MEN’S EX 連載 9月号
MEN’S EX 9月号が発売されました。
私の連載、”中村達也の今、買いのアイテム”
今回のテーマは ”コンビシューズ” です
昨年の春夏あたりからPITTIの会場でも
チラホラ見かけるようになった
コンビネーションのシューズ。
今年の1月と6月のPITTIでは、
コンビネーションのシューズを履いている人達が
急増していました。
ご覧のとおり、冬も夏もコンビネーションシューズを
履いた人たちがかなり増えています。
それは会場内で人々の足元をよく見れば、
すぐに気付くほどです。
サプライヤーのブースを見ても、
コンビネーションシューズを打ち出している
ご覧のように、レザーと布帛や表革とスエード等
様々な仕様のコンビネーションが見られました。
以前はコンビネーションシューズと言えば、
英国ブランドに良く見られるような
レザー×キャンバスのコンビネーションの
ものが一般的でした。
その流れを変えたのが、
数年前に現地でも大流行した
”チャーチのシャンガイ”
ビンテージ加工を施したコンビネーションシューズは、
それまでのコンビネーションシューズの持つ
懐古趣味的な印象を一変させました。
そして、昨年あたりからは、
昨今のシューズのトレンドでもある、
英国や米国的な顔を持つシューズに乗せた、
新しい感覚のコンビネーションシューズが増え、
それを履く業界人たちが急増しているという状況です。
もちろん、BEAMSでも今年の秋冬は
コンビネーションシューズに力を入れています。
まずは、今シーズンから日本で本格的に展開が始まる
イタリアの”BARBANERA”のコンビネーションシューズ。
本格的なグッドイヤーウエルトのシューズに
デニム素材を使いコンビネーションにしました。
色はネイビーカーフとブラウンカーフの2色。
それぞれにデニム素材を使い、
コンビネーションにしたのが
このシューズのポイントです。
これもバルバネラ。
シャンガイ風のディティールのシューズに
デニム素材を乗せコンビネーションにしました。
ブラックカーフにデニムのコンビネーションは、
ネイビーパンツやブルーデニムと相性がいいです。
因みに、この仕様はBEAMSのエクスクルーシブです。
バルバネラはブーツもコンビネーションでオーダーしました。
ボタンナップブーツをアレンジしたディティールに
キャンバス素材を乗せたコンビネーションのブーツ。
ホワイトパンツやホワイトデニムに合わせても
いいと思います。
このモデルもBEAMSのエクスクルーシブです。
アメリカ靴のようなボリュームのあるラストと
ブローギングが特徴の”DUCALS”の
フルブローグ。
カーフのモミ革とスエードでコンビネーションにしました。
トーンのハッキリしたコンビネーションが苦手な人でも
取り入れやすいコンビネーションです。
上はダークブラウン、下はブラックのコンビネーションです。
見た目は重くてソールも硬そうですが、
フレックスソールで柔らかくて履きやすいのも特徴です。
このモデルは、日本ではBEAMSだけの展開になります。
英国ブランドでもコンビネーションシューズを展開しています。
数年前から個人的に気になっていた
”CHEANEY” のギリーシューズ。
BEAMSのエクスクルーシブモデルです。
英国の生地メーカーABRAHAM MOONの
ツイードのヘリンボーン生地を乗せ、
コンビネーションにしました。
秋冬のトレンドにヘリテージという要素がありますが、
ギリーシューズと言う歴史のあるシューズに
英国のツイード素材を使いコンビネーションにするという、
ヘリテージ感あふれるモデルです。
ソールはダイナイトソールのダブルソールですが、
返りがよく履きやすいです。
ネイビーカーフにデニム色のヘリンボーンの
コンビネーションは個人的にも欲しい1足です。
このモデルはノーズの長さや、
ウィングの長さなどを修正した
BEAMSのエクスクルーシブモデルです。
ご覧のように、かなりバリエーションを持って展開します。
コンビネーションシューズは、
明確なシューズのトレンドなので、
チマチマやっていても仕方ありません。
”やるときはやる”
これがBEAMSのアイデンティティーですから。
