春夏のジャケット
2月に入り店舗には春夏モノが毎日のように入荷しています。
早いモノはすでに売れてしまい、追加オーダーをかけたモノもかなりあります。
最近ブログの読者や知人から、”今シーズンは何を買うのか”
という質問をいただくことが多々あります。
もちろん、今シーズンの傾向を踏まえたうえで何を購入するか決めますが、
まだ何を買うかは決めていないのが正直なところです。
春夏の買い物は毎年ジャケットからスタートするので、
今日は、今の時点で購入を検討しているジャケットをご紹介します。
昨年購入してヘビーローテーションで着ていたストライプジャケット。
意外とチェックジャケットより合わせやすく、
春夏は特に重宝します。
ストライプジャケットのトレンドは今シーズンも続いているので、
何かしら購入する予定です。
検討しているのはこの3着。
”LARDINI” のリネン×コットンのストライプジャケット。
遠目ではロンドンストライプの様にも見えますが、
良く見るとベージュの細いストライプが入っていて、
かなりゴツめのコードレーンのような生地感の凝った生地です。
ストライプは今シーズンのトレンドカラーでもあるインディゴブルー、
真夏でも着られそうな爽やかなトーンが刺さりました。
同じラルディーニでも、これはサッカーのストライプ。
ラルディーニはストライプの色出しが本当にうまいです。
このストライプも濃いめのインディゴブルーです。
ベースがライトグレーなので落ち着いた印象ですが、
挿し色の赤いストライプが利いていて、
絶妙なカラーリングです。
今シーズンはサッカー自体が生地のトレンドでもあるので、
素材、色、柄ともに、今シーズンのトレンドを押さえたジャケットと言えます。
ラルディーニ以外では ”ERNESTO”の
ブルーグラデーションのストライプ。
3色のブルーのトーンが絶妙です。
挿し色のライトグレーが、さらにそれを引き立たせています。
生地で見たときから刺さりましたが、
実際にジャケットになって見ると、
こんな綺麗なブルーのストライプは見たことがないという印象です。
リネンにポリエステルを混紡しているので、
リネンのドライなタッチながら、
皺になりにくいというのもいいですね。
そして、ちょっと毛色が違うこのジャケット。
昨年の春夏からジャージのパンツを展開している ”CIRCORO” の
インディゴ パイルのストライプジャケット。
挿し色にはレッドのストライプが入っています。
今シーズンのトレンドがてんこ盛りのジャケット。(笑)
色々な事情があって、昨年まではパンツだけのオーダーでしたが、
今シーズンからジャケットも展開することになりました。
チルコロのジャケットは個人的にも注目しているので
Tシャツにも合わせられるようなカジュアルなジャケットを
お探しの方にはおすすめです。
どれもオーダーの際に生地を見た時点で刺さった色柄なので、
どれを購入しようか迷っています。
コーディネートはそれほど難しくないので、
既にイメージはあるのですが、
後は先立つものだけ・・・
この中から取りあえず2着購入しようと思っています。
チェックジャケットは、この2着。
まずは ”TAGLIATORE” のサマーツイード。
これもインディゴブルーを使ったグレンプレイドです。
ボルドーのウインドウペンとのコンビネーションが絶妙です。
実はこの生地、他のブランドのコレクションでもかなり見ました。
サマーツイードが得意なイタリアのある生地メーカーのモノですが、
あまりにもキレイなチェックなので、
多くのブランドがコレクションに入れたのでしょう。
実際に私たちも何処でオーダーしようか迷いましたが、
結構高い生地なので、一番いいプライスだったタリアトーレでオーダーしました。
このジャケットは既に入荷していて、もう半数は売れてしまい、
サイズによってはキャンセル待ちも出ているので、
早めに決断しなければと思っています。
そして、もう一着は ”THE GIGI” のサッカーチェック。
ジジらしい大柄のサッカーチェック。
