ELEMENTS OF STYLE -49ページ目

2016 春夏 プレス内覧会

 
先日、来春夏のプレス内覧会が行われました。

年に2回、媒体各社の編集部の皆さんやスタイリスト、エディターさんをお招きして次シーズンのコレクションをご紹介する重要な会です。

今回はそのプレス内覧会の様子を少しお見せします。



エントランスのメイン ディスプレイは、来春夏のトレンドでもある、ホワイトジャケット。

 

  

左はダメージデニムを合わせ、BRILLA的なイメージ。右はクリーンなデニムを合わせ、タイドアップしたBEAMS F的なイメージでコーディネートしました。

今回はホワイトジャケット×デニムというコーディネートを提案しました。



ボルサリーノのパナマハットは、BEAMS Fのディレクター西口とBRILLAのバイヤー高田のイメージ。

 

この二人、このスタイルでかなりスナップ撮られていました。

事前に打ち合わせしていたみたいです。(笑)


 

もうひとつのジャケットコーディネートも、来春夏のトレンドであるネイビー×ホワイトのチェックジャケット。

  

濃いトーンのデニムシャツにネイビーパンツを合わせ、インナーにベージュのジレを挿すことで、ネイビーのトーンの分量を調節しました。

ワントーン+アルファという感じでしょうか。




スーツは来春夏提案しているワンプリーツのパンツを組んだ、ネイビーのジャガード柄のスーツ。

   

  

ネクタイは個人的にも気に入っている、グレンプレイドにグリーンのペーンのジャガードタイを合わせました。

英国でもなくイタリアでもない、90年代のアメリカンブリティッシュのようなVゾーン。

昔のギャリックアンダーソンみたいで(誰も知らないですよね・・・)、かなり刺さります。

今回は久しぶりにサスペンダーをコーディネートに取り入れました。

PITTIの会場でも急増していたサスペンダー。 

英国的なアイテムなので難しく考えがちですが、あくまでもアクセサリーとして気楽に取り入れて欲しいという提案です。




もう一体はコットンスーツ。

  

春夏はベージュのコットンスーツが定番ですが、来春夏はこんなブラウンやセージグリーンのコットンスーツが気分です。

コーディネートは、やはり来春夏のトレンドアイテムである、レトロポロをコーディネートしました。

レトロポロとは、簡単に言うとジョンスメドレイのようなニットポロのことです。

因みに、このコットンスーツもパンツはワンプリーツです。




カジュアルコーディネートは、来春夏アウターのトレンドでもあるパーカです。

  

  

タイドアップしてインナーにスエードのGジャンを合わせました。

今シーズントレンドのミックススタイルは来春夏も継続しています。

パンツは今シーズン大人気だったGTAのバイロンを合わせています。




もう一体は、来春夏のトレンドの柄である、エスニック柄のジャケット。

  

エスニック柄の中でも最も多く提案されていたアフリカン柄のジャケット。

何パターンかオーダーしていますが、いちばん取り入れやすいエルネストのネイビー系のアフリカンプリントでコーディネートしました。




ホワイトジャケットからネイビー×ホワイトの2トーンのチェックやストライプのバリエーション。
 
  

ピュアホワイトだけでなく、オフホワイトや生成りも含めてのホワイトジャケットという提案です。




デニムやインディゴのバリエーションは更に充実させました。

  

  

来春夏もデニムやインディゴは重要なカラーになっています。

アイテムのバリエーションが更に増えているのが傾向です。




来春夏のトレンドカラーである、グリーンのバリエーション。

カーキやミリタリーグリーンやセージグリーンなど、落ち着いたトーンのグリーンを提案しました。

  

個人的には、ミリタリーグリーンのパンツが気になっています。




ブラウンも秋冬から継続したトレンドカラーなので、もちろんバリエーション多く展開しています。

  

色々なトーンのブラウンがありますが、少し赤みのあるトーンのブラウンがトレンドになっています。




今シーズン大人気だったジレもバリエーション多く展開しています。

  

以前は、春夏は着られる時期が短いという理由で展開も少なかったジレですが、春夏は今までにないくらいのバリエーションで展開します。

ジャケットのインナーだけでなく、シャツの上に一枚で着るコーディネートもPITTIではよく見られ、コーディネートの幅も広がり、アイテムとしての重要度も高くなっています。




そして、いつものやつ・・・

  
 
