ELEMENTS OF STYLE -52ページ目

PITTI UOMO 2


今年のフィレンツェは涼しくて快適です。
ジャケットにニットのジレを合わせたかったので、
大汗をかくのを覚悟していましたが全く問題ありません。

逆にリネンのシャツの出番が全く無いくらいで、
こんなことならスーツを持ってくればよかったと思うほどです。



PITTIの2日目も3日目も閉館ギリギリまでブースを見て回りました。

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カジュアルシャツは相変わらずデニムやシャンブレーの流れが継続しています。
色々な組織や柄、そしてインディゴのジャージのシャツなども見られ、
更にバリエーションが広がっています。


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インディゴ系以外では、こんな感じのブルー系のプリントシャツも多い印象です。




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ジャージジャケットの提案が再び増えていましたが、
その中でもチルコロのコレクションが充実していました。
トレンドのカラー、柄をしっかり捉えたいて、
個人的にも刺さるモノが多かったです。
ブースも賑わっていてブランドの勢いを感じます。




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毎回カラフルな色のジャケットやスーツの打ち出しが注目されるイザイアですが、
今回のメインディスプレイはベージュのスーツ。
淡いベージュがトレンドカラーなので正しい方向性ですが、
意表をつかれたバイヤーも多かったかもしれません。



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メインディスプレイ以外では、
もちろんこんな感じのイザイアらしいジャケットの提案もありました。

いずれにしても派手な色柄の提案が少ないのは、
秋冬からの継続的な流れでしょう。



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そんな中でも唯一目立ったカラフルなカラーがピンクやレッド。




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こんな感じで、トレンドのベージュと絡めたディスプレイも見られました。




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そして、グリーンもトレンドカラーとして提案されていました。
特にブルー系と絡めたコーディネートが多かった印象です。


もっとお伝えしたいことがありますが、
もう夜中の1時半。
そろそろ限界です。

明日はPITTI最終日で移動日ですが、
ギリギリまで会場を見て回ります。

それでは皆さんおやすみなさい。




PITTI UOMO


PITTI UOMOが始まりました。
昨晩初日の様子をアップしようと思ったのですが,、時差ボケがひどく、
食事中から睡魔に襲われてホテルに帰ると気力もなくあえなくダウン。(笑)

ということで、早朝5時に起きてブログを書いています。



初日は全体の雰囲気をつかむために全館を一日かけて流して見ました。

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ブルーのトーンは引き続きトレンドの中心にあります。
ブルーとホワイトを掛け合わせてコントラストをしっかり出す提案が多いのが
小さな変化でしょうか。



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そして、白に近いかなり淡いベージュ系も多く提案されていました。



ブルーとベージュは、かなりクリーンなイメージで提案されているのが傾向のように感じます。

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秋冬のトレンドでもあるアズーロ エ マローネも引き続き提案されていました。
実際にこのカラーコンビネーションでコーディネートした人も会場で多く見られました。




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新しいところでは、アフリカをテーマした提案が多い印象です。
昨年から少し見られる傾向で、カモフラ、ボタニカル、ネイティブに続く
新たな提案ですが、どのようなアイテムでどのように落とし込むかが、
このテイストがトレンドとして広がっていくポイントではないかと思います。




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そして、ミリタリーテイストのアウターがとても多いのも傾向です。
フィールドジャケットタイプだけでなく、モッズパーカー風のタイプも多く、
バリエーションが広がっています。

その他ではバルカラータイプスプリングコートの提案も多かったです。

初日の印象はこんな感じです。
今日は更に細かく見ていくので、
またご報告します。



今日も一日傾向を見逃さないようにしっかりと仕事します。

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仕事もしないでスナップ撮られたくてウロウロしている輩を横目で見ながら。(笑)




デッキシューズ


夏に向けてどうしても欲しかったネイビーのレザーデッキ。
ずいぶん前に入荷していたのですが、
なぜか私のサイズだけ未入荷。

何か問題があって入荷しないのかと半分諦めていたら、

先週やっと入荷ししたので、

すぐに購入しました。







そのデッキシューズが ”SEBAGO”