これもネイビーとブルーのグラデーションのチェックです。
実物はもう少しネイビーっぽく見える落ち着いたトーンのチェックです。
コレは大柄ですが、合わせやすくコーディネートの幅も広いと思います。
個人的には、ネイビーのシャツにデニムのスラックスを合わせるイメージです。
今シーズンは、ブルーがらみの柄ジャケットは必須かなと思っています。
それに続くのがベージュやブラウン、そしてグリーン。
いずれもカラフルが色柄ではなく、落ち着いたトーンが気分です。
既に入荷しているモノもありますが、
入荷していないモノも店舗で画像をご覧になることができます。
ご興味のある方はお近くの店舗にお問い合わせください。
今シーズンは、久しぶりにオリジナルのジャケットの購入も検討しています。
それは、また別の機会にご紹介したいと思います。
B.R. CHANNEL FASSHON Q&A 更新しました。
今回のテーマは、”今シーズンのジャケットの着こなし” についてです。
まだご覧になっていない方は是非ご覧ください。
B.R..CHANNEL
http://www.bronline.jp/feature_entry/?entry=137#.VOHdWuasVyw
MEN’S EX 3月号連載
私の連載 ”中村達也の今、買いのアイテム”
今回のテーマは ”カ―コート” です。
カ―コートと言われてもナニ? という方も多いと思います。
簡単に言えば、着たまま車を運転できるくらい着丈の短いコートが
通称カ―コートと呼ばれています。
クラシックなファッションの世界では、
かなり前から存在したもので、
形も様々なものがありますが、
今シーズンはバルカラー(ステンカラ―)のタイプが、
トレンドとして浮上してきています。
背景には、昨年の秋冬あたりから
バルカラーのコートがトレンドとして
注目され始めている事があります。
因みに、私がこの冬に最も気に入って着ていたこのコート。
このERNESTOのコートも
ラグランスリーブのバルカラーです。
バルカラータイプのカ―コートは、
80年代後半から90年代前半頃に大きなブームがあり、
BEAMSでもBEAMS Fのオリジナルのカ―コートが
爆発的に売れたことがあます。
当時はオリジナルだけでなく、
グレンフェル等の英国製のカ―コートや
英国のファクトリーで作ったゴム引き、
イタリアブランドのモノなど、
様々なタイプのカ―コートを展開していました。
当時はハーフコートと言えばバルカラーと言えるくらい
定番的なアイテムでした。
90年代後半から2000年代に入っても
黒いレザーのハーフコートを着たオトナたちを見かけましたが、
それは、その当時の名残りと言っても良いと思います。
カ―コートの良さは着回しの良さにあると言っても過言ではありません。
着丈が短く軽快な印象を与えるコートなので、
コーディネートを間違わなければ、
スーツスタイルからカジュアルスタイルまで合わせることができます。
スプリングコートとして春先の肌寒い時期だけでなく、
秋にも着ることができるので、意外と長い期間着られるコートです。
着こなしに関しは特に難しい決まりはありません。
トラディショナルな印象の強いコートなので、
あまり真面目なスタイルでコーディネートすると
古臭い印象に見えるので注意が必要です。
本誌で紹介しているような、
今の時代感を感じさせるコーディネートに
合わせると良いでしょう。
そして、もう一つ重要なのは襟のこなし、
普通に襟を折りたたんだ状態で着ると
かなり真面目な印象に見えるので、
本誌のように後ろ襟を少し立たせたりして
襟に表情を付けることが重要です。
それだけでかなり見た目の印象が変わりますので、
ご試着されるとき是非試してみてください。
最後に・・・
ハーフコートと言うと、
巷では黒いハーフコートを着たビジネスマンも多く見られますが、
MEN’S EX の読者の皆さんには、ブラックではなくネイビーをお勧めします。
理由は…
皆さんももうおわかりだと思いますが、
その話はまた別の機会に・・・
春夏モノの入荷も始まっているのに、