通称 ”中村ノート” などと言われていますが、私なりに2016年春夏のトレンドをまとめたトレンドレポートです。

もう10年以上続けているので、私のライフワークのようになっています。

一般の方にはお見せできませんが、内容は店舗スタッフとも共有していますので、店舗スタッフに色々ご質問ください。




来春夏のトレンドの詳細やお勧めのアイテムに関しては、今後各誌の連載や誌面、ブログやfacebookやInstagramで少しづつアップしていく予定です。




とりあえず少しだけ・・・

 

  」

 
 
  

  

  

  
 
この辺は個人的にもかなり気になっています。

ブルー×ホワイトのジャケット、インディゴカラーのジャケット、プリーツ入りのパンツ、クラシックな表革のスリッポン。
 
どれも来春夏のマストアイテムです。

チラ見せですみません。

詳細は店舗にお問い合わせください。







 
  

MEN’S EX 連載 1月号


MEN’S EX 1月号が発売されました。

 



私の連載 ”中村達也の今、買いのアイテム”

  

 

今回のテーマは ”ミリタリーアウター” です。


イタリアでも以前からM65タイプのアウターは
定番として様々なブランドが展開してきました。

代表的なのは、イタリアで歴史的な
ヒットアイテムと言われている
ASPESIのM65タイプのフィールドジャケット。

もう15年以上前でしょうか。
1月にイタリアに出張に行くと、
PITTIの会場でもフィレンツェやミラノの
街角でも、ASPESIのM65タイプの
フィールドジャケットを着た人たちが
どれだけいるの? と思うほど、
大人気のアウターでした。

元々アメリカのカジュアルウェアに対しての
造詣に乏しいイタリア人にとって、
アメリカのワークウェアやミリタリーウェア
のテイストを広めたASPESIの功績は
大きいと言えます。

その様な経緯もあり、イタリアでミリタリー調の
アウターと言えば、これまではM65タイプが
一般的でしたが、その流れも少し変化が
見られます。



今年の1月のPITTI UOMOの会場で撮った
画像があります。
 
 

  

  

 

  

 
 
  

  

  

  

ご覧のように、M65タイプが多いのは
変わりませんが、N3BやM43タイプ、
モッズパーカやボマージャケットタイプなど、
バリエーションが広がっているのがわかります。

その背景には、今シーズン様々なブランドで
提案されている ”MIX スタイル”  の影響が
少なからずあると思います。

MIXスタイルとは、簡単に言うと、
ドレス的なアイテムとカジュアルなアイテムを
ミックスしてコーディネートしたり、
イタリア的なスタイルに英国やアメリカの
テイストをミックスしてコーディネートする
スタイルです。

このブログでも何度か書きましたが、
今の流れは、”全身イタリアン” 的 な
イタリア血中度の高い艶っぽいスタイルは、
現地でも既に古臭いものになっています。

その様な流れもあり、ミリタリーテイストの
アウターが再注目され、バリエーションも
M65タイプだけではなく、様々なタイプの
モデルがアウターブランドから提案されて
いると言うのが今シーズンの特徴です。

このMIXスタイル、実は以前にも何度か
流行したことがありました。

80年代後半から90年代中ごろにかけて
英国調のブームが起きたとき、
イタリアでもバブアーのオイルドコートや
ハスキーのキルティングジャケットが
流行したことがありました。

その当時のPITTI UOMOは、
今のようなカジュアルなスタイルは
ほとんど見られず、スーツスタイルが
圧倒時に多かったので、
皆エレガントなスーツスタイルに
バブアーのオイルドコートや
ハスキーのキルティングジャケットを
着ていたものです。

その後、テーラードコートが全盛になると
バブアーやハスキーを着る人もほとんど
見かけなくなりましたが、90年代後半に
なると、アスペジのM65タイプや
ウールリッチのアークティックパーカなどの
ダウン系のアウターが人気となり、
やはり、それらをドレススタイルと
合わせる人が、PITTI UOMOの
会場だけでなく、イタリアの街角でも多く
見られるようになりました。

このように、ここ30年くらいの流れを見ても
ドレススタイルにアウトドアやミリタリー
テイストのアウターを合わせるスタイルは
何度か流行したことがあります。



そして、この流れは次の春夏も続きます。

 

  

  

  

  

  

  
 
ご覧のとおり、6月のPITTI UOMOでも
ほとんどのアウターブランドが
ミリタリーテイストのアウターを
打ち出しているのを見ても
それは明確です。

そして、この流れは来年の秋冬も
続く事が予想されます。

個人的には、以前はミリタリーテイストを
薄めるために敢えてネイビーを選んで
いましたが、今シーズンはミリタリー的な
イメージの強いオリーブグリーンやカーキ
が気になります。


他のショップでも今シーズンは
ミリタリーグリーンのアウターを
積極的に展開しているようです。

 