コンビネーションシューズは、
来年の春夏も継続するトレンドです。
特にジャケットコーディネートには
小さな変化を与えることのできるアイテムです。
秋冬に向けて新しい感覚のコンビネーションシューズを
是非お試しください。
B.R.CHANNEL FASHION Q&A 更新しました。
今回のテーマは "カジュアルシャツの着こなし" についてです。
カジュアルシャツを上手に着こなすには ”こなし” が重要というお話しです。
是非ご覧ください。
B.R.CHANNEL
スリムなパンツの足元
すっかり定着した細身のパンツ。
スリムな裾幅と少し短めの丈は
今では現地でも最もポピュラーなバランス。
パンツのシルエットが細くなるにつれて、
合わせる靴も、ここ数年で様変わりしました。
イタリア的な細身でロングノーズのシューズ
を履く人は本当に極少数になり、
ラウンドトウでボリュームのあるシューズを
細身のパンツに合わせるというのが、
今や定番的なコーディネートになっています。
PITTI UOMOの会場で撮った画像がありますので
ご覧のように、裾幅が細く丈が短めのパンツに
ボリュームのあるシューズというバランスが
今やファッションにコダワリのある人達にとっての
ベストなバランスになっています。
ご覧のように、細身のパンツには必ずと言って良いほど
ボリュームのあるシューズが合わさられています。
シューズブランドのブースを見ても
ミラノのショップのディスプレイを見ても
やはり最も打ち出されているのは、
ボリュームのあるラウントウのシューズ。
数年前とはすっかり状況が変わりました。
これほどボリュームのあるラウンドトウが
大きく打ち出されるのは近年無かったことなので、
明確な靴のトレンドであることは間違いありません。
このような流れもあり、数年前に大ブレークした
チャーチのシャンガイやシャンガイ風の
ディティールのシューズ。
このデザインの靴が再び履かれていて、
多くのシューズブランドからもこのタイプの
モデルが再び提案されています。
以前買われた方で靴箱に眠らせている方も
多いのではないでしょうか。
今すぐに引っ張り出して履いてください。
本当に現地では再ブレークしています。
そして、この流れの中で最も注目されているブランドの
ALDENとALDEN風のシューズ。
このタイプのシューズを履いている人が
急増しています。
バリーラストのプレーントウとチャッカブーツは
もはや定番と言っても良いでしょう。
やはりコードバンが多いですが、
スエードやカーフの型押しも多いです。
このオールデンやオールデン風のシューズを
履いている人が、この2~3年くらいで
本当に多くなりました。
細身のパンツにボリュームあるトウのバランスは
90年代にも流行したことがあります。
当時はプラダが細身のパンツにボリュームのある
シューズを合わせたことで、
モード系の人達を中心に、このようなシューズ
が大流行しました。
イタリアではグラネロなどが人気でしたが、
日本でもシルバーノマッツァが大ブレークして
BEAMSでも歴史に残る大ヒットになりました。
私くらいの年代の方で当時買われた方も
多いのではないでしょうか。
当時モード系の人たちは
皆このような靴を履いていたのですが、
クラシック系の人たちはさすがに履けませんでした。
それでも細身のパンツにボリュームのあるトウという
バランスは気になっていました。
そんな時にクラシック系の人たちが目を付けたのがオールデン。
モードで流行っているバランスをいかにクラシックな
ブランドで落し込むかと考えた末、
ボリュームあるラウンドトウとストームウエルトいう
当時のトレンドシューズの要素を兼ね備えた
オールデンが注目されるのは自然な流れでした。
当時、私の取引先のイタリア人達の間でも
細身のパンツにオールデンのプレーントウや
チャッカブーツを合わせて履くのが流行りました。
モードとクラシックは別物だという人もいますが、
イタリアに関して言えば、モード的なトレンドを気にしながら、
すぐに取り入れるのではなく、流れを見ながら少しづつ取り入れ
自分たちのモノにしていくというのが彼らのスタイルです。
モードの流れが数年後に何らかの形で