昨年他店で購入したブラウンのセバゴ。





かなり気に入ってヘビーローテーションで履いていたので、
今シーズンBEAMSでも展開することになりました。




レザーのデッキシューズは、
ここ数年ヨーロッパでも人気のある

カジュアルシューズです。

特にイタリアでは、多くのセレクトショップで扱われ、

PITTI の会場でも履いている人をよく見かけます。








このブログでも何度か書いていますが、

ここ数年のイタリア人のスタイリングは、

以前のように艶のあるイタリアン血中度の高い
スタイルは古くなり、
コーディネートのどこかに英国やアメリカ的な

要素を取り入れて、イタリア的な艶を中和させた

スタイリングがトレンドになっています。


そのような意味でも、アメリカ的なイメージの強い

レザーのデッキシューズは、

彼らにとっては春夏のマストアイテムになっています。




この画像は、ミラノのあるセレクトショップのウィンドウに

ディスプレイされていたセバゴ。



175ユーロですから、今のレートであれば¥24,500-

日本では¥16,200-で売られているので、

日本で買った方が安いですね。(笑)


日本でアメリカブランドのデッキシューズは、

トップサイダーとセバゴをよく見かけますが、

ヨーロッパでは圧倒的にセバゴを扱っているショップが多いです。

イタリアも同じ、イタリアブランドのモノ以外は

ほとんどがセバゴです。

おそらく、セバゴ自体がヨーロッパ向けの輸出に

対して積極的なのも一因でしょう。



これでレザーのデッキシューズは5色揃いました。
今年の夏は更にデッキシューズの出番が増えそうです。

細身のパンツとのバランスもよく、

昔からある定番アイテムながら
新しさを感じさせる足元を演出できるのも

レザーデッキの良いところ。

夏に向けて軽いカジュアルシューズの購入を検討されている方や
ドライビングシューズの買い替えを検討されている方は、

レザーデッキをおすすめします。


手持ちの服に合わせるだけで、
今までのコーディネートの印象がずいぶん変わります。

ご興味のある方は、是非店舗でご試着ください。



火曜日からはPITTI UOMOが始まります。
次回の更新はイタリアからになると思います。

最近は更新する時間もなかなかなく、
深夜までブログを書いているような状況です。

出張中の体調管理も考えて
ブログの内容も少し変えようと思います。

コメント少なめになると思いますがお許しください。

それでは、次回はフィレンツェから。






















勉強会


先週店舗スタッフを対象に勉強会を行いました。
堅苦しい勉強会にしたくなかったので、

参加は強制ではなく希望者だけ。


閉店後の21:30スタートでしたが、
都内店の参加者は50人ちょっと。
インターネットで繋げて
関西の店舗スタッフも参加できるようにしたので、
総勢80名弱の参加者になりました。


閉店後なのでお腹も空いていると思い、
飲食はOKにしたのですが、

飲み物を用意しているスタッフは数名だけ、
食べ物を持ってきたスタッフは誰もいませんでした。

リラックスした雰囲気で進めたかったのですが
みんな緊張していたのでしょうか。(笑)









今回の勉強会は、若いスタッフや中堅スタッフの
ファッションに対する知識向上が目的で、
元々は関西の店舗管理責任者から依頼されたのですが、
関西でやるのなら東京でもやって欲しいという要望があり、
関西に先んじての開催となりました。


今回のテーマは、スタッフからも度々質問される。


”なぜ今イタリアのブランドや製品が注目されているのか”

ご存じの方も多いと思いますが、
20年以上前のBEAMS Fの品揃えは
英国製品がメインで、

アメリカ製やフランス製のモノが若干あるくらいでした。


90年代以降、徐々にイタリアのブランドや製品が多くなり、
現在に至るのですが、それは流行りだからイタリアということではなく、
ファッション業界を取り巻く様々な状況を経て、
イタリアブランドや製品が品揃えの中心になりました。



それに至る経緯を私がBEAMSに入社してから
現在に至るまでのファッションの流れを踏まえたうえで
下記のような話をしました。

・BEAMSに入社した当時ハマっていたフレンチアイビーについて。

・3G(G アルマーニ、G.F フェレ、G ベルサーチ)全盛時の日本のドレスクロージング。

・英国調トレンドの台頭。
・89年のブルータス英国靴特集による空前の英国靴ブーム。

・80年代後半から90年代前半のブレザーブーム。

・キレカジとB.C.B.G について。

・90年代前半の英国ニューテーラーの台頭。

・イタリアンクラシックの台頭と日本のクラシコイタリアブーム。

・英国製品の限界と当時のイタリアブランド、製品について。

・イタリア人の英国に対する憧憬。

・現在のドレスクロージングのカジュアル化が起こったきっかけ。

・これからのイタリア製品について。



上記の内容を当時の画像と様々なエピソードや裏話、

そして、ここ数年封印していた薀蓄話を交えて
自分が話すだけではなく、スタッフに問いかけをしながら
対話形式で行い、二時間ドップリと洋服の話だけ。(笑)



