PITTI UOMO 続報 | ELEMENTS OF STYLE

PITTI UOMO 続報


先週の金曜日に帰国しました。

今年のイタリアは例年になく涼しかったので、
体力的にも楽だったように感じます。

夕食も10泊で和食は1度だけ、
それでも胃の調子が良いのには理由があり、
イタリア人との夕食会は店をこちらからリクエストして
我々の口に合う店で食事ができたことがその理由。


意外に思う方も多いと思いますが、
イタリア人が美味しいと感じる店は、
結構塩分が強く、濃くてオイリーな傾向があり、
日本人にとっては大味に感じることが多いです。

それだけ日本人の作るイタリアンが繊細だと言うこと、
私自身、20数年イタリアに行ってますが、

いまだに日本で食べるイタリアンの方が美味しいと思っています。(笑)

今回はイタリア出張時にアップできなかった

PITTI UOMO の続報です。




ここ数年新しい提案が無く、精彩を欠いていた

”VALSTAR”

今回はブースの場所も変わり、

コレクションの内容も一新されていましtた。







ご覧のとおり、トレンドのブルーやブラウンやベージュのチェックを乗せた

スプリングコートのコレクションが良かったです。

チェックのバルカラーコートは個人的にも好きなのですが、

正直過去に展開した時はあまり売れませんでした・・・。(笑)

来年の春夏は、多くのサプライヤーがスプリングコートに力を入れていたので、

こんな感じのチェックのバルカラーコートには注目しています。





”ERICCO FORMICOLA” のブースは、

ブルーとブラウンのバリエーションを打ち出していました。







スーツ、ジャケット、ネクタイもブラウンとブルー押し。

プリントのネクタイのバリエーションが多いのもナポリっぽい感じです。

ファッション全体に90年代のリバイバルという流れが強くなっていますが、

90年代のイタリアン クラシック全盛時の雰囲気を

アップデートさせた印象のコレクションです。



カジュアルシャツもブラウンのシャツを打ち出していました。




他のブランドも含め、派手な色柄のチェックシャツの提案が少ない中、

こんな感じのブラウン×ボルドーのチェックシャツが好印象でした。

前立て付のモデルも出してきたので、

今の流れをしっかり捉えています。

全てのアイテムにおいて、

ここ数年で一番良いコレクションだと思います。






PITTIのメイン会場の最上階に、

ひと際大きなブースを構える

”VELBEST”








白に近いベージュのバリエーション、

ブルー×ホワイトのチェック、

落ち着いたトーンのグリーン、

ジャージのストライプ ジャケット、

ベージュのスーツのバリエーションと、

いつもと変わらない ”ベルベスト らしい”

クリーンな印象を感じさせるコレクションでした。




ここ数年、定番となっているデザイン画によるトレンド提案










次シーズンの提案が分かりやすく、

毎シーズンとても参考になります。

ベルベストは、モード的トレンドも取り入れた
新しいモデルも積極的に展開しているのですが、

もう少しクラシックに寄った新しい提案が

あればいいなと思います。


北イタリアを代表するブランドなので、

新しい提案を期待したいところです。




イタリア出張から帰ってくると服が欲しくなります。

来年の春夏のトレンドが見えてくるということもありますが、

今年の春夏展開したモノが実際に現地でどのように着られているか

という部分の検証もできた後なので、

今頃になって、”やっぱりコレは押さえておこう” と思うものがあり、

慌てて在庫を調べる始末。(笑)

ということで、もうすぐセールですが、
欲しいものがたくさんあって困っています。


今年の秋冬もセールになってから

DEPETRILLOのチェックジャケットを購入しました。

今年の秋冬のトレンドど真ん中の色柄だったので

購入して正解。

やっぱり欲しいと思ったものは押さえておくべきかと思っています。








毎月15日発売の ”PRESIDENT NEXT”


私の連載 ”スーツの哲人”


今回のテーマは、スーツのフィッティングに関してです。

街中や電車の中でビジネスマンが着ているスーツを見ると

フィッティングを間違っているケースが多いです。

今回は正しいフィッティングについて、

スーツ初心者やファッションに詳しくない方にも

分かりやすく解説しています。

是非ご覧ください。