セールでこんなモノを購入しました。
DEPETRILLOのヴィンテージファブリックを使ったチェックジャケット。
散々迷った挙句、ブラウン×ネイビーという
来秋冬のトレンドを押さえた色柄も刺さり・・・
ヴィンテージファブリックは二度と同じ生地には巡り会えないので・・・
買わないわけにはいきませんでした。
まさに一期一会という感じでしょうか。(笑)
新世代の英国。
英国スタイルと言うとサヴィルローやジャーミンストリートのような、
昔ながらの英国のクラシックスタイルを連想される方もいらっしゃると思います。
若い世代の人達は、それ自体良く分からないという方も多いのではないでしょうか。
私は90年代に英国のクラシックなスタイルや
ビスポーク スタイルのトレンドを経験しているので、
英国スタイルと言うとサヴィルローやジャーミンストリートの老舗で見られるような
典型的な英国のクラシックスタイルか、
RICHARD JAMES や OZWALD BOTENG のような、
当時ニューテーラーと呼ばれたデザイナー達による、
クラシックなビスポークスタイルに捻りを加えたようなスタイルがイメージです。
しかし、さすがに変化が無いと言われた英国のスタイルも
世代が変わり、最近は少し変化が見られるようになってきました。
今日は、そんな新しい世代の英国スタイルについて触れたいと思います。
このブログをご覧の方は多分ほとんどの方が知っていると思われる
英国を代表するネクタイブランドの ”DRAKE’S”
左がデザイナーの MICHEAL HILL。
右は最も若いスタッフです。
二人が着ているスーツやジャケットは英国製ではなく、
イタリアのあるブランドのモノです。
モデルも最近主流の肩パッドのないソフトなコンストラクションのモデル。
マイケルのパンツのシルエットもスリムなシルエットで
裾幅も細く、丈の長さもイタリア人のスタイルと変わりません。
右のスタッフも色落ちしたデニムのファイブポケットをロールアップして
かなり短めの丈で穿いています。
そして、二人が履いている靴は ”ALDEN”
マイケルの着ているダウンベストはハリスツイードですが、
”BEAMS PLUS のオリジナル”です。
彼らのスタイルはアメリカ的でもあり、最近のイタリアのトレンドでもある、
テーラードとカジュアルをミックスしたスタイルであるとも言えます。
因みに、今回のPITTIのトレンドのひとつが、
”テーラードとスポーツウェアの融合” ですので、
マイケルのスタイルも次シーズンのトレンドであると言えます。
ブランド自体のアイテムのバリエーションも広がりました。
シャツは英国の ”CLEEVE OF LONDON” 製のダブルネーム。
ボディーも時代性に合わせてスリムなシルエットになっています。
生地の色柄はイタリアのブランドとあまり変わりません。
ワイドスプレッドの襟型はイタリア製のシャツと変わらず、
ボタンダウンもクラシックなアメリカの襟型と変わりません。
もちろん、シャンブレーやデニムのシャツも展開しています。
コーディネートも以前とはずいぶん変わりました。
ジャケットの色柄やチェンジポケットのディティールこそ英国的ですが、
ジャケットは軽い仕立てのイタリア製、
ボタンダウンの襟のボタンを外すテクニックは、
イタリア人がよく使うテクニックです。
チャールズ皇太子のようなスタイルが好きな人には
怒られそうなコーディネートですね。(笑)
ロンドンのショップを見ても
確実に若い世代のスタイルは変わってきています。
以前はほとんど無かったイタリアやアメリカのブランドを扱う
セレクトショップや老舗のデパートも増え、
実際にそれらのブランドはかなり人気もあり
年々売上げを伸ばしているそうです。
そして、英国王室の王子二人も英国ブランドだけではなく、
我々が知っているようなイタリアのブランドの服や靴も
実際に身に着けているそうです。
因みに、ウイリアム王子がロイヤルウェディングで着たこのシャツ。
イタリアのあるカミチェリアでオーダーしたシャツだそうです。
