2019秋冬 プレス内覧会
先週の水曜日から金曜日まで2019年秋冬のプレス内覧会が行われました。
プレス内覧会は次シーズンのラインナップをメディア関係の皆さんにお披露目する重要な会です。
私にとっても半期に一度の大仕事なので、ディスプレイのコーディネートチェックに始まって、会場のVMDのチェック、エディターさんやスタイリストさんに対する説明まで、プレコレクションの展示会と並行して3日間フル回転でした。
今回はそのプレス内覧会の様子を少しお見せします。
今回のメインディスプレイはモノトーンでまとめました。
秋冬は様々なアイテムやコーディネートでモノトーンを提案します。
今年の1月のPITTIのレポートでもお知らせしましたが、次の秋冬はモノトーンの流れが来ていることは間違いありません。
クラシックでモノトーンの打ち出しが意外だと感じるかもしれませんが、、BEAMSでも80年代にモノトーンを打ち出していたので、私にとっては懐かしいトーンです。
自分にとってモノトーンは80年代のフレンチテイストを感じさせるトーンです。
モノトーンは白黒だけではありません。
こんな感じのモノトーン×カラ―の柄が多いのも次シーズンの傾向です。
特にレッド×ブラックはPITTIでもミラノのショールームでも良く見られたトーンです。
スーツの流れは3つあります。
春夏に続き幅広ストライプ、白黒を中心としたグレンプレイドやハウンドトゥースのチェック、様々なトーンとブラウンスーツ。
このあたりがスーツの流れになると思います。
定番カラーはネイビー系よりもグレー系の流れだと思います。
ネクタイはビンテージテイストの流れが継続していますが、目新しいところではパネルのストライプ。
1930年代~50年代にアメリカで流行したパターンを現代的にアップデートしています。
次の秋冬は色々なブランドからパネルストライプの柄が提案されています。
パンツもチェック系の流れが来ています。
ハウンドトゥースやグレンプレイド、タータンチェックなど、チェックのパンツのバリエーションが増えています。
これも80年代のフレンチアイビーやフレンチトラッドの必須アイテム。
上のブレザーのコーディネートがまさにフレンチテイストを現代的にアップデートさせたスタイルです。
シューズはブラックスエードがオススメです。
モノトーンの流れが来ているので、カーフよりも柔らかくスポーティーに見えるブラックスエードの靴をコーディネートに取り入れたい気分です。
これも80年代にBEAMSで人気だったものです。
特にブラックスエードのモンクストラップはフレンチアイビーのマストアイテムだったので、自分もかなり思い入れがあります。
コートがトレンドアイテムでもあるのでバリエーション多く展開します。
その中のひとつがトレンチコート。
着丈が長くゆったりしたシルエットの昔ながらの男らしいトレンチコートの流れが来ています。
タイロッケンのようなクラシックなディティールのトレンチコートが増えているのも秋冬の傾向です。
ラグランスリーブのコートもオススメです。
丸く落ちるようなショルダーラインと着丈が長くゆったりとしたシルエットのバルカラーコートを多く展開しています。
トレンチコートもラグランスリーブが多いので、秋冬はラグランスリーブのコートがバリエーションが増えます。
ラグランスリーブの丸いショルダーラインの流れの影響で、こんな感じのセットインスリーブのドロップショルダーのコートも
展開します。
ウイメンズでは数年前から定番のドロップショルダーですが、メンズも少しづつマイルドに取り入れる傾向です。
昨年の継続的な流れと、プレッピーやアイビーの流れが来ているのでダッフルコートもバリエーション多く展開します。
柄の入ったパターンドニットもバリエーションを増やして展開します。
フェアアイル、チルデン、アーガイル、ノルディック、ボーダーなど、クラシックなタイプから色柄をアップデートさせたものまで、かなり多くのバリエーションがあります。
レザーも引き続きバリエーション多く展開します。
アウターはコートとレザーがトレンドなので、両アイテムともバリエーション多く展開します。
レザーはハードなモノからラグジュアリー感のあるものまで幅広く展開します。
モノトーンだけでなく綺麗な色もしっかり展開しています。
