スカーフの巻き方 | ELEMENTS OF STYLE

スカーフの巻き方


前回のブログで巻きモノの最近の流れについて書きましたが、

スカーフやマフラーの巻き方にも変化が見られます。

おそらく皆さんがイタリア人のスカーフやマフラーの巻き方でイメージするのが、


通称 ”ピッティ巻き” と言われる、ちょっとテクニックを使った巻き方。




MEN’S CLUB 12月号で△印を付けられているこんな巻き方。


確かに数年前までは凝った巻き方で首元をアピールする人が多かったのですが、

それも最近は状況が変わってきました。





最近最も多く見られるのが、こんなシンプルな巻き方。
















日本では ”ワンループ” と呼ばれているようですが、

輪っかを作り、そこにスカーフの先を挿しこむだけの

シンプルな巻き方です。

PITTI UOMOの会場で見る限りでは、


この巻き方が今最もポピュラーな巻き方であることは


間違いありません。



そして、シンプルな巻き方の中には、


こんな巻き方も見られますので、

数パターンお見せします。





名前があるのか分かりませんが、

シンプルに巻いて先端を前後に垂らすだけの巻き方です。





私が小学生の頃は、マフラーと言えばこの巻き方でした。(笑)

個人的には昭和な感じがしますが、

結構お洒落に拘っている人が


長めのマフラーやニットマフラーを


こんな感じで巻いているのをよく見かけます。






全く巻かずに垂らすだけ、というスタイルも見られます。






ウチのイケメンもこんな感じですね。

無造作に見えて実は計算していると思います。(笑)


この場合、長さも重要です。

短すぎても貧弱に見えて、長すぎても野暮ったくなります。


中段の画像のようにコートやジャケットのボタンを留めて

マフラーを垂らしている人も見かけますが、

古臭い感じがするので個人的にはアウトです。







日本では ”ラウンド巻き” と呼ばれているようですが、


一巻してフロントに両方の先端を垂らすシンプルな巻き方です。





私もボリュームのあるマフラーの時は、


この巻き方をすることが多いです。

ピッティ巻きのような盛る感じの巻き方が流行っていた頃から、

トレンドに敏感なモード系の人たちは、


この巻き方をした人が多かったです。

実は随分前から見られた巻き方です。






そして、こんなスヌードのような巻き方も見られます。






この巻き方は日本では女性に多く見られますね。

イタリアでもメンズのスヌードが少しだけ流行ったことがあったので、

こんな巻き方をする人も最近見かけます。





このような感じで、スカーフやマフラーは

シンプルな巻き方が主流になってきています。

その背景には、コーディネートも色使いも小物使いも


”オトコっぽさ” がキーワードになってきていることにも


関連していると思います。


それではピッティ巻のような凝った巻き方は無しかと言えば、

そんなことはありません。

薄手でボリュームが出にくい素材のスカーフであれば、

ピッティ巻きのような巻き方をした方が適度にボリュームが出るので、


私も薄手のスカーフの場合は、そのような巻き方をしています。


要は、首元が大袈裟に見えないように

スカーフやマフラーの大きさや厚みなどで巻き方を変える事が、


今の流れでは重要という事です。




これについては、MEN’S CLUB 12月号の

178ページと179ページで解説しています。





そして、巻き方の解説もしています。





バックナンバーを置いている書店も限られると思うので、

”是非ご覧ください”、とは言いにくいですね…


すみません…


もっと早くアップすべきネタでした。

本当に申し訳ありません。










先日facebookでもご紹介した、


”HMAEN”(アエナ) の新作トートバッグ。



今回の新作は、私が監修したBEAMS エクスクルーシヴ モデルです。





3色とも気に入っていますが、


今回は、この色の購入を検討しています。






悪目立ちしないオトナのカモフラ。

ご興味がございましたら、


是非店舗で実物をご覧ください。