  
 
難易度が高いと思っている方も
是非ご試着してみてください。

カーキやミリタリーグリーンを選んだだけで
何故か今風に見えるのが今シーズンの
ミリタリーアウターです。

そう言われても、やっぱりネイビー・・・。
その気持ちもわかります。(笑)

無理のない程度にチャレンジ。
それがコーディネートの幅を広げる
第一歩です。



















 

  
 











 

MEN’S EX 丸の内祭り2015


先週の土曜日に行われた
”MEN’S EX 丸の内祭り2015”

今回は丸の内祭りでは初めて
読者の方々をお招きして
トークショーを行いました。

 

 

トークショーの内容は、
1月のPITTI UOMOで撮ったスナップを
お見せしながら、今シーズンのトレンドを
来春夏のトレンドの先出し情報を交えて
お話しさせていただきました。

トークショウの終盤は来場者の方からの
質問コーナーもあり、皆さん楽しんで
いただけたと思います。

次回はもう少し大きな会場で
もっと多くの読者をお呼びして
社内で行っているトレンド解説と同じ
フルバージョン(40分~50分)を行えたら
と思っています。

しっかりと大野編集長にお願いしました。(笑)


トークショー後の記念撮影。

  

大野編集長、平澤副編集長、お疲れ様でした。
次回はお願いした大きな会場での
フルバージョントークショーお願いします。(笑)


当日はビームスハウス丸の内店で
トークショーでもお話した
FREDERIQUE CONSTANT
特設コーナーが設けられていました。

  

 

 



私も当日は愛用のクラシック カレの
ブルー文字盤でした。

知人から21万円の時計には見えないと
言われます。

確かにプライス以上の高級感があります。
クロコダイルのストラップに替えたことで
更に高級感が増しました。


14:30からは、今やPITTI UOMOで
最もスナップされる日本人でもある
イケメンバイヤー西口による
コーディネートのアドバイス。

  

初めての経験なので最初は緊張していましたが、
徐々にトークも滑らかになり、
お客様に色々アドバイスさせていただきました。


その頃、大役を終えた私は、
当日行われていたLUIGI BORELLI
スミズーラ会で自分のスミズーラ用の
生地をピックアップ。

 

実はLUIGI BORELLIのスミズーラは初めて。
細かく採寸をしてもらい、襟型は最近
マイブームのセミワイドにしました。
仕上がりが楽しみです。


その頃西口は、お客様と2ショット撮影会に・・・

  

スナップ慣れしている西口。
ポーズもキマッています。(笑)

時間の都合もあり、8名のお客様限定でしたが、
私とは違う若い感覚のアドバイスで、
お客様にも喜んでいただけたと思います。

西口も皆さんとお話ができ、
色々勉強になったと思います。
ありがとうございました。


イベントの〆は、読者の皆様と
ビームスハウスの店内で記念撮影。

 

皆様ありがとうございました。


今回はトークショーが行われた丸ビル5階の
Buzz Marunouchi で特設パーティー会場が
設けられていたので、私も短い時間でしたが、
20名くらいの読者の皆さんとお話しを
させていただきました。

なかなかこのような機会は無いので、
次回は拡大版トークショーと共に
読者との親睦会のようなものが行えたらと思い、
編集部の方々に提案しました。

次回はより多くの読者の皆さんに
喜んでいただけるイベントになればと思います。


大野編集長、
大きな会場でのトレンド解説 トークショー、
忘れないでくださいね。

約束ですよ。(笑)






T JACKET

 
買おうと思った時は既に完売。

ここ数年はそんなケースが多く、
自分の買い物に関しては、
毎年かなり出遅れ気味・・・

今シーズンも既に完売したアイテムが多く、
当初の買い物プランは大幅に変更を余儀なく
されています。

先日もあるジャケットを購入しようと思い、
在庫を調べていたら、マイサイズは既に
お客様のキープとキャンセル待ちが
数名いらっしゃり、またも買い逃し・・・

と思っていたら、なんと全てのお客様が
キャンセルをされて購入できることに。


その待ちにまったジャケットがコレです。
 
 

 

TONELLOの ”T JACKET”

トネッロは1999年創業のイタリアの
ドレスクロージングのブランドです。

T JACKETは昨年の春夏からスタートした
Tシャツ感覚で着られるスーパーライトウェイト
のカジュアルジャケット。

素材はニットやジャージを使い、
驚くほど軽い着心地ですが、
テーラードジャケットのような
キレイなシルエットが出るのが特徴です。

このようなタイプのジャケットは、
ただ軽さを追求しているだけで
シルエットに難のある、
”所詮カジュアルジャケット”
というモノが多いですが、
このT JACKETは、
明らかにそれとは次元の違う完成度です。


