数はすくなくてもシェアは半分以上を占めてしまうわけです。

問題となるのは、クリーニング自体が小口顧客を大量に扱うことで売上げを確保するビジネスだということです。厄介なクレームだと、お金を払ってすぐに解決してしまう方が効率的となり、一人一人の顧客に丁寧なサービスをすることが無くなってきます。根本から苦情の原因を解決しないために、苦情の件数が非常に多いという結果にもつながっていると著者は指摘しています。

今回は感想も書評も中途半端な内容になってしまいましたが、読んで損はないというか、面白い一冊だったということは確かです。自分の知らない業界やビジネスについて簡単に触れられている書物は知識を増やすには適していると思います。

にほんブログ村 本ブログへ ←面白い書評ブログがたくさんあります

きみの友だち

きみの友だち きみの友だち
重松 清

新潮社 2005-10-20
売り上げランキング :
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
★★★★★★★★☆☆