MEN'S EX 連載 2月号 | ELEMENTS OF STYLE

MEN'S EX 連載 2月号


明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。


年末から年明けまで、極寒の新潟に帰省していました。(笑)

私の実家のある新潟市は雪はそれほど降らないのですが、

海に近いので風が強く、寒さが一層身に沁みます。


あまりの寒さにほとんど外出しないのですが、

それでも洋服屋なので着るものは何でもいいわけでなく、

寒さに耐えられるスタイルを考えて着る物を選びます。



今回はローゲージのタートルネックを何色か持って行き、


それに合わせるデニムのファイブポケットを濃淡の2色、


アウターはエトレゴのファー付のダウンで完全装備でした。(笑)





MEN’S EX 2月号が発売されました。








私の連載、”中村達也の今、買いのアイテム”

今回のテーマは ”2015春夏のトレンド先取り解説”です。





今年の春夏は、デニム素材やインディゴ染めのアイテムが増えています。


素材や染めだけでなく、全体的にデニムやインディゴのようなブルーが


トレンドカラーの中心になっていることは間違いありません。



PITTI の会場やミラノのショールームでも

デニムやインディゴ風のカラーのアイテムが増えていました。












ご覧のように、様々なアイテムでブルーが打ち出されていました。




そして、もちろんファッション業界人たちのコーディネートも

ブルー系のトーンでまとめたコーディネートが増えています。











ご覧のように、ブルーのワントーンでまとめたコーディネートが


とても多く、ブルーに対する注目度の高さが窺えます。







そして、もう一色キーカラーとなるのがベージュ

今年の春夏のベージュは、


生成りのような明るいトーンのベージュではなく、

色のトーンが濃くなっているのが昨年との違い








このように、PITTI の会場でもミラノのショールームでも

濃いベージュから”ココア”と表現されるような

”ブラウンに近いトーンのベージュ”
が主流になっていました。




当然、ファッション業界人たちも


濃いベージュを身に着けた人達が増えています。







ご覧のように、一見秋冬のようなトーンのベージュやブラウンが

春夏でも主流になっていることは間違いありません。


この2色以外のトレンドカラーは、


グリーン、レッド、ピンク、オレンジ、イエロー、ホワイト、アイスグレー。


グリーンはミリタリー、オリーブ、カーキ、グリーンティー(抹茶色)


と表されるような発色を抑えたグリーン。

レッドやピンクも発色を抑えたトーンに変わり、

オレンジやイエローはミディアムトーンで温かみのあるトーンに変わるなど、


色モノはトーンを抑えた落ち着いた色調になっているのが


昨年との大きな違いです。





昨年の春夏に急増した大人のTシャツ。

数年前までは、”襟のないシャツを着ることなど有り得ない”


と言われていたことを考えると、

本当に時代が変わったなと言う印象を強く感じます。




Tシャツのコーディネートが増えたことで、

クルーネックのニットを ”高級なTシャツ感覚”で着る

提案も増えていました。

素肌にクルーネックのニットを着て、

カジュアルなジャケットやニットジャケットを羽織るようなスタイルは、

オトナのカジュアルスタイルとしては、


日本人にも取り入れやすいスタイルだと思います。






最近日本でも良く見かけるようになった、


スエットやジャージのパンツ。

PITTI の会場でもリブの付いた細めの

スエットパンツをを穿く人を見かけるようになりました。




今年の春夏はほとんどのパンツブランドが、

ジャージやスエットのパンツや


布帛のリラックスパンツを提案しています。









以前のリラックスパンツとの違いは、

リラックスパンツであっても普通のパンツのように


細身に見えること。

以前のようにゆったりしたシルエットのモノを


ドローコードで絞って履くようなスタイルはNGだと言えます。


BEAMSでも昨年はチルコロのジャージパンツや、


ジェルマーノの布帛のリラックスパンツ、


BRILLAのオリジナルの細身のスエットパンツが


たいへん人気がありましたが。


今シーズンは更にバリエーションを増やして展開します。


このタイプのパンツを履いたことのない方でも

今シーズンは普通のパンツに見えるタイプが増えるので、

是非ワードローブに加えていただきたいと思います。




誌面の関係上、今回紹介したのはトレンドの一部です。

これ以外のトレンドは、今後誌面やこのブログで少しづつ紹介していきますので、

春夏のワードローブの参考にしていただきたいと思います。





と言うことで、春夏はブルーがトレンドなので、

こんな柄物ジャケットは押さえておこうかなと思っています。











個人的には、まだ何も予約していませんが、


このあたりのジャケットは気になっています。




春夏のトレンドを紹介しているのに、


来週の火曜日からは2015秋冬のPITTI UOMOが始まります。

次回のアップはフィレンツェからです。