マネージャークラスやキャリアスタッフの質問だけでなく、

若いスタッフからの質問もあり、
第一回目としては、なかなか良い雰囲気で行えたと思います。



会社が大きくなるにつれて、昔のように
”洋服は先輩から教わるもの”

という環境も少し薄れてきたのかなと
少なからず感じることもあります。



今回話した内容も、ほとんどのスタッフが

リアルに体験している話ではないので、

聞いたことのないブランドやショップがたくさんあり、

聞いたことのない人物などがたくさんいたようです。


それでも、なぜ英国の既成服が少なくなり、

今イタリアブランドがBEAMSの品揃えの
中心にあるのかは理解してもらえたと思います。



そして、洋服は楽しいと再認識してくれたスタッフも少なくは無かったように思います。
それは、聞いているスタッフの眼を見れば分かります。


さあ、次回は何を話しましょうか。

ありきたりの話ではなく、

色々なエピソードや薀蓄も交えて
みんなが食いついてくれる話をしないと。


ちょっと責任重大になってきたような・・・












B.R.CHANNEL 更新しました。



今回のテーマは ”良いシャツの見分け方”

私たちがシャツをバイイングしたりオリジナルを作るときに
重要視するのが台襟の形状。
女性を相手に薀蓄ばなしをするのもちょっと変な感じですが・・・

シャツ選びの際のひとつの目安になると思います。
是非ご覧ください。


http://www.bronline.jp/feature_entry/?entry=182
















MEN‘S EX 7月号 連載


MEN’S EX 7月号が発売されました。


7月号の特集は ”粋な東京へ”


私も粋な東京は?という取材を受けましたが、
なんとなくピンとくるモノがなく、
誌面にご協力できませんでした。


今になって思えば、

”室町砂場の天ざる”
”神田松栄亭の洋風かき揚げ”
”神田とんかつ万平のヒレカツ”
このあたりが私にとって東京の粋を感じさせる食べ物でしょうか。



私の連載 ”中村達也の今、買いのアイテム”





今回のテーマは ”リラックスパンツ” です。



かなり前から春夏の定番であったリラックスパンツ。
ここ数年はスェット素材で裾にリブの付いたタイプが人気ですが、
誰でも似合うという訳ではなく、難易度が高いのも事実。


そのような状況の中、昨年あたりからリラックスパンツにも

新しい流れが少しづつ見えてきました。
それが
”普通のトラウザースに見えるリラックスパンツ”です。



裾リブのスェットパンツが出てくるまでは、
リラックスパンツと言えば、

ゆったりとしたシルエットのモノが主流でした。


昨年あたりから、スリムフィットのパンツのようなシルエットを持つ
リラックスパンツが多くのサプライヤーから提案され
バリエーションも増えたことで、
今まで裾リブのスェットパンツが穿けなかった人たちにも広がりました。



実は私もそのひとり。
裾リブのスェットパンツが人気があるのは理解していましたが、
お洒落感が強くて自分が穿くにはちょっと頑張っている感が強く
なかなか手が出ませんでした。


