MEN’S EX 連載 12月号
MEN’S EX 12月号 が発売されました。

今回の表紙は西島英俊さん。
あすなろ白書の松岡純一郎役に始まって、
数々の映画やドラマに出演していますが、
個人的にはダブルフェイスの森屋純役が
ハマっていましたね。
最近はドラマ無痛にも出演していますが、
黒いスーツに黒いTシャツが何故か
ダブルフェイスと一緒?
どうでもいいことですが、
洋服屋は何故かドラマを見ているときも
そんなところが気になります。(笑)
私の連載、”中村達也の今、買いのアイテム”


今回のテーマは ”バルカラーコート” です。
しばらく続いているタイトなフィットの
テーラードコート 一辺倒な流れにも
今シーズンは少し変化が見られます。
それは、昨年あたりから少しづつ増えてきた
バルカラーコート。
この秋冬のオーダーの際も様々なブランドで
バルカラーが展開されていました。





ご覧のように、コートを展開している
ほとんどのサプライヤーが
バルカラーコートを提案していました。
1月に行われたPITTI UOMOの会場でも
バルカラーコートを着た人たちが
増えていました。




ご覧のように、会場内には適度にゆとりのある
シルエットのバルカラーコートを着た人が
増えているのは明らかです。
日本人は、まだ3人だけでしょうか・・
ひとりはUAの鴨志田さん。

ゆったりしたシルエットのツイードの
バルカラーコートがいいですね。
さすがは日本を代表するファッショニスタ。
でも、もうバルカラーは飽きたと言っていました。
はやっ!(笑)
もう一人は、BEAMSのプレスの安武。

ブラウンの千鳥格子のバルカラーコートは
PIOMBOのもの。
PITTIの会場でも、このコートを着た人を
かなり見かけました。
安武もこのコートを着て写真を撮られ、
海外のスナップにかなり登場していました。

3人目は、私・・・

このエルネストのバルカラーは、
昨年の秋に個人オーダーしたモノでした。
お客様の要望が多く今シーズン
製品化しましたが、予約で完売...
ありがとうございました。
適度にゆとりのあるシルエットがまさに
今の気分です。
バルカラーコートが出てきた背景には、
長らく続いているタイトなシルエットの
テーラードコートにに対する反動が
あるように感じます。
先日のプリーツ入りのパンツの時にも
書きましたが、タイトすぎるシルエットに
対する”飽き” のようなものが、
流れに敏感な人たちの間で確実に
広まっているように感じます。
モード系のブランドでは、ワイドパンツや
リラックスフィットのジャケットなどが
既に数シーズン前から出てきていますが、
その流れも多少影響を与えているように
感じます。
6月のPITTI でもカジュアルブランドを中心に
リラックスフィットのジャケットなどが
多く見られたのも、その流れによるものと
思われます。
それをクラシックなコートに落とし込んだ場合、
バルカラーコートが注目されるのは自然な流れで、
PIOMBOのようなクラシック系の中で
イメージをリードしているブランドが、
ゆったりとしたシルエットのバルカラーを
打ち出したことによって、
多くのブランドがバルカラーを打ち出すように
なったのではないかと思います。
いずれにしても、この流れは来年の秋冬も
続きそうなので、一過性のトレンドではないのは
明らかです。
シルエットは細身のものもありますが、
適度なゆとりのあるフィットがお勧めです。
セットインスリーブとラグランスリーブがありますが、
これに関しては好みの問題なので、
どちらを選んでも問題はありませんので、
着用してみてしっくりいくものをお選びください。
着こなしのポイントは、本誌でも解説していますが、
襟を少し立てるとこなれた印象になります。
モード的な着こなしでは襟を立てませんが、
クラシックテイストの着こなしで襟を立てないと
かなり野暮ったい印象に見えるので注意が必要です。
本誌以外にもBEAMSのオフィシャルサイトで
誌面と連動した特集ページがありますので、
こちらをご覧ください。
http://www.beams.co.jp/pickup/detail/5742?lang=ja&fb_action_ids=776847699086516&fb_action_types=og.likes
モデルがいまいちですが、
着こなしの参考にしていただければと思います。
個人的にもバルカラーは今シーズンお勧めの
コートです。
ご興味のある方は、是非ご試着してみてください。
11月28日 MEN’S EX 丸の内祭り2015で
トークショーを行います。
参加人数が限られるため、応募方式になっています。
詳細はこちらをご覧ください。
http://www.mens-ex.jp/info/category/event/151106_04.html?utm_content=buffer4fb8c&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer
そして、トークショーのあと14:30からは、
PITTI UOMOで最もスナップを撮られる
日本人でもある、イケメンディレクターの
西口修平によるコーディネート指南があります。

こちらも応募方式になっていますので、
この機会に是非ご応募ください。