シルエットの良さと驚くほどの軽さ、
そして、色と柄もかなり刺さりました。

  

今シーズンのトレンドでもある
大柄の千鳥格子。

ホワイト×ブラックではなく、
ホワイト×ネイビーと言うカラーが
特に刺さりました。

厳密に言えば、ネイビーと言うより
インディゴのような深いブルーです。
いずれにしても、かなりいい色です。

素材はウールのニットなので、
かなり着心地がいいです。

普通のジャケットの様に
シャツにジレを合わせて着てもいいですが、
これからの季節はタートルネックを合わせ
ニット オン ニットのようなコーディネートでも
いいでしょう。

タイドアップして着たい場合は、
シャンブレーやデニムのような
カジュアルなシャツにニットタイを合わせると
良いと思います。

いずれにしても、かなり使い勝手のいい
カジュアルジャケットであることは
間違いありません。

ノーマークの方も多いと思いますが、
T JACKETは毎シーズン完売の品番も多く、
実は隠れたヒットアイテムです。


そして、更にもう一着迷っているのが
このT JACKET。

 

 

ショールカラーのダブルブレストで
ケーブルのニットと言う、
かなり洒落たジャケットです。

もちろん、シングルと同様に
テーラードジャケットのような
シルエットが出ます。

ショールカラーの襟も絶妙なバランス。
これも欲しい・・・

あとは懐具合との相談なのですが、
実は欲しいコートもあり、
悩む日々・・・(笑)

いずれにしても、グズグズしていると
買い逃してしまうので、
近日中に結論を出そうと思っています。

このT JACET、どの柄も在庫が
少なくなっていますが、
もしご興味があれば最寄りの店舗で
是非ご試着してみてください。

特に私の購入した千鳥格子は残り数着です。

今袖丈をお直し中で今週末の仕上がりです。
休日も着るので確実にヘビーローテーションに
なりそうです。

”色々なシーンで使える” とは、よく言いますが
正にこのジャケットのことだと思います。

本当に購入できて良かったです。

早く着たいです。(笑)











MEN’S EX 連載 12月号

MEN’S EX 12月号 が発売されました。

  

今回の表紙は西島英俊さん。

あすなろ白書の松岡純一郎役に始まって、
数々の映画やドラマに出演していますが、
個人的にはダブルフェイスの森屋純役が
ハマっていましたね。

最近はドラマ無痛にも出演していますが、
黒いスーツに黒いTシャツが何故か
ダブルフェイスと一緒?

どうでもいいことですが、
洋服屋は何故かドラマを見ているときも
そんなところが気になります。(笑)


私の連載、”中村達也の今、買いのアイテム”

  

 

今回のテーマは ”バルカラーコート” です。

しばらく続いているタイトなフィットの
テーラードコート  一辺倒な流れにも
今シーズンは少し変化が見られます。

それは、昨年あたりから少しづつ増えてきた
バルカラーコート。

この秋冬のオーダーの際も様々なブランドで
バルカラーが展開されていました。

 

  

  

  

  

ご覧のように、コートを展開している
ほとんどのサプライヤーが
バルカラーコートを提案していました。


1月に行われたPITTI UOMOの会場でも
バルカラーコートを着た人たちが
増えていました。

  

  

  

  

ご覧のように、会場内には適度にゆとりのある
シルエットのバルカラーコートを着た人が
増えているのは明らかです。


日本人は、まだ3人だけでしょうか・・
ひとりはUAの鴨志田さん

  

ゆったりしたシルエットのツイードの
バルカラーコートがいいですね。
さすがは日本を代表するファッショニスタ。
でも、もうバルカラーは飽きたと言っていました。
はやっ!(笑)


もう一人は、BEAMSのプレスの安武

 

ブラウンの千鳥格子のバルカラーコートは
PIOMBOのもの。
PITTIの会場でも、このコートを着た人を
かなり見かけました。
安武もこのコートを着て写真を撮られ、
海外のスナップにかなり登場していました。
 
 
3人目は、私・・・

  
 
このエルネストのバルカラーは、
昨年の秋に個人オーダーしたモノでした。
お客様の要望が多く今シーズン
製品化しましたが、予約で完売... 
ありがとうございました。

適度にゆとりのあるシルエットがまさに
今の気分です。


バルカラーコートが出てきた背景には、
長らく続いているタイトなシルエットの
テーラードコートにに対する反動が
あるように感じます。

先日のプリーツ入りのパンツの時にも
書きましたが、タイトすぎるシルエットに
対する”飽き” のようなものが、
流れに敏感な人たちの間で確実に
広まっているように感じます。