これらの色にグリーンを加えたバリエーションが今シーズンらしい色と言えるでしょう。
モノトーンとカラーの組み合わせも秋冬のコーディネートのポイントになるので、このような綺麗なトーンのバリエーションが重要です。
これ以外にもキャメル~ブラウンのトーンは引き続き多く展開します。
最後にプレス内覧会で使ったアイテムの中から私のオススメをご紹介します。
STILE LATINO
キャメルにコバルトブルーのウィンドウペンという、今まで見たことのない綺麗なコンビネーション。
もちろん、スティレ ラティーノのエクスクルーシブ ファブリックです。
DE PETRILLO
柄の大きさとベージュとブラウンのトーンが絶妙です。
このようなブラウン系のグレンプレイドは、ほとんどのブランドのコレクションで見られましたが、これが一番柄の大きさと色のバランスが良かったです。
STILE LATINO
今シーズンのスティレ ラティーノのコートの中で、このトレンチコートがオススメです。
ミリタリー調のトレンチコートもスティレ ラティーノが手掛けるとひと味もふた味も違います。
CARUSO
モノトーンのコートではこれがオススメです。
ダブルフェイスの柔らかい仕立てとゆったりとしたシルエットが絶妙です。
BEAMSのエクスクルーシブモデルです。
GRENFELL
ラグランスリーブのバルカラーは、グレンフェルのツィードのガンクラブがオススメです。
1月のPITTIの会場でも着用者が多かったタイプのコートです。
MC LAUREN
ありそうで無かったグレー×ホワイトのモノトーンのチルデン。
ホワイトベースのチルデンのカワイイ感じが苦手な人にもオススメです。
これは個人的にもかなり刺さるニットです。
CROCKETT & JONES
今すぐにでも欲しいブラック スエードのモンクストラップ。
80年代にBEAMSで大人気だったブラックスエードのモンクストララップをクロケットで復活させました。
80年代フレンチアイビーの必須アイテムです。
限定100部のこれも毎号自分たちでハードル上げているので編集が大変です。
今回も内覧会前日ギリギリのデリバリーでした。
安武、小林お疲れ様でした。
今回も喋りまくりました。
ご来場いただいた皆様ありがとうございました。
お会いできなかった皆様申し訳ありませんでした。
2019年秋冬もよろしくお願いいたします。
内覧会も無事に終わり、来週月曜日からイタリア出張。
持って行く服もまだ何も決めていません。
土日の準備が大変です。
旅は身軽が一番なんて言いますが、洋服屋の出張は身軽とはいきません。(苦笑)
買い物
日本人の体形に合わせて作られたフィッティングの良さとロールの出る台襟付の襟が特徴です。
暑くなってきたのでジョンスメドレーの長袖ポロに替えて、このニットポロをジャケットやスーツに合わせようと思っています。
濃いネイビーで少し太めのロンドンストライプ、襟もタブカラ―のクレリックというイメージどおり組み合わせ。
このシャツを選んだ理由のひとつがその幅広のストライプ。
オーダーした時から刺さっていたので迷わず購入しました。
インディゴにカラ―もいい雰囲気なので、是非最寄りの店舗で実物をご覧いただければと思います。
濃い抹茶色みたいな色が個人的にかなり刺さりました。
このシャツも上のORIANのプルオーバーと同じく、ホワイトパンツと合わせてメリハリをつけて着ようと思っています。
ベージュのパンツとも合うので、これ一枚でコーディネートの雰囲気が変わるのもいいですね。
10日から始まるイタリア出張や真夏に向けての買い物と言う感じです。
イタリア出張になにを着ていくか。
プレコレクション
今までのタリアトーレに比べて随分クリーンなトーンの打ち出しですね。
次の秋冬のトレンドでもあるブラック×ホワイトのモノトーンも引き続き提案されています。
大柄のジャケットは現地で実際に流れを見てからの方が良いので、メインコレクションに出てくる生地も含めてチェックだけしてメインコレクションでオーダーすることにしました。
タリアトーレが最近力を入れているコートも大柄チェックが打ち出しでした。
3年前くらいから見られるようになったトラベルスーツですが、今や多くのブランドがこのようなタイプのスーツをラインナップするようになりました。