もちろん、そのカミチェリアの既製品はBEAMSでも展開しています。
どこのシャツかは言えません。(笑)
私が英国の製品をメインにバイイングしていた頃は、
英国人もプライドが高く、なかなか他の国の製品を認めないような風潮がありました。
一方、イタリア人は英国のブランドへの憧憬が深く、
当時イタリアの高級セレクトショップへ行くと
必ず英国ブランドが置いてあり、
イタリアのブランドがメインでありながらも
英国ブランドを置いてあることが、
その店のステイタスを上げるような時代でした。
そして、英国のブランドを買収することも、
イタリア人にとってはとても名誉なことであることは言うまでもありません。
シャツ生地のDAVID JOHN ANDERSONやTHOMAS MAISON、
ニットのBALLANTAYNEやDRUMOHR、
シューズブランドのCHURCH’S などがその一例で、
元々は英国を代表するブランドでしたが、
今はイタリアの企業がオーナーになっていて、
イタリア生産になっているブランドも多くなっています。
このような時代背景を経て、英国のファッション業界も新しい世代に変わり、
時代性をどんどん取り入れようという流れになってきています。
古き良きものは大切にしながらも、新しいモノもどんどん取り入れて、
新しい世代の英国スタイルを作り上げて行こうという印象を強く感じます。
それは、イタリアも同じ。
ここ数年は ”全身イタリアン” みたいなスタイルは古くなり、
コーディネートのどこかに英国やアメリカ的なテイストを入れたスタイルが
新しいとされています。
そして、このような英国やイタリアの流れは、
個人的にも良い流れであると思っています。
ファッションやスタイルを国という枠で捉えることが、
個人的には少し古いと感じていました。
では、何故これだけイタリアのブランドがもてはやされているのか。
これに関しては深くて長い話になるので、
また別のの機会に。
B.R.CHANNEL 再登場しました。
今回のテーマは、”ナポリ服の魅力” についてです。
”ナポリの服は男の体をセクシーに見せる” とコメントしていますが、
私が着ても全くセクシーにはなりません。(笑)
是非ご覧ください。
B.R.CHANNNEL
http://www.bronline.jp/feature_entry/?entry=134
ブラックスーツ
私くらいの年齢になると、お通夜や葬儀に参列する機会も多くなります。
お通夜はダークスーツでも通用するのですが、
葬儀はやはりブラックスーツでなくてはなりません。
逆に結婚式で今までブラックスーツを着たことがないので、
多分これからも必要に迫られない限り着る機会はないと思います。
普段着るスーツとしても黒を着ることはありません。
モード的なスーツとしてのブラックスーツは定番だと思いますが、
クラシックなスタイルでブラックスーツを着ることはないと思います。
因みに、取引のある欧米のサプライヤーが来日すると、
黒いスーツを着たビジネスマンがあまりにも多いことに驚きます。
彼らの見解では、ブラックスーツをビジネスで着るのは
日本人とドイツ人くらいだと言います。
まあ、世界は広いので、そんな風に言い切るのも極端だと思いますが、
私の経験上、確かにオーソドックスなビジネススーツで
これほどブラックが一般的なのは日本だけかもしれません。
と言うことで、葬儀や法事で着るブラックスーツがかなり古くなったので、
10年ぶりにブラックスーツを新調しました。
今回新調したスーツは既製ではなく、
”CUSTOM TAILOR BEAMS” でオーダー。
この肩パッドがなくソフトで軽いスーツが、
個人的にはBEAMS Fのオリジナルスーツの中で
最も完成度が高く着やすいモデルだと思います。
ポケットはフォーマルスーツなので、
ブラック以外でもフォーマルで着られそうなスーツは、
フラップ無しの両玉縁でオーダーすることが多いです。
いわゆるクラシコブームの頃に、
フラップの無い両玉縁のポケットが流行ったことがあり、
