ELEMENTS OF STYLE -55ページ目

ロング ピーコート


今シーズン絶対に購入しようと思っていたアウターがあります。

それは、着丈が長めのピーコート。



イメージはこんな感じです。





ダークなトーンのコーディネートがいいですね。




今シーズンは、マッキントッシュとタリアトーレの

2ブランドで展開していたのですが、

マッキントッシュは早い時期に完売。

タリアトーレも11月末に購入しようと思った時には、

既に私のサイズは3点しかなく、


全てお客様のお取り置きになっている状態。


ダメもとでキャンセル待ちを入れていたら

先週キャンセル分が回ってきて、


何とか購入することができました。





普通のピーコートよりは着丈が長く、


テーラードコートよりは短いという、


私のイメージ通りピーコートです。





しかし、このピーコートをそのままでは着ません。




ボタンを全てメタルボタンに付け替えました。

もちろん自分で。(笑)



ロングピーコートのボタンを


メタルボタンに付け替えるというのは、


このタイプのコートを購入する際の


必須条件でもありました。


何故最初からメタルボタンを付けたモノを


オーダーしなかったかと言うと、

メタルボタンは今シーズンのトレンドでもあるのですが、

このロング丈のピーコートの場合、

フロントボタンが8個あるので、


メタルボタンにした場合、


かなりボタンが目立ちます。


個人的にはそれが良くてメタルボタンに付け替えたのですが、

同色のボタンの場合はビジネスシーンでも使うことができるので、

汎用性を考えるとメタルボタンを最初から付けるというのは、


難しい選択でした。



という事で、日曜日にボタンの付け替えも完了。

実際に着てみると、スポーティーでありながらオトナっぽさもあり、

イメージ通りのコートに仕上がりました。


ジャケットコーディネートだけでなく、


休日にローゲージのタートルと合わせて着ようと思います。

かなりヘビーローテーションになりそうな感じです。





このピーコートを購入したので、

結果的にコレを諦めなくてはならなくなりました。



さすがに2着買いは厳しく・・・

泣く泣く諦めました。



来年は多分展開しないので、

先立つものがあれば無理にでも、


と言う感じですが・・・


悩みは皆さんと同じです。

ご興味のある方は是非お試しください。


完売すれば諦めもつくのですが…













スカーフの巻き方


前回のブログで巻きモノの最近の流れについて書きましたが、

スカーフやマフラーの巻き方にも変化が見られます。

おそらく皆さんがイタリア人のスカーフやマフラーの巻き方でイメージするのが、


通称 ”ピッティ巻き” と言われる、ちょっとテクニックを使った巻き方。




MEN’S CLUB 12月号で△印を付けられているこんな巻き方。


確かに数年前までは凝った巻き方で首元をアピールする人が多かったのですが、

それも最近は状況が変わってきました。





最近最も多く見られるのが、こんなシンプルな巻き方。
















日本では ”ワンループ” と呼ばれているようですが、

輪っかを作り、そこにスカーフの先を挿しこむだけの

シンプルな巻き方です。

PITTI UOMOの会場で見る限りでは、


この巻き方が今最もポピュラーな巻き方であることは


間違いありません。



そして、シンプルな巻き方の中には、


こんな巻き方も見られますので、

数パターンお見せします。





名前があるのか分かりませんが、

シンプルに巻いて先端を前後に垂らすだけの巻き方です。





私が小学生の頃は、マフラーと言えばこの巻き方でした。(笑)

個人的には昭和な感じがしますが、

結構お洒落に拘っている人が


長めのマフラーやニットマフラーを


こんな感じで巻いているのをよく見かけます。






全く巻かずに垂らすだけ、というスタイルも見られます。






ウチのイケメンもこんな感じですね。

無造作に見えて実は計算していると思います。(笑)


