がんばっていきまっしょい | Book Review’S ~本は成長の糧~

がんばっていきまっしょい

がんばっていきまっしょい がんばっていきまっしょい
敷村 良子

幻冬舎 2005-06
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おすすめ平均

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★★★★★★★★☆☆


今更??なんて言われてしまいそうですが、やっとこの作品読みました。「坊ちゃん文学賞」を受賞して単行本が発売されたのが、約10年前。ドラマ化が去年で、最近はDVD-BOXも発売された有名なこの作品。ほんとやっと読みました(笑)

ドラマも見ていなくて、たまたま一度だけ見た回が悦ネエが腰痛で苦しんでいるところでした。ストーリー自体を把握していなくても、その出来事が重要なポイントであることだけは理解できて、どんな内容なのか余計に気になっていました。

フィクションですが、舞台は実際にある愛媛県の松山東高校です。主人公の悦子がボート部を作ることを思い立ち、少しずつメンバーが集まり、試合に臨んでいく青春小説です。

はじめ、悦子がボート部を作る時点で、彼女は前向きで積極的で魅力的な人物なのだと勝手にイメージを膨らませてしまいました。しかし、全くそういったキャラクターではなく、どこにでもいる女子高生(というと失礼ですね)で、意地っ張りで素直になれなくて、どちらかというと浮いた存在で、将来に不安を持ちながらも現状には不満で反発してしまう。そんな彼女の姿が少しずつ見えてくるにつれて、親近感が湧いてきました。

悦ネエと呼ばれる悦子、そして、ヒメを筆頭に、ダッコ、リー、イモッチの仲間たちそれぞれが積極的に、時には遠慮がちに作品の中で存在をアピールしています。もちろん、主人公の悦子が中心の作品なのですが、他のメンバーが揃ってこそこの作品に色がついているのだと読み終えて感じました。これも、ボートという競技の特徴が上手く生かされていると思います。

10代の反抗期で思春期でなんとなくまわりが面白くないと感じている自分。ただ漠然と毎日を過ごしている自分に嫌気が差し、不安になる。やりたいことが見つからず、周りを見ては焦る自分。そんな誰もが高校時代に少なからず経験したことのあるもどかしくて、それでいて振り返ると大切な時間に連れて行かれて少し切なくもなりました。

高校時代にこの作品に出会えていたら、もう少し部活を頑張れたかなぁなんて思う僕は甘チャンですね。今からでも大切にしたい、いいなと思える言葉があったので引用紹介します。

できないことを数えてなげくこともできる。できることを数えてわくわくすることも。
どんな最悪の出来事も決して悪いことだけ起こるわけじゃない。グリコのおまけみたいに、いいこともくっついてくる。


何よりも、「がんばっていきまっしょい」という掛け声が素敵です。なかなか時間が作れないのですが、いつかドラマも見てみたいと思います。

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