その当時は、フラップポケットが付いたスーツを着ていると、
イタリア人にフラップポケットをポケットの中に押し込まれたものです。(笑)
普通の背抜きより ”MEZZA FODERA NAPOLETANA”(メッツァ フォデラ ナポレターナ)
といわれる裏地が極力少ないこの仕様が個人的には好きなので、
オーダーでスーツやジャケットを作る場合は、
秋冬であってもこの仕様でオーダーします。
ジャケットの場合は色々な色柄の生地があるので、
カラーバリエーションが多いナットボタンでチョイスすることが多いですが、
ダークスーツの場合はホーンボタンの方が高級感があるので、
今回はこのボタンをチョイスしました。
袖ボタンは重ねボタンにも本切羽にもしませんでした。
葬儀や法事にしか着ないので、
ディティールで遊ぶ必要がないというのが理由です。
パンツは敢えてワンプリーツにしました。
昨年まで展開していた浅いワンプリーツです。
このワンプリーツのモデルをベースに、
渡りや膝幅、すそ幅は今のノープリーツのモデルに近くなるように
寸法を調整してオーダーしました。
仕上がりはプリーツが入っているというだけで、
シルエットは今の細身のノープリーツとほとんど変わりません。
裾の仕上げは、シングルのモーニングカット。
裾幅を17.5cmにして、前後差1cmのモーニングカットにしました。
ブラックスーツはフォーマルでしか着ないので、
シングルのモーニングカットと最初から決めていました。
なんでワンプリーツ?
と思われる方がほとんどだと思いますが、
実は今回のオーダーは特にここがポイントでした。
理由は、スーツのパンツはプリーツが入っていた方が
エレガントに見えるので、個人的にドレッシーなスーツは
プリーツが入っていた方が今の気分です。
元々、パンツブランドがノープリーツを打ち出して
ノープリーツのパンツがトレンドになった後も、
しばらくはスーツのパンツはプリーツ入りを穿く人の方が多く、
ジャケットにはノープリーツパンツ、
スーツにはプリーツ入りというのが
イタリアでも一般的でした。
その後、ドレスクロージングのカジュアル化の流れの中で、
ジャケットに細身のノープリーツというスタイルがトレンドとなり、
その影響もあって、スーツにもノープリーツのパンツという組み合わせが一般的になり、
現在に至ります。
私自身ここ数年はノープリーツのパンツのスーツを着ていましたが、
取引先のイタリア人達の間でプリーツ入りのパンツのスーツを着る人たちが
少しづつ増えているのを見て、それがすごく新鮮に感じたのと、
やはりエレガントに見えることを再認識し、
今回ブラックスーツをオーダーするにあたり、
パンツはスリムなシルエットのワンプリーツにすることに決めました。
因みに、彼らが穿いているワンプリーツのパンツは私がオーダーしたのと同じく、
スリムなシルエットのノープリーツにプリーツを入れたような、
今の時代感を感じさせるワンプリーツです。
実は、このプリーツ入りの細身のパンツ。
ほとんどのパンツブランドが数年前から提案しています。
まだまだ穿いている人も少なく、トレンドにかなり敏感な人たちのモノですが、
数年後には大きな流れになるかもしれません。
それに関しては、また別の機会にコメントしたいと思います。
と言うことで、今後個人的にオーダーするスーツに関しては、
細身のワンプリーツでオーダーしようと思っています。
春夏も ”CUSTOM TAILOR BEAMS” でスーツをオーダーしようと思っています。
その際は、またご紹介します。
春夏絶対に買おうと決めていたこのバッグ。
出張から帰ってきたら店頭在庫が無くなっていました。
お客様のお取り置き分にキャンセル待ちを入れて待つしかありません・・・
少し小さくなったBEAMS別注のポスティーナ。
これは欲しいです・・・
ミラノ ショールーム
ご覧のように、ブラウン、キャメル、ブルー、グリーン、ボルドーと、トレンドカラーをきっちり捉えて、ラルディーニらしさが充分に表現された色柄のジャケットやコートの提案がされていました。