この場合、長さも重要です。

短すぎても貧弱に見えて、長すぎても野暮ったくなります。


中段の画像のようにコートやジャケットのボタンを留めて

マフラーを垂らしている人も見かけますが、

古臭い感じがするので個人的にはアウトです。







日本では ”ラウンド巻き” と呼ばれているようですが、


一巻してフロントに両方の先端を垂らすシンプルな巻き方です。





私もボリュームのあるマフラーの時は、


この巻き方をすることが多いです。

ピッティ巻きのような盛る感じの巻き方が流行っていた頃から、

トレンドに敏感なモード系の人たちは、


この巻き方をした人が多かったです。

実は随分前から見られた巻き方です。






そして、こんなスヌードのような巻き方も見られます。






この巻き方は日本では女性に多く見られますね。

イタリアでもメンズのスヌードが少しだけ流行ったことがあったので、

こんな巻き方をする人も最近見かけます。





このような感じで、スカーフやマフラーは

シンプルな巻き方が主流になってきています。

その背景には、コーディネートも色使いも小物使いも


”オトコっぽさ” がキーワードになってきていることにも


関連していると思います。


それではピッティ巻のような凝った巻き方は無しかと言えば、

そんなことはありません。

薄手でボリュームが出にくい素材のスカーフであれば、

ピッティ巻きのような巻き方をした方が適度にボリュームが出るので、


私も薄手のスカーフの場合は、そのような巻き方をしています。


要は、首元が大袈裟に見えないように

スカーフやマフラーの大きさや厚みなどで巻き方を変える事が、


今の流れでは重要という事です。




これについては、MEN’S CLUB 12月号の

178ページと179ページで解説しています。





そして、巻き方の解説もしています。





バックナンバーを置いている書店も限られると思うので、

”是非ご覧ください”、とは言いにくいですね…


すみません…


もっと早くアップすべきネタでした。

本当に申し訳ありません。










先日facebookでもご紹介した、


”HMAEN”(アエナ) の新作トートバッグ。



今回の新作は、私が監修したBEAMS エクスクルーシヴ モデルです。





3色とも気に入っていますが、


今回は、この色の購入を検討しています。






悪目立ちしないオトナのカモフラ。

ご興味がございましたら、


是非店舗で実物をご覧ください。







MEN’S EX 1月号 連載


久しぶりの更新です。

最近はブログを書く時間もなく、


なかなか更新できない状況です。


これまでは内容を濃くするために、


なるべく画像を多くして


長文でブログを書いていましたが、


今後は短めのネタも含めながら


更新回数を増やしていくことも検討しています。

でも内容はなるべく薄くならないように…

なかなか難しい…






MEN’EX 1月号が発売されました。




1月号の特集は、”ドレスコードの新基準”
谷原章介さん、ブルーのタキシードがとても似合っています。






私の連載”中村達也の今、買いのアイテム”