クラシックにも影響をもたらすというのが、
20年以上現地の流れを見続けている
私の実感です。
それがイタリアが時代性のあるクラシックスタイルを
提案し続けることのできる強みであると思います。
このブログでも何度も書きましたが、
今のイタリアのクラシックスタイルは、
ドレスであってもカジュアルであっても
少し前の艶のあるイタリア血中度の高い
スタイルは確実に古臭くなっています。
今の流れは、英国や米国的なテイストを
コーディネートに取り入れることが重要です。
靴に関しても同じで、英国靴であれば、
チャーチやトリッカーズのような昔ながらの
ボリュームのある武骨な英国靴。
米国であれば、オールデンのバリーラストのような
昔ながらのアメリカ的なラストのシューズ。
フランス靴であれば、ウェストンのローファーや
ゴルフのようなバランスのシューズが
今のスタイルに合うでしょう。
定番のドレスシューズであれば、
ラウンドトウのモノを合わせた方が良いと思います。
反面、イタリア的なスクエアトウのシューズや
英国のビスポークシューズのような極端な
スクエアトウは今のスタイルには合わないので、
少しお休みという感じです。
また流れが変われば履けるときが来ると思います。
私自身もそのような靴を持っているので、
暫くは格納して、また履ける時を待とうと思っています。
と言うことで・・・
秋冬はBEAMSでも、もちろんボリュームのある
既に予約がかなり入っているモノもあります。
ご興味のある方は最寄りの店舗にお問い合わせください。
そして、私も今日は細身のパンツに
トウのボリュームがまさに今のバランスです。
3色買いして正解。
ダークブラウンがあれば欲しいです。
こうなったら4色買いするしかないかと・・・
”B.R.CHANNEL FASHION Q&A”
の動画がアップされました。
普段バイイングや企画の際に必ずチェックするポイントを
分かりやすく解説しました。
MCのJUWAの素敵な浴衣姿にも注目です。
是非ご覧ください。
B.R.CHANNEL
春夏最後の買い物
セールも終盤。
店頭は秋冬物の入荷も始まり、
新入荷の商品とセール品が混在する状況ですが、
この時期になってセール品で欲しいモノがあり、
BEAMS Fのスタッフに取り寄せてもらい、
先週 数点購入しました。
この時期になって取り寄せまでして
セール品を購入する理由は、
オーダー時に個人的に気に入って
オーダーしたモノであることと、
既に来年の春夏の流れもわかっているので、
この時期に購入しても来年も着られる
ということが明確になっているのが理由です。
と言うことで、
今日はシーズン終盤、悪あがきして購入した
アイテムをご紹介します。
インディゴブルーの2トーンのストライプは
まさに今シーズンの色です。
オーダーした時からこのストライプは
刺さっていました。
リネンなので買うタイミングを迷って
この時期になってしまいました。
今シーズンは多色づかいのチェックシャツが
個人的にあまり気分ではなかったので、
このようなインディゴブルーでワイドピッチの
ストライプはすごく新鮮です。
ホワイトパンツや少し色落ちしたデニムと
合わせて着ていますが、
なかなかいい感じで気に入っています。
既にヘビーローテーション入りです。(笑)
2枚目も GUYROVER。
シンプルなサックス×ホワイトのリネンプリントです。
あまりプリントシャツは着ないのですが、
このプリントはシンプルな2トーンであることと、
ちょっと70年代っぽい柄が刺さりました。
今シーズンは、ネイビー系のパンツや
デニムのスラックスを穿くことが多いので、
ブルー系の柄物のシャツが着たくなるところですが、
やはり、チェックではない柄モノの方が気分なので、
こんな感じのプリントシャツが着たかったという
感じです。
プリントシャツは染め方によっては、
生地の裏側が白くなり、
袖をまくると2トーンになってしまうのですが、
このプリントは生地の裏側も薄く染まっているので、
袖をまくっても違和感がありません。
細かい部分ですが、プリントのシャツを
袖まくりして着る場合は、購入する際に
こんなところもチェックするといいです。
3枚目は、BORZONELLA のワークシャツ。
