学習する組織 現場に変化のタネをまく
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学習する組織 現場に変化のタネをまく
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久しぶり?に啓発書でもなく、小説でもないビジネス書を読みました。久しぶりに読んだせいか、なかなか単語が頭に入ってこない、すぐに眠たくなる、など大変でした。この本が面白くないわけではないのですが、頭がうまく切り替わらなかったようです。
◆学習する組織とは
学習する組織とは、勉強を頑張って知識をつけることを指すのではありません。本書の言葉をそのまま引用するのなら、ある物事(問題・課題など)に対して
仮説が次々に提示され、個人の体験が話され、事実が把握され、原因や影響関係が分析され、どうしたいかが話され、新しい情報や知識が収集され、新しいアイデアが検討され、すぐに実行されるといった姿
となります。学習する組織という日本訳よりも中国訳の「学習型組織」の方が誤解を生みにくいと作者は述べています。大切なのは、学習するのが人ではなく組織である点です。組織とは、これも著者の言葉をそのまま引用すると、
組織というのは、人と人との集まりである。一人ひとりが多様な価値観と特性を持っているから、この一人ひとりを理解できて、初めて組織全体を理解できるようになる。
ということで、この多様な一人ひとりの個性を十分に発揮することのできる場を作り出すことが「学習する組織」づくりの中で最も大切なことです。
このことは、組織の変革の条件にも当てはまります。つまり、「人と人とが相互作用の中でよりよい未来を産み出す場」を作り出すことが大切なわけです。
◆場作りのためにはコミュニケーションを密にする
学習することは成長すること、成長することとは変化することです。これを達成するためには、先ほど述べたように、多くの役割の人間が必要となります。中でも、本書の中で印象的だったのは、”チェンジ・エージェント”と”コネクタ”の二つです。
”チェンジ・エージェント”とは、判断を保留して、観察することのできる人がふさわしいとされています。また、役割の名称そのままに、現場の中で様々な人々に働きかけて影響を与えることのできる能力や人柄、ポジションが求められます。
”コネクタ”は、どちらかというと役割というよりも能力に対する名称という感じで、前述したように”チェンジ・エージェント”に求められるものです。多くの人と打ち解けた雰囲気の中で意見や問題の共有がスムーズにできる人となります。
この二つの役割のどちらにも言えることは、役割の中で大きな部分を占めるのが他者との交流だという点です。最近では、効率化が謳われており、コミュニケーションの機会が減少していましたが、このやり方で上手くいったケースが少なく、コミュニケーションの重要性が見直されています。
◆ごちゃごちゃととりとめのない書評を・・・
もう少し頑張ってまとまったものを書くべきなのですが、時間がないので大雑把な感想に切り替えます。すみません。
本書の中では、学習する組織について書かれているだけではなく、人事精度や評価制度、会議の進め方などについても言及しています。僕は社会人の経験も、会社で働いた経験もないので、はっきりと断言はできないのですが、本書は人事をしている人にとってはとても得るものの大きい書籍だと感じました。
また、コンピテンシーやビジョン、バリューといったものも書かれており、組織経営において大切なこととは何か?という点についても考えさせられます。
ただ、本書は内容が豊富で、かつ系統的に分けられて書かれていないので、流れを掴んで理解することが難しいかもしれません。しかし、ひとつひとつの項目をじっくりと吟味しながら、実験的に利用しながら読み進めていくと、非常に有意義な結果が得られると思います。
つまり、この本はさらっと読む本ではなくテキストとして活用する方が適しています。と言ってみましたが、あくまでも学生の僕一個人の意見ですので、社会人の方からすればそうじゃないという声が出てくるかもしれませんが・・・。
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