今回のテーマは、”英国柄のマフラー” です。






ここ数年巻きモノのトレンドは、

薄くて軽い生地にキレイなプリントを施したタイプが中心でした。
今シーズンはその流れにも少し変化が見られます。


薄手のタイプは引き続き提案されているのですが、

昔ながらの英国製のスカーフのような、

厚手で毛足のある、いわゆる ”マフラーのような” スカーフが増えてきています。








英国のブランドはもちろんですが、

今まで薄手のタイプを積極的に展開してきたイタリアブランドも
英国的なマフラータイプのモノを英国的な柄に乗せて

コレクションを展開しています。






PITTI の会場でも昨年はほとんど見かけなかった

英国調のマフラーを巻いたスタイルを見かけるようになりました。








ご覧のように、リアルタータンのマフラーを巻いた人達も増えています。

ツイードのような素朴な素材感のジャケットやアウター、

そしてローゲージのニットが増えているのも

このような英国的なマフラーが増えている要因のひとつだと思います。






私も今年の1月のPITTI UOMOでは、

ブラウンのハウンドトゥ―スのマフラーを巻いていました。




イタリア製ですが、しっかりとした厚みのあるカシミアのマフラーです。

そして、今シーズンはカジュアルスタイルやジャケットスタイルに合わせて、

以前購入した英国柄のマフラーの出番が増えています。


英国調のトレンドが続く中、来年の秋冬はこのようなマフラータイプが

更に増えることが予想されます。

本誌でも解説していますが、

このようなマフラータイプのスカーフを取り入れる際に注意するポイントは、

懐古調的なテイストならないようにすることです。


巻き方は、生地に厚みがあるので、

いわゆるピッティ巻のような複雑な巻き方ではなく、

シンプルな巻き方のほうが向いています。

私もマフラータイプのスカーフは、

上の画像のようにシンプルに1回だけ巻くような巻き方にしています。


今シーズン新しい巻モノの購入を検討されている方は、

このような英国テイストのマフラーをお勧めします。


そして、このようなタイプのスカーフが注目されていることもあり、

その巻き方も変化が見られます。

それについては、また後日アップしたいと思います。














同じくMEN’S EX 1月号。


以前このブログでも紹介した


”HMAEN(アエナ)”のトートバッグが紹介されています。




「3週間使ったらもう虜です」 と、私のコメントが入っていますが、


本当に私が今まで使ったトートバッグの中で最も使い勝手の良いトートバッグです。


1月号33ページ。


こちらも是非ご覧ください。



HMAEN
http://hmaen.com/














SEIKO


以前このブログでも紹介した、


親戚の時計屋に眠っていた古い時計。


SEIKO、CITIZEN、ORIENTなどの国産の時計がほとんどですが、


60年代から70年代のモノなので、


今の国産時計にはない趣があります。



その中で、欲しい時計が2本あったので譲ってもらいました。



1本はSEIKOの最上機種として今も存在するブランド


”GRAND SEIKO”


裏蓋のシリアルナンバーを見ると、


1967年に製造されたモノのようです。






リューズが抜けて無くなっているので動くかどうか分かりません。



文字盤にも汚れがあり、コンディションはあまり良くない状態でしたが、


ダメもとでSEIKOに修理に出してみました。


待つこと数週間、純正のリューズでなければ修理可能という返事。

オーバーホールも含めると2万円以上かかるのですが、


GRAND SEIKOなので、迷わず修理をお願いしました。






そして、先日上がってきたのがこれです。



50年前の時計とは思えない仕上がり。

クロコダイルのネイビーのベルトを付けたので


なかなかいい雰囲気です。


最近この時計をを着けていると色々な人に褒められます。


イタリア人にも譲って欲しいと言われました。


海外でもGRAND SEIKOはコレクターが多いようです。



貰ったものなので、コストは修理代とクロコダイルのベルトのみ。

なんだか少し得した気分です。(笑)


因みに、SEIKOの方からは、


「今のGRAND SEIKOと同じ精度は期待しないで下さい」と言われました。


もちろん、それは理解しています。

今のGRAND SEIKOは、スイスの有名ブランドからも注目される存在。


実用時計世界一を目指しているブランドなので、


50年前のものとはレベルが違うのは当たり前です。






そして、もう一本はコレです。




1965年製の ”KING SEIKO”


親戚からはGRAND SEIKOの次に高級だったブランドだと聞いていましたが、


色々調べてみると薀蓄がたくさんあって、


単純にセカンドブランドという訳ではなさそう。



コレはケースも文字盤の状態も良く、


ゼンマイを巻き上げて時差をチェックしましたが、


大きな狂いもなくオーバーホールをしなくても使えそう。

まあ、50年前の時計なので
ムーブメントの油は劣化しているのは確実ですが、


取りあえず使ってみることにしました。



ブラウンのクロコダイルのベルトをつけましたが、


ゴールドのケースにシルバーの文字盤は

ちょっとシニアっぽく見えるので、


この時計に合う洋服は限られます。



今回この2つの時計を手に入れたことで、


60年代から70年代のSEIKOの機械式時計について調べてみましたが、


色々な薀蓄があってなかなか奥が深い。


今回はいい勉強になりました。






そして、私が現行のGRAND SEIKOを買うとしたら、


このモデルを選びます。



SBGM027

自動巻き3DAYS GMT。

デザインも良くムーブメントの薀蓄もすごい。


¥480.000-は安いか高いかは、


もう少し時計について学習しないと何とも言えません。


いずれにしても手首はひとつ。


そんなに時計持っていてどうするの?


と言われることもありますが、やめられない…

洋服も同じですね。(笑)













