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グラスホッパー

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伊坂 幸太郎

角川書店 2004-07-31
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おすすめ平均

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★★★★★★★☆☆☆


伊坂幸太郎さんの作品も少しずつ消化していっています。といっても、これでやっと4冊目です。「重力ピエロ」を先に読んでいたのですが、魔が差して「グラスホッパー」を手にとり読んでしまいました。

のめり込んだにはのめり込んだのですが、全体的にこの作品の持つ暗い部分が受け入れにくく、面白さとしては今まで読んだ3冊の方が面白く感じてしまいました。特に同じ暗い面を持つ作品としては、「死神の精度」の方がさっぱりとしていて、好みです。初めて読んだのが、「魔王」だったせいか伊坂幸太郎さんの作風に対する印象が違っていたのかもしれません。本来はこのような作品を書く人なんですね。

復讐のために今までとは全く違う世界に身を投じ、目的のために自らの行いに目をつぶり続ける鈴木。鈴木の上司。復讐の相手を殺した「押し屋」。「自殺屋」の鯨。殺し屋の蝉。これだけでも際立つキャラクターばかりですが、その他の登場人物も一癖も二癖もあって面白い。

途中だらだらっとしてしまった印象を受けてしまったり、結末は予想できたものだったり、伊坂作品としては物足りないところもありましたが、なんとも言えないセンスで描かれたひとりひとりの登場人物はさすが伊坂さんだと思わせる魅力がありました。

「人は誰でも、死にたがっている」

「死神の精度」とは少し違った角度から「死」について捉えられている感じで、この一言は説得力があり、それでいて受け入れてはいけない危うさを秘めています。人は生まれた時から死ぬことが決まっている。その事実をどう受け止めるか。そういった視点で考えてみると、個人的には蝉の生き方は嫌いではありません。鯨もなかなかいい味は出しているのですが、知的なフリをしていて馬鹿なような、どこか達観した諦めを匂わせるような、そんなところが好きにはなれませんでした。

読み終えてから時間が経っているため、わけのわからない感想になってしまいました。感想を書くからには、しっかりと読んでいない人にも訴えかける感想を書くべきなのですが、申し訳ありません。次こそは「重力ピエロ」を読了してやろうと思います。

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