PITTI UOMO 3日目、最終日
唯一色を使っていたのはメインディスプレイ。落ち着いたグリーンのトーンでまとめたコーディネート。トレンドカラーを押さえているという意味では正しいと思いますが、ナポリのブランドなのでもう少し色の提案があってもいいかなというのが正直な印象です。
PITTI UOMO 2日目
PITTI UOMO 初日
MEN'S EX 連載 2月号
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
年末から年明けまで、極寒の新潟に帰省していました。(笑)
私の実家のある新潟市は雪はそれほど降らないのですが、
海に近いので風が強く、寒さが一層身に沁みます。
あまりの寒さにほとんど外出しないのですが、
それでも洋服屋なので着るものは何でもいいわけでなく、
寒さに耐えられるスタイルを考えて着る物を選びます。
今回はローゲージのタートルネックを何色か持って行き、
それに合わせるデニムのファイブポケットを濃淡の2色、
アウターはエトレゴのファー付のダウンで完全装備でした。(笑)
MEN’S EX 2月号が発売されました。
私の連載、”中村達也の今、買いのアイテム”
今回のテーマは ”2015春夏のトレンド先取り解説”です。
今年の春夏は、デニム素材やインディゴ染めのアイテムが増えています。
素材や染めだけでなく、全体的にデニムやインディゴのようなブルーが
トレンドカラーの中心になっていることは間違いありません。
PITTI の会場やミラノのショールームでも
デニムやインディゴ風のカラーのアイテムが増えていました。
ご覧のように、様々なアイテムでブルーが打ち出されていました。
そして、もちろんファッション業界人たちのコーディネートも
ブルー系のトーンでまとめたコーディネートが増えています。
ご覧のように、ブルーのワントーンでまとめたコーディネートが
とても多く、ブルーに対する注目度の高さが窺えます。
そして、もう一色キーカラーとなるのがベージュ。
今年の春夏のベージュは、
生成りのような明るいトーンのベージュではなく、
色のトーンが濃くなっているのが昨年との違い。
このように、PITTI の会場でもミラノのショールームでも
濃いベージュから”ココア”と表現されるような
”ブラウンに近いトーンのベージュ” が主流になっていました。
当然、ファッション業界人たちも
濃いベージュを身に着けた人達が増えています。
ご覧のように、一見秋冬のようなトーンのベージュやブラウンが
春夏でも主流になっていることは間違いありません。
この2色以外のトレンドカラーは、
グリーン、レッド、ピンク、オレンジ、イエロー、ホワイト、アイスグレー。
グリーンはミリタリー、オリーブ、カーキ、グリーンティー(抹茶色)
と表されるような発色を抑えたグリーン。
レッドやピンクも発色を抑えたトーンに変わり、
オレンジやイエローはミディアムトーンで温かみのあるトーンに変わるなど、
色モノはトーンを抑えた落ち着いた色調になっているのが
昨年との大きな違いです。
昨年の春夏に急増した大人のTシャツ。
数年前までは、”襟のないシャツを着ることなど有り得ない”
と言われていたことを考えると、
本当に時代が変わったなと言う印象を強く感じます。
Tシャツのコーディネートが増えたことで、
クルーネックのニットを ”高級なTシャツ感覚”で着る
提案も増えていました。
素肌にクルーネックのニットを着て、
カジュアルなジャケットやニットジャケットを羽織るようなスタイルは、
オトナのカジュアルスタイルとしては、
日本人にも取り入れやすいスタイルだと思います。
最近日本でも良く見かけるようになった、
スエットやジャージのパンツ。
PITTI の会場でもリブの付いた細めの
スエットパンツをを穿く人を見かけるようになりました。
今年の春夏はほとんどのパンツブランドが、
ジャージやスエットのパンツや
布帛のリラックスパンツを提案しています。
以前のリラックスパンツとの違いは、