上の時計に付けたクロコダイルのストラップ。




竹符のマットクロコでなんと¥10,000-。


詳しい人が見れば、なるほどと思うかも知れませんが、

普通に使う分には倍以上の値段のものと見た目は変わりません。

私は使い方が荒いので、最近はこのクロコのストラップをよく購入しています。

通販の対応も良いので、是非試してみてください。


タイムトンネル

http://www.timetunnel-jp.com/strap/strap.html












最近の買い物


久しぶりの更新です。


11月は来年の秋冬のミーティングのため、


海外のサプライヤーの来日も多く、


連日長時間のミーティング、その後会食という流れになるので、


なかなかブログを更新する時間が無いという状況です。



そのような状況なので、自分の買い物も後回し・・・


空いた短い時間に店舗に行って取り寄せを頼んだり、


試着したりと、在庫が少なくなってきた状況の中、


慌てて買い物しているあり様です。



今日は最近購入したアイテムをご紹介します。





先日マイサイズ完売ギリギリで購入したジレがこれです。


image





"TAGLIATOLE" のジャガードのジレ。





濃いデニムに見えるようなブルーのトーンが刺さりました








近くで見るとドットのような柄にも見えます。




今シーズンはブルー系のジャケットを着ることが多いのでとても重宝しています。


ニットのジレに比べると見た目のインパクトもあるので、


コーディネートに変化をつけることができるのも このジレの良いところです。

色違いで深いグリーンもあるのですが、

なかなかいい色なので2色買いしようか迷っているところです。







今シーズンはデニムのパンツも含めネイビーのパンツの出番が多いので、

少し目先を変えたネイビーのパンツを購入しました。



SANTANIELLOの小紋柄のネイビーパンツ。








ジャガードの生地に製品染を施してあるので、


小紋柄が浮き出たように見えますが、


ネイビーの場合は遠目で無地に見えるので、


難しそうで意外と合わせやすく、


無地だけでなく、チェックのジャケと合わせても違和感を感じません。


コーディネートにちょっとした変化をつけられるのが、


このパンツを選んだ理由です。






因みに、このパンツ、ウオレットチェーンが付いていますが、


取り外しができるので私は外して使います。



最近このようにアクセサリーが付いているアイテムが多く、


それを敬遠されるお客様も多いですが、


シルエットや色柄が気に入れば、


取り外しができるものなら気にすることも無いと思います。


先入観を持たずにシルエットや色柄で選ぶことをおすすめします。


因みに、このSANTANIELLO、シルエットはスリムフィットですが、


ストレッチが利いていていてとても穿きやすいパンツです。


小紋柄が少し濃く浮き出るような感じですが、




ネイビーのニットジャケットは2枚持っているので、


今シーズンはネイビー以外のニットジャケットを購入しようと思い、


色々検討した結果、このニットジャケットを選びました。





GRAN SASSOのダブルブレストのニットジャケット。






バスケットのような編みとストーンウオッシュかけたような


ブラウントーンが絶妙です。



ボタンの赤い糸もポイントになっています。





このニット、元々フィッティングが大きかったのですが、


GRAN SASSOはクオリティの高いニットブランドですが、


シルエットとフィッティングが少し野暮ったいのが問題でした。



BEAMSがバイイングする条件がフィッティングの修正だったので、


それに応えてリクエストどおりのモディファイをしてくれた


GRAN SASSOに敬意を評する意味でも購入しない訳にはいきません。



まだまだ課題はあると思いますが、


日本のリクエストに柔軟に応えてくれるようになれば楽しみなブランドなので、


個人的にも注目しています。






シーズンも終盤に差し掛かっていますが物欲は増すばかり。


まだまだ欲しいモノがたくさんあるのですが、


全て買える訳では無いので、どれを買おうか悩んでいます。


完売間近のモノも多いので、懐具合と相談してなるべく早く決断しようと思います。


購入したらまたご報告します。











B.R.CHANNEL の動画更新しました。


{3362EDC0-2E9D-4EF8-83EF-5B9099950A8A:01}

今回のテーマは、私が今シーズン欲しいアイテムについてです。

是非ご覧ください。

MEN’S EX 連載12月号


MEN’EX 12月号が発売されました。

  

12月号はコート特集です。



私の連載 ”中村達也の今、買いのアイテム”
 
 

 

今回のテーマは ”大柄入りのテーラードコート” です。




今シーズンのテーラードコートは、
大きい柄のモノが注目されています。
PITTI UOMOやミラノのショールームでも、
ほとんどのサプライヤーが大きい柄のコートを打ち出していました。

 

  

  

 

  

  

  
 
このように、チェックやヘリンボーンやジャガードなど、
大きい柄の生地を使ったコートが多く見られました。




もちろん、トレンドに敏感な業界人たちも
大柄のテーラードコートに注目していて、
PITTI UOMO の会場でも大柄のテーラードコートを多く見かけました。

 

  

  

  

  

  

  

 ご覧のように、スナップ本やスナップサイトの常連の方々も
既に大柄のコートを着ていることからも注目度の高さがうかがえます。

テーラードコートと言うと、スーツやジャケットの上に着るコートという
イメージを持たれている方も多いと思いますが、
ヨーロッパではカジュアルなスタイルにテーラードコートを合わせるのは、
ファッションに敏感な人達の間では、すでに定番的なスタイルになっています。