実はこのワークシャツ、
今シーズンのデニムやシャンブレー系のシャツで、
私が最も気に入っていたシャツでした。
ですが・・・
思ったほど売れませんでした。(笑)
どうやら、スタッフもお客様も
どのように着ればよいのか
わからなかったようです。
購入された方は、若い時にアメリカンカジュアルを
好んで着ていた人が多かったようです。
度々このブログでも書いていますが、
今のイタリアのスタイルは、
イタリア的な艶っぽさを押し出すのは
正直古臭くなっているのが事実です。
カジュアルスタイルに関しても同様で、
コーディネートのどこかにアメリカっぽい
テイストを入れる方が今の気分です。
前立ての付いたシャツが増えているのも
そうした流れによるものです。
現地で流れをリアルに見ている私にとって、
このシャツは絶対に買うべきシャツでした。
ダブルポケットが嫌だという方も
いらっしゃるようですが、
私にとっては、逆にこのポケットが
無いと意味がありません。
事実、以前このブログでも紹介した、
ジャンネット ポルトフィーノのワークタイプの
シャツも今シーズン ヘビーローテーションでした。
コレを展開した時もあまり売れませんでしたが・・・(笑)
何故この時期になっての購入なのか
という理由は生地の色にあります。
今年の秋冬のシャンブレーやデニムシャツは
濃いめの色がトレンドになっています。
その流れは来年の春夏も続きます。
そんな流れもあり、秋冬に濃い色のデニムの
ウェスタンシャツを展開するので、
どちらにしようか迷っていたのですが、
インディゴ系のシャツは何枚持っていても
重宝するので、結局両方買えばいいという
結論になり、慌てて購入した次第です。
このシャツは相当気に入っているので、
この夏ガンガン着ます。(笑)
そして、夏の必需品も購入しました。
以前このブログでも紹介した、
ベージュの色違いです。
インディゴブルーでシャツ生地風に
見えるようにプリントしてあります。
他のブランドにはなかなかない色柄です。
今年は水着を新調しようと思っていたのですが、
巷でなかなか良いモノが見つからず、
数年前に仕入れたこのスイムショーツの
在庫が残っているのではと探してみたら、
マイサイズがラスト1点残っていて、
慌てて取り寄せてもらい購入した次第です。
元々、このボレッリのスイムショーツは
かなり気に入っていたので、
買えて満足しています。
今も毎シーズン スイムショーツを展開したいのですが、
私が好むようなヨーロッパタイプの水着は
売れないというのが実状です。
実際に都内のホテルのプールに行っても
西海岸風のサーフブランドなら分かりますが、
いまだにブカブカのロング丈の水着を穿いている
人が多いです。
そんな状況ですから、丈も短く値段がそこそこする
イタリアブランドの水着が売れないというのも
理解できます。
それでも、これだけイタリアブランドの服を
身に着けている人が多いのですから、
せめてそのような方々には、
このような水着を穿いて欲しいと思ういので、
また良いモノが見つかれば、
BEAMSでも展開したいと思っています。
こうなれば、日本で定着するまで
売れなくても意地でやり続けましょうか。(笑)
取りあえず春夏モノの買い物は
これが最後かなと思っています。
秋冬物も購入しようと思っているモノが
少しづつ固まってきましたが、
取りあえず、すぐに着られるシャツや
すぐに使えるバッグなどを購入しようかなと
思っています。
購入したら、またご報告します。
MEN’S EX 連載 8月号
私の連載、”中村達也の今、買いのアイテム”
今回テーマは番外編で、
”2015秋冬トレンド先取りダイジェスト” です。
秋冬モノ入荷に先駆けて、代表的なトレンドを
5つあげて解説しています。
まず最初にスーツのトレンド。
秋冬は3ピースとダブルブレストのスーツに注目です。
スーツブランドからの提案は
相変わらず定番的なものばかりで、
スリーピースやダブルブレストの提案も
正直それほど多くはないのですが、
とにかく、ファッション業界人の着用率がかなり高く、
PITTIの会場では、3ピースとダブルブレストのスーツを
着た人が急増していました。
特に流れに敏感な人ほど、