そこで、昨年の春夏に私が購入したのがこのリラックスパンツ。





昨年このブログでも紹介した ”CIRCOLO” のジャージパンツです。


穿きやすくて型崩れもなく、シルエットもキレイ。
私もすっかりハマってしまいましたが、
お客様からも好評だったので、

今シーズンはバリエーションを増やし展開することになり、
チルコロだけでなく、
”SOLIDO”"GERMANO”
”BRILLAのオリジナル”
でも

このようなリラックスパンツを展開することになりました。



コーディネートはウチのイケメン達のコーディネートを参考にしてください。
まずは、BEAMS F ディレクター西口のコーディネート。







Tシャツにジレを合わせパンツはボタニカル柄のリラックスパンツ。
シルエットが細身なのでリラックスパンツに見えません。
靴がスニーカーではなく、ジュートソールの

レースアップシューズだというのもポイントです。
家ではTシャツとリラックスパンツで寛いで、
ジレを着れば、そのまま街へ出かけられるというスタイリングです。




そして、もう一人はBRILLAのバイヤーの高田のコーディネート。





ヘンリーネックのTシャツにジャガードのニットジャケット。
パンツはスリムなシルエットのジャージパンツです。
スニーカーはスリッポンですが、

スエードをチョイスしたのもポイント。
カジュアルな足元がオトナっぽい印象に変わります。
このコーディネートも家でTシャツとジャージパンツで寛いで、
ジャケットを羽織れば、そのまま街に出かけられるスタイリングです。



最近は色々なシチュエーションでショーツスタイルの人を見かけます。
私自身、休日に街に出かけると ”この店でショーツはないだろ”とか

”このレストランでショーツはないだろ” という人たちを多く見かけます。


休日に楽なスタイルで過ごしたいのは理解できますが、
どこへ行くにも何をするにもショーツスタイルというのは
ファッションに興味のある人のスタイルとしては少し違和感を感じます。


そのような時に、このトラウザースのように見えるリラックスパンツは
楽なスタイルでありながらも色々なシチュエーションで通用する

カジュアルスタイルをを格上げしてくれるアイテムだと思います。


上の画像のようなコーディネートであれば、
よほど高級なレストランでなければ、
まわりの人に違和感を感じさせることはないでしょう。
まさに、そこが私が今、このパンツをお勧めする理由です。


私自身、このタイプのパンツはもはやマストアイテムになっています。
ワンマイルウェアとして休日には欠かせないですし、

海外出張時にも必ず持っていくアイテムのひとつです。


機内で長時間過ごすときは非常に快適でストレスなく、
現地でも部屋着としてだけでなく、

ホテルのレストランで朝食をとるときも
毎日このパンツを穿いています。


ということで、何度かこのブログでこのタイプのリラックスパンツを紹介していますが、
まだチャレンジしたことがないという方は、
是非お試しになってみてください。


休日のカジュアルスタイルがスタイリッシュに見えることは間違いありません。
夏場はどこへ行くにも何をするにもショーツという人にも
是非お試しになってもらいたいと思います。


今回は私の画像がないですが、
イケメンふたりがすごく似合っているのに対して
あまりにも私が似合っておらず・・・
とてもお見せするようなものではないので。
除外させていただきました。(笑)


BEAMSのオフィシアルサイトに連動企画のページがありますので、
こちらも是非ご覧ください。


http://www.beams.co.jp/pickup/detail/5020


こちらもイケメンふたりの画像を見ていただければ充分だと思いますので、

私の場面は飛ばして見てください。(笑)













B.R.CHANNEL 更新しました。




今回のテーマは ”似合う色の見つけ方” です。
是非ご覧ください。

http://www.bronline.jp/feature_entry/?entry=182
































2015秋冬プレス内覧会


先日2015年秋冬のプレス内覧会が行われました。

私も毎シーズン、プレススタッフと一緒に


ご来場者の皆さんに秋冬のラインナップをご紹介します。



会場内をを全て説明をすると約40分。

それから色々お話をさせていただくので、


一回話し始めると約1時間喋りっぱなしです。


今回はご来場者が二日目に集中したので、


12時過ぎから18時くらいまでほぼ喋りっぱなしでした。(笑)


ご来場いただいた編集部、エディター、スタイリストの皆さん、


ありがとうございました。

秋冬もよろしくお願いいたします。





プレス内覧会はお客様はご覧になれないので、

少しでも雰囲気がわかるように、


今回はかなり多くの画像をアップします。


既にFacebookでご覧になった方もいらっしゃると思いますが、


更に画像を増やしましたので、


じっくりとご覧ください。

























































こんな感じです。


サンプルはもっとたくさんあるのですが、


ブログでお見せできるのはこれが限界です。


諸般の事情がありまして。

今回はアイテム詳細や傾向についての説明を控えさせていただきます。

すみません・・・


手を抜いているわけではありません。

この時期は色々な事情がありまして・・・


既に店舗では秋冬のラインナップがご覧いただけるようになっています。

もし上の画像で気になるものがありましたら、

詳細は最寄りの店舗にお問い合わせください。






春夏がまだ終わっていないというのに、

既に来年の春夏のプレコレクションがスタートし、

オリジナルの生地も近々にオーダーしなければならない状況。

今日も出勤して一日中来年の春夏の生地を見ていました。


そして2週間後にはPITTI UOMOが始まるのでイタリア出張。


他の業界の人たちからは ”頭の中がグチャグチャになりませんか?”