ただ、ここ数年はダウンを中心とする中綿のアウターの勢いに押され、
そのようなスタイルの人が少なくなっていましたが、
昨年あたりからカジュアルなスタイルもエレガントな方向にシフトしていることもあり、
テーラードコートをカジュアルに着るスタイルが戻ってきています。

例えば、休みの日にローゲージのタートルやZANONEのKYOTOのようなニットに
デニムのファイブポケットを合わせるようなスタイルであれば、
昨年までは中綿のアウターを合わせる人が多かったと思いますが、
今シーズンは大柄のテーラードコートを合わせた方が今の気分だと思います。
その場合、足元はスニーカーでも良いと思います。

簡単に言ってしまえば、
柄物のジャケットを着る感覚でテーラードコートを着るという事です。

もちろん、大柄であっても色や柄が派手でなければ、
ジャケットやスーツと合わせてビジネス スタイルに着ても良いと思います。

因みに、私も大柄のヘリンボーンのコートを持っていますが、
既に昨年からジャケットスタイルだけでなく、
カジュアルスタイルにも合わせて着ています。

今でこそ、このような着こなしはお洒落な人たちのスタイルになっていますが、
私がテーラードコートをカジュアルなスタイルに合わせているのを初めて見たのは
90年代のロンドン。

当時、お洒落に無頓着そうな学生がシェットランドのニットにデニムを合わせ、
足元は黒のストレートチップ、コートは上衿がベルベットのチェスターというような、
どう考えても取りあえず持っているものを着ただけと思えるスタイルの若者達を
ロンドンの街で良く見かけたものです。

そんなこともあり、イタリアやフランスでテーラードコートをカジュアルに着るスタイルを
見るまでは、自分の中ではファッションに興味のない英国の学生スタイルというイメージでした。

私はローゲージのタートルに大柄のテーラードコートを着ようと思っています。
カジュアルに着る時は、パンツはむしろデニムのファイブポケットの方がいいと思っています。

実は、この大柄のテーラードコート、
今シーズンBEAMSでもお勧めのアイテムですが、
シーズンの初めから好評で、既に完売やサイズ切れも続出しています。

難易度が高いと言われるかと思いましたが、
私たちの提案を受け入れていただけるお客様が多く、
大変うれしく思います。

今シーズン、新しいアウターのご購入を検討されている方は、
是非大柄のテーラードコートをご検討ください。

もちろん、私も真冬に向けて大柄のチェックのテーラードコートをスタンバイさせています。
どんなコートかは、何かの機会にコーディネートと一緒にお見せしたいと思います。










1回目が好評だったB.R.CHANNEL

昨日2回目がアップされました。

 

今回は、短い足でも細く長く見せるコツ” がテーマです。

是非ご覧ください。


 B.R.CHANNEL
http://www.bronline.jp/feature_entry/?entry=104#.VGRlyTSsVyx




星つきでランチ。


BEAMSのオフィスのある原宿界隈は、
オトナがゆっくりランチが食べられるような店が極端に少なく、
お取引先とランチミーティングできるような店も皆無に等しいです。

青山まで行けばそこそこ選択肢も広がるのですが、
徒歩で10分以上かかるので、
ちょっとランチと言うには微妙な距離です。

徒歩10分圏内で前から気になっていたレストランがあったので、
先日ランチを食べに行ってきました。
その店は、キラー通りにある
”リストランテ ホンダ”

ミシュランの一つ星を7年連続で獲得している有名店です。
今回は初めてだったので前菜からセコンドまで食べられる、
プリフィックスコースをチョイス。




 

前菜は、ホタテ貝のパンチェッタ巻き、カボチャのピューレ添え、カプチーノ仕立てをチョイス。
ホタテの香りと食感、パンチェッタの塩気とカボチャのピューレの甘みのバランスが素晴らしい。
前菜からやられました。




 

パスタは、ブラウンマッシュルームといろいろキノコのフェデリー二をチョイス。
別料金で白トリュフか黒トリュフを加えることもできましたが、
今回はパスしました。
トリュフは嫌いではないのですが、
香りが強くなりすぎるのが苦手で、
料理によってチョイスするようにしています。
トリュフが無くても充分にキノコの香りがします。
フェデリー二も絶妙なアルデンテ。
味も食感も繊細で素晴らしい。