これらのスーツを着ているという事からも
今年の秋冬のスーツのトレンドであることは
間違いないでしょう。
ダブルブレストに関しては、
タイドアップだけでなく、上の画像のように
タートルネックを合わせるコーディネートも
多く見られました。
ビジネスシーン以外でも
ダブルブレストのスーツを活用することができる
良い例だと思います。
皆さんも是非参考にしてください。
因みに、スーツの組下のパンツは
プリーツ入りのパンツが増えてきているのも
今年の秋冬の傾向です。
次に色の傾向についてです。
今年の秋冬は、ブルーとブラウンが
2大トレンドカラー。
イタリアでは以前から
”アズーロ エ マローネ”と言われ、
イタリア人が最も好きな定番カラーでしたが、
ここ数年は発色が良いカラフルなカラーが
トレンドの中心だったこともあり、
久々の復活という印象です。
上の画像のように、ブルー×ブラウンのコーディネートや、
ブルーとブラウンを柄に使ったアイテムも多く、
今年の秋冬重要なカラーであることは
間違いありません。
ネイビーやブルーのアイテムは
ほとんどの方が持っていると思います。
キャメルやブラウンのアイテムを買い足せば、
今年の秋冬らしいコーディネートになるので、
取り入れやすいトレンドであるとも言えます。
3つ目はダブルブレストのジレ。
ここ数年シングルのジレがトレンドアイテムとして
一般的に浸透し、ジレを着た人が急増したこともあり、
ご覧のように、単品としてだけでなく、
ダブルブレストのジレの3ピースも増えています。
布帛のモノだけでなく、ニットのジレもあり、
バリエーションも更に広がっています。
無地や小柄のモノはスーツに合わせて
3ピース風に着るのもお勧めです。
今持っているジャケットやスーツに合わせるだけで
見た目の印象もずいぶん変わるので、
今までシングルのジレを着てきた人には、
是非取り入れていただきたいアイテムです。
ほぼ全てのネクタイブランドが、
ヴィンテージテイストのネクタイを
提案していると言ってよいほど
明確なトレンドです。
上の画像のように、洗練された柄と言うよりは、
少し武骨な印象の柄が多くなっています。
ビンテージアーカイブをそのまま表現するのではなく、
現代的にアレンジを加えた柄であることがポイントです。
因みに、下段の左から3番目の
ネイビー×ブラウンのハウンドトゥースは、
個人的に最も気に入っている柄です。
シューズは、ラウンドトゥやボリュームもある
トゥシェイプが、ここ数年のトレンドですが、
それらのシューズのコンビネーションのタイプが
上の画像のように、現地ではすでに多くの人が
コンビネーションのシューズを履き、
多くのブランドが展開しています。
以前は英国のシューズメーカーを中心に
カーフ×コットンキャンバスの
クラシックなコンビネーションシューズは
はよく見られましたが、
昨今は、カーフ×ツイードやデニム、、
スーツ地など、新しい感覚の
コンビネーションが増えているのも
傾向です。
数年前にかなり人気のあった
チャーチのシャンガイやシャンガイタイプの
靴が最近また注目されているのも
この流れによるところが大きいと思います。
今回は代表的なトレンドを5つあげて
解説しましたが、これ以外にも
たくさんのトレンドがあります。
それについては、今後ファッション誌の連載や
特集、このブログやfacebookなどで
少しづつ紹介して行きたいと思います。
私も秋冬買うものを少しづつ決めていますが、
その中には、今回触れたトレンドに沿ったものもあります。
9月号のMEN’S EXでも秋冬購入しようと思うアイテムが
紹介される予定です。
ですが・・・
今週はセールで春夏モノを購入しました。
自分がかなり気に入ってオーダーしたモノがまだ残っていたので、
これは買うべきモノかと・・・
何を買ったかは、
次回ご報告します。
FIAT 500
日本でも最近は街中で良く見かける FIAT 500。
イタリアに行くと、100mに1台は停まっていると思うほど
街中チンクエチェントだらけ。
ショールームを移動する15分くらいの間に
タクシーの中からカメラを構えているだけで、
こんなに撮れるほど、チンクエ チェントだらけです。