モード系のブランドでは、ワイドパンツや
リラックスフィットのジャケットなどが
既に数シーズン前から出てきていますが、
その流れも多少影響を与えているように
感じます。

6月のPITTI でもカジュアルブランドを中心に
リラックスフィットのジャケットなどが
多く見られたのも、その流れによるものと
思われます。

それをクラシックなコートに落とし込んだ場合、
バルカラーコートが注目されるのは自然な流れで、
PIOMBOのようなクラシック系の中で
イメージをリードしているブランドが、
ゆったりとしたシルエットのバルカラーを
打ち出したことによって、
多くのブランドがバルカラーを打ち出すように
なったのではないかと思います。

いずれにしても、この流れは来年の秋冬も
続きそうなので、一過性のトレンドではないのは
明らかです。

シルエットは細身のものもありますが、
適度なゆとりのあるフィットがお勧めです。

セットインスリーブとラグランスリーブがありますが、
これに関しては好みの問題なので、
どちらを選んでも問題はありませんので、
着用してみてしっくりいくものをお選びください。

着こなしのポイントは、本誌でも解説していますが、
襟を少し立てるとこなれた印象になります。

モード的な着こなしでは襟を立てませんが、
クラシックテイストの着こなしで襟を立てないと
かなり野暮ったい印象に見えるので注意が必要です。

本誌以外にもBEAMSのオフィシャルサイトで
誌面と連動した特集ページがありますので、
こちらをご覧ください。
http://www.beams.co.jp/pickup/detail/5742?lang=ja&fb_action_ids=776847699086516&fb_action_types=og.likes

モデルがいまいちですが、
着こなしの参考にしていただければと思います。

個人的にもバルカラーは今シーズンお勧めの
コートです。

ご興味のある方は、是非ご試着してみてください。







11月28日 MEN’S EX 丸の内祭り2015
トークショーを行います。



 参加人数が限られるため、応募方式になっています。
詳細はこちらをご覧ください。
http://www.mens-ex.jp/info/category/event/151106_04.html?utm_content=buffer4fb8c&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer


そして、トークショーのあと14:30からは、
PITTI UOMOで最もスナップを撮られる
日本人でもある、イケメンディレクターの
西口修平によるコーディネート指南があります。

 

こちらも応募方式になっていますので、
この機会に是非ご応募ください。
 












トークショー

今日は福岡に来ています。

私に託された大事な仕事はトークショー。
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BEAMSの福岡店のある福岡パルコ新館の一周年記念
パーティーでトークショーを行いました。

福岡の有名なフリーペーパーBONDの編集長 小柳さんと
今シーズンのトレンドついてお話ししました。

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たくさんのお客様にご来店いただき、
皆さん真剣に話を聞いていただき、
とても楽しい一時間でした。


最初は遠慮されていたのか質問も出なかったのですが、
場の雰囲気も和らいだ終盤は多くのお客様から質問もあり。
来年の春夏のトレンドの先出し情報も交えながら、
お話しさせていただきました。

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トークショー後は少ない時間でしたが、ご来店いただいたお客様と
お話をさせて頂き、とても有意義な時間でした。

ご来店いただいた皆様、ありがとうございました。

また機会があれば福岡でトークショーができればと
思っています。
そして、今月はもう一度トークショーを行います。

11月28日に行われるMEN'S EX 丸の内祭りで
編集長の大野さん、副編集長の平澤さんと
トークショーを行います。

参加人数が限られるので応募方式になっています。
ご興味のある方は、是非ご応募して頂ければと思います。

詳細はこちらをご覧ください。

来週は社内の大事なミーティングがあり、
クリエイティブディレクターの大事な仕事でもある
来春夏のトレンドレポートの作成が最終段階に入っているので、
福岡に一緒に来ている担当スタッフと明日も午前中からレポートの
最終チェックです。

昨日も長い時間ミーティングしていました。

私が妥協しないので、かなり辛そう...