 

セコンドは、真鯛のソテー、舞茸のフリット添えをチョイス。
表面はカリっとしていて、身は柔らかく、ソースの味も魚の味を引き立ていて
とても美味しいです。




 

ドルチェは、巨峰と和梨のジュレ シャンパンのグラニテとともに。
さっぱりとしたドルチェが良かったのでコレをチョイス。
シャンパンのアルコールは飛ばしてあるということっだので安心して食べましたが、
5分後に心臓がバクバクしだして・・・
グラニテはかき氷みたいで大好きですが、
注意しないと危険です。
イタリアでも何度も倒れそうになったことがあります。(笑)
シャンパンが好きな方にはかなり香りがするグラニテなのでお勧めです。

画像を撮り忘れましたが、美味しいグリッシーニと全粉粒のパン。
そしてフォカッチャも付きます。

これで¥3,500-であれば満足度は高いと思いますが、
ポーションは少なめなので男性には少し物足りないかもしれません。
味の繊細さも女性向きかもしれません。

スタッフのサービスはとても気が利いていて感じがいいです。
気取った感じもないので、リストランテに不慣れな人でも安心して行ける店だと思います。

難点は飲み物が高い・・・
ソフトドリンクでも¥1,000-近くするので、
グラスワインとミネラルウォーターをオーダーすると、
ランチで一人¥5,000-を超えるでしょう。

私は普段トラットリア系の店しか行かないので、
リストランテは敷居が高い感じがしますが、
この店はディナーを食べてみたいと思わせる店です。

因みに、ディナーのプリフィックスコースは¥8,000-。
ワインリストも結構高いワインが多いので、
それなりの値段は覚悟しなければならないかなと思います。

夜は美味しくてもランチが美味しくないという店が結構多いです。
逆にランチが美味しい店はディナーも美味しいというのが、
私の経験からくる持論です。

リストランテ ホンダ、かなり期待感を持たせるランチでした。
ご興味のある方は是非ランチから食べてみてください。

因みに、店内は白を基調としたかなり洒落た空間です。
ランチでもあまりにもカジュアルなスタイルは合わないので、
ジャケットくらいは着て行った方がお店の人の印象も良くなると思います。

最近あまり聞かなくなったTPO。
そろそろ今の時代感にあったTPOを提案できればと思っています。
どこかのファッション誌で特集組んでいただけないでしょうか・・・


リストランテ ホンダ
http://ristorantehonda.jp/









お知らせです。

BR ONLINE の動画コンテンツ、

B.R.CHANNELに登場します。

 

初回は明日5日(水) 22:00にアップされます。

久しぶりの動画、是非ご覧ください。


B.R. CHANNEL
http://www.bronline.jp/feature_entry/?entry=97#.VFxCQTSsVyw


 


































お直し ②


少し前にアップしたジャケットのお直しに続き、


今回はパンツのお直しについてです。



数年前に購入したスティレラティーノのスーツのパンツ。


購入した当時は、これでも細く感じたのですが、


さすがに今となっては全体に太く感じます。



特に膝幅と裾幅は最近のパンツブランドのパンツと比べると、


確実に一昔前のシルエット。



そこで、3本まとめてシルエットの補正をすることにしました。







膝幅は実際の膝の位置を測って、


その位置の幅を直します。


私の膝位置は股下32㎝。

私は脚が短いので、


パターン上の膝位置はどのくらいなのか検証してみました。






多くのパンツブランドの膝位置の設定は、


パンツを裏返してみて、


縫い代に切り込みが入っている位置が


パターン上の膝位置になります。


画像はPT01のパターン上の膝位置ですが、


実際に測ってみると32㎝。


私の膝位置とほぼ一緒です。

他のインポートブランドを測ってみても、


大体それにプラス、マイナス1㎝程度の違いです。



まあ、脚の長さは膝までの長さではなく、


膝下の長さなので、


私の膝位置とインポートのパンツの膝位置が同じでも


不思議ではありません。(笑)







という事で、股下32㎝の位置の膝幅を直すことにして、


膝幅を測ってみると、膝幅は22.5㎝。


この膝幅を何㎝詰めるかは、


自分が最も気に入っているシルエットのパンツを参考にします。






ドレスパンツで最も気に入っているのは、


”PT01のEVO FIT”