まあ、先代は1977年まで400万台も製造され、
イタリアの国民車とも言われた車ですから、
その現代版が人気があるのは当然です。
日本では、この類の車はまだまだMINIの独壇場ですが、
イタリアもニューチンクエチェントが出るまでは、
ミニの人気が高かったので、
街中ミニだらけの時期もありました。
チンクエチェントが発売されると、
ラポエルカンなどのセレブを使ったメディア戦略もあり、
相当な勢いで販売台数を伸ばしていき、
あっという間に街中がチンクエチェントだらけになりました。
もちろん、レトロルックなイタリアンデザインが
秀逸なのは言うまでもありません。
このチンクエチェント、日本でも販売台数を順調に伸ばしているので、
最近は街中でもかなり見かけるようになりましたが、
それでもイタリアに比べれば、もっと増えてもおかしくないというのが
現地での人気を見ている私の印象です。
おそらく、MINI=BMW=壊れない。
FIAT=イタリア車=壊れる。
という、イタリア車に対するイメージが
少なからずあるのでしょうか。
イタリア車=壊れるというのは過去の話ですね。
私もアルファロメオを4年半乗っていますが、
今のところマイナートラブルさえもありません。
AUDIやMINIに乗っていた頃は、
マイナートラブルもあったので、
ドイツ車よりトラブルが無いというのが個人的な印象です。
ただ、シングルクラッチの2ペダルは、
一般的なATと比べると癖もあり、
クリーブ現象も無いので、試乗した人の中には、
扱い易さという面ではネガティブな印象を持つ人も
少なくはないでしょう。
まあ、イタリアはAUDIのA6クラスでもマニュアルに乗る人が殆どなので、
チンクエチェントクラスでATを選ぶ人はまずいないでしょう。
もしかすると設定さえ無いかもしれません。
それだけ日本のATの普及率が
高いということですね。
それでも、アルファロメオで使われている
ツインクラッチのTCTを載せれば、
日本でも販売台数が伸びるのは
間違いないでしょう。
実は私・・・
ALFA ROMEOの次はコレにしようかなと思っています。
ABARTH 595
イタリアでもかなり見かけます。
サソリマークはイタリア車好きにはたまらないですね。
ディーラーで見積もり取ったら
かなりいいお値段・・・(笑)
コンパクトカーの値段じゃないですね。
おまけに半年以上の待ち・・・
私、車待てない人なんです。
半年待ったら気が変わりそうなので・・・(笑)
私の周りは皆ドイツ車の大きい車が好きですが、
私は全く興味がありません。
この歳でホットハッチに乗りたいというのは、
気持ちが若いからだと車好きのスタッフに言われました。
確かに、そうかもしれませんね。
ドイツ車乗ってた方が楽ですから。(笑)
と言うことで、次回の車検まで8ヶ月。
サソリの毒にやられた私。
イタリアでアバルト見てさらにやられました。(笑)
でも、買おうと決めても半年待ち・・・
やっぱり厳しいな・・・
ミラノ ショールーム 続報
毎日雨が続いて鬱陶しいですね。
この時期は靴選びに困ります。
私は靴は手入れすればいいので
濡れても気にならないのですが、
靴下が濡れるのが嫌なので、
この時期 雨の日はラバーソールの靴を履きます。
アッパーはスエードの方がいいですね。
防水スプレーをかければ水もはじきますし、
表革のようにシミにもなりません。
それでも、こう毎日雨が続くと
ラバーソールの靴が何足もないと対応できないので、
仕事で毎日革靴を履かなければならないビジネスマンの方は
大変だろうなと常々思っています。
今回は、ミラノでアップしたショールームまわりの続報です。
MACKINTOSH は、今回からPITTI UOMOに出展しないので、
ミラノのショールームでコレクションをチェックしました。
リネンのシャンブレーに透湿防水フィルムを貼った
この生地は刺さりました。
この生地を使った、バルカラーやトレンチや
フード付のコートのバリエーションが良かったです。
この太ストライプのバルカラーも良かったですが、
柄モノのコートとしては難しいでしょうか・・・
さすがにコートはほとんどなく、
今のところは、このマッキントシュだけです。