とよく言われますが、意外と平気なものです。


わたくし、ファッションのことだけなら適応能力高いようです。

他のことはからっきし適応能力無いですが・・・(笑)











B.R.CHANNEL 更新しました。




今回は美女に囲まれ慣れない美容話。(笑)

是非ご覧ください。

http://www.bronline.jp/feature_entry/?entry=181

パンツのプレス


先日パンツの裾の処理について書きましたが、


今回はパンツのプレスについて書こうと思います。


ウールのパンツであれば、


皆さんクリースをしっかり入れて穿いていると思います。


クリースの抜けたウールのパンツやスーツの組下のパンツは、


だらしなく見えるので、特にビジネスシーンにおいては、

注意しなければならない身だしなみであると思います。


そして、おそらく皆さんが迷うのがコットンのパンツ。


特に最近多い後染めのカジュアルパンツの場合、

クリースを入れるか入れないかは特に迷うのではないでしょうか。




今日は、今シーズン購入してとても気に入って穿いている

INCOTEXのカジュアルパンツ ”SLACS”を例に

カジュアルパンツのプレスについて書きたいと思います。







まず大前提として、裾の処理をダブルにしたパンツは、


基本的にプレスをきっちり入れて穿きます。


インコテックスのスラックスのようなカジュアルなパンツは、

下の画像のように皺も気にせずに穿く人が多いでしょう。



裾をグルグルとロールアップするような穿き方では、


クリースは入れずに履いた方が雰囲気がいいと思います。



私の場合、ロールアップして穿くことはなく、


ジャケットと合わせて穿くことが多いので、

このようなタイプのパンツでも洗いざらしではなく、

少し綺麗に穿きたいという気分です。


それでもキッチリプレスをかけて穿くのも

パンツのカジュアルな雰囲気と合わないので、

こんな感じでクリースを入れます。



画像ではよく分かりませんか?


それでは別の角度から。




分かりましたでしょうか?