股下32㎝の膝幅を測ると21.2㎜。


ほぼ21cmですが、今回はスーツの組下のパンツなので、


21.5㎝になるように補正することにしました。







裾幅はお直し前が19㎝。


最近はスーツのパンツは18㎝。


単品のパンツは17㎝~17.5で穿いているので、


今回は18㎝になるように補正しました。







膝幅と裾幅が単品パンツより5㎜程度太いのは、


私なりの考えがあります。



細すぎるパンツは、どうしてもスポーティーに見えてしまう事と、


私を含め日本人はふくらはぎが太いので、


あまり膝幅と裾幅を攻めすぎると、


ふくらはぎにパンツが引っかかり、


ジャケットとパンツの繫がりが重要なスーツのシルエットが


綺麗に見えないからです。



もちろん、パンツ単品でも同じことが言えますが、


ジャケットやニットスタイルのようなスポーティーなスタイルの場合は、


スーツほど神経質にならなくても良いと思います。



因みに、今回は渡り幅も数ミリ太かったのですが、


お直しはしませんでした。



理由は、実際に穿いてみてシルエットをチェックしたところ、


ヒップから渡りの繫がりは特に問題が無かったからです。



この部分があまる場合は、渡り幅を詰めることも考えられますが、


渡り幅を詰める場合は、あまり詰めるとヒップが食い込むので注意が必要です。







という事で、パンツのシルエットが気に入らないという人は、


諦めずにお直しをしましょう。


もちろん、元のパターンが違うので、


お気に入りのパンツブランドと同じシルエットにはなりませんが、


近いイメージで穿くことができます。



私自身、以前購入したパンツだけでなく、


新品を購入する際も股下の長さだけを合わせて穿くことは、ほぼありません。


自分の理想とするシルエットに近づけるためにお直しは必須です。



ファッション誌のPITTIのスナップを見ても、


皆細いパンツを穿いていますが、


それもほとんどの人がお直しをして穿いているというのが事実です。



スーパースリムのようなシルエットのパンツは、


現地では日本ほど、どこでも売られている訳ではありません。



ジャケットの際にも書きましたが、


お直しをしてシルエットが崩れるようなことは、


よほど大きな補正をしなければ心配いりません。



また、お直し屋さんのレベルも以前と比べると格段に高くなっているので、


そのようなところに依頼すれば間違いないでしょう。



お直しは、直す箇所によっては直し代が高くなってしまう事もあるので、


その点だけは良く確認してからお直しをするようにしてください。



因みに、私のお直しデビューは中学一年生の夏。


学生服のパンツの裾幅を18㎝に詰めたのが最初。

アイビーがまだ不良のファッションだった時代。

もちろん、不良の先輩たちに目をつけられ、


新潟の繁華街の古町で高校生によくからまれました。(笑)











しばらくお休みしていたBR ONLINEの連載。



来月から再開することになりました。


11月初めのアップになると思います。

以前の連載をご覧になっていない方は、


是非こちらをご覧ください。


http://www.bronline.jp/feature_entry/?entry=21#.VE-eTyKsVyw


そして、同時期に新たに動画もアップされます。

こちらもお楽しみに。
































MEN’S EX 連載 11月号


”MEN’S EX 11月号” が発売されました。

 

今回の表紙は東山紀之さん。
ネイビー系でまとめた、
まさに今シーズンらしいジャケットコーディネートですね。

 


私の連載 ”中村達也の今、買いのアイテム”

 

  

今回のテーマは ”パターンドパンツ” です。



パターンドパンツと聞いてピンとこない方もいると思いますが、
簡単に言えば柄モノのパンツのことです。

昨年はタータン系のチェックパンツが多く見られました。
今シーズンもタータン系のパンツは継続されていますが、
ウインドウペンやストライプ、ジャガードや小紋プリントなど、
更にバリエーションんが広がっています。

PITTI UOMOやミラノのショールームでも
パターンドパンツが積極的に打ち出されていました。









 

 

  

  

  

   

こんな感じで、まさにパターンドパンツのオンパレード。

どのパンツブランドのコレクションを見ても
今シーズンはパターンドパンツがトレンドであることがわかります。




パターンドパンツの中でも今シーズン特に注目の柄が
ジャガードや小紋柄のプリント。

  

  

  

  
 
  

ウールのジャガードやコーデュロイにプリントを施したものなど、
こんな感じの柄のパンツを無地のジャケットだけでなく、
チェックのジャケットやニットと合わせても
今シーズンらしいコーディネートになると思います。