ポイントはジャケットは芯地や肩パッドを使わない軽量な仕立てでもテーラードのようなシルエットが出ることと、パンツはドローコードであっても普通のスラックスのように見えること、これが出来ていないと安っぽく見えるので、軽くてストレッチがきいて皴にならなければ何でもいいという話ではありません。
もちろんタリアトーレのトラベルスーツはしっかり作り込まれているのでなんの問題もありません。
トラベルスーツに関しては、他のブランドも更に積極的に打ち出してくるのは間違いないので、生地のバリエーションだけチェックしてメインコレクションでオーダーすることにしました。
素材に関しては来年の春夏のオリジナルのジャケットやスーツの生地をチョイスしている最中ですが、本当に機能素材が多くなっています。
高級な生地ブランドもコレクションに加えているのを見ても、このようなトラベルスーツが多く出て来ることは理解できます。
不良外人みたいに日本の女の子をナンパする訳でもなく、ただ青山の景色を眺めてお酒とシガーを楽しむだけ。
土日も出勤なので9連勤。
先週末に腰を悪くしてまだ尾を引いている状態なので無理はできないですが、ここが踏ん張りどころ。
MEN‘S EX 6月号 連載
GW後はクールビズが始まってスーツにタイドアップしなくてもいい会社も多いようなので、軽く着られるジャケットやシャツの需要は年々高まっているように感じます。
私は逆にネクタイができなくなるほど暑くなる前にタイドアップしておきたいので、最近はタイドアップが多いです。
なので、”GW明けすぐのクールビズは早すぎるけど、真夏のクールビズは賛成” というのが正直なところです。
本誌の特集ページを是非ご覧ください。
実はこの太めのカーゴ、突然出て来た流れではなく、80年代にBEAMSのスタッフや渋谷あたりの洋服屋の人達の間で大流行していたアイテムでもあります。
当時はアメカジ系のスタイリングにも放出品のカーゴパンツが取り入れられていた時代なので、ファッション感度の高い人たちにとってカーゴパンツだけでなく、ミリタリーウェアをコーディネートに取り入れるのは自然な流れでした。
ミックステイストのスタイルは手持ちのアイテムと合わせることがポイントなので、太めのカーゴパンツを持っていればコーディネートの幅が広がると思います。
そして、来年の春夏も継続するのは間違いないでしょう。
ご興味のある方は是非太めのカーゴパンツにトライしてみてください。
オーダースーツ
そして、”ゴージラインがカーブしている” のも重要なポイント。
随分前にオーダーしましたが、まだ上がってきていません。(苦笑)
BEAMS 新潟
阿佐ヶ谷のイタリアン
http://www.lupi32.com/
大阪出張
これは絶対にやりたいとか売りたいというものは却下しないのが私のポリシー。
出張でこんなに昼飯しっかり食べるのも久しぶりです。
長崎出張
そんなことが許された大らかな90年代でした。
昭和の雰囲気漂う鶏料理専門店は、新潟にある有名店”関取”みたいです。
普段あまり揚げ物は食べないのですが、ここのから揚げは美味しい。
あまり食べない酒のみたちが小腹が空いたと言うので〆を食べに別の店へ。
おにぎりと汁もののシンプルな組み合わせがたまりません。
福岡、宮崎、熊本はプライベートで行っているので、次は長崎、鹿児島かなと思っています。
MEN'S EX 連載 5月号
MEN'S EX 5月号
5月号の特集は ”人生が変わるスーツ” ということで、スーツネタ満載です。
巻頭の特集ページは 「あなたにとって、スーツとは」 という題で、著名人の方々がご自身のスーツ感を語っています。
お一人目は中井貴一さん、お二人目は西島秀俊さん、お三人目はファミリーマートの代表取締役 澤田貴司さん、
そして4人目はなぜか私・・・
ビッグネームの方々と並びで掲載していただき本当に恐縮しています。
お話をいただいた時は正直 「自分でいいの?」 という感じでしたが、今回はファッション業界代表ということで出させていただきました。
皆さんシンプルなコーディネートとお聞きしたので、私もシンプルにいこうと思ったらエディターさんからは色柄を使ったコーディネートでというリクエスト。
なので、こんなコーディネートになりました。
ファッション業界代表なのでお許しください。
私の連載 ”中村達也の買い足しノート”