でも今日は自信ありそうだったので、明日が楽しみです。

ダメだしないといいですが...(笑)

















やっと買えたシャツ


今シーズン絶対に欲しかったシャツ。


8月に入荷したのですが、

初回分は数点店舗に出ただけで

ほぼ予約分で完売。

すぐに追加オーダーをかけたのですが、

それも予約で完売。


お客様が優先なので、

当然私の分など後回し・・・


2度目の追加オーダーは

さすがに、あまりの人気なので、

今までにない大量発注。

今回はちゃんと予約を入れ、

楽しみに待っていた追加分が

先週やっと入荷して、

購入することができました。

そのシャツがコレです。





”GIANNETTO PORTOFINOの

ブラウン オックスフォードのシャツ”



ブラウンの無地に見えるのですが、

良く見るとネイビーをミックスしたような

微妙なトーン。


画像では良く分からないので、

とにかく実物の生地を見て欲しいです。


素材はオックスフォードですが、

しなやかな素材感なので、

とても肌触りがいいです。



カジュアルシャツの前立ては、

個人的には必須のディティール。



少し細めの2.5㎝幅の前立てが

良い雰囲気です。



最近は無地のシャツばかり購入していますが、

ブルー系はシャンブレーからデニム、

ネイビーの無地と、かなりのバリエーションを

持っているので、今シーズン ブラウンの

シャツは、どうしても欲しい1枚でした。


ブラウンのシャツを着たことがない方は、

コーディネートのイメージがわかないという

方も多いと思いますが、最もシンプルで

簡単なコーディネートはこんな感じです。



ベージュやキャメルなどの同系色と

合わせると簡単にコーディネートできます。

もちろん、無地でも問題ありません。

パンツはホワイトや薄いベージュを合わせると

ジャケットとシャツのコーディネートが

引き立ちます。


同系色でのコーディネートの場合、

トーンのバランスを間違えると野暮ったく

なるので、それだけは注意が必要です。




ネイビー系と合わせる場合は、

こんな感じです。




ブルー×ブラウンのチェックやストライプと

合わせるのが最も簡単なコーディネート

ですが、元々ブラウンはブルー系のトーン

と相性はいいので、無地のブルージャケット

と合わせてもいいと思います。

パンツはベージュ系やシャツより

淡いトーンのブラウンを合わせるといいと

思います。



このシャツ、先週大量入荷しましたが、

私と同じく買い逃したお客様のご予約が

かなり入っているので、今回もすぐに

完売してしまう可能性が高いです。

ご興味のある方は、

お早目に最寄りの店舗で絶妙な色と

素材感をご確認いただければと思います。




今シーズンは買い逃したものが結構多いです。
先週欲しいモノの在庫を色々探しましたが、

既にマイサイズ完売というモノが続出・・・

完全に出遅れていますね。

他のサイズは残っているモノもあるので、

近々このブログで個人的なお勧めとして

ご紹介します。


今シーズンのコーディネート計画、

結構変更を余儀なくされています。

もう11月。

迷っている場合じゃないですね。

買うべきものは買わないと・・・。



















ニットのジレ


今シーズンも人気で既に品薄状態のジレ。

その中でも私が密かに注目していたのが

ニットのジレです。

ニットでありながら布帛のジレのように

見えるのが特徴。

その代表的なのが、このニット ジレです。






イタリアの "GRAN SASSO" に別注した

BEAMSのエクスクルーシブモデル。

数年前からこのジレの元になったモデルは

存在したのですが、ボタンの位置や

ボディーバランスが悪く、そのままでは

私たちが満足できるモノではなかったので、

細かく修正ポイントを指示し、

何度もサンプルを上げて完成させた

自信作です。

ジレはジャケットのインナーに

合わせる方が多いと思いますが、

このニット ジレは、スーツと合わせることも

考えてオーダーしました。




実際に合わせてみると、

こんな感じになります。



ネイビーのストライプのスーツに

ネイビーのニット ジレ。






ブラウンのウィンドウペンのスーツには

ブラウンのニット ジレ。


こんな感じで同系色で合わせると

3ピースのような雰囲気で着られるので、

このジレを一枚買い足すだけで、

お手持ちのスーツがまるで違うスーツの

ようにも見えるのも魅力です。

費用対効果が抜群なアイテムとも

言えますね。(笑)

ネイビー以外にインディゴとダークブラウン、

ライトブラウン、グリーン、ボルドーの

6色展開です。



更にもう1モデル。





”BRILLA PER IL GUSTO”

ミラノリブのニット ジレ。

ミラノリブは普通のニットに比べると

伸縮性が少なく、ニットでありながら

織物(服地)のように見えるという特徴があります。

このジレをミラノリブで作ったのは、

まさに、”服地に見えるニット ジレ”