太ももの部分はクリースを入れず、

膝上あたりから裾にかけてだけクリースを入れます。

なぜこのようなプレスで穿くかと言うと、


コットンのパンツは穿いていると、


膝が出るのは避けられません。

クリースが入っていないパンツで膝が出ると、

スエットパンツのようなシルエットになって、

見た目も悪くなります。


休日のカジュアルスタイルならばそれでもいいのですが、

ジャケットと合わせるオンのスタイルの時や、


キレイめなシャツと合わせる時などは、

どうも締まりません。


裾も筒状になるので、シューズとのバランスも気になります。

このような理由で、私はカジュアルなパンツでも

膝上から裾にかけてクリースを入れて穿いています。


このプレスのかけ方は私が考えたのではなく、

知人のイタリア人からかなり前に聞いたことを

参考にしています。


彼が言うには、コットンのパンツをクリーニングに出すと

どんなパンツでも綺麗にクリースを入れられてしまいます。

彼は、コットンパンツはウールのパンツに比べて

リラックスした感じで穿きたいので、

キッチリと入ってしまったプレスが気に入らず、


クリーニングから戻ってくると自分でアイロンをかけ、


膝上のクリースだけを消して穿いていました。

要は、このやり方の逆の方法を実践しているということです。


自分も数年前までは、ダブルの仕上げをしたコットンパンツを

穿くことの方が多かったので、

クリースはきちっと入れて穿いていました。


ここ数年は、カジュアルなコットンパンツを穿くことが多くなったので、

このようなクリースの入れ方をして穿いています。



そして、私はカジュアルなパンツはロールアップして穿きませんが、

こんなことをして穿くことが多いです。



通常の自分の股下の長さより2.5㎝長く仕上げます。



例えば、股下が72㎝であれば、74.5㎝の

タタキ上げ幅2.5㎝で仕上げます。


そして、膝上から裾までプレスをかける時に

最後に2.5㎝折り返してプレスをかけます。



このようにすると、ひとつ折りした裾がキレイに決まります。

一日中履いていても折り返しが上がってきたり

戻ってしまう心配もいりません。


タタキ上げだとスッキリ過ぎて物足りないけど、


ロールアップに抵抗がある方は是非試してみてください。



ということで、

コットンパンツのクリースの入れ方は3通り。


1. ロールアップして穿くような場合はクリースを入れない。

2. 裾をダブルで仕上げたパンツはクリースをしっかり入れる。

3. カジュアルなパンツをキレイめに穿きたい場合は、

  太ももから下の部分だけクリースを入れる。


これはあくまでも私の経験値からくる方法なので、

教科書的な決まり事ではありませんが、

今まで迷っていた方の少しでも参考になればと思います。



”クリーニング出す人はどうするの?”

すみません。

そこまで考えていませんでした。

”信頼のおけるクリーニング店でご相談ください”

ありきたりですが、


答えはこんな感じでしょうか・・・
























サマーツィード


ここ数年、春夏のトレンド素材として人気のサマーツイード。

BEAMSでも様々な色柄のサマーツイードを展開していますが、


最近ブログの読者やお客様から

「暑くなっても着れますか?」


という問い合わせが増えています。


今回はサマーツイードについて


皆さんの疑問にお答えしたいと思います。





サマーツイードはトレンド素材ということで、

ファッション業界人の着用率も高いです。












上の画像は昨年と一昨年の6月のPITTI UOMO。

フィレンツェは盆地ということもあり、

6月は30度を超える日が多くかなり暑いですが、


ご覧のように、サマーツイードを着た人が結構多いです。





因みに、私も昨年の6月のPITTI UOMOの初日は


サマーツイードでした。



それもタイドアップして着ていますから


体感温度は3℃プラスです。(笑)


このERNESTOのヘリンボーンのサマーツイード、

現地で色々な人に良い色だと褒められました。


日本とヨーロッパの夏の気候の違いは湿度。

イタリアの夏は湿度が低いので、

気温が高くても日本ほど不快感はありません。

それでも日中は30度を超えるので、


会場内や街中を歩き回っていればかなり汗をかきます。

反面、夜になれば真夏でも肌寒い日もあるので、


真夏でもカシミアのニットが必需品というのは

日本ではあまり知られていません。


”結局日本ではいつまで着られるの?”


という質問に対して簡単に言えば、

梅雨明け後の真夏は湿度もかなり高いので、


さすがに厳しいと思います。


日本の夏、特に東京は今や亜熱帯に近い気候なので、


サマーツイードだけでなく、程度の違いはあるにしろ、


どんなジャケットを着ても暑いというのが

正しい見解だと思います。



夏に着られないならサマーツイードは着る時期が短いと


思われる方も多いと思いますが、

実はサマーツイードは夏が終わった秋口から


本格的に秋冬物を着始める11月くらいまで着られます。


私自身、サマーツイードのジャケットを秋口によく着ます。


春先も3月初旬は寒い日が多いですが、


メリノウールやカシミアのニットベストやジレと合わせて着ているので、


実際はかなり長く着られるジャケットだと思います。



逆の見方をすれば、


3月初旬にサマーウールやリネン混のジャケットは

寒いのでかなり我慢が必要ですし、


秋口にサマーウールのジャケットを着たり、


いきなりツイードのジャケットを着るというのも無理があります。


このように、サマーツイードはスーツの合いもののように

3シーズン着られるジャケットだと言えます。

特にシルクが混紡してある生地は長く着られるでしょう。


長々と書きましたが、結論としては、


”真夏は難しいですが、3シーズン着られるジャケット”

というのが私の答えです。


ただし、サマーツイードも以前と比べて軽い生地も多くなっているので、


春夏しか着られないモノもあります。


いまBEAMSで展開しているサマーツイードの中では、







このあたりの生地であれば、


秋口にも着れますし、春夏も早い時期から着られるでしょう。




私が昨日着ていたBRILLAのサマーツイードのジャケット。

かなり気に入っていて今シーズン大活躍しています。



今はコットンのニットベストをインナーに着ていますが、


秋口はウールのハイゲージのニットベストや


秋冬素材のジレを合わせて着るつもりです。



長くなりましたが、


要は、春夏に買ったものは秋冬には着られない、


逆に秋冬買ったものは春夏には着られない、


という事はないと言うことです。


もちろん、アイテムや素材によって着られないものもありますが、

恐らく皆さんが思っている以上に3シーズン着られるものはあります。


今回は一例としてサマーツイードについて書きましたが、

その他についてはブログで全て書くのは無理なので、

ショップスタッフにお問い合わせください。


もし答えられない場合は、


私が厳重に指導します。(笑)











