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レンタル・チルドレン

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山田 悠介

幻冬舎 2006-01
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★★★☆☆☆☆☆☆☆

「リアル鬼ごっこ」で有名な山田悠介さんの作品です。「ブレーキ」を読んで以来なので、山田悠介さんの作品は二作目です。

アマゾンのカスタマーレビューでも、色々と書かれていますが僕も低評価となりました。なぜ評価が低いかというと、単純に中身がないから、得るものがないからです。

のっけからこのような書き方になってしまって、これでは書評にもならないので気を取り直して?物語の簡単な紹介からします。

子供を亡くし、ショックのあまり精神を病んでしまった妻とそれをどうにかしたいと思いながら何もできない夫に夫の兄からひとつの情報が入ってきます。それは、子供をレンタルし、希望すれば購入することもできるサービスを提供している会社があるというもの。少しでも現状を改善できればと藁にもすがる思いで会社に訪れた夫婦は、そこで亡くなった子供と見間違えるほどにそっくりな子供を見つけます。しかし、その子供は耳が聞こえず、表情も乏しい状態でした。子供を購入し、一ヶ月が過ぎた頃から子供に徐々に異変が現れて。。。といった話です。

手軽に読めるホラー作品(ライトホラーで良いのでしょうか?)を書いていくことを目指している作者の作品なので、わからないこともないのですが、あまりにも無理矢理な展開で、背景も心理描写も物足りない感じです。あと、最後も何が言いたかったのか全然わからないところも薄気味悪いというかモヤモヤしてしまいました。もともと僕が純粋なホラー作品は好きではないというのも関係しているのかもしれませんが。。。

作品の世界観を一方的に読者に押し付ける印象を受け、そういったところでは作者のホームページで作者が言っているように漫画的ではあると思います。ただ、こういった作品が今の十代に受けているというのも少し残念です。僕は漫画も本と同じかそれ以上に好きなのですが、漫画には漫画の楽しみ方があり、それを活字で楽しむ必要はないのではないか、とどうしても思ってしまいます。

クローン技術や子供をレンタルすることなどの発想は面白いので、人物の描写や背景説明などをもっと具体的に凝ったものにするととても良くなると思いました。ってそんな偉そうなことを言える立場ではないのですが。。。良いと感じる方もいらっしゃるので、これは好き嫌いの問題なんでしょうね。

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