リラックスパンツであっても普通のパンツのように
細身に見えること。
以前のようにゆったりしたシルエットのモノを
ドローコードで絞って履くようなスタイルはNGだと言えます。
BEAMSでも昨年はチルコロのジャージパンツや、
ジェルマーノの布帛のリラックスパンツ、
BRILLAのオリジナルの細身のスエットパンツが
たいへん人気がありましたが。
今シーズンは更にバリエーションを増やして展開します。
このタイプのパンツを履いたことのない方でも
今シーズンは普通のパンツに見えるタイプが増えるので、
是非ワードローブに加えていただきたいと思います。
誌面の関係上、今回紹介したのはトレンドの一部です。
これ以外のトレンドは、今後誌面やこのブログで少しづつ紹介していきますので、
春夏のワードローブの参考にしていただきたいと思います。
と言うことで、春夏はブルーがトレンドなので、
こんな柄物ジャケットは押さえておこうかなと思っています。
このあたりのジャケットは気になっています。
春夏のトレンドを紹介しているのに、
来週の火曜日からは2015秋冬のPITTI UOMOが始まります。
次回のアップはフィレンツェからです。
インディゴカラーに誘われて。
私はいつも遅めの時間に一人でランチをとるので、
自分のペースでさっさとランチを食べて、
余った時間は店でゆっくりする事は少なく、
ランチ後は原宿地区のBEAMSの店舗を見て回ることが多いです。
BEAMS F やインターナショナルギャラリーだけでなく、
BEAMS PLUS や カジュアルの原宿店も
結構マメにチェックします。
今の自分のスタイルとは違うので、
着られモノも少ないのですが、
自分のスタイルとは違うからこそ、
それはそれで見ていて結構楽しいですし、
たまに、グッとくるモノもあります。
先日も原宿店をチェックしていたら、
かなり刺さるスニーカーを見つけました。
”PUMAのSUEDE CLASSIC+”
ENSAIGN BLUE というインディゴのようなカラー、
ブルー好きにはたまらないカラーです。
おまけにトレンドのインディゴ風のブルーと言うのも、
試着せずにはいられませんでした。
スタッフは忙しそうだったので、
店頭に出ていた26センチを勝手に試着、(笑)
サイズはジャストで細身のシルエットも私の好み、
履き心地もなかなかいい。
色はコメントするまでもないですね。
とにかく私の好みのブルーです。(笑)
このSUEDEは、1968年にバスケットボールシューズとして
誕生したのがはじまりです。
その後、ヒップホップカルチャーやスケートシーンに
多く影響を与えたモデルとして有名です。
そんな背景もあり、こんな替えのシューレースが付いています。
画像では分かりにくいですが、
2㎝くらい幅のありそうな ”ほうとう” みたいなシューレース。(笑)
最初は意味が解らなかったのですが、
モデルの背景を調べると理解することができます。
もちろん、このシューレースに替えることはないと思います。(笑)
値段も¥9,180-と1万円を切る値段だったので、
即決して購入しました。
次の春夏はインディゴ系のカラーがトレンドなので、
出番が増えそうです。
そして、同じく原宿店で数年前に購入したこのスニーカー。
”ADIDASのLONDON”
最初は濃いネイビーだったので、
意外と合わせにくいなという印象だったのですが、
履いているうちに色が抜けて、
いい感じのブルーになってきました。
なので、最近は履く回数も増え、
来春夏はPUMAのスエードと2トップになりそうな
感じがします。
会社にスニーカーを履いて行くことは少ないので、
基本休日用ですが、気になるスニーカーがあると
ついつい買ってしまいます。
そして、多くのスニーカーの中でも、
結局はクラシックなヴィンテージタイプのモデルを
履くことが多いです。
と言うことで、このPUMAのSUEDE お勧めです。
BEAMSのカジュアルの店舗で展開していますので、
ご興味のある方は、是非実物をご覧になって、
ご試着してみてください。