と言うのが企画のポイントでした。




スーツと合わせるとこんな感じになります。



ブルー系のストライプのスーツに合わせると

こんな感じになります。






BEAMS Fの店内ディスプレイ。
ネイビーのスーツにネイビーのジレを

合わせています。


普通のネイビーのスーツが

随分違う印象に見えます。

シングルのニット ジレと比べると、

かなり洒落た印象に見えるのも

ダブルブレストならでは。


今シーズンはダブルブレストのジレを

組んだ3ピースも見られますが、

難易度が高いと感じられる方は、

このニット ジレをスーツに合わせてみては

いかがでしょうか。


スーツと合わせてみて、やはり難しいと

感じられた場合でも、ジャケットのインナー

として使えるので心配はありません。






こんな感じで、ジャケットのインナーとして

使っても、かなり雰囲気が変わるので

費用対効果は高いと思います。


このブリッラのダブルブレストのジレ、

私が企画段階から監修した自信作です。


今シーズンはダブルブレストのジレが

トレンドになっていて、BEAMSでも

早い時期から完売するほどの人気ですが、

着慣れない方は、なかなか手が出せない

という方も多いのではないでしょうか。

そのような方にも、このミラノリブのジレは

お勧めです。



因みに、グランサッソは入荷後大人気で

既に品薄状態・・・

急遽追加オーダーをかけましたので、

11月初めに入荷する予定です。


ブリッラのミラノリブは入荷したばかりですが、

お客様のお問い合わせもかなり多いので、

ご興味のある方は、お早めに最寄りの店舗で

ご試着いただければと思います。



私もグランサッソのニットは買いそびれたので

追加入荷待ち。


ブリッラのミラノリブは何色を買おうか

迷っています。


私にとっては、今シーズンのマストアイテム。
買いそびれる訳にはいきません。


相変わらず出遅れています・・・



ワンプリーツ パンツ


以前このブログで書きましたが、

パンツはブランドで選ぶのではなく、

自分の体形に合うモノを選ぶのが

私のポリシーなので、
気に入ったモデルがあると

同じモデルを素材や色違いで

揃えてしまいます。


そんなこともあり、暫くGTAはご無沙汰だった

のですが、新しいテイストのモデルが入荷し、

試着したところ、かなり気に入ったので、

久しぶりにGTAのパンツを購入しました。







モデルは今シーズンから展開している

BEAMSのエクスクルーシブ モデル、

”BAYRON(バイロン)”

ワンプリーツのエクストラスリムフィットという、

いま最も旬なディティールとシルエットが

特徴です。


プリーツの深さは1㎝程度あるので、

腰回りに適度なゆとりが出ます。


この ”腰回りの適度なゆとり”