落ち着いたカラーの小柄のパンツは、
柄モノのパンツに抵抗感のある方でも
取り入れやすいと思います。



それでもパターンドパンツに抵抗のある方は、
こんなパンツから取り入れることをお勧めします。

 

 

  
 
コットンのジャガード織の生地に後染め加工したパンツ。
近くで見ると柄が見えますが、
遠目で見ると無地に見えます。

ジャガード織なので生地に表情がありながら、
無地のパンツと同じ感覚でコーディネートできるので、
今シーズン無地のパンツを購入しようと考えている方にもお勧めです。

このジャガード織の後染めパンツ、
来年の春夏もパンツのトレンドとして継続されているので、
今シーズン是非トライしていただきたいパンツです。




そして、私も今シーズンはパターンドパンツを穿こうと思っています。
今のところ候補は2本。

 
 
PT01のコットンジャガードのネイビー。




 

GTAのフランネルのウインドウペン。



どちらも在庫が少なくなってきていますが、
懐具合と相談しなければならないので・・・

買い物の悩みは私も皆さんと一緒です。

週末までに決断しようと思います。










追加分が入荷してきて、やっと購入できました。

 



 C+のデニムパンツ。

待つこと2か月・・・
マイサイズ予約16番目でした。

かなり使えるパンツなので、
もう一本買おうか悩んでいます。


 








 

アメカジ?


カジュアルな服も衣替えのシーズンですが、


最近なんとなく代わり映えがしないので、


先日今すぐに着られるシャツを購入しました。



休日に着用率の高いウエスタンシャツ。

久しぶりにチェックの色柄が刺さるものがあり、

先週 BEAMS PLUS で、このシャツを購入しました。





”Wrangler” に別注した BEAMS PLUS のウエスタンシャツ。






チェックをアップするとこんな感じの色柄です。



ネイビー×レッドのタータン風のチェック。

2色とも柔らかいトーンなので、

土臭いアメリカ感が無く、

自分のテイストにピッタリ。



サイズもSサイズでジャスト。

値段も¥11,880-なので、


イタリアブランドのシャツに比べると


懐に優しいのもいいですね。(笑)






そして、もう一枚。

予約を入れていたシャツがやっと入荷して、


早速購入しました。







”GIANNETTO PORTOFINO” のブロックチェック。

インディゴ風のブロックチェックは、


まさに今シーズンのトレンドを象徴したチェックです。



オーダーした時から購入しようと決めていましたが、


まさかの一番遅い入荷・・・

首を長くして待っていました。(笑)



モデルは先日ご紹介したダブルポケットのワークシャツ風。


デニムやシャンブレーのシャツがが好きな方には


かなり刺さるチェックシャツだと思います。



どちらもローゲージやミドルゲージのニットと合わせて着ようと思っています。


ブロックチェックはジャケットと合わせてもいいですし、


ニットジャケットやショールカラーと合わせて、


ネイビーのニットタイでタイドアップしてもいいと思います。

カジュアルタイドアップも今シーズンの気分ですね。



最近はドレススタイルもカジュアルスタイルも

英国やアメリカのテイストをコーディネートに


取り入れる傾向が強くなっています。


全身 ”濃いイタリアン” みたいなスタイルは


現地でも少し古臭い感じになってきているのが事実です。



そう言った意味では、ウエスタンシャツやワークシャツ風のシャツを


手持ちのアイテムと合わせてコーディネートに取り入れるのは、

オトナのカジュアルスタイルとしては正しいスタイルだと思います。



このブログをご覧になっている方の多くは、


アメカジやシブカジ世代の方も多いと思います。

若い頃にアメカジに慣れ浸しんだ方も、


その当時と同じスタイルをしようと思う方は少ないと思います。

それは、色柄やシルエットやアイテム、


そしてコーディネートがその当時とは違っているからで、

アメリカのテイストもアップデートされているからだと思います。



この話はもっと深いものがあり・・・


全て書くと相当長くなるので、


またの機会に少しずつ書きたいと思います。


という事で、この2枚のシャツ、


私のお勧めのカジュアルシャツです。


ご興味のある方は是非店頭でご試着してみてください。











今シーズンのスーツスタイルのVゾーン。


やはり英国的なテイストを取り入れるのがトレンド。






詳しくは、MEN’S EX 11月号 151ページをご覧ください。