来秋冬のサンプルが届き始めましたので

チラ見せします。




毎日サンプル見てワクワクしています。(笑)


皆さんにお見せできるのはもう少し先になりますが、


ご期待ください。



























MEN’S EX 6月号 連載


MEN’S EX 6月号が発売されました。




6月号の表紙は水谷豊さん。

最近はすっかり”相棒”のイメージが強いですが、


私にとっては ”傷だらけの天使””根中時代”

水谷さんのイメージ。

つまり、70年代で止まってしまっていると言うことですね。(笑)





私の連載 ”中村達也の今、買いのアイテム”






今回のテーマは ”バンドカラーシャツ” です。







昨年の6月のPITTI UOMOで


多くのシャツブランドが打ち出していた

バンドカラーのシャツ。






 












ご覧のように、シャツブランドだけでなく、


トータルブランドからもバンドカラーのシャツが打ち出され、


今シーズンの明確なトレンドアイテムだと言うのが分かります。






PITTI UOMOの会場でも

バンドカラーのシャツを着た業界人たちが


増えていました。












ご覧のように、カジュアルな仕立てのジャケットやニットジャケット、


ジレなどと合わせてバンドカラーのシャツを着た人が


かなり増えていました。






実はこのバンドカラーのシャツ。

一昨年あたりからPITTI UOMOの会場でも

見かけるようになりました。


ただ、それはこのようなテイストのバンドカラーではなく、


どちらかと言えば、モード寄りの人たちが着るような、

チュニックタイプのゆったりしたシルエットのバンドカラーでした。



では、上の画像のようなバンドカラーは何故増えたのかと言うと、

昨年の春夏にイタリアでも流行したヘンリーネックのTシャツの

影響が強いと考えます。


昨年の6月のPITTI UOMOでは、

カジュアルなジャケットやニットジャケットやジレに

ヘンリーネックのTシャツを合わせたコーディネートがよく見られましたが、


その襟羽根のないリラックスした感じが現地の人たちにも浸透したことで、

シャツにも同じような感覚が求められたのではないかと考えます。



さらに、モード的な感じで着られていたチュニックタイプの

バンドカラーを既に見ていた現地のサプライヤー達が

自分たちのテイストに落とし込んで提案したという側面も

あるのではないかと考えます。


いずれにしても、ヘンリーネックのTシャツは、

今シーズン更に様々なブランドから提案され、

既にTシャツの新たな定番となっていることを考えても、

バンドカラーが受け入れられるのは自然な流れだと思います。





着こなしは特に難しいことはありません。


カジュアルなジャケットやニットジャケット、カーディガンなどと合わせ、


リラックスした印象のコーディネートを演出するとよいでしょう。

もちろん、夏場は一枚で着てもいいですし、


裾を出してショーツと合わせてもよいと思います。



生地は様々なタイプがありますが、


シャンブレーやオックスフォードやリネンなど

定番的な素材の無地を選ぶと


初めて着る人でも取り入れやすいと思います。



実はこのバンドカラーのシャツ。

今シーズンはBEAMSでも8パターンの生地で展開しているのですが、


入荷当初から人気があり、


追加オーダーをかけた生地もあるのですが、

既に在庫が少なくなってきています。

全くノーマークだった方も多いと思いますが、


ご興味があれば、お早目に店舗でご試着いただければと思います。












MEN’EX の連載と連動した特集ページも更新しました。




私とBRILLAのバイヤー高田が実際にバンドカラーのシャツを着た

リアリティーあるコーディネートがご覧いただけます。


動画もありますので是非ご覧ください。


http://www.beams.co.jp/pickup/detail/4857  










裾の処理


最近パンツの丈を直す際の裾の仕上げについて質問が多くなっています。



ステッチを入れたタタキ上げなのか、ダブルなのか、シングルなのかという質問。


 

私個人の見解としては、そのパンツがどのようなタイプのパンツか、どういうスタイルで穿くかによって決めることなので、絶対にこうでなくてはならないと決めつけることはないと思うのですが、目安になるポイントがいくつかあります。

 


今回はそのポイントについてコメントしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下の画像は全て今シーズンBEAMSで展開しているパンツです。

 

 

 

 

 

 

 


上がポケットのディティール、下が裾の仕様です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 



この画像を見て気付くことはありませんか?