トレンドのミリタリーグリーンのコートのバリエーションも
もちろんラインナップされています。
ミリタリーコートタイプのパーカも
なかなか良かったです。
BEAMSのプレスのホープ、
小林が刺さっていたのはこのコート。
素材はナイロンで、大柄のグレンプレイドの
モッズパーカ タイプのコート。
コレは私も個人的にも好きなモデルですが、
BEAMSで販売するのは難しいかなと・・・
最後まで気になっていたようで、
何度も試着していました。(笑)
柄物が少なかったのが少し残念でした。
トレンドのブルーやブラウンのチェックがあれば
マッキントッシュらしさがもっと出せたのではないかと
個人的には感じました。
今回はアウターブランドのほとんどが、
フードが付いたアウターを積極的に展開していました。
個人的にもフードつきのアウターは
来春夏気になるアイテムです。
PITTI UOMO でもチェックした
ALTEAのショールームへ。
アルテアは、もともとネクタイメーカーでしたが、
近年はトータルブランドとなり、
最近は気の利いた色柄のニットやカットソーやジャケットを
展開しています。
今回は、パイルのストライプ ジャケットが良かったです。
個人的に刺さったのは、このブルーベースの
パイルのストライプジャケット。
フィッティングも以前より良くなっていましたが、
パイルの生地が厚くて、
試着すると妙に暖かい・・・(笑)
湿度の低いヨーロッパの夏にはいいですが、
湿度の高い日本で、このパイルの厚さは厳しいかなと・・・
でも、色と柄がいいので、悩むところですね。
同じ柄で薄いパイルを作ってくれないかな
と言うのが、正直な印象です。
アクセサリー類は、来春夏のトレンドでもある
シャーベットカラーのバリエーションが
打ち出しが良く分かり、
毎回見逃せないショールームです。
しかし、このショールーム
増築して更に広くなりました。
私の知る限り、ミラノでは最大級のショールームです。
ブランドの勢いを感じます。
そして、やはりPITTI UOMOに出店していない
SLOWEARのショールームへ。
INCOTEXはプリーツ入りのモデルをかなり増やしていました。
プリーツ入りのモデルのバリエーションが
かなり充実していました。
他のブランドも同様ですが、
パンツのトレンドはプリーツ入りに移行しているので、
インコテックスの提案はトレンドが分かりやすくて
良かったです。
MONTEDORO は、
パイルジャケットが良かったです。
右のインディゴブルーにレッドのコンビネーションは、
シャツでも良く見られた組み合わせです。
パイルも薄く、やはりこのくらいのパイルでないと
日本では難しいですね。
GRANSHIRTSは、
アルテアのアクセサリーと同様に、
シャーベットカラーを打ち出していました。
少なかったですが、唯一キレイなトーンのカラーが
このようなシャーベットカラーと言われる
少しくすんだパステルトーンでした。
そして、もう説明はいらないですね。
シャンブレーやデニムのシャツは
来春夏も継続したシャツのトレンドなので、
グランシャツも当然バリエーション多く展開していました。
来週から日本での展示会が始まります。
ヨーロッパは一部の国を除いて、
8月初めから末までバカンスで休むので、
今月末がオーダーの締め切りになります。
月末までほぼ毎日展示会まわりですが、
実際にモノを見て色々な事を判断していくというのが、
私の仕事に対してのスタイルなので、
この時期は忙しいですが、
最も楽しい時間でもあります。
スタートは来週月曜日から、
あるスーツブランドの生地コレクションをチェックしに行きます。
日本で一番最初にコレクションを見るので、
ちょっと厳しめにチェックします。(笑)
将来性あるブランドだと思っているので
辛口の評価も重要かと・・・
何事も真剣に向き合わないといいモノは生まれません。
PITTI UOMO 続報
先週の金曜日に帰国しました。
今年のイタリアは例年になく涼しかったので、
体力的にも楽だったように感じます。
夕食も10泊で和食は1度だけ、
それでも胃の調子が良いのには理由があり、
イタリア人との夕食会は店をこちらからリクエストして
我々の口に合う店で食事ができたことがその理由。