と言うのが重要なキーワードです。



ウェスマンの持ち出しも長く

先端に向けて細くなっています。

最近モード系のブランドでも良く見られる

グルカタイプのパンツのディティールを

モチーフにしています。


このようなディティールは

最近イタリアでも良く見かける

ベルトレス”でパンツを穿くスタイルにも

向いています。

私はベルトをして穿きますが、

このような凝ったディティールは好きなので

とても気に入っています。




裾の仕様はセルビッチが見える

ロールアップしたようなダブルの仕上げで、

ダブル幅は3㎝です。



もともと股下は9分丈の設定ですが、

私が穿くと9分丈ではなく、

普通の長さになってしまいます・・・


そのまま直すと折り返し部分の跡が残るので、

デニムの裾を詰める際にアタリが残るように

仕上げる ”貼り付け” という直し方で

丈を詰めました。




実際に私が穿いた画像です。






タグは ”EXTRA SLIM FIT” となっていますが、

脚に張り付くようなタイトなシルエットではなく、

適度に細いとてもキレイなシルエットです。


しばらく続いたタイトなフィットの

ノープリーツ一辺倒の流れも

確実に変化が見られます。

6月のPITTI UOMOやミラノのショールーム

を見ても、ほとんどのパンツブランドが

プリーツ入りのパンツを積極的に提案して

いました。

そして、流れに敏感な現地の業界人達も

既にプリーツ入りのパンツを穿いています。














ご覧のように、プリーツ入りのパンツを

穿いた人が急増しているのは明確です。



モード的なトレンドでは、数年前から

ワイドパンツやワイドテーパードといった

ゆったりとしたシルエットのパンツが

出てきていました。

PITTI UOMOの会場でも、

モード寄りなスタイルをする人たちは、

当時からその様なパンツを穿いていました。

来年の春夏もモードのトレンドは

ゆったりとしたシルエットのパンツが

多く見られますが、クラシック系の人たちにとっては、

ゆったりしたシルエットのパンツはまだ難しいと

言うのが、彼らの感覚ではないでしょうか。


それでもクラシック系の中で流れに敏感な

”早い人たち” にとっては、

”ゆとりがある”と言う流れが気になっているのは

間違いなく、それが腰回りにゆとりがありつつ、

細身のシルエットのバイロンのような

プリーツ入りのパンツが注目されている

要因だと思います。



因みに、このバイロン。

初回に入荷したコットンジャガードの

モノは入荷後早期にほぼ完売・・・

そして、第二弾として先日入荷した

コットンツイルのタイプもかなりのスピードで

売れています。

ご購入いただいた皆様、

ありがとうございます。


プリーツ入りのパンツに対して懐疑的な方も

いらっしゃると思いますが、
流れが確実にそちらの方に向かっていると

言うのは間違いなさそうです。

そうは言っても、ノープリーツのパンツが

穿けなくなると言うことではありません。


ノープリーツのパンツに関しては

引き続き定番として存在しますが、

選び方が少し変わってくるのではないかと

思います。

それは、また別の機会にお知らせしたいと

思います。




そして、今日の私はツープリーツの

デニムスラックス。




このパンツ、来年の春夏に展開する

あるブランドのプロトタイプで、

モニターとして穿いています。

コレもなかなかいいです。

どこのブランドのパンツかは
11月末頃お知らせできると思います。

もうしばらくお待ちください。

このバイロン、すでに人気モデルで

在庫も少なくなってきていますが、

ご興味がある方は、最寄りの店舗で

是非お早目に試着いただければと

思います。


追加が出来ればいいのですが、

出来ない場合は来年の春夏まで

お待たせすることになります。



正直これほど早くプリーツ入りの

パンツの人気が高まるとは

思っていませんでした。

BEAMSのお客様は本当に早い・・・

いつもありがとうございます。






















MEN’S EX 連載 11月号


”MEN’S EX 11月号” が発売されました。






私の連載、”中村達也の今、買いのアイテム”






今回のテーマは ”スリーピーススーツ” です。


ここ数年、ドレスクロージングのカジュアル化が

進む中で、スーツに関しては全く新しい流れが

見られませんでした。

それは、サプライヤーの生地コレクションを

見ても明確です。

ジャケットがトレンドの中心となる前は、

スーツとジャケットの生地バリエーション

の割合は、ブランドによって差はあるものの、

大体スーツが60%でジャケットが40%

というバランスでした。

それが、ここ数年はジャケットが60%で

スーツが40%と逆転し、スーツ生地の

バリエーションも定番的な色や柄で

クオリティーだけ少し違うと言うような、

明らかにスーツに対しての消極的な

姿勢が見られます。

そのようなサプライヤーの動向は

今シーズンもあまり変わらないのですが、

PITTI UOMOに来ている業界人たちの

スタイルには明らかな変化が見られました。


それは、スーツを着た人が増えたこと。
そして、その中でもスリーピースの

スーツを着た人が増えたことです。



今年の1月にPITTI UOMOの会場で撮った

画像がありますのでご覧ください。













このように、スリーピースを着たスタイルが

かなり見られました。

スリーピースを着た人が増えた背景には、

ふたつの要因があると考えます。

ひとつは、長く続くジャケット中心の流れの中で、

エレガントなスタイルをしたいと考える人たちが

増えたことで、積極的にスーツを着る人が増え、

その中で更にクラシックでエレガントに見える

スリーピースが注目されたと言うこと。


ふたつ目は、ここ数年のジレブームの中で、

ジャケットにジレというスタイルが定番的に

なったことで、スーツを着るのであれば、

3ピースの方がしっくりくるという人が

増えたのではないかと考えます。



私に近い世代の方は、過去に何度か

スリーピーススーツが流行った時期も

あったので、以前着ていたという方も

多いのではないでしょうか。

逆に、20代や30代の方は、

一度も着たことがないという人が

ほとんどではないかと思います。



具体的なコーディネート例は、

実際に私が3ピーススーツを着た画像が

ありますので、BEAMSのオフィシャルサイトの

特集ページも是非ご覧になって、

参考にしていただければと思います。



http://www.beams.co.jp/pickup/detail/5637


いずれにしても、難しく考えることはありません。

仮にスリーピースで着こなすことが難しいと

思われる方も、ジレなしで普通にツーピースで

着ることができるので、考えようによっては、

1着でふた通りの着こなしができと言うことです。


更に、色や柄によっては、手持ちのスーツと合わせ、

3ピース風に着ることもできます。

そう考えると、少ない投資でコーディネートの

幅が広がると考えられなくもありません。

以前着たことのある方も、着たことが無い方も、

今シーズン、スリーピースのスーツが

スーツのトレンドであることは間違いありません。

スーツを新調される方は、

是非スリーピーススーツをお試しになってみて

ください。

できればBEAMSで・・・(笑)