上の画像のパンツはポケットの仕様がワークパンツやミリタリーパンツのようなカジュアルな仕様になっています。



そして、裾の仕様が全てタタキ上げになっています。

 

 

 

これは、たまたまそのような仕様になっているのではなく、

 

 

”このパンツはカジュアルなパンツなので、タタキ上げで仕上げた方がいいです”


 

という、作り手側(メーカー側)のメッセージだと言えます。

 

 







ポケットのディティールがカジュアルなディティールでなくても、下の画像のようなウオッシュや加工が強くかかっているようなパンツは明らかにカジュアルなパンツと言えます。

 

 


 


 

 

 



 




そして、やはり裾はタタキ上げの仕様になっています。

 

 

 

このように、作り手がカジュアルなパンツとして企画しているモノは、絶対にダブルで穿きたいということでなければタタキ上げで仕上げた方が良いでしょう。

 


実際私もそのようにすることが多いです。

 

 

 

 



 

 

 

 

一方、ウールのパンツのようなドレス的なディティールになっているパンツは裾の処理が違います。

 

 


 


 

 


 

 



ご覧のように、裾の処理はほつれないように処理しているだけです。

 

 

 

専門用語では ”フラシもしくはアンフィニッシュ” という仕様になっています。


このような仕様はウールのドレスパンツと同じ仕様なので、ダブルで仕上げるのに向いていると言えます。

 

 

 

ただし、どうしてもカジュアルに穿きたいと言うのであれば、コットンパンツなのでタタキ上げでも問題ないと思います。



また、このようなパンツの場合は製品染めであってもキレイに染めてあり、きちっとプレスが入っているケースがほとんどなので、そう言った意味でもダブルに仕上げる方が向いているパンツと言えます。

 

 

 




 

 

 

 

次に、これも質問に多いタタキ上げやダブルにする場合の幅ですが、ロールアップして穿く場合はファイブポケットのような1㎝の幅にするとロールアップがしやすくなります。

 

 

 

ロールアップしない場合は、2.5cm程度の幅でステッチを入れるといいでしょう。
 

 

 

ダブルの場合現在は4㎝~5㎝がポピュラーです。

 

 

 

最近イタリア人などは5㎝と太めの幅で仕上げる人も多いですが、ダブルの幅に関しては身長と股下の長さに関連していると言えます。


例えば、身長があって股下も長い人は4.5㎝~5㎝



身長がなく股下も長くない人は4㎝~4.5cm。

 

因みに、私は身長もなく脚も短いので後者になると言うことですね・・・(苦笑)



そして、普通のシングル仕上げに関しては、カジュアルなパンツには無いと言っても良いでしょう。

 


ダブルで上げるようなドレスタイプのパンツに関しては、最近現地でもほどんど見かけないのと、サプライヤーの提案も全くないので、それ自体のイメージがわかないというのが正直な印象です。(ヨーロッパの街中ではご老人が穿いているのは見かけますが・・・)

 

 

私自身もフォーマルの場合しかシングルにすることはありません。

 

 

 




 

 

 

 

なんとなくイメージを掴んでいただけましたでしょうか。

 

 

 

要は、タタキで上げるパンツはカジュアルなディティール、加工、仕上げのパンツ。

 

 

 

逆に、ダブルの仕上げが合うパンツは、ドレスパンツのようなディティールで、加工も仕上げもキレイなパンツと言うのが目安となるポイントだと言うことです。



もちろん、これは洋服の教科書に載っているような、絶対にこうしなければならないというルールではなく、私自身が欧米の人たちの今のスタイルやサプライヤーの提案などを見てきて、実際に肌で感じた事をベースにした見解です。

 


それも時代によって変化して行くものなので、近い将来また新たな流れが出てくるかもしれません。



長文になりましたが、皆さんがパンツを購入する際の参考になれば幸いです。


ですが・・・



本来はショップスタッフがきちっと皆さんの疑問にお答えしなければならないこと。



早速店舗担当責任者にイエローカード出します。


私、実は結構うるさいです。(笑)