今回のテーマは ”幅広ストライプのジャケット” です。
今シーズンのバイイングを行った昨年の6月のイタリア出張でも、多くのブランドがストライプのジャケットを展開していました。
ご覧のように、柄物のジャケットの中ではストライプが最も打ち出されていたのは明確です。
今シーズンはストライプ自体が柄のトレンドなので、シャツやパンツなど多くのアイテムでストライプが打ち出されています。
そのような流れの中で、ジャケットもストライプが注目されているというのが今の流れです。
ストライプのジャケットは、皆さんもご存じのとおり突然出て来た流れではなく、5年前くらいに英国調のレガッタストライプが出てきてから継続的に毎シーズン見られる柄です。
特に春夏は、ここ数年リゾートテイストやスポーティーなテイストが打ち出されていることもあり、毎シーズン少しづつアップデートしながらストライプ柄が打ち出されています。
今シーズンのストライプの特徴は幅広な柄が多いと言うこと。
幅広と言っても、ストライプ自体の幅が広いものもあれば幅のピッチが広いものもあり、それらを包括して幅広ストライプと言っています。
色に関しても多色づかいのものより2色から3色づかいのシンプルなストライプが多いのが特徴です。
ベーシックなストライプは夏の定番であるシアサッカーが多いのは言うまでもありません。
コーディネートは本誌で紹介しているように、ジャケット以外は無地のアイテムでコーディネートするのが基本です。
ストライプに使われている色を考えて、他のアイテムは何色を選ぶかが最も重要なポイントだと思います。
なので、難しい配色のストライプを選ばなければ手持ちのアイテム でコーディネートができるでしょう。
昨年6月のPITTIの会場で撮ったストライプジャケットのスナップがありますのでご覧ください。
ご覧のとおり、ストライプの色をひろったベーシックなアイテムを使ってシンプルにコーディネートするスタイルが基本になっています。
BEAMSのスタッフのコーディネートも少しお見せします。
ご覧のとおり、スタッフもジャケット以外は基本無地のコーディネートです。
タイドアップの時もネクタイは基本無地ですね。
シンプルすぎて物足りない場合は、上の画像のようにスカーフやネッカチーフなど、ポイントとなるアクセサリーに柄を取り入れるといいでしょう。
因みに、最近の私のストライプジャケットのコーディネートです。
Mityp
https://www.instagram.com/explore/tags/mityp/?hl=ja
2年前に購入したTHE GIGIのワイドストライプのジャケットです。
ブルーとホワイトのストライプなので、ニットもパンツもネイビーにしました。
首元がさみしかったので、ブルーのバンダナを結ばずにクルーネックにインしました。
無地が基本で色数もおさえたコーディネートです。
ストライプジャケットを既にお持ちの方は、今シーズンまたクローゼットから出して着てください。
お持ちでない方は是非ワードローブに加えてください。
そして、私も今シーズン1着新調しました。
ブルー系は2着持っているので今回はベージュ系。
https://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/jacket/24161154465/
コーディネートはこれから考えますが、ブラウンのパンツを合わせたいので、なにか新調しようと思っています。
あとは手持ちのアイテムで着まわせそう。
難しそうに見えて実は簡単。
それがストライプジャケットのいいところです。
お知らせです。
4月13日(土) 16:00からBEAMS 長崎店でトークショーを行います。
どなたでも入場できますので、お近くの方は是非お越しください。
ご来場待ちしております。


















































































































































































