意外に思う方も多いと思いますが、
イタリア人が美味しいと感じる店は、
結構塩分が強く、濃くてオイリーな傾向があり、
日本人にとっては大味に感じることが多いです。
それだけ日本人の作るイタリアンが繊細だと言うこと、
私自身、20数年イタリアに行ってますが、
いまだに日本で食べるイタリアンの方が美味しいと思っています。(笑)
今回はイタリア出張時にアップできなかった
PITTI UOMO の続報です。
ここ数年新しい提案が無く、精彩を欠いていた
”VALSTAR”
今回はブースの場所も変わり、
コレクションの内容も一新されていましtた。
ご覧のとおり、トレンドのブルーやブラウンやベージュのチェックを乗せた
スプリングコートのコレクションが良かったです。
チェックのバルカラーコートは個人的にも好きなのですが、
正直過去に展開した時はあまり売れませんでした・・・。(笑)
来年の春夏は、多くのサプライヤーがスプリングコートに力を入れていたので、
こんな感じのチェックのバルカラーコートには注目しています。
”ERICCO FORMICOLA” のブースは、
ブルーとブラウンのバリエーションを打ち出していました。
スーツ、ジャケット、ネクタイもブラウンとブルー押し。
プリントのネクタイのバリエーションが多いのもナポリっぽい感じです。
ファッション全体に90年代のリバイバルという流れが強くなっていますが、
90年代のイタリアン クラシック全盛時の雰囲気を
アップデートさせた印象のコレクションです。
他のブランドも含め、派手な色柄のチェックシャツの提案が少ない中、
こんな感じのブラウン×ボルドーのチェックシャツが好印象でした。
前立て付のモデルも出してきたので、
今の流れをしっかり捉えています。
全てのアイテムにおいて、
ここ数年で一番良いコレクションだと思います。
PITTIのメイン会場の最上階に、
ひと際大きなブースを構える
白に近いベージュのバリエーション、
ブルー×ホワイトのチェック、
落ち着いたトーンのグリーン、
ジャージのストライプ ジャケット、
ベージュのスーツのバリエーションと、
いつもと変わらない ”ベルベスト らしい”
クリーンな印象を感じさせるコレクションでした。
ここ数年、定番となっているデザイン画によるトレンド提案
毎シーズンとても参考になります。
ベルベストは、モード的トレンドも取り入れた
新しいモデルも積極的に展開しているのですが、
もう少しクラシックに寄った新しい提案が
あればいいなと思います。
北イタリアを代表するブランドなので、
新しい提案を期待したいところです。
イタリア出張から帰ってくると服が欲しくなります。
来年の春夏のトレンドが見えてくるということもありますが、
今年の春夏展開したモノが実際に現地でどのように着られているか
という部分の検証もできた後なので、
今頃になって、”やっぱりコレは押さえておこう” と思うものがあり、
慌てて在庫を調べる始末。(笑)
ということで、もうすぐセールですが、
欲しいものがたくさんあって困っています。
今年の秋冬もセールになってから
DEPETRILLOのチェックジャケットを購入しました。
今年の秋冬のトレンドど真ん中の色柄だったので
購入して正解。
やっぱり欲しいと思ったものは押さえておくべきかと思っています。
毎月15日発売の ”PRESIDENT NEXT”
今回のテーマは、スーツのフィッティングに関してです。
街中や電車の中でビジネスマンが着ているスーツを見ると
フィッティングを間違っているケースが多いです。
今回は正しいフィッティングについて、
スーツ初心者やファッションに詳しくない方にも
分かりやすく解説しています。
是非ご覧ください。
ミラノのショールーム 2
他のブランド同様にホワイトに近いベージュ、ブラウン、
旧い織機で織られたビンテージ調のデニムの生地を使った
ミラノショール
スタートはPT01のショールームから。
ラルディーニもアフリカンテイストを打ち出していて、
ストライプはいかにもラルディーニという感じの配色。
これも欲しいです。(笑)
フィレンツェからサン ベネデットへ
来春夏用にリクエストしていた生地をチェック。