MEN’S EX 3月号連載 | ELEMENTS OF STYLE

MEN’S EX 3月号連載


MEN'S EX 3月号が発売されました。




私の連載 ”中村達也の今、買いのアイテム”





今回のテーマは ”カ―コート” です。



カ―コートと言われてもナニ? という方も多いと思います。

簡単に言えば、着たまま車を運転できるくらい着丈の短いコートが

通称カ―コートと呼ばれています。


クラシックなファッションの世界では、


かなり前から存在したもので、

形も様々なものがありますが、

今シーズンはバルカラー(ステンカラ―)のタイプが、


トレンドとして浮上してきています。



背景には、昨年の秋冬あたりから


バルカラーのコートがトレンドとして

注目され始めている事があります。


因みに、私がこの冬に最も気に入って着ていたこのコート。



このERNESTOのコートも

ラグランスリーブのバルカラーです。





バルカラータイプのカ―コートは、

80年代後半から90年代前半頃に大きなブームがあり、

BEAMSでもBEAMS Fのオリジナルのカ―コートが

爆発的に売れたことがあます。


当時はオリジナルだけでなく、


グレンフェル等の英国製のカ―コートや

英国のファクトリーで作ったゴム引き、

イタリアブランドのモノなど、

様々なタイプのカ―コートを展開していました。

当時はハーフコートと言えばバルカラーと言えるくらい

定番的なアイテムでした。


90年代後半から2000年代に入っても

黒いレザーのハーフコートを着たオトナたちを見かけましたが、

それは、その当時の名残りと言っても良いと思います。


カ―コートの良さは着回しの良さにあると言っても過言ではありません。

着丈が短く軽快な印象を与えるコートなので、

コーディネートを間違わなければ、

スーツスタイルからカジュアルスタイルまで合わせることができます。


スプリングコートとして春先の肌寒い時期だけでなく、

秋にも着ることができるので、意外と長い期間着られるコートです。


着こなしに関しは特に難しい決まりはありません。

トラディショナルな印象の強いコートなので、

あまり真面目なスタイルでコーディネートすると

古臭い印象に見えるので注意が必要です。

本誌で紹介しているような、

今の時代感を感じさせるコーディネートに

合わせると良いでしょう。

そして、もう一つ重要なのは襟のこなし、

普通に襟を折りたたんだ状態で着ると

かなり真面目な印象に見えるので、

本誌のように後ろ襟を少し立たせたりして

襟に表情を付けることが重要です。




それだけでかなり見た目の印象が変わりますので、

ご試着されるとき是非試してみてください。


最後に・・・

ハーフコートと言うと、

巷では黒いハーフコートを着たビジネスマンも多く見られますが、

MEN’S EX の読者の皆さんには、ブラックではなくネイビーをお勧めします。

理由は…

皆さんももうおわかりだと思いますが、

その話はまた別の機会に・・・











春夏モノの入荷も始まっているのに、

セールでこんなモノを購入しました。





DEPETRILLOのヴィンテージファブリックを使ったチェックジャケット。







散々迷った挙句、ブラウン×ネイビーという

来秋冬のトレンドを押さえた色柄も刺さり・・・

ヴィンテージファブリックは二度と同じ生地には巡り会えないので・・・

買わないわけにはいきませんでした。

まさに一期一会という